せめて、これからの行為で無様に崩れた顔を晒すまいという、最後の羞恥心が取らせた体位だった。
「その体位で良いのだな?」
「あいわかった」
慣れた優しい手つきで、しかし徐々に拡張する様に動かすその様はこれからの行為がかなり厳しいものになることを、否が応にも
「
紳士的な言葉だが、全く安心出来ない。
(どうせ、どうせ
この男の力の行使はそういうものだ、と既に
楽に済むことなど期待出来る筈もなかった。
指が引き抜かれた時、彼女は何度目かの地獄を覚悟した。
「充分
「はい……」
次の瞬間、
「うぎいいいいいっ!! 大きいっ! 大き過ぎるうぅぅ!! 体裂けるぅぅぅ! 痛い痛い痛いぃぃぃぃぃっ!!」
「大丈夫だ。慣れるまではゆっくり動いてやるから安心て身を委ねろ」
大丈夫なことは何も無く、彼女に出来る事は全力で少しでも痛みを和らげることだけだ。
その為ならば涙も
地獄のような苦痛を前にすれば恥も外聞も何と
「おおおおおっ! おおおおおおん!」
凄まじい異物感。
まるで自分はこの男の物なのだと体の芯から思い知らされているかのようだ。
嗚呼、これが屈服するという事なのか。
これを
怖い怖い怖い。
生殺与奪権ごと全身を握る巨大な死神の手、その力強さまで肌身に感じられるような圧倒的被征服感。
「落ち着いてきたな。これ程の物は初めてだろうに、偉いぞ」
「ではそろそろ動くとするか。痛みもあろうが堪えろよ。直に快楽へと変わるからな」
宣告に少し震えた
「おおおおおおああああああああああああああああいいひいいいひいいいひいいいいいいいううあああああああああああああおおおおおおおんおおおおおおおんおおおおおおおおんンんなあああああああああああああぐはああああああああああああああおおおおおおおおおおおひイヒヒぎいいいいいいおほおおおおおおおおおおんびひひいいいいいいいいいいいいあいあいあいあいあいあややあああああんおおおおおあああっはああああああああああああああああおっおっおっんおぉっづあああああああああああああはああああああああああうばあああああがああああああああああああおおおおおおおおおおんんんああああああああ……!」
獣のような
それは大地をも揺らし、夜を切り裂いて空の星まで届きそうな程の悲鳴、絶叫であった。
そして次第に、
思えば覚悟して
相手は到底勝てない絶対強者たる男である。
相手は嘗て
相手は今、彼女が
「んおおおおおおっっ!! おほおおおおおおおおっっ!! あああああっっぁぁあああああっっっっ!! んびいいいいいいいっっ!!」
「気持ち良くなったら伝えよ。
「うんぐうううううっっ!! 良ひぃぃっ……これ良いぃぃっっ!!」
凄まじい
自らの性癖を、存在を、魂の在り方すらも塗り替えられてしまう様な、凶悪極まり無い性的快楽である。
(アア……飛ぶ……!
それは死を想わせる、快楽を超えた悦楽であった。
そんな中、彼女の
学生時代の、まだ
そして正義感に燃える彼女は、彼に誘われるままに革命戦士として目覚め、体制に
……果たしてそうだろうか。
彼女が革命に
自分が本当に正義感から抗う様な人間であれば、親友が死んだその時点で、貴族社会の権力構造をものともせずに一人で戦いの
それを看破された結果、逃げ場を失った彼女は革命に
革命戦士・
今、
強引な性交、その挿抜、打ち付けられる
「素直になるのだ。
思えば彼はずっと自分のことを肯定しようとしていた。
事此処に及んで、こんな
(納得……してしまう……! 絶対的な力……暴虐的な悦楽に……有無を言わさず納得させられてしまう……!
このまま溺れてしまえば良い。
否、抵抗など出来る筈が無い。
「あああああああっっ!! しのがみざまっっ!! ありがとうございます!! ありがどうございまずううううううっっ!! おおおおおおおおイイ!! さいぎょおすぎりゅうぅぅうっ!! うまれでぎてよがっだでずうぅぅぅ!!」
「そうかそうか。遠慮は要らんぞ。好きなだけ悦びを乞うが良い」
「はいっっ!! はいいいいいいっっ!! もっどぐだざいいいいいいっっ!! もっとだいでっっ!! わだぐじのっっ!! まぢがっだわだぐじっっ!! ぜんぶごわじで!! だぎづぶじでええええええっっ!! わだぐじのながっっ!! あいづらぜんぶっっ!! なぐりごろじでえええええっっ!!」
「そうだ、苦しみも悲しみも怒りも全部吐き出せ。
「ありっっありがっっあっあっありがどうございまずううううううううううっっ!!」
強制的な歓喜の嬌声だった。
この凌辱の様相を呈する性交に慣れてしまった時、その異物感が
この名無しの女は男を満足させるまでに幾度となく絶頂し、失神し、それでもなお狂ったように彼を求め続けた。
その度に体位を変え、また激しく快楽を
「おごおおおおっ!! ぴぎひいいいいッッ!! じのがみざまああアアアッッっ!! んぎもぢいいいいぃぃぃぃいいおおおおおぉぉぉぉおおぼほおおおがあああああああああああああんばああああああああぁぁぁぁッ!! あびブギいいいいイイイイいおごっっ!? ばッぼほっおっばっのっんごおおおおオオオオオオおおおぉぉぉぉぉおおおオオおおおおおおおおなあああああああああぶひいいいいいいいいいんんんんっはああああああああ……!」
豚の様な金切り声を上げ、痴態、醜態を晒す彼女から羞恥心は既に消し飛んでいた。
二人が目もくれない床には、砕けた彼女の名刀が
⦿⦿⦿
⦿⦿
⦿
事が終わり、
これから
暴虐的な迄に何度も焼き付けられた、「絶対強者」に抱かれる悦び――魂に刻まれたその余韻は永久に消えることは無いだろう。
「うむ、
達筆であり、力強い線で堂々と書かれた線には自信と教養の深さが
「見よ見よ。今より
「
「
「恐悦
窓の外では空が白んでいた。
「敷島、丁度日の出だ。
「はい……」
女は
男は穏やかに目蓋を閉じてその声に聞き入っていた。
朝焼けが二人の姿を