※この作品はR-18です。

日本と皇國の幻争正統記・好色秘伝   作:坐久靈二

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三

 早(そ)芙(う)子(こ)は獅(し)乃(の)神(かみ)叡(えい)智(ち)に対し、無謀にも挑みかかっては一人で苦痛に喚(わめ)き散らすという醜態を晒(さら)し続けなければならなかった。

 そして強力な神(しん)為(い)は、彼女の壊れた身体を綺(き)麗(れい)に修復してしまう。

 擦り減る一流剣士としての誇りが、革命戦士としての意地が彼女に「攻撃」と「自滅」を強い続けた。

 

「ぐああああっ!! あがああああああ!! うぎゃあああああ!! ひぎゃああああああぁぁっっ!!」

 

 次第にみっともない喚(わめ)き声(ごえ)に変わっていく彼女の悲鳴。

 その試みは約束された敗北の時をただ先延ばしにしているに過ぎない愚行である。

 そして彼女は、遂に決壊した。

 

「ああああもう無理いいいいイイイイッッッ!! 無理無理無理いいいいイイイイッッ!! こんなの勝てっこないよおお痛いのもう嫌だよおおおおお!!」

 

 恥も外聞も無く幼児退行までして無(ぶ)様(ざま)に喚き散らす降伏宣言である。

 その結末は初めから決まっていたものだ。

 そして何より悲惨なことに、獅(し)乃(の)神(かみ)叡(えい)智(ち)は戦闘しているという自覚が全く無かった。

 あくまで「説得しているだけ」なのだ。

 

「困った奴だな……」

 

 故に、この感想である。

 

「なあ、そろそろ解ってくれよ。俺(おれ)は別に汝(なれ)の主張を否定しているわけではないのだ。唯やり方に問題があると言っている。それさえ認めてくれれば済む話ではないか。この際だ、汝(なれ)の身は俺(おれ)が預かろう。そうすれば叛逆者としての咎(とが)も赦免されよう」

 

 弱り切った早(そ)芙(う)子(こ)の心にその言葉は金(こん)平(ぺい)糖(とう)のように甘く響いた。

 嗚呼、縋(すが)り付(つ)いてしまいたい。

 その大いなる存在に身を委ねてしまいたい。

 嘗て想ったように……。

 

 しかし、一つだけ気がかりが残されている。

 

「でも夫が……。夫はどうなったのですか……?」

「夫……? 黄(つ)柳(げ)野(の)……若(も)しや黄(つ)柳(げ)野(の)文(ふみ)也(や)か。あの男なら姉上が預かっているぞ。今頃姉上の大いなる愛で身も心も清められているだろう。しかし、あの男との間に婚姻届が出せるとは思えんが……」

「それは……」

 

 早(そ)芙(う)子(こ)は思(おも)い止(とど)まった。

 獅(し)乃(の)神(かみ)の指摘通り、文(ふみ)也(や)との関係はあくまでも事実婚であり、正式な婚姻関係を結んでいる訳ではなかった。

 

「まあ、それでも相手の身を案じる気持ちは解らんでもない。つい今し方、姉上から黄(つ)柳(げ)野(の)文(ふみ)也(や)免罪の証(あかし)として目(まぐ)合(わ)いの映像を映像が送られてきたところだ。余り勧められはせんのだが、これを見れば安心してもらえるか?」

 

 獅(し)乃(の)神(かみ)は小卓(テーブル)から落ちたリモコンを拾い上げると、壁に掛けられた液晶大画面に向けた。

 そこには女装して麒(き)乃(の)神(かみ)聖(せい)花(か)に抱かれる文(ふみ)也(や)の姿が映し出された。

 

『んほおおおおおっっ! またイクっ!! 敗北絶頂気持ち良過ぎるっっ!! 雌になって叛逆雑魚(ざこ)精子全部無駄撃ちするぅぅっっ!! オッホオオオオオオッッ!!』

『見事なまでの堕ちっぷりですねえっ! 残した同志に何と言い訳するのですかっ?』

『おおお雑魚でごめんなさい! 変態でごめんなさい! でも全部この為だったんです! 狼(おおかみ)ノ(の)牙(きば)も地(ち)上(じよう)ノ(の)蠍(さそり)座(ざ)も、早(そ)芙(う)子(こ)さんも全部この為に誑(たら)し込(こ)んだんです! こんな雌豚の口車に乗って、あいつら全員莫迦丸出しです! 早(そ)芙(う)子(こ)さんの膣穴(マンコ)より御(お)姉(ねえ)様(さま)の逸物(オチンポ)様の方が何億倍も良い! 大(でか)女(おんな)のガバ穴に小(チビ)男(おとこ)の短小棒は具合が悪かったんです! 雑魚雌穴(マンコ)に強(つよ)強(つよ)逸物(オチンポ)様突っ込まれる方が良いに決まってます! ああああもっと犯してえええエエッッ!!』

 

 文(ふみ)也(や)はだらしのない顔、端たない声、そしてあられも無い姿を晒していた。

 

(ああ、そうか)

 

 早(そ)芙(う)子(こ)は得心した。

 

(私(わたくし)には最初から彼に挑む理由など無かった。こんなにボロボロになってまで一人で突っ走って……莫(ば)迦(か)みたいだ)

 

 早(そ)芙(う)子(こ)の目に涙が浮かぶ。

 自分はあんな男が弄(ろう)した言葉を信じ、青春を、人生を棒に振ってしまったのか。

 もう叛逆を続けることは出来ない。

 心が完全に折れてしまった。

 

「水(み)徒(と)端(はた)……」

 

 獅(し)乃(の)神(かみ)の憐(あわ)れみが降り注ぐ。

 早(そ)芙(う)子(こ)は這(は)い蹲(つくば)って許(もと)しを乞うしか無かった。

 

「獅(し)乃(の)神(かみ)殿下……。どうか、どうか度重なる数多くの御(ご)無(ぶ)礼(れい)をお許しくださいませ……。今私(わたくし)は、貴方(あなた)様の完全無欠な正しさを心から理解いたしました……」

 

 そんな早(そ)芙(う)子(こ)に獅(し)乃(の)神(かみ)は微(ほほ)笑(え)んで手を差し伸べた。

 彼女は震えながら、縋り付く様に手を取る。

 大きな手の温(ぬく)もりに優しく包み込まれる様だった。

 

「大丈夫、案ずることは無い。これから汝(なれ)は生まれ変わり、俺(おれ)の為に尽くし生きるのだ。大逆の罪に問われぬ為の新たな人生と相応しき名をくれてやるぞ」

「ありがとうございます……ありがとうございます……。私(わたくし)は……私(わたくし)はあの頃、本当は貴方(あなた)様に憧れていました。でも、想いを伝えるには余りにも遠過ぎて……」

「そうか……。辛い想いをしたのだな」

 

 獅(し)乃(の)神(かみ)は早(そ)芙(う)子(こ)の手を引き、肩を抱えて共に立ち上がった。

 

「ならば抱いてやろう。今、此(こ)処(こ)で」

 

 早(そ)芙(う)子(こ)は獅(し)乃(の)神(かみ)に身を委ねる他無かった。

 どの道、最(も)早(はや)このまま水(み)徒(と)端(はた)早(そ)芙(う)子(こ)として生きていくことは出来ない。

 文(ふみ)也(や)に裏切られた今、道を踏み外したまま死罪に処されるのは耐え難かった。

 彼女は獅(し)乃(の)神(かみ)の好意に甘える道を選んだのだ。

 

 水(み)徒(と)端(はた)早(そ)芙(う)子(こ)は今、獅(し)乃(の)神(かみ)叡(えい)智(ち)の意のままに生きる下僕として生まれ変わる。

 この目(まぐ)合(わ)いは、謂(い)わば儀式。

 彼女は黙って脱ぎ、畳まれた衣服の横に正座して素肌を月明かりに曝(さら)した。

 

 その身体は――嘗ては己の中にある武への克己心を満たす為に、今は皇(こう)國(こく)の体制を打倒する為に女の身で鍛えられたその身体は今、目の前の絶対的存在を前に一糸纏わぬ姿を晒して震えていた。

 そんな彼女の心情をおそらく露知らず、獅(し)乃(の)神(かみ)もまた全裸となって両腕を拡げる。

 

「どうした? まさか処女ではあるまいに。苦しうない、近う寄れ」

「はい……。ですが……」

 

 早(そ)芙(う)子(こ)をたじろがせているのは、獅(し)乃(の)神(かみ)の股間に聳(そび)え立(た)つ、文(ふみ)也(や)とは比べ物にならないとんでもない逸(いち)物(もつ)だった。

 文(ふみ)也(や)ばかりではなく、誰の男根と比較したとしても見たことも無いその巨(おお)しさには身震いを禁じ得ない。

 

(こんなものが、こんなものがこれから中に入るのか)

 

 その想像には恐怖が付(つ)き纏(まと)っていた。

 一方でその立ち振る舞いを見るに、獅(し)乃(の)神(かみ)叡(えい)智(ち)は慣れてはいるのだろう。

 あくまでも穏やかに優しく微笑むその有様は、態(わざ)々(わざ)女に苦痛を味わわせ凌(りよう)辱(じよく)する趣味があるようにも見えない。

 

 だがもうこの大きさだけで、彼に抱かれるには相当な苦痛を覚悟しなければならない。

 嘗ては憧れた、身を預ける頼もしさの塊のような体は、今や暴力性の化身の様に思えた。

 恐る恐る、早(そ)芙(う)子(こ)は獅(し)乃(の)神(かみ)の前に跪(ひざまず)く。

 

「まずは口で……口でご奉仕させて頂きます……」

 

 それは覚悟を決められるまでの、自分の恐怖が鎮まるまでの、謂わば時間稼ぎ、苦(く)悶(もん)の先送りだった。

 だが、彼女は後悔することになる。

 

「良かろう。精一杯努めよ」

 

 獅(し)乃(の)神(かみ)から許可が下りた事で、早(そ)芙(う)子(こ)はその巨大な雄の象徴に舌を這(は)わせる。

 鈴口から溢れる汁は強烈な獣臭を彼女の鼻の奥に突き刺してくる。

 それは彼女の脳を強烈に揺さぶり、前戯にも満たないこれだけの行為で彼女に性的な屈服感を与えていた。

 

「上(う)手(ま)いぞ、その調子だ。俺(おれ)の子種は濃くて多いからな、先(ま)ずは存分に味わうが良いぞ。一発や二発で尽きはせんから遠慮は要らんぞ」

 

 獅(し)乃(の)神(かみ)の言葉に、早(そ)芙(う)子(こ)は背筋が凍り付くのを感じた。

 この途轍もない巨根からは、いったいどれほどの精が放たれるのだろう。

 

 やはり覚悟を決める為にも、口での奉仕で一度射精量の目安を計っておいた方が良い。

 それに、一発目を出してしまえば少しでも量は収まるだろう。――早(そ)芙(う)子(こ)はそんな風に考え、彼の巨根を咥(くわ)え込もうとした。

 

 しかしその瞬間、彼女は命の危険を感じた。

 彼女のしようとする行為を察した獅(し)乃(の)神(かみ)が乗り気になってしまったのだ。

 

「そうか、欲しくなったか。ならば先にその喉にくれてやるとしよう」

 

 獅(し)乃(の)神(かみ)は早(そ)芙(う)子(こ)の都合などお構いなしにその逸物を一気に捻(ね)じ込(こ)んできた。

 

「むぐぅっ!!」

 

 顎が外れる感覚と共に、強烈な異物感が彼女の喉を満たす。

 完全に気道が塞(ふさ)がれ、息が出来ない。

 顎の痛みと、窒息の苦しみ。

 それはまさしく、口から喉を凌辱される「苦痛」であった。

 

 出し入れが繰り返される時間、早(そ)芙(う)子(こ)は終わらない悪夢の中にいるような感覚に襲われていた。

 獅(し)乃(の)神(かみ)は早(そ)芙(う)子(こ)の地獄の様な苦痛に気付いていないのか、平然と自分の恣(ほしいまま)に、快楽の趣に一切の躊(ため)躇(ら)い無く、出し入れを続けている。

 

「んむううううっっ!! ゴヴォロぅううぅぅっっっ!!」

 

 おそらく、これでも獅(し)乃(の)神(かみ)は優しくしているつもりなのだ。

 でなければ、早(そ)芙(う)子(こ)はとっくに喉を刺し貫かれて見るも無残な姿となり、死んでいる。

 

 そればかりか、獅(し)乃(の)神(かみ)の仕草にはかなりの慣れすら感じられる。

 つまり、早(そ)芙(う)子(こ)以外の女に対してもこのようにしているのだ。

 そして、それに対し抗議も苦痛を訴える声も上がらなかった。

 彼の立場を考えれば、それも当然の事である、

 

 つまり、これが最低限の慈愛に満ちた扱い。

 これ以上の優しさは期待できない。

 

(苦しい、苦しい、苦しい!! 苦ぢいいいいいッッ!!)

 

 一般的な女性よりも体が大きく、そして鍛えられた早(そ)芙(う)子(こ)ですら、耐え難い苦痛を伴うイラマチオである。

 果たして、今まで死人は出さなかったのだろうか。

 どうして、彼は相手の女性が顔を歪(ゆが)めていることに疑問を持たないのか。

 

「鍛えられた神(しん)為(い)を持つ汝(なれ)ならば、もう少し頑張れるな?」

 

 獅(し)乃(の)神(かみ)が言い放った言葉は、早(そ)芙(う)子(こ)を絶望のどん底に叩(たた)き落(おと)した。

 普段の、他の女が相手ならばおそらくこの辺りが限界なのだ。

 故に、いつもどおりであれば既に彼女を一旦解放しているのだろう。

 

 だが、早(そ)芙(う)子(こ)の肉体は鍛え上げ、練り上げられている。

 それを獅(し)乃(の)神(かみ)は信頼してしまっている。

 結果却(かえ)って、早(そ)芙(う)子(こ)にとっては辛い仕打ちへと導かれてしまったのだ。

 

「むぐううううウウウッッ!!」

 

 早(そ)芙(う)子(こ)は顔を歪め、じたばたと下半身を暴れさせながら獅(し)乃(の)神(かみ)に解放を訴える。

 そこには美貌の女剣士などではない、只管(ひたすら)に見苦しく暴れ回る憐れな牝(めす)の姿があった。

 獅(し)乃(の)神(かみ)は少し驚いたように瞠(どう)目(もく)すると、早(そ)芙(う)子(こ)の口から自身の逸物を引き抜いた。

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