学校で一番エッチなヤツのおねショタ歴程 作:ピーマン
陽も傾いた夕暮れ時、カラスの鳴き声が響き渡る。
魔法世界では不吉の予兆とされる声だが、それはもっと大勢のカラスが群れをなしている時の話。
そんな黄昏色に染まった空の下、赤毛の長髪をした少女が一人。
乗っているのは空飛ぶ乗り物。絨毯ではない。非常に大掛かりな形をした、どちらかと言えばホウキに似た乗り物だ。
白いヘルメットに股下ギリギリの丈をしたノースリーブの赤いワンピースを着た少女は、バトルボール選手のようなゴーグル越しに佐倉家の一室を覗いていた。
窓からカーテンが閉まって中を伺えない。しかし、少女が手に持っている細い筒状の物から放たれた光、その光が当たっている部分だけ、まるでくり抜いたように室内の様子が見えている。
「そろそろね」
そこには、全裸となった夕太と魔美の姿があった。ベッドの上で仲睦まじく夢中で股間を擦り合わせている。週に一度の蜜月であり、二人の楽しみだ。
「……オーガズム確認。今日も精通はなしかぁ」
この後しばらくしたら晩ご飯の時間。今日はもう終わりであることを知っているのか、筒から放っている光を解除する少女。
「ちょ、ちょっとあなた! 何してるざんす!?」
ふいに、下から悲鳴に似た声。見下ろすと、お隣の家に住むおばさんが庭に出ていた。
「の、覗きざんすね! ウチのことも覗こうとしてるんでしょう!? す、すぐに警察を呼ばせてもらうざます!」
そう怒鳴るが、少女は無視してそのまま飛び去って行き、瞬きの間に姿を消してしまう。
「け、警察ですか!? 今ここに覗き魔が──あ、あら? いなくなってしまったざます……」
次の瞬間には、少女の姿は明月学園の裏山にあった。
「はぁ……『フォゲッター』があれば、あんなの気にしなくても済むのに。こんなことになるなら透明になれる魔法道具も持って来れば良かったわ」
そう愚痴を零す。大きなホウキに乗ったままある程度高度を下げると、先ほど魔美の部屋を透視していた筒を空中に向け、ボタンを押す。
すると、何もなかった場所に円盤状の形をした住居らしき物体が姿を現した。 幌布らしき材質をしたテントのようなそれは宙に浮かんでおり、四つの紐で地面と繋がっている。
少女はホウキに乗ったままその空中テントへ向けて進む。追突するかのように見えたが、不思議なことに少女とホウキはテントの幌布を通り抜けてそのまま中へと侵入した。
テントの中は美夜子が持っているキャンプ用の大型絨毯と同じで、見た目以上に広い。少女はホウキから降りると、ヘルメットとゴーグルをその辺に放り出す。そして、ベッド目掛けてうつ伏せに倒れた。
「全く、あんな子作り一歩手前なこと繰り返してるくせに、なかなか精通してくれないんだから。困ったものだわ」
そう愚痴を零して寝返り打つ。仰向けになって露わになるその顔。
特徴的なグリーンアイ。彼女は、美夜子と魔美の親友であるリーム・ストリームその人であった。
『ビビッ!』
その時、彼女の胸元に取り付けられたバッジのような物から音が鳴り響いた。お腹を下した時のような変な音だ。
リームは聞き慣れているのか、気にもせずにバッジを手に取って起き上がる。
「リームです」
「こちら本部、特異現象処理課。リーム隊員、定期報告を頼む」
どうやら、バッジらしき物は通信するための道具のようだ。
「はい。その、こちらにやってきてから約1年ほど経過していますが、依然目的の少年は精通していないので……」
「ふむ……まだか。いや、気にする必要はない。引き続き、任務を継続してくれたまえ。できれば追加の物資を送りたいところだが、残念ながらやはりそれは叶わないようだ……」
「大丈夫です。何とかやっていけてますから」
そこまで会話して、リームは少し言い辛そうにしながらも続けた。
「あの……今更ではありますけど、もう少し後の時代に移動した方がいいんじゃないでしょうか?」
「いや、悪いがそれはできない。知っての通り、ターゲットが精通すると思われる9歳から18歳までの時期、彼の近辺は時空不連続線が通っていてタイムテレビでも詳細を確認できないのだ。そんな状況で下手に事を急げば、重大なタイミングを逃しかねん」
「そう、ですね……」
「君には申し訳ないが、これは我々タイムパトロールの存亡はもちろん、地球の未来がかかっている重大な任務だ。この通信も後何度できるか分からんが、よろしく頼むぞ」
「はい!」
通信が終わり、一息吐くリーム。
指先をちょいちょいと動かす。先ほど乗っていたホウキがまるで犬のようにリームの近くへ独りでに移動した。
ホウキの後部に取り付けられたドラム状のトランクらしき物体を操作すると、側面の蓋が開いて水晶が現れる。
その水晶には、なんと夕太の顔が映っていた。やらしいことを考えてそうな締まりのない顔をしている。水晶に映った夕太の顔を眺めながら、リームは溜息を吐く。
「はぁ……アタシがこの子との子供を妊娠しないと、地球の未来が終わってしまうだなんて。今でもちょっと半信半疑だわ」
リーム・ストリーム。15歳。明月学園に通う中等部三年生。
しかして、その正体は未来の世界からやってきたタイムパトロール隊員である。
未来では魔法道具を使った時空転移術の技術が確立されており、タイムパトロールはそれを使った時間犯罪の防止や人命救助を目的とした組織だ。
リームは以前まで人命救助課に所属していた。過去に不幸な死を迎えた人を、例の大掛かりな形をしたホウキ──タイムブルームで時を遡行して救助するのが仕事だ。
と言っても、誰でも救助していいわけではなく、対象は救助しても歴史に影響しない人物だけに限られている。彼女はこれまで何度も危険な目に遭いながら、時を遡った人命救助活動をやり遂げてきたのだ。
そんな彼女が1年前に与えらえた任務。それは『満月夕太の精子で子を孕む』という、女性からしたら冗談ではない任務だった。
後輩隊員とのタッグが終了して、救助課から処理課へと異動させられた矢先にその指令が言い渡された時は、本気で聞き間違えたと思って何度も聞き返したものである。
魔美と違って、リームはその手の知識はちゃんと持ち合わせている。まだ子供と言って差し支えない年齢とはいえ、女性に対してセクハラと言ってもいい内容。しかし、T・Pが冗談でそんなことを言うはずがないだろう。
当然、訳を聞いた。それによると、ある日突然、自分達が所属しているT・Pよりもさらに未来のT・Pから通信を受信したらしい。なんでも、未来のT・Pにおいて満月夕太という少年は最重要人物として扱われているようで、その夕太少年とリーム・ストリーム隊員との間に子が生まれないと地球の未来が失われてしまうのだという。
本部としてもさらに詳細な情報を知りたかったが、残念ながらそれ以上の情報を得る前に未来のT・Pとの交信は途絶えてしまったらしい。
本部は何者かによる歴史改変の影響で、未来のT・Pの存在が失われかけていると推測した。やがては自分達も消滅を迎え、地球自体も改変の影響を受けて本来とは全く違う歴史を辿ることになってしまう。
急ぎ件の少年について調査を始めたが、先ほど説明されたように彼の近辺は時空不連続線が通っていてタイムテレビでの調査が叶わなかった。
ならばと直接タイムブルームで調査に赴こうとしたが、いくら試みてもその時間区だけ逆流時間が弾かれるように遮られてしまって時を遡ることができなかったのである。
ところが、リームだけはその時間区に赴くことが可能だというが判明したのだ。恐らく、彼女が時を遡って夕太少年と接触することは歴史において確定されているのではないかと思われるが、確かなことは分からず仕舞いだ。
こうして、否応なく重大任務を任されることとなったリーム・ストリーム。
未来のT・Pからの情報を信じて、夕太が精通したらすぐに事に及ぶことができるよう、彼が第二次性徴を迎える時期にタイムワープしたのである。
「あ~、宿題もやっとかないと。圧縮学習のおかげで簡単に終わるけど、面倒なことには変わりないのよねぇ」
ところで、現在リームは戸籍などの必要な情報を偽造して明月学園に入学し、美夜子とその親友である魔美と仲良くなっている。
しかし、いくら夕太を身近で監視するためとはいえ、学校に通う必要はあったのだろうか? 先の夕太と魔美の密会を覗いていた時のように、タイムブルームなどの未来の魔法道具を駆使して隠れながら監視し続けた方がリスクは少ないはずである。
もちろん、リームも当初はそのつもりだった。
そうせざるをなくなった原因を説明するには、彼女がこの時代に来た直後の出来事を語る必要がある。
♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪
「ふぅ……着いた。ここが例の少年がいる時代ね」
1年前、目的の時代に到着したリーム。
彼女はすぐに周辺にある学校の名簿を盗み見て、夕太が在籍している学校を特定。その翌日に校門付近に身を潜めながら、夕太が登校してくるのを今か今かと待っていた。
(……ッ! 来た!)
しばらく待ち続けると、ターゲットが現れる。年上の女の子とホウキを二人乗りしての登校。女の子はリームから見てもとても美人な子だ。
彼女は透視ライトで物陰越しに彼らの様子を観察する。このライトは障壁の先を透視するだけでなく、透視先の音声を収音することもできる優れた魔法道具だ。
「ほら、夕くん。着いたわよ」
「やだ~。美夜ちゃんと離れたくない~」
ゴーグルの下で目を剥くリーム。原因はターゲットの夕太だ。
校舎が違うために離れるのが嫌なのか、夕太は縋るようにして姉らしき人物の身体に抱きついている。それだけならまだいい。あろうことか、彼は抱きつきながら彼女のお尻を揉みしだいたのだ。
「ひゃんっ! もう、いくら姉弟だからって、そんなにくっついてたら変な目で見られちゃうでしょ!」
とんだエロガキである。リームはとてつもなく先行きが不安になったが、裏を返せば既に精通している可能性が高いことを示している。
美夜ちゃんと呼ばれた少女は身をよじって窘めるようにそう返すが、どういうわけか満更でもなさそうな様子。ほとんどされるがままだ。彼女もとんだ好き物である。あんなエッチなことに寛容で美人な姉が傍にいるなら尚更だろう。
「ほら、我儘言わないの!」
「うん……」
「美夜子先輩、おはようございます!」
「あっ、お、おはよう」
夕太が渋々離れたところで、後輩らしき女子生徒に挨拶される美夜ちゃん改め美夜子。「それじゃあ、夕くん。またお昼にね」と言い残し、その後輩と共に中等部校舎へと足早に向かっていくのだった。
そんな彼女を、夕太は名残惜しそうに見つめている。
(よし……今ね!)
リームは早速行動に出た。ブーツの踵にある超空間から短い棒を取り出し、魔力を通すことで引き伸ばしてバトンのような形にする。
──カチッ
そのバトンのスイッチを押すと、登校してきた生徒達によるガヤガヤとした喧噪音がたちまち消えてしまった。
見れば、周りにいる生徒達や登校風景を見守っている教師も、まるで彫像にように姿勢を維持したまま固まっているではないか。
T・Pの正規隊員には『タイムコントローラー』という魔法道具が支給されている。周囲の時間を加速・遅延させたり、制限時間はあるが
リームはこれを使って時間を停止させ、白昼堂々夕太を襲うことを目論んだ。来て早々だが、地球の未来がかかっている以上手段は選んでいられない。
時が止まっている夕太のもとへ駆け寄るリーム。
彼はものすごく寂しそうな顔をしていた。身近でよく見てみれば、なるほど庇護欲そそられそうな可愛らしい顔立ちをしている。
いくらエッチでスケベだろうと、こんな少年から純粋に好意を向けられたら甘やかしてしまうのも無理はないのかもしれない。
リームはそのまま夕太の身体を脇に抱えると、人気のない校舎脇へと向かった。そこで夕太を降ろし、タイムコントローラーで彼の時間停止を解除しようとする。
「おっと、その前にフォゲッターを……」
すんでの所で忘れていた作業を思い出し、リストバンドの赤いボタンを押す。
そして、改めて夕太の時間停止を解除した。
「──ん? あ、あれ? おねえさん、ダレ? ぼく、なんでこんな所に?」
一瞬で周りの風景が変わり、さらに目の前にはすごく可愛くて美人な外国人のお姉さん。夕太は混乱した様子で目をパチクリとさせている。
リームはそんな彼の口に人差し指を当てた。
「ごめんね。ちょっとお姉さんに付き合ってくれる?」
そのまま、夕太のズボンに手をかける。
「え?」
夕太が困惑の声を漏らすと同時に、一気にそれをブリーフごとズリ下ろした。
ポロロンッと、朝方の肌寒い外気のもとにさらけ出される幼い包茎ちんぽ。「あら可愛い」リームは素直にそう口にする。
「えッ! えッ!? お、おねえさん!?」
突然のことに狼狽する夕太を尻目に、垂れ下がったちんぽをすくうように握る。
にぎにぎと優しい手つきで揉みほぐし、包皮を剥きにかかった。
「お、おねえ、さっ……」
夕太が初々しい声を漏らす中、あっという間に露わになる無垢な亀頭。幼いだけに、その色には瑞々しさが感じられた。
「そのままじっとしてて。お姉さんがとっても気持ち良いことしてあげるわ」
そう耳元でささやきかけ、緊張で震えているちんぽに口の中に溜めておいた唾液を垂らす。
「うっ」
敏感な部分に生温い感触。リームはそれを潤滑剤にして、光沢のついた彼のおちんぽを上下に擦り始めた。
「あっ、あっ、あっ……」
状況が分からないまま、夕太は股間にもたらされる未知の快楽に喘ぎ声を漏らし続ける。
随分手慣れている様子のリームだが、別にそういう経験が豊富なわけではない。
男の子に誘われてデートしたことは過去に何度もあるが、T・Pになってからは異性と遊ぶ余裕がなくなったのもあって性的関係まで至った相手は未だゼロだ。
にも関わらず手際が良い理由は、この時代に来る前に日本から取り寄せたおねショタ物のエッチな漫画を読んで勉強したからだ。
圧縮学習で一度に大量の知識を得ることも可能だが、リームはあえて時間をかけて漫画を読了した。結局のところ、彼女もそういうことに興味があるお年頃なのである。
「……むむ」
しかし、目の前の子供ちんぽは幼いゆえか、それとも緊張のせいか、硬さが足りていない。
ちらりと夕太の顔を見やる。彼は未曾有の快楽に身を委ねながらも、リームのおっぱいにその朧げな視線を向けていた。
「……おっぱい、触りたい?」
察した彼女がそう聞くと、思ってもみなかったのであろう提案に夕太はコクコクと千切れんばかりに首を縦に振る。
その様子に苦笑しながら、「好きにしていいわよ」と返す。どうせこの場限りの関係だし、相手は中学生にもなっていない小さな子供だ。犯罪だとか貞操観念などは気にせず、欲求を満たしてやろう。
「……さ、触る、よ?」
恐る恐るといった様子でリームのおっぱいに両手を伸ばす夕太。
ぷにっと、服越しにも分かるソフトな弾力。それでいて、美夜子のそれ以上に張りがあってやや硬めの感触が返ってくる。
「お、おねえさんのおっぱい、すごい……!」
夕太は興奮した様子で目の前の垂涎物の果実を揉みしだいている。
豊胸手術などせずとも形も張りも良い自分の胸を密かに自慢に思っていたので、リームは少し誇らしい気分になった。
「んっ♡」
ふいに、胸を中心に電流のような刺激が走る。見ると、彼が的確にリームの両乳首を突いていたのだ。
「あ、乳首みっけ」
そのまま服越しに握って、突起を弄り始める。
「あっ♡ そこ……!」
そういえば、今日は生地が薄いブラジャーを着けていた。このT・Pの制服も、周囲の環境から守るためのバリヤーが働いているからと動きやすさを重視して生地が薄くなっている。そのせいか、まるで直接弄られているかのようだ。
張りのある乳房とは裏腹に柔らかい乳首。夕太は拙いながらも妙に上手く刺激を与えてきて、リームは思わず身体をくねらせる。
(しっかりなさいリーム! 相手は小学生なのよ!)
自分を叱咤して、夕太のちんぽを握り直す。おっぱいに興奮してか、それは子供ながらに見事な硬さに屹立していた。
もう手加減など気にせず、精液を搾り取るべく思いっきりしごき始める。
「う、ぁっ! あっ! おねえ、さんッ!」
急な刺激に腰を引かす夕太を捕まえて、出せ出せとしごき続ける。
シコシコとちんぽを上下に擦る音と、にちゃっ、くちゃっと粘液に塗れた水音が激しさを増していく。
「お、おねえ、さん! な、何か、きちゃう、よッ!」
絶頂が近いのか、涎を垂らしながらそう零す夕太。それを聞いて、リームは片方の手でブーツの踵から精液保存用の容器を取り出す。
「いいわよ。キミの白いおしっこ、お姉さんにちょうだい」
「し、白……? あっ! ああぁっ!!」
一気にスパートをかけ、その瞬間へと導く。
が──
「あれ?」
オーガズムを迎え、壊れたようにビクビクと激しく腰を痙攣させる夕太。しかし、我慢汁に塗れた亀頭の鈴口からは精液が一滴も出てこなかった。
そう、夕太は未だ精通していなかったのだ。
あんなエッチなことを許してくれる美人な姉がいて、こんな世界中探しても子供のうちで経験できるか分からないエッチな目に遭っても。
(う~ん……これは長くなりそうね)
今までの任務でも、過去の時代に長期間滞在していたことは何度かある。その経験で培った勘が、リームにそう教えてくれた。
その時、気づく。いつの間にか体操服を着た生徒達が校庭に出ていることに。夢中になっていたせいか、
「いけない! ねえキミ……あら、気絶しちゃってるわ」
慌てて夕太を連れて隠れようとしたが、どうやら絶頂の快楽で気を失ってしまったようだ。
しょうがないと溜息を吐き、ズボンとブリーフを上げて柔らかくなったちんぽを仕舞ってあげる。
彼はこのままその場に放置することになるが、問題はない。事に及ぶ前に、例のリストバンド──フォゲッターを起動させておいたから。
フォゲッターとは、効果範囲内から離れた相手の大脳の記憶中枢に働きかけて、T・P隊員に関わる記憶だけを選択的に失わせる魔法道具。彼は知らない外国人のお姉さんとの蜜時を忘れ、いつの間にか校舎脇に倒れていた形になるのだ。
「不本意ではあるけど、これからよろしくね。夕太くん……ゆうの方が呼びやすいわね」
そのまま夕太から離れ、足早に学校の敷地内から出ようとするリーム。
「──キャッ!?」
しかし、焦っていたせいか校舎の角を曲がったところで誰かとぶつかって尻もちを突いてしまう。ぶつかった相手は、なんと例の夕太の姉──美夜子であった。
「痛たた……あなた、大丈夫?」
「え、ええ……ごめんなさい。飛び出しちゃって」
「いいのよ。それより、男の子を見なかった? 4年生なんだけど」
どうやら夕太のことを探しているようた。チャイムが鳴っても姿が見えないと中等部の方まで連絡があったようで、授業を抜け出してきたらしい。
「え~っと、校舎脇にそれらしい子が寝てたけど……」
そう教えると、美夜子は目にも止まらぬ速さでリームの横を通り抜け、校舎脇で目的の子を見つける。
「夕くん! 夕くん、起きなさい!」
「……んぅ、あれ? 美夜ちゃん?」
「もう! 夕くん、何でこんな所で寝てるの!?」
「えー、分かんない。何でだろう?」
様子を見るに、無事フォゲッターで先の情事を忘れてくれたようだ。
二人のやり取りを確認しつつ、リームはその場を後にする。あの美夜子という子もフォゲッターで自分のことを忘れてくれるだろうと。
「あ……ねえ、待って!」
ところが、起きたばかりの夕太を連れて追いかけてきた美夜子に首根っこを掴まれてしまう。
(??? おかしいわ、あれぐらい離れれば私のことは忘れるはずなのに)
思わず、左手首に着けたフォゲッターを見る。それにはエラーを示す記号が表示されていた。
(!? しまった! さっきぶつかった時にフォゲッターが壊れちゃったんだわ!!)
これからフォゲッター抜きで活動しなくてはならないという現実を突きつけられ、リームはショックで一瞬白目を剥いた。例のリーム以外が弾かれてしまう現象のせいで、本部から物資の追加は望めないのだ。
スペアくらい持ってくれば良かった。そう後悔するも、後の祭りである。
「わ~、綺麗なおねえさん!」
「ア、アハハ……こんにちは」
夕太ともこうしてフォゲッターを作動させていない状態で顔を合わせた以上、もうリームのことは記憶に残り続けることとなる。
「さっきはありがとう。でもあなた、見たところこの学校の生徒じゃないわよね? ここで何してるの?」
「え、え~っと……ゴホン。じ、実はアタクシ、近々この学校に編入する予定でシテ、今日はちょっと見学に……」
しどろもどろで、思いつきの言い訳をするリーム。
「えー! おねえさん、ここの生徒になるの!? やったー!」
まるで身体がリームのことを覚えているかのように喜んでいる夕太。いや、単に美人で可愛い女の子が増えるから喜んでいるだけなのだろうが。
「そうだったの。でも、基本的に部外者は立ち入り禁止なのよ。先生方に見つかる前に出た方がいいわ」
「そ、そうしますワ。ホホホ……」
そうして別れを告げ、げっそりとした顔で再び校門に足を向ける。
とにかく、適当な人目のつかない場所に拠点を立てて、今後のことを考えなければならない。
「ねえ! 学年が一緒かどうか分からないけど、もし一緒のクラスになれたらお友達になりましょうねー!」
「おねえさん、また会おうねー!」
先行きの暗さに足取りが重くなる彼女に、後から先の二人からそう声をかけた。
リームは振り返って、彼らにぎこちない笑みを返すのだった。
とぼとぼと当てもなく道を歩き続ける。
これからどうしようか。そう頭を悩ましているうちに、先ほどかけられた美夜子と夕太の言葉が頭に浮かんだ。
(……通う、しかないわよね。フォゲッターが使えない以上、アタシぐらいの年頃の子がフラフラしてたら怪しまれるだろうし)
かくして、リームは明月学園に入学することになるのだった。
この頃はまだ、そこから1年以上も滞在し続けるとは思いもしなかったが。
♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪
(……でも、仮に妊娠したとして、生まれた子供はどうしたらいいのかしら?)
時は戻って、現在。
リームは任務が無事成功した時のことを考えていた。
本部の方で預かってもらうことができれば、それが一番なのだろう。仮に家で育てなければならなくなった場合、パパとママにどう説明すればいいのやら。
両親は娘がT・P隊員であることを知らない。そもそも、彼女とて自ら名乗り出たわけではなく、スカウトされた側なのだから。
(まあ、なるようにしかならないわよね)
夕食を食べ終えた後、ベッドの上で一人勉強がてらおねショタ漫画を読みながら時間が過ぎるのを待つ。
無論、少し寂しい気持ちはある。T・Pには『系類ガス』という煙を浴びた者同士をマインドコントロールしてお互いを肉親と思い込むようにする道具があるので、やろうと思えば現地で疑似家族をでっち上げることもできるのだ。
ただ、必要もないのに寂しさを紛らわせるためにそれを使うのは、T・P隊員としてあってはならない。
──ピピッ、ピピッ
そうしてぐーたら過ごしていると、ベッド脇に置いた目覚まし時計がアラームを鳴らした。時刻は22時を示している。
(そろそろ時間ね)
ベッドから起き上がったリームは床に転がったヘルメットとゴーグルを被ると、タイムブルームに乗り込んで何処かへと向けて出発した。
兎達が餅を突いている月に、無数の星々が輝く夜空。眼下に魔灯の明りがチラホラ見える中、悠々と夜風を切って進む。
目的地は満月邸。
数分と経たずに辿り着くと、超空間を通ってとある一室へと直接侵入した。視線の先にはベッドで寝息を立てて眠る少年の姿。ターゲットである満月夕太の部屋である。
「よしよし。よく寝てるわね」
リームはタイムボードから降りると、笑みを浮かべながら夕太の頬を突く。それから慣れた様子で毛布を剥ぎ、彼のパジャマのズボンをズリ下ろしにかかった。
(これ何度目かしら……? こんな姿、ぼんには絶対見せられないわ)
かつての後輩を思い出しながら、続けてブリーフを脱がせる。
そうすると、去年よりほんの少しご立派になったちんぽがテロンとまろび出た。相変わらず皮を被った包茎ちんぽだが。
美夜子という魅力的な女の子が傍にいて、魔美、それに最近になってミズエちゃんに、桃子先生に、監視はできなかったがアイドルのつばさちゃん。あれだけエッチな体験をして、さらにこうして毎晩刺激を与えてあげているにも関わらず、まだ精通しないのである。
おかげでかれこれ1年もこの時代で過ごすハメになってしまった。本当に困ったスケベ坊やだ。
「今日はこれを使ってみましょうね~」
まず、持ち込んだ魔法道具をその場に設置し、アンテナを夕太に向ける。そして、ベッド脇に腰を降ろし、持ち主同様寝てますと言いたげに垂れている包茎ペニスを右手で握った。
にぎ、にぎ、にぎ、にぎ、と指一本一本を巧みに動かし、まるでピアノの弾き慣らしをするかのように根元から先まで順に刺激を与えていく。
「それと……」
並行して、左手で毛一つ生えていない綺麗なふぐりを下から鷲掴むように手の平で包む。彼におとっても、リームにとっても、最も大事な器官だ。
夜の肌寒さに触れて縮こまったそれを、丁寧に、もみ、もみ、もみ、もみと、優しく揉みほぐす。(精子作れ~精子作れ~)と頭の中で呪文を唱えながら。本当なら冷水でもぶっかけてやりたいところだが、さすがにそれは目を覚ましかねない。
そうしていると、見る見るうちに硬さが増して自身を持ち上げ始める子供ちんぽ。これは何も刺激を与えていることだけが理由ではない。
先ほど設置した魔法道具、『ドリームディスパッチャー』。これはアンテナを向けた相手の脳に映像を送り、夢の中で鑑賞させることができる代物だ。
「ふふ、今日はサキュバスの衣装よ。結構自信作なんだから♡」
今、夕太は夢の中でエッチな衣装を着たリームのショーを見ているのである。今夜の衣装は夢魔──サキュバスをイメージしたものだ。
彼女はこういった衣装をコスプレショップで購入し、休日に未来の高性能な記憶目玉を使って自撮り撮影会をしているのである。ちなみに、未来ではこの記憶目玉にマスカラやアイシャドウなどのアイメイクを施すことが流行となっており、リームのそれも可愛らしく化粧をされていた。
「へへ……ニヘヘ……」
眠ったまま鼻の下を伸ばし、口端をだらしなく歪めて涎を垂らす夕太。
サキュバスの衣装は黒ビキニに翼、角、尻尾を生やしたもの。
ビキニはトップの胸元にハート形の穴。ボトムは翼を広げた蝙蝠を模したような形で、股間部分が極小ローライズのようにギリギリまでくり抜かれている。
そんな非常に煽情心をくすぐるようなデザインの衣装を着たスタイル抜群のリームが、目の前で卑猥なポーズを見せているのだ。
これでもかとおっぱいを強調して乳首をチラ見せさせたり、お尻を向けて下衣の紐に指を引っかけてずらしたりなどすれば、興奮しないわけがなかった。例え夕太でなくとも、世界中の男が股間を屹立させて我慢汁を垂らすだろう。
自撮りしているリームも、どうせ夢の中の出来事なのだからとサービス精神をフルに発揮していた。半分楽しんでいると言ってもいいだろう。
夢というのはレム睡眠中に見るものであり、途中で起きさえしなければ大半はその内容を覚えていない。例え微かに記憶が残っていたとしても、少し時間が経てば忘れてしまう。
だから、なりふり構わずこうして色々と見せつけられるのだ。もっとも、美夜子や魔美に遠慮して裸だけは見せてはいないので、やはり一線は守っているようだが。
そうこうしているうちに、夕太のちんぽが完全にフル勃起状態になった。
鈴口からは止めどなくカウパー液が溢れ出ており、それを握っているリームの右手をマーキングするかのように濡らしている。
「ペニスの準備OKっと……すぅ」
そこで、リームは深呼吸を一つ。
終えると同時に口を大きく開けて──パクリ。ちんぽの先を包皮ごと口に含んだ。
「ぅう゛っ」
生暖かい感触を受けてか、ビクッと夕太の下半身が震えた。
だが、起きる様子はない。
(よしよし、大人しく寝てなさいな)
空いた手でお腹を撫でてあやしてあげる。
震えが収まったところで、口内でちんぽを弄ぶかのように舌を転がす。
「もご……ちゅ……れろぉ……ちゅ、む……じゅる……」
しばらくそうした後、先っぽから舌を滑り込ませ、器用に舌だけで包皮を剥いてみせた。
魔美との自覚なし疑似セックスで包皮はとうに剥かれているし、最近は伊藤つばさのおかげでオナニーを覚えたせいか、容易に亀頭を晒せるようになった。
(むっ、またしっかり洗わなかったわね。美夜子ったらちゃんと指導……できるわけないか)
鬼頭にこびりついている恥垢、もといチンカスを仕方がないとばかりに舐め取ってあげる。
初めてフェラチオに挑戦した時には抵抗があったが、今や慣れっこだ。むしろ、最近はこの味が癖になってきていたり。
(美夜子~。しっかりしないと、ボサッとしてる余裕もなくなってきてるわよ)
瞼を閉じて夕太のチンカスで舌鼓を打ちながら、今現在において争奪戦レースで最下位を走っている美夜子にエールを送る。
現状で彼と最も関係が進んでいるのは美夜子ではなく、定期的にセックス一歩手前の行為をしている魔美だ。本人にその自覚がないのか余計にタチが悪い。そして、単純に夕太のちんぽを弄った回数で言えば、リームがぶっちぎりである。
ようするに、美夜子は一番想い合っている仲でありながら一番遅れているのである。皮肉なものだ。
(このままだと、他の誰かに先を越されちゃうんじゃないかしら……)
もしかしたら、それはアタシになっちゃうかも? そんな冗談と妄想を頭の中で思い浮かべながら、チンカスをごくりと飲み込む。
さて、と続きを再開しようと瞼を開くと、夕太と目が合った。
「あっ」
そう、目が合ったのである。
寝ぼけ眼だが、夕太は確かに瞼を開けていた。寝た体勢のまま頭を持ち上げて、自身の股ぐらにいるリームのことをじ~っと見つめている。
「……リーム、さん?」
口を開き、確かめるようにその名前を声に出す夕太。朧げな意識の中で、目の前の人物が知り合いであることに気づいたようだ。
やってしまったと、嘆くリーム。チンカスを味わっていてミスをしてしまうなんて、T・P隊員として痛恨の極みである。そんなミスの仕方する隊員なんて彼女以外いないだろうが。
リームは一瞬思考が真っ白になりながらも、T・Pでの活動が培った経験を糧に超速で頭を回転させた。そして、この状況を打開する妙案を思いつく。
「…………違うわ。人違いするなんて失礼しちゃう」
「え? でも──」
「アタシはリームじゃなくて、リ・リ・ム! アナタのことが大好きなサキュバスよ♡」
反り勃つちんぽの上でウィンクしてハートマークを飛ばす。
無論、その顔は羞恥心で真っ赤に染まっており、脳内では現在進行形で黒歴史を作っている自分に膝を突いて阿鼻叫喚状態である。
「リリ、ム? リームさんじゃなくて?」
「ええ。毎晩こうしてアナタを夢の中で誘惑してたの」
「あ、じゃあさっきのエッチな夢も……ん? ということは、まだ夢の中ってこと?」
「そうそう! 現実ではまだおネンネしてるのよ~」
両手を合わせて頬に添え、猫撫で声で同調する。そうしながらも、いい感じに軌道修正できたことに心の中でガッツポーズした。
夢を見ている途中のレム睡眠中に目が覚めたため、夕太は先の夢の内容を覚えている。リームはそれを利用したのだ。伊達に想定外のトラブルに見舞われがちな人命救助課で活動していたわけでない。
「あれ? でも格好が違うよ?」
「あぁああぁっ! 待って! 今着替えるから!」
慌てて夕太の顔に毛布を被せ、タイムコントローラーを手に
そして、着替え終えると同時に夕太の時間停止を解除してあげた。
「はぁ、はぁ……ほ、ほら。同じ衣装でしょう?」
少し息切れ気味ながらも、頭の後ろで手を組んで適当なセクシーポーズを取るリーム。まさか本人の目の前でコスプレ衣装を着るとは夢にも思わなかったため、恥ずかしさのあまり今にも噴火寸前だが。
「もご……わあ、ホントだ!」
せめてもの救いだろうか。毛布を剥がした夕太は、夢で見たエッチな衣装を着たリーム……改めリリムが目の前にいることに目を見開いて興奮している。
せっかくこんな恥ずかしい思いをしているのだから、無反応よりかは大げさなほどに反応してくれた方がずっといい。任務的にも、女心的にも。
そして、彼の勃起したおちんぽがぴくりと跳ねると同時に、我慢汁がぴゅるりと吐き出た。
「あら、もったいない」
これが精液だったらと思うと、思わずそんな言葉が口から出てしまう。
リームはベッドに上がって四つん這いになり、再び夕太のお膝元ならぬお股元へと望む。そして口を開き、動揺にフルフルと震えるちんぽを狙ってパクッと踊り食いする。
「わっ!? あっ!」
意識が覚醒している状態でちんぽを口に含まれたことはこれが初めて。夕太は舌の生暖かい感触を受けて反射的に腰を引かした。
それを咥えたまま追いかけ、離すまいと頬をすぼめて吸いつく。
「ちゅ、ちゅーっ! じゅ……じゅるっ……ずじゅるるるっ!!」
「ん、ああぁ、リ、リリムぅ……ッ!」
下品な音を立てての吸引に、今度は吸い寄せられるように腰を浮かす夕太。その所業はまさに精気を吸い取るサキュバスのそれであった。
「んっ……ず、じゅっ! ず、じゅるっ! じゅぽっ! じゅぽっ! じゅぽっ!」
続けて、吸いつくように頭を上下させ始めるリーム。もちろん、舌先は露出させた亀頭を舐め回しながら。
今アタシはT・P隊員のリームではなく、サキュバスのリリムなのだ。ならば、なりふり構っていないで夢魔として精いっぱい振舞ってやろうじゃないか!
「じゅ……ぷっ、んふふ……気持ちいい?」
「はぁ……はぁ……う、うん。すごく、気持ちいい……!」
「ふふ、アタシもゆうの子供ペニス、とーっても美味しいわ♡」
とびっきりの笑顔で返すと、夕太はポッとその興奮に上気した顔をさらに赤らめ、ちんぽを震わせた。
そうしてぷくりと漏れ出た我慢汁をペロッと舐め取ってから、また目の前のご馳走に吸いつく。
「じゅぷっ! じゅぽっ! じゅぽっ! じゅぽっ! じゅぽっ! じゅっぽっ!!」
「ぅ……あ、あぁ……リ、リ……ム……」
覚醒しながらの夢魔からの攻撃はさぞ強烈だろう。ちんぽが抜き取られんほどの吸いつきと刺激に夕太は呻き声を上げる。
仮に大きな声を上げても美夜子には届かない。なぜなら、未だ
しかし、そんな二人っきりの世界というロマンチックな状況など知ったことかとばかりに、リームは必死にちんぽを刺激する。あくまで、目的のために。人類の未来のために。
(この強情ペニス! 出せ……出せ……出せ出せ出せ!
「じゅぼっじゅぼっじゅぼぼっ! じゅっぼじゅっぼ! じゅ~~ちゅ、ち゛ゅっ!!」
激しいピストンの末に、これまでの鬱憤も混ぜるようにして勢いよく喉奥までちんぽを咥え込む。夕太の下腹部とキスをし、ディープスロートで出すものを出させようと攻め立てた。
「リぃ、ム……あ゛────ッッ!!」
すると、急に夕太の腰が大きく跳ねた。
それと同時に、喉に向けて熱い液体のようなものが放たれるのを感じる。
(
慌ててちゅぽんっと耳心地の良い音を立てておちんぽから口を外す。ブーツの踵から容器を取り出し、「カーッ、ペッ!」と喉に放たれたものを吐き出した。
そして、ゴーグルを着けてじ~っと吐き出したその液体を観察。そうすることで、レンズに液体の成分表が表示される。
(…………なーんだ。ただの尿。つまり潮を吹いただけね)
要するに、少量ではあるがお漏らししたわけである。
刺激を受けたからとは言え、これがもし寝たままだったらと考えたら、魔美のおねしょをバカにできる立場にないということだ。
しかし、潮吹き自体はこれが初めてだ。同じくらいの刺激は今まで散々やってきた。これまで培ってきた性的刺激が功を成したのだろうか?
疑問を浮かべながら、夕太に視線を向ける。
「……すー……すー……」
「あらら、寝ちゃってたの」
彼は再び寝息を立てていた。強い刺激を受けて、意識を落としてしまったのだろう。
「毎晩ごめんなさいね……って、何でアタシが謝るのかしら。むしろお礼を言って欲しいくらいだわ」
こんな美少女にフェラチオしてもらえるのだから。
そう文句をぶつけながら、なんとはなしに夕太が見ている夢を映像に映してみる。ドリームディスパッチャーにはそういう機能もあるのだ。
無論、例のサキュバスリリムの着エロムービーは既に終了しているので、映るのは彼が今現在見ている純粋な夢である。
(──え?)
大方、愛しの美夜子か、大好きなアイドルの伊藤つばさ、はたまた魔美とエッチなことをしている夢でも見ているのだろうと思っていた。
だが、そこに映っていたのは紛れもなく自分の姿。
サキュバスのそれではない、一糸纏わぬリーム・ストリームが映っていたのだ。
映像では、お互い仲睦まじく全裸で密着して絡み合っている。
リームは包み込むように夕太を抱きしめておっぱいを押しつけながら、その小さなペニスを愛でるようにしてシコシコと弄っていた。
(な、な、な~~~ッ!)
慌ててディスパッチャーのデータを見ると、夕太が再びレム睡眠に落ちたのは数分前。
それは潮吹きするより以前、リームが吸精すべくピストンラッシュしていた頃には既に意識を落としていたということ。
つまり、夕太はリームと愛し合っている夢を見て、潮を吹いたのだ。
(え~! え~! ええ~~っ!♡)
そんな推測を経て、リームはどういうわけか嬉しくてたまらない気持ちになった。両頬に手を当てると、熱く火照っているのがイヤでも分かる。
(いや、いやいやいやっ!)
直後に激しくかぶりを振って、その気持ちを否定しにかかる。
もちろん、ディープスロートによる強い刺激も原因に大きく含まれるだろう。むしろ、そっちの方が道理にかなっている。
しかし、頬肉がひくひくと歪んで顔がニヤついていくのが止まらない。自分の感情に嘘はつけなかった。
夢であろうと、彼の中ではサキュバスのリリムではなく、リーム本人を相手にしていたのは間違いないのだから。
「すう、はあ~……」
ゆっくりと深呼吸。
それによって幾分か落ち着きを取り戻した彼女は、夕太の太ももの上に頭を寝かせる。
「…………」
目と鼻の先には、勃起が収まった彼のちんぽと玉袋。
子供でありながら、独特の雄臭さが香る。もはやこれも慣れ親しんだ匂いだが、リームはこの匂いを嗅いでると落ち着くような感覚を覚えるようになっていた。
それはもう、無意識の内に鼻孔を膨らませて吸い込んでしまっているぐらいに。
(アタシ、この子の子供を産むのよね……)
そう考える度、子宮が疼く。女としての本能が一線を越えたがっているのが分かる。
本当に、本当になぜだか分からないが、いつの間にか夕太に対して惹かれるような想いが芽生えているのだ。1年近くも毎晩夜這いをかけていれば、そんな気持ちになってもしょうがないのかもしれないが。
それでも、リームはあくまで任務を重視するため、精子を採取しての人工授精に拘っていた。
タイムパトロール隊員として、過去の人物と深い関係になるわけにはいかないからだ。それに、美夜子に申し訳ないという気持ちもある。
しかし、だ。
アタシはこの子と子供を作るのだ。作らなくてはならないのである。どうせ作るなら、もっと健全な形の方がいいに決まっている。それこそ、夫婦になったりして。
──本当に、先……越しちゃうわよ?
「……なんてね。今日はもう、おしまいにしましょ」
起き上がり、魔法道具をトランクに片付けるリーム。
仕舞い終えると、再び夕太の傍に近寄って寒そうな股間を仕舞うためにズボンを持ち上げる。
その際、夕太の顔が目に入った。幸せそうなあどけない寝顔。
こんな子が未来で最重要人物として扱われるとはとても信じられないが、きっと将来立派な人物に成長して、はるか未来に影響を及ぼす存在となるのだろう。
エッチなところは生涯変わりそうにないけれど。
「おやすみ、ゆう」
そう口にして、半被り状態のちんぽにキスを落とす。
ズボンを履かせて布団をかけ直し、リームは満月邸を後にするのだった。
次回、またローテーションと言いたいところですが、話を進めるためにアイドルが出張り始めます。
〇リーム・ストリーム
夕太と子供を作ることを余儀なくされた可哀想な人。
T・Pぼんの世界では遠い未来で地球は滅びることになっているが、この世界線では異なり、その運命を辿るかどうかはなぜか夕太との子作りにかかっている。
コスプレ趣味の元ネタは、T・P隊員として現地で活動する際にその時代や場所に合わせて服装を変えることから。いつか豚の衣装でエロいことさせたい。
〇ドリームディスパッチャー
T・Pぼんの原作1巻『魔女狩り』にて登場した、人の夢に映像を投影することができる道具。
名前がなかったので適当に考えた。