※この作品はR-18です。

日本と皇國の幻争正統記・好色秘伝   作:坐久靈二

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女を寝取られた男が男に雌堕ちさせられたり男相手に媚と体を売ったり男に犯されて泣く様子を女に笑われたりする話です。


外伝『恥辱の中で媚笑んで』
起


 此(こ)処(こ)は神(しん)宿(じゅく)御(ぎょ)苑(えん)前、今日も俺(おれ)は媚(こび)を売る。

 道行く人々は俺(おれ)の姿を見て、大抵は眉を顰(ひそ)める。

 あまりにも恥知らずだからだ。

 

 神(しん)聖(せい)大(だい)日(にっ)本(ぽん)皇(こう)國(こく)に吸収された、嘗(かつ)て日本国だった国々。

 そこの国民達は、建前上同じ皇(こう)國(こく)臣民として平等に扱われることになっている。

 だが、現実として元からの臣民と後から編入された臣民とでは暗黙の内に扱(あつか)いが異なる。

 俺(おれ)の様に、前の国でそれなりの地位に就いていた者であっても、新しい人生を上(う)手(ま)く始められるとは限らないのだ。

 

 

 

⦿⦿⦿

 

 

 

 俺(おれ)、逸(へ)見(み)樹(いつき)は嘗て財閥御曹司だった。

 正室の女子大生の他にも、秘書や顧問弁護士、女医、航空客室乗務員など、多くの側室を娶(めと)った。

 俺(おれ)の居た「新(ネオ)羅(ロー)馬(マ)大(だい)韓(かん)帝(てい)國(こく)連(れん)邦(ぽう)日(にっ)本(ぽん)王(おう)国(こく)」では一夫多妻制が採用されていたので、手当たり次第に美女を冴(さ)えない男どもから寝取ってやった。

 俺(おれ)は紛(まぐ)れも無いアルファ男性で、これからもずっと支配階級として愚民共の上に君臨し続けるのだとばかり思っていたのに……。

 

 皇(こう)國(こく)の力は、そんな俺(おれ)の傲(おご)りを国家ごと消し飛ばしてしまった。

 確かに、帝(てい)國(こく)は激しく抵抗した。

 その規模は皇(こう)國(こく)の戦史でも有数であったという。

 だが、敗れて滅んだ。

 

 そして、帝(てい)國(こく)領だった旧日本王国はそのまま皇(こう)國(こく)に、文字通り吸収された。

 帝(てい)國(こく)政府の後ろ盾を失った俺(おれ)の財閥は一年も保たずに瓦(が)解(かい)。

 皇(こう)國(こく)政府の指導の下、重役は刷新され、俺(おれ)は会社からも追放された。

 俺(おれ)は全てを失った。

 

 そんな俺(おれ)に、嘗ての妻達は冷たかった。

 見(み)棄(す)てることを一切躊(ため)躇(ら)わず、一様に社会的地位のある皇(こう)國(こく)の男達へ奔(はし)った。

 中でも、正妻だった有(ゆう)姫(き)は皇(こう)國(こく)でも特に力のある六家の一つである鷹(たか)番(つがい)家の当主・鷹(たか)番(つがい)夜(よる)朗(あき)と再婚してしまった。

 バツイチでよく見初められたものだと思ったが、有(ゆう)姫(き)は元々由緒ある良家の血筋だったらしい。

 

 俺(おれ)は認められなかった。

 何が耐え難かったかというと、有(ゆう)姫(き)の俺(おれ)を見る眼(め)が、嘗て俺(おれ)に有(ゆう)姫(き)を寝取られた雑魚(ざこ)を蔑(さげす)む眼と同じだったことだ。

 違う、俺(おれ)はあんな情けない弱虫とは違う、俺(おれ)は強者だ、アルファだ、勝ち組なんだ。

 そんな思いが弾け、俺(おれ)は鷹(たか)番(つがい)邸(てい)から有(ゆう)姫(き)を連れ去ろうとした。

 

 鷹(たか)番(つがい)は甘くなかった。

 俺(おれ)は捕えられ、思い知らされた。

 所詮俺(おれ)は、敗戦国となった帝(てい)國(こく)の威光で威張り散らしていただけの似非(えせ)に過ぎなかった。

 俺(おれ)は鷹(たか)番(つがい)から徹底的に辱められ、自分の立場を嫌と言うほどわからされた。

 

 俺(おれ)は鷹(たか)番(つがい)様に雌にされた。

 

 俺(おれ)は毎日媚を売る。

 道行く男に媚を売る。

 男に買われて満足させて、端(はした)金(がね)を落としてもらう。

 それを拾って只管貢ぐ。

 鷹(たか)番(つがい)様に金を納める。

 

 別に鷹(たか)番(つがい)様は微(み)塵(じん)も金に困ってなどいないが、自分が従順な存在であるという証(あかし)、誠意を見せるのだ。

 寧(むし)ろ納める金は少ない方が笑えるとも仰(おつしや)っていた。

 

 そうやって恥辱の忠誠を誓うことで、俺(おれ)は鷹(たか)番(つがい)様か有(ゆう)姫(き)様に二つに一つの許しを賜ることが出来る。

 即(すなわ)ち、鷹(たか)番(つがい)様直々に犯していただくか、有(ゆう)姫(き)様に貞操帯の鍵を一時的に開けていただくか、である。

 どちらかは御(お)二(ふた)人(り)の気分次第だが、後者が選ばれたときに限って俺(おれ)は束(つか)の間(ま)だけ男に戻ることが出来る。

 その時だけ、惨めさがほんの少しだけ薄まるのだ。

 

 今の俺(おれ)はその一瞬の為(ため)だけに生きるしか無い。

 

 

 

⦿⦿⦿

 

 

 

 さて、今夜の客は体中に白黒疎(まば)らな長い無駄毛を生え散らかした小太りの中年男だ。

 見るからに不潔そうだが、客はあまり選んでいられない。

 

 あまり、というのは鷹(たか)番(つがい)様に犯していただく体に何かあっては困るので、流(さ)石(すが)に性病持ちの場合はお断りさせていただく、ということだ。

 そこに俺(おれ)の都合は微塵も無い。

 

 なので、ホテルの部屋に入るとまず俺(おれ)は小さな貞操帯を見ていただく。

 そこには大貴族の証である藤の家紋が施されている。

 俺(おれ)がとある大貴族の所有物であることを示し、挨拶と共にご説明させていただくのだ。

 

「お客様、本日は私(あたし)のような淫売に御慈悲をお与えくださいますこと、誠に感謝申し上げます。私(あたし)がお仕えしております御前様の家紋に誓いまして、お客様に御満足頂けますように誠心誠意努めさせていただきます。その上で二点お願いが御座います。一つは、事を始める前に此(こ)方(ちら)の薬剤でお客様の体を洗わせていただきます。もし著(いちじる)しい痒(かゆ)みなどを感じられましたら、御(ご)前(ぜん)様(さま)の所有物たる私(あたし)を毀損される負い目をお客様に被(かぶ)せるわけには参りませんので、中断させていただきますがご容赦ください。一つは、本日お客様が御覧になった家紋については他言無用に願います。全てはお客様を無用な問題に煩わせること無きようにとの配慮で御座いますので、何(なに)卒(とぞ)御理解くださいませ」

 

 この言葉により、キャンセルされるお客様も少なくない。

 相手の所有者が雲上人であり、その男の保身をグダグダと述べられて萎(な)えてしまうらしい。

 今回のお客様はお気になさらないようで安心した。

 

 俺(おれ)はお客様と共に浴室に入った。

 まずはお客様の肉棒(オチンポ)様を丁寧に隈(くま)なく洗う。

 快感に浸る野太い吐息が漏れるが、どうやら性病などは持っていないようだ。

 

 次は俺(おれ)自身の体の安全性を示さなければならない。

 化粧が崩れてはいけないので、顔に泡が掛からないように気を配る。

 

 開発済みの体は、既に快楽を与える刺激を求めて疼(うず)いている。

 自らを雌だとわからされ続けたせいか、俺(おれ)の体は雄と雌が入り交じった歪(いびつ)なものへと変貌していた。

 心(こころ)做(な)しかほんの僅(わず)かに膨らんでいるような胸に、吸われ続けて形成されたパフィーニップルが桜桃(さくらんぼ)の様な乳首を際立たせている。

 

(嗚呼(ああ)、これを泡で滑りが良くなった掌(てのひら)で刺激すると……!)

 

 俺(おれ)は恐る恐る胸に手を遣(や)る。

 背筋にゾクゾクとした快感の電流が奔る。

 

「ッあっ……あぁン……」

 

 鼻に掛けた雌声が吐息と共に漏れる。

 調教された俺(おれ)の嬌(きよう)声(せい)は常時メラニー法で出てしまうようになっていた。

 快楽を貪(むさぼ)る痴態にお客様も興奮し、肉棒(オチンポ)様に熱い血潮が集まってきたようだ。

 

「うわ……艶(エ)っ漏(ロ)……。オジサン勃(た)ってきちゃった」

「あぁ、ごめんなさいぃ……」

 

 鏡に自らの有様がちらつく。

 嗚呼、なんて端たない姿だろう。

 なんてみっともない姿だろう。

 

 俺(おれ)はそのまま後を向いて、見せ付ける様に尻を突き出した。

 肛門(アナル)、雌穴(オマンコ)は中まで確(しつか)りと洗って見せなければならない。

 

「んあ、あぁアンっ……あっあっアッ……♡」

「はあはあ凄(すご)い……縦割れだあ……。使い込まれてるねえ……」

 

 グチュグチュと卑(ひ)猥(わい)な音が浴室に響く。

 どうもそれは俺(おれ)の雌尻穴(ケツマンコ)からだけではなく、お客様の肉棒(オチンポ)様からも聞こえてくるようだった。

 この男、我慢出来ずに扱いている。

 

「あふん……♡ 駄目ェ……。まだ洗ってるだけだからぁ……♡」

「そ、そんなこと言ったってねえ……。君が艶漏(エロ)過ぎるのがいけないのだから……」

「やぁん、欲しくなっちゃうぅ……♡」

 

 事実、俺(おれ)の体は疼きに疼いていた。

 男なのに男の肉棒(オチンポ)様を求めてしまっていた。

 もう駄目だ、俺(おれ)の方も我慢出来ない。

 

「待って……お客様の為だからァ……」

「そ、そうだね。でも、オジサンもう出そうなんだ。顔に、掛けて良い?」

 

 性病が無いことは確認済みだし構わないだろう。

 俺(おれ)は肉棒(オチンポ)様の鈴口の下で便器の様に口を開けて精液を待ち受ける。

 ピンクの厚ぼったい唇を少し突き出し気味にし、上目遣いで媚(こ)びることも忘れない。

 

「出すよ? 出すよ?」

「はぁい♡ お願いしまぁす♡」

「イクッ……!」

 

 ドクドクと生暖かい精液の滾りが俺(おれ)の顔に降り注ぐ。

 俺(おれ)はそのねっとりとした白濁を、ピンクのネイルを見せながら指で絡め取って口へと運ぶ。

 そして、甘い甘い蜜を余さず舐(な)め取る様に下を蜿(うね)らせ、美(お)味(い)しそうに有難そうに「ゴックン」と喉を鳴らしながら呑(の)み込(こ)んだ。

 

「ごちそうさまでした♡」

 

 大口を開けて完飲した証拠を示す。

 お客様がその姿を喜んでくれたことを確認し、俺(おれ)は自らの泡をシャワーで流した。

 

「では先に上がって準備いたしますので、ごゆっくりと体を温めてください」

「うん、ありがとう。後から行くね」

「はい。お客様の肉棒(オチンポ)様、お待ちしていますね♡」

 

 俺(おれ)は精一杯の媚(ほほ)笑(え)みを見せ、浴室を出た。

 この時、俺(おれ)はこの客を上客だと思っていた。

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