※この作品はR-18です。

日本と皇國の幻争正統記・好色秘伝   作:坐久靈二

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皇子と肉体関係を持った侍女が皇子を寝取られマゾ調教しようとしたり御主人様にお仕置きされたりする話です。


番外篇『踊る道化と傀儡の逆夢』
踊る道化


 神(しん)聖(せい)大(だい)日(にっ)本(ぽん)皇(こう)國(こく)は首都統(とう)京(きょう)、糀(こうじ)街(がい)御(ご)用(よう)地(ち)蛟(みずち)乃(の)神(かみ)邸(てい)。

 邸宅の主である若き第三皇子・蛟(みずち)乃(の)神(かみ)賢(けん)智(ち)の寝室は、甘い吐息と囁(ささや)き声が漂って壁や天井に少しずつ染み込んでいっていた。

 

「あぁっ刻(とき)御(み)門(かど)、其(そ)処(こ)は……」

「此(こ)処(こ)が……どうしたのですか? ふふっ、お好きですよね、殿下? 私(わたくし)が育てて差し上げたこの、ち・く・び……」

 

 寝台(ベツド)の上には男女が身を寄せ合って坐(すわ)り、一方がもう一方の身体を愛(あい)撫(ぶ)している。

 二人は着衣のままだったが、着崩された隙間から柔肌の際どい部分が見え隠れしていた。

 皇子の背中に密着し、中衣(カツターシヤツ)の上から両の乳首を指でなぞる和装の女は刻(とき)御(み)門(かど)竜胆(りんどう)――彼の身の回りを世話する侍女である。

 

「刻(とき)御(み)門(かど)ぉ……もう我慢出来ないんだ……。触りたい、扱(しご)きたい……」

「駄目ですよ、殿下。これはお仕置きなんですから。本日は私(わたくし)に身を委ねていただくという約束、忘れてもらっては困ります」

 

 刻(とき)御(み)門(かど)はそう囁くと、蛟(みずち)乃(の)神(かみ)の耳に柔らかな吐息を吹きかけた。

 そして指は、着衣の上から乳首を弄(いじ)る。

 触れるか触れないかの絶妙な指使いで、衣服を素肌と滑らせる。

 それが蛟(みずち)乃(の)神(かみ)の中に切ない快楽を溜(た)めているらしく、青年は生娘の様に悶(もだ)えていた。

 

「殿下、侍女である私(わたくし)の身にもなってくださいませ。好い加減に女性を誑(たぶら)かすその癖を改めていただけませんと……貴方(あなた)様に身も心も捧(ささ)げて仕える私(わたくし)としては心が休まらないのですよ。ですから今はこの快楽に耐えていただきませんと……」

「うぅっ……ごめんよ刻(とき)御(み)門(かど)……」

「殿下、二人切りのときはどうか『りん』とお呼びください。以前よりそうお願い申し上げているではありませんか」

 

 察しの通り、二人の関係は単なる主君と侍女のそれを超えたものだった。

 蛟(みずち)乃(の)神(かみ)は華(きや)奢(しや)な優男であるが、無自覚に女性を誑(たら)し込(こ)む悪癖を持っている。

 恵まれた容姿と非の付け所が無い家柄を持つ彼に優しくされ、距離を詰められ、甘い言葉を囁かれると、それだけで大抵の女は落ちてしまう。

 そんな彼が、歳(とし)が近く器量も良い刻(とき)御(み)門(かど)に手を出していない筈(はず)が無かった。

 

「はぁ……はぁ……。り、りん……。お願い……いつまでもこんな……」

「ふふ、切ないですよね。もどかしいですよね。でも、もっと乳首、責めてほしいんじゃないですか? さっきからどんどん固くなって、女性の陰核(クリトリス)の様に勃起していますよ。とても嬉(うれ)しそう……」

「やめてよ、りん……。恥ずかしいよ……」

「やめませんよ、罰ですからね。恥ずかしさを甘んじて受(う)け容(い)れてください。もっと良くしてあげますから」

 

 刻(とき)御(み)門(かど)は指に変わり掌(てのひら)で乳首を撫(な)でながら、蛟(みずち)乃(の)神(かみ)の中衣(カツターシヤツ)の釦(ボタン)を外していく。

 

「肌着の上からだとよりはっきりわかりますね、殿下のいやらしい陰(ク)核(リ)乳(ち)首(くび)さん……。どんな風になっているか、私(わたくし)に直接見せてください」

 

 蛟(みずち)乃(の)神(かみ)は刻(とき)御(み)門(かど)にされるがまま、中衣(カツターシヤツ)と肌着を脱がされた。

 ほんのりと桃色の、しかし遊び慣れた形をした乳首が露(あら)わになる。

 彼は今や、刻(とき)御(み)門(かど)にすっかり開発されてしまっていた。

 

「り、りん……」

「直接……触ってほしいんですね?」

「うん……。りん、早く……」

「殿下、可(か)愛(わい)いですよ。そんな姿を見せられると、もっとお仕置きしたくなっちゃいます」

 

 刻(とき)御(み)門(かど)はそう言うと蛟(みずち)乃(の)神(かみ)から一旦身体を離し、慣れた仕草で着物を脱いでいく。

 彼女の下着姿はこれまでの印象とは大きく異なり、たわわに実った胸と尻を見せ付ける様に布地面積の小さい黒で包んだ、極めて扇情的な装いだった。

 

「りん……いつの間にそんな……派手な下着を……」

「お嫌いですか? 殿下は上品な私(わたくし)しか見てくださらないのですか? 私(わたくし)の本心はもう……こんなになってしまっていますのに……」

 

 刻(とき)御(み)門(かど)は蛟(みずち)乃(の)神(かみ)の目の前で股衣(パンティ)を脱ぎ降ろした。

 彼女の股から体液が糸を引き、布地に垂れている。

 

「り、りん……!」

 

 蛟(みずち)乃(の)神(かみ)は目を瞠(みは)った。

 ここ最近急速に、刻(とき)御(み)門(かど)は淫(みだ)らな本性を彼に見せ始めていた。

 同時に、肌を重ねる毎(ごと)に意地悪さを増している。

 

「殿下、襲ってはくださらないのですね」

「そんな……乱暴なことは出来ないよ。大切なんだ、君(きみ)が……」

「意気地が無いのですね、殿下は。でも、お気持ちは有難く存じますよ。それに、そんな殿下のことが愛(いと)おしい……」

 

 刻(とき)御(み)門(かど)は素早く距離を詰めると、脱いだ股衣(パンティ)で蛟(みずち)乃(の)神(かみ)の顔を覆った。

 驚いた蛟(みずち)乃(の)神(かみ)は寝台(ベツド)の上へ仰(あお)向(む)けに倒れる。

 そんな彼の身体に、刻(とき)御(み)門(かど)は空(す)かさず覆い掛かり、耳元に唇を寄せた。

 

「でも、お仕置きですからね。今日は陰茎(オチンポ)に膣穴(オマンコ)はあげません。代わりにこれで我慢してください」

「むぐっ……りんっ……!」

「それに、陰茎(オチンポ)には触ってあげませんよ。好(い)い加(か)減(げん)、殿下の陰茎(オチンポ)は慎みを覚えるべきなんです。今日は殿下の大好きな、ぷっくり育った陰(ク)核(リ)乳(ち)首(くび)だけを虐(いじ)めてあげます。乳首で沢山気持ち良くなって、女の子みたいに悶えて、一切触られないまま陰茎(オチンポ)からいやらしい御(お)精(せい)子(し)出しちゃってくださいね」

 

 刻(とき)御(み)門(かど)は両乳首に爪を立てて優しく弄る。

 

「ほぉら、カリッ……カリッ……これ、お好きですよね? こうやって爪を立てて、耳元で囁かれながらカリカリされるの。ふふ、カリッ、カリッ……カリカリカリカリ……」

「うううううううっ、ふぅぅーっっ……!」

「素早い動きで虐められると、我慢出来なくて腰が動いちゃいますね。へこへこ、へこへこ……。固くなった陰茎(オチンポ)が空気の膣穴(オマンコ)に出し入れしているみたいです。そんなに私(わたくし)としたかったんですか、殿下? でも、だぁめ。今日は膣穴(オマンコ)お預けです。シコシコも、オ・ア・ズ・ケ。このまま女の子みたいに、乳首で悶えてください。私(わたくし)の匂いを沢山吸い込んで、頭の中を一杯にしながら……。ほーら、カリカリカリカリカリカリカリカリ……」

 

 二人の身体が密着して擦り合う。

 刻(とき)御(み)門(かど)が敢(あ)えてそうしていた。

 しかし、肝心なところは触れ合わない。

 蛟(みずち)乃(の)神(かみ)を生殺しにする動きは、却(かえ)って彼も悶(もん)々(もん)とさせていた。

 

「殿下は優しくて可愛い御(お)方(かた)ですから、女性を悲しませるようなことをしてはいけないんです。自分から女性に手を出すのは悪いことなんですよ。だってほら、女性に手を出すより、こうやって、女性からしてもらう方がずっと気持ち良いでしょう? カリカリ、カリカリ……。受け身で気持ちよくなって、悶えている方が殿下にはお似合いです。殿下の様な御方、何というか御(ご)存(ぞん)知(じ)ですか?」

 

 刻(とき)御(み)門(かど)はクスリと笑い、吐息混じりの声で蛟(みずち)乃(の)神(かみ)の耳元で囁く。

 

「殿下はね、マゾなんです。こうやって、女性に意地悪されるのが大好きなマゾ……」

「ちっ、違……」

「違いませんよ。その証拠にほら、もう陰茎(オチンポ)がピクピク震えて、先っぽからお汁がだらだら垂れています。今にもイッてしまいそうですよ?」

「うぅっ……」

「今まで沢山乳首を開発してあげましたから、今の殿下なら屹(きつ)度(と)出来ますよ。カリカリカリカリ……ほら、乳首だけで射精してください。見ていてあげますから。カリカリカリカリ……」

「りんっ……りんっ……!」

 

 蛟(みずち)乃(の)神(かみ)は腰を突き上げながら、今までに無く激しく悶える。

 

「ほら、イッてください。乳首マゾになっちゃってください」

「だ、駄目だ……駄目だよ……」

「駄目じゃありません。何度も言っていますがこれはお仕置きですから。それか、マゾの殿下はこう言って差し上げた方が嬉しいのでしょうか……?」

 

 刻(とき)御(み)門(かど)は小さく息を吸い込み、そして……。

 

「イケ、マゾ」

「ううううううううっっっ……!」

 

 触れられてもいない蛟(みずち)乃(の)神(かみ)の陰茎(オチンポ)から白濁液が漏れる。

 勢い良く飛び出すのではなく、少しずつ漏らす様な射精だった。

 

「ああっ……あぁぁぁ……」

「ほら、このまま乳首で全部出してください。カリカリ、カリカリ、カリカリカリカリカリ……」

 

 尚(なお)も続く乳首への愛撫が、蛟(みずち)乃(の)神(かみ)の陰茎(オチンポ)から精液を残らず搾り取っていく。

 軈(やが)て陰茎(オチンポ)が力を失い、透明な汁が糸を引くばかりとなって漸(ようや)く乳首への責めは終わる。

 

「お疲れ様でした、殿下。お風呂を御用意しますから、そのままお休みになってお待ちください」

 

 刻(とき)御(み)門(かど)は蠱(こ)惑(わく)的(てき)な笑みを浮かべ、蛟(みずち)乃(の)神(かみ)の頭を撫でながら見下ろしていた。

 

(順調ですね。この分なら蛟(みずち)乃(の)神(かみ)殿下が私(わたくし)の言いなりになるのも後少しでしょうか……)

 

 刻(とき)御(み)門(かど)は寝台(ベツド)から起き上がると、床に置かれた鞄(かばん)から着替えの洋服を取り出した。

 そして素早い動きでそれを纏(まと)うと、鞄を持って扉の前へと進む。

 彼女はふと、棚に置かれた空の鳥籠に目を遣った。

 

「おや殿下、伝(でん)書(しよ)鳩(ばと)はお逃がしになったのですか?」

「ん……あぁ……」

「放心状態……ですね。もうあのような、女性を悲しませるようなことをしてはいけませんよ」

「うん……」

「では、失礼します」

 

 刻(とき)御(み)門(かど)は一礼すると、蛟(みずち)乃(の)神(かみ)の寝室を後にした。

 そのまま部屋から離れると、彼女は鞄から電話端末(スマートフォン)を取り出した。

 そして中身を確認し、先程の行為の一部始終が動画に収められているのを見て北(ほく)叟(そ)笑(え)む。

 

(蛟(みずち)乃(の)神(かみ)殿下、確かに貴方(あなた)様は私(わたくし)にとって愛しい人でした。何も知らない、本当の男性に巡り会ったことの無い嘗(かつ)ての私(わたくし)にとっては……)

 

 その時、彼女の電話が鳴った。

 

「もしもし? はい、御命令通り進めております。蛟(みずち)乃(の)神(かみ)殿下を寝取られマゾに調教する計画、極めて順調です。近い内に良い御(ご)報(ほう)告(こく)が出来るかと……。え? 本当ですか? 嬉しゅう御座います。では、お会い出来るのを楽しみにしていますね、首領様……」

 

 第三皇子・蛟(みずち)乃(の)神(かみ)賢(けん)智(ち)の侍女である刻(とき)御(み)門(かど)竜胆(りんどう)は、主と肉体関係にあった。

 しかし、今や彼女の心は主に無い。

 彼女は既に、叛(はん)逆(ぎやく)者(しや)である武(ぶ)装(そう)戦(せん)隊(たい)・狼(おおかみ)ノ(の)牙(きば)の首(しゅ)領(りょう)Д(デー)に寝取られてしまっていたのだった。

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