「降参するわ。だからお願い。ポーションを分けて。このままじゃダーリンが死んじゃう」
生き残っていたのは、ヒス女とリーダー格の男性だ。但し男の方は瀕死だった。ヒス女に背中を支えられている。いくら上級でもこの怪我では危ないだろう。この二人息が合っていると思っていたが、恋人同士だったのか。悪女でも愛する人は心配なんだ。
「質問に応えてくれるなら考えてもいいよ。内通者は誰? 他に仲間は?」
「私は詳しく聞かされていない。でも彼が徳島支部の職員と会っていたの。それから仲間じゃないけど、どこかの国の特殊部隊とは協力関係にあるわ。全部彼に聴いてよ。だから早くポーション頂戴!」
ヒス女が必死に懇願してきた。哀れっぽい。同情を誘うように男を前に差し出してくる。彼が死んでしまうと、肝心な事が聞き出せない。仕方がない、俺は最低限、各種ポーションを取り出した。ところが突然リーダーの心臓からレイピアが生えてきた。だけどそれは予測された事、難なく戦斧の腹で刺突を防ぐ。心臓から噴き出す血煙を目くらましにして、ヒス女は逃走を図った。これも予想していた。『風衣』でガードし、難なく捕まえる。
「何で分かったのよ、死ねっ!」
女は取り押さえられても、意地汚く足掻いている。『魔力視』の魔眼対策だろう、警棒には魔剣ではなく、通常の細剣が仕込まれていた。だけど誰にも明かしていない秘密のスキル、『透視』の魔眼は警戒しようがない。それにしても口封じか、いやこの女は、自分が助かるためなら、恋人でも平気で利用するだろう。いずれにせよ、これで彼女から聞き出すしかなくなった。
それに彼女は実にいい女なのだ。身長は170㎝位でメリハリのある躰、探索服というより、ラバースーツで強調されたバストとウエスト、これがはち切れんばかりにプリプリしている。探索者特有の美容系スキルを持ち、ダンジョンで鍛えた、全女性の憧れのスタイルだった。破れた服から覗く肌は、肉食獣ネコ科のしなやかさと強靭を見せつける。男のどんな要求にも耐えうるだろう。
乱暴に地に突き倒す。ベルトを外すや、そそり立つ俺の逸物がダンジョンに解放された。彼女に向けて構えられる。これから勝者の権利を行使してやる。
「ほぉー、可愛い顔して立派なものをお持ちじゃないか。だけどがっつく子供相手じゃね。私は満足しないから」
実に悔しそうだ。気の強い美女に睨まれるのはそそる。つり上がった口元からは、輝く歯が牙のように覗た。深紅の瞳からは、不屈の意思が垣間見える。髪留め目が外れて、栗色の長髪が怒髪天の如く地に広がる。
雄ならばこんな女こそ泣かるべきだ。切ない声で喘がせてやる、闘志が、強姦への衝動が沸騰する。まして相手は快楽殺人者だ。スリルあるセックスが楽しめよう。
「くそぉ、くそぉ。やめろ──ー」
ピチピチのレギンスは肌に密着して脱がすのも一苦労だ。それに凄まじく抵抗してくる。脚をばたつかせ、俺を蹴り飛ばそうとする。隙あらば引っ掻こうと腕が伸びる。敵わないと知るや、身を捩って逃れようとする。彼女の身体能力は一流だ。そんな彼女が必死で抗ってくれる。ここまで拒まれて俺は嬉しい。犯しがいがある。腿を揉み、ふくらはぎを弄りながら、片脚ずつ、ゆっくり脱がして愉しんだ。上には上がいる事をわからせてやる。
懸命の抵抗も俺の劣情を満たすだけ、あまりの恥辱に耐えきれず、女の感情が爆発した。
「キーっ、キーっっっ──ー」
感情をコントロール出来なくなったのか、ヒステリックな金切り声を上げる。それでも最後の一枚を奪われまいと、派手なショーツを死守していた。レイプなら引き千切るのがお約束、ビリビリと気持ちよく引き裂いてやる。深い繁みはぐしょぐしょだった。脚が暴れて、股間が割れる。俺は嗤った。
「もう濡れているじゃない。そんなに僕に犯されたいんだ」
「ファック!」
彼女は死の咢を逃れたばかりだ。本能が生存と生殖を渇望している。目の前には、仲間に死をもたらした凛々しい雄の性器がある。雌の躰が彼女の意思を捻じ曲げて、仇の子種を渇望してやまない。
それは俺も同じだ。直接ではないが、多くの命を刈ってしまった。血が滾る。殺戮と破壊の本能が湧き上がる。女を犯せとスキルが叫ぶ。それが俺の望みだから。俺も彼女の同類だった。戦場の作法である。前戯も無しでいきなり押し入る。
「さあ、仲良くしよう」
「あっ、くぅぅぅ~~~~」
心の準備が出来ていなかったのか、ヒス女の口から女の声が出してしまった。彼女の顔が屈辱で歪む。
「あっ、あっ、絶対に殺す、最初にお前の家族を殺してやる。その次は恋人だ。お前の目の前で辱めて殺す。乳房をこの手で切り落とす。そして性器を抉ってやる。最期にお前を惨たらしく殺す。くぅ~、この恨み、百倍にして返してやる」
散々人の尊厳を踏み躙っておいて、自分がされると怒り狂うのか。なんという清々しい性根。俺の逸物がいきり立った。憤怒のあまり、肉壺を割らんばかりに激しく震えた。
「うっー、クソっ、くそぉ~、くぅ~」
悔し涙で潤んだ瞳は、俺を射殺さんばかりだ。口元から一筋の血が流れた。唇を噛み切っている。恨みを忘れず、痛みで意識を保つためだろう。この女にとって最大の屈辱は犯された上に、俺からイカされる事だ。
「強がっても感じているの丸分かりだよ。子供に犯されて悦ぶなんて恥ずかしくないの。それとも僕の事、好きになった? 可愛がるから嬉し泣いて」
「キィぃぃ──ー、許さない、うっ~、シネェ~~~」
ハメられていても、ヒス女は往生際が悪い。頭突きで顔面を狙ってくる。俺のほっぺたを嚙み千切ろうとする。でもこんな反則攻撃は美帆ちゃんとの寝技で履修済みだ。男根を一気に引絞っての会心の突き。スポットを、ポルチオを、女の急所を容赦なく抉る。達人の美帆ちゃんでも、俺の下半身突きには為すすべなく沈んだのだ。ヒス女の肉壺がクチャっと卑しい悲鳴をあげて、大人の蜜を吐き出した。
「んぅ~~~ん」
艶めかしい声で鳴き出した。躰が跳ねて弛緩する。もう反撃どころではなくなった。感じているのは本当だ。俺は逸物一本で、懸命の抵抗を軽くあしらう。
彼女は性格が最悪でも、躰の方は極上だった。引き締まった肉体からの締め付けは強い。肉ひだはペニスを嘗めるように蠢く。
逸物が跳ねる。亀頭が突進して、雁首で掻きだす。それぞれが独立した意志をもった如く、強さと角度の微妙な変化で弱い処を探っていく。もう二本の肉棒で掻き回されるよう、未知の快感を創り出した。これにはいくら百戦錬磨でも抗いようがない。『状態異常耐性』も簡単に突破された。
「ああっ、それダメ。そこイヤっ、堕ちちゃう~~~」
ヒス女がなりふり構わず乱れ出す。あんなに憎んでいたのに、足を絡めてしがみつく。男を咥え込んで離さない悪女の真骨頂だ。
「もっと頂戴。ボクの女にしてちょうだい。ああ~、こんなの初めて。好きよ、えっ、きゃぁ~~~~~~~」
悪女からこう言われたら、男子の本懐だ。普通なら自尊心を満たされる。俺は挿入したまま上半身を起こして応えた。逸物も勃ち上がり、亀頭がスポットへと喰らいついて圧迫する。嬌声と悲鳴が響き渡った。組み伏せられた腕の先にはセラミックの小さなメス。魔力探知と金属探知を搔い潜るためだろう、袖口に仕込まれていたのだ。絶頂しながら俺の首を掻き切ろうとした。
「はぁ~、はぁ~、死角だったのに。まさか、気がついていたの」
その問いには答えず、彼女の服を切り裂いた。襟からもセラミックのメスが顕れる。『透視』での確認だが、ギルドに届けていないスキルを彼女が知るはずもない。
「スキル切り裂きジル、指先をメスにして何でも切り裂く僕だけのスキルさ」
もちろん大嘘だ。『鎌鼬』の応用に過ぎない。俺はインナーも切り刻んだ。ブラが弾けて、張りのいい胸が飛び出した。弛んだりせず、理想的なロケットおっぱいだった。爪を立てて握り込む。これから先は彼女が拷問で楽しんだはずだ。男を手玉に取って来た顔が恐怖で歪む。いい顔になった。
「ひぃ~、全部、話すわ。乱暴しないで。だから、あっ、あっ、お願いします。私を好きにしてください」
虫のいいことを言っている。これまで何人もの女性の乳房を切り落としたのに。それに好きにするのは決定事項だ。
「もう話さなくていいよ。玩具にするから。僕の肉棒の餌食にしてやる」
「ヒィ~っ、ヒィ~っ、アアッ、いぃぃぃ~~~」
中性的で妖しい少年の肉体が、ナイスバディを圧倒する。『強靭』と『柔軟』を併せ持つ俺の逸物が、大人の胎で大暴れだ。雁首がひだ肉を恥骨に押し付ける。子宮奥から外へと向けて、こそぎ落とすように掻き出すのだ。擦り切れんばかりの荒々しい律動、苦痛とは紙一重の最高の悦楽に耐えきれず、ヒス女は腰を浮かせてよがる。だけど絶対に許してやらない。
爪先で乳首を摘まみ上げた。腰の動きとは真逆の、女なら一度は味わいたい、天使のような優しい愛撫。勃起した乳首が感動に打ち震える。だけどこの瞬間にも乳首は切り落とされるかもしれない。己の所業が身を苛む。過敏になっているだけに、その恐怖もひとしおだ。この快楽こそ、最後の晩餐とならん、彼女は戦慄しながら喘ぎ出した。
「お姉さんは僕の非公開スキルも知っているんでしょう。性技で子供が欲しくなるよ。性豪で何回も注いであげる。もちろん避妊は解除した。確実に孕むよ」
一般に精子の寿命は二、三日とされる。だが生命力旺盛な探索者の精子は、その何倍も生きる。まして俺の精子は特別だった。大半が子宮奥まで辿り着いてしまう。帯びた濃密な魔力は、快楽と共に排卵までも誘発する。その気になれば、ほぼ確実に妊娠する。ハニートラップも得意であろう彼女は経験豊富だ。だからこそ分かってしまう。俺との性交が尋常ではない事を。
ヒス女の腰から下が逆さになった。股がМ字に開脚する。正常位から屈曲位、俺は真上からプレスをかけた。これで濃厚な俺の精子は余すところなく子宮へと溜まってしまう。
「いやだぁ~~~、孕まされる。避妊スキルが効かないなんて、もう敵わない~~~」
彼女もスキル『避妊』を持っていたのか。そんなものは俺の精子と欲望の前では敵でない、それに無理強いであっても、子宮は俺の子種を望んでいる。ヒス女は望まぬ妊娠への屈辱に喘いだ。だけどこれで勘弁してやるほど優しくはない。彼女の性根は腐っている。それに哀れな女性達の聲が聞こえるのだ。
呪いや祟りが大好きな師匠の影響か、それとも呪いの化身となったアルドネと一戦交えたからか、俺は人の恨みに敏感になっていた。彼女には憎しみがこびりついている。
「手ぬるいよ、私の絶望はこんなものじゃない。痛くして、乳首を切り落とされたんだから」
「ああ、いいわ。もっと、もっと、踏み躙って。恋人の目の前で辱めを受けた。私たちはこの女に嬲り殺しにされたのよ」
恨みを晴らしてと縋ってくる。
先程までは修羅場だった。命と命のせめぎ合い、互いの殺意が火花を散らした。ただでさえ俺は昂っている。そこに彼女達の恨みが乗っかる。共に犯そう。奪ってやる、その躰も、命さえも。さあ、俺を孕め、腹の中からズタズタに食い破るから。破滅せよ、破壊衝動が、魔力に乗って拡散した。
そこは一番大切な場所、無防備で一番弱い女性の秘密。如何に体と心を鍛錬しようと、防ぎようがない。それどころか、どこより繊細で敏感だ。更に『性技』によって過敏にされた処に破滅が襲う。恐怖、激痛、絶望、これまでの彼女の所業が何倍にもなって内側から身を苛む。その一方で、凄まじい俺の情欲も淫乱の魔力となって嵐のごとく吹き荒れた。快楽の果てに責め殺してやる。
躰の芯で未曾有の暴力が振るわれている。腸が裂かれ、魂がガリガリと削られる。幻痛と消滅の恐怖で脳が焼かれる。救いは望まぬ快感だけだ。彼女は僅かな希望に縋りついて悶絶する。
「わおっ、イヤぁぁぁ~~~。いたい、くるしい、きもちイイ~~~。助けて、もうしぬぅ~、イクぅ~~~、お願い、逝かせて~、早く殺して楽にしてぇ~」
イカすものか、堕とすものか、正気を失う一歩手前で生殺しにした。俺達探索者は身体能力に優れる。ヒス女も苦痛にも快楽にも延々と耐える。だが心まで丈夫なわけではない。このままでは廃人コースだ。死んでしまえばどれだけ楽か。
「何でもします、わぁっ~、ああっ~、やめてえぇぇぇ~~~」
稀代の悪女が無様を晒す。もし彼女が探索者でなければ悶死したであろう。
種つけされて息も絶え絶えの彼女にも容赦しない。今度は後ろから獣の様に圧し掛かって精を放つ。獰猛な交わりに、魂が啼いた。
「おとうさん、おかあさん、助けて、たすけて」
躰だけはいい女に、俺はいくつのも体位を愉しんだ。彼女は悦楽と恐怖で朦朧としている。『性技』で廻され、『性豪』で繰り返し中出しされて、『わからせ』た。もう輪姦されているのと変わらない。調教されたかのように従順になった。淫蕩と殺戮の魔力で薬漬けにして、心を折り、言いなりにしのだ。レイプ目の彼女が俺に跨り、泣きながら腰を振っている。
「ゆるして、もうゆるしてよぉ~」
嘘偽りのないか細い声。それを証明するように、綺麗な涙が俺の胸にぽたぽた落ちる。心は死んだ、躰だけが反応する。無慈悲な逸物を慰めんと、膣肉が収縮を繰り返す。腰の動きは激しさを増し、犯した男に救済を求める。やがて彼女はこの世の絶望を味わいながら、倒れ込んで果てた。やっと逝けたか、穏やかな寝息が耳元をくすぐる。
甘いと思った。だけどもう立ち直れないであろう。僅かばかりのポーションと物資を残して先を急ぐ。
彼女は帰還、すなわちゲートを潜って地表へ出た記録はない。ポーションを手に取らなかったのだ。法律に基づいて一定期間後、死亡認定された。
後日譚だが、身元が特定された。なんと、二十年近く前、犯罪組織に誘拐され、人身売買された哀れな日本人少女の成れの果てであった。絶望に染まりながらも、よく生きていたと思う。だが事件の被害者は、忌まわしい快楽殺人鬼になっていた。業の深い人生を歩んだものだ。俺達も誘拐さかけれた事がある。あの日朱美と詩央と引き裂かれて、いつの日か再開するならば、俺達は殺し合ったのだろうか。暗然とした気持ちに囚われる。
彼女の両親はまだ健在で、必死で子供を探していた。藁にも縋る思いだったのだろう。才色兼備、幼くして探索者に選ばれた自慢の娘だった。心根も優しく、親切心につけ入られて攫われたという。職員のアドバイスで、周囲に伏せるなど、細心の注意をしていたのに。やっと見つかったと思ったら、同じ日本人の探索者にダンジョンで討ち捨てられていた。親にとって娘は可哀そうな被害者だ。彼らの希望は俺によって打ち砕かれた。
「この人殺し、娘は懸命に生きて来たのに。もう少しで会えたのに。それをお前が弄んで殺したんだ。娘を返せ。代わりにお前が死ねばよかった」
理屈ではない、人の根源たる感情だ。ならばその恨み、引き受けよう、何故なら一番業が深いのが俺なのだから。