※この作品はR-18です。

ダンジョン姫はじめ   作:エターナル好希也

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花の精3 アルラウネの蜜★

 さあ、御開帳だ。

 嫌がる彼女の股間へと顔を埋めた。挨拶代わりに、気になっていた純白の繁みに頬ずりする。初々しい産毛は、木蓮や猫柳の蕾の綿毛が変化したものであろうか。まさに天鵞絨のような肌触りだ。彼女は俺の頭をポカポカ叩く。じゃれつくようでくすぐったい。これで抵抗しているつもりなのだ。ジタバタと脚が動く。愚かにも俺を奥へと招き寄せる事になった。俺の舌が届いて、陰唇を這いずる。

 

「ヒィィィ──ー」

 

 花の娘が激しく息を吸い込んだ。声にならない悲鳴に聴こえる。盗み見れば、泣きじゃくっていた。

 

「やめて、やめて」

 

 もちろんこれは噓泣きだ。その証拠にとろりと蜜が溢れ出している。本当は、もっとやって欲しいに違いない。上手い、嫌がる素振りでその気にさせる、迫真の演技に俺は乗った。肉の花びらを押し分けながら蜜を甞めとる。蜜壺から溢れたばかりの出来立ての味。喉が焼ける程の強烈な甘味、頭がクラクラする。自然界に存在する味覚ではない。これは異世界の味、獣へと人の心を変える薬だ。

 口での愛撫を重ねるごとに花の精は悶絶する。蕾が緩み、股間も緩む。花びらがめくれる。そして見つけた、ひっそりと隠れるような目立たない花芯、これが花の精の雌しべだった。

 透き通るまでの薄いピンク、恥じらいに震える命の心拍、緑陰に燈る神秘の輝き、正に生きた宝石であった。

 

 女神様が使うような香水の匂いがする。玉の露がしたたり落ちる。零さぬように、初心な雌しべを口に咥えた。

 その瞬間、彼女の躰が跳ね上がった。拳をギュッとし、両腕で顔を隠している。千切れんばかりに躰をよじる。未曾有の快楽が恐ろしいのか、痴態に耐えられないのか、これまでで一番の拒絶だ。涙の雫が飛び散った。

 俺の舌に初物の蜜が広がる。仄かに甘く澄んだ味、さっぱりとして後に残らない、強烈な異世界の蜜をなめた後には、いい口直しになる。これは甘露か。頑張った俺へのご褒美として、ダンジョンがお恵み下さった。アムリタのように不死の霊薬ではない。『鑑定』すれば唯の愛液に過ぎないだろう。でもこれこそが俺の求める真実の「アルラウネの蜜」だった。

 魔石や、アイテム、スキルを会得するだけがダンジョンの探索ではない。神秘への探求もまた冒険だ。美の化身、アルラウネの秘密をここまで暴いたのは、こちらの世界では俺が初めてだろう。たとえここで果てようともこれが俺の生きた証だ。

 栄誉も褒章もいらない。効能など必要ない。蕾の蜜を堪能できるのは只一人、後に続く人間は決して味わえない。心に秘める誇りとなった。俺は生涯この味を決して忘れないだろう。騎士だって、王様やお姫様の手酌で注がれた葡萄酒を最上の酒とするのだから。

 

 ダンジョンの恵みに感謝する。俺は最大限の敬意をもって、花芯を転がす。舌先で愛を込めて撫でさする。咥内に含んで、彼女の雌しべと戯れた。押し倒して男らしさを誇示してみせる。紳士として助け起こす。舌で巻き取り抱きしめる。俺は何度も蜜を甞めた。清純無欠の乙女の肢体が乱れに乱れて、艶めかしいフォルムへと移ろいゆく。舌の動きに呼応して、彼女の股間が上下する。最後に大きく咥えて、花芯と一緒に蜜を吸うと、放心したように動かなくなった。

 

 

 

 アルラウネは神代の昔、ある独身の男神様に品種改良され、後にダンジョンに廃棄された魔法生物である。男神様は彼女達を愛玩するも、懐かなかったので飽きてしまったのだ。さすがにこの無責任な振る舞いは、他の神々の不興を買う事になった。ボコボコにされて神の座から追放されてしまう。花の精の類い稀な容姿が、女神達やその眷属の乙女を模していた事も一因である。

 当然ながら、アルラウネは花が母体となっている。雌しべを核とし、そこから美しい肉体が形成された。初めに花芯が陰核へと変わる。花びらは陰唇へと、子房は子宮へと置き換えられた。したがって、クリトリスがアルラウネ最大の弱点となる。ここを許すのは命を握られ、服従を強いられるのと同義だ。彼女達の愛玩生物としての血が目覚める。この事は、想夜はもちろん、アルラウネ本人も、創造主の元神様も知らない秘密だ。

 

 

 

 世界一美しい花を、これから無理やり咲かせてやる。再び彼女を組み伏せた。漆黒と翠眼、二人の視線が重なり合う。人が魔物の処女を奪う瞬間を見届けなければならない。その思いは彼女も同じだ。固唾を揉んで俺を見た。瞳からは恐怖の色は消えていた。でもその奥に、破滅への願望が覗く。

 砂糖細工のような脆い躰に、堅い肉棒を乱暴にぶち込む。途中何かに引っかかりながらも、可愛いい窪みはよく耐えた。人間の少女なら出血して泣き叫んだはずだ。だけど彼女達の性器は子供を産まずに、男を慰める為だけに造られている。荒っぽい行為も受け入れてくれる。その肉壺は永遠に狭くてきつい。それでいて柔らかく、温かい。

 膣肉が纏わりついて、俺の息子の型を取った。根元から先っぽまで容赦なく締めてくる。そして精を搾りだそうと収縮を繰り返した。無数の肉ひだが、鞭毛のようにくすぐり、息子を奥へ連れ込もうとする。その心地よさに俺の腰に力が籠った。いや、これは俺が腰を振らされているのだ。並の男はこうやって死ぬまで射精を強要される。

 もう動きは止まらない。このまま絞り尽くされて果てるのか。どくどくと精が垂れ流される。渇いた子宮が底なしだ。賢者タイムはやってこない。

 彼女の下半身はこんなに満たされているのに、それでも彼女は泣いていた。ヤラれてしまった女の子のようだ。涙の瞳が哀願してくる。

 

「もう、ころして」

 

 切なる想いが伝わってくる。もちろんだ。責め殺してやる、その後俺も逝くだろう。俺の『性豪』がうなる。高速で回転しながら、力強く奥を突らぬく。幾千万の膣ひだが薙ぎ倒された。滴る肉の感触が槍先に伝わる。逸物が華奢な躰を壊さんばかりに荒れ狂った。暴力と紙一重、太古の昔の雌雄の性交。ひ弱い魔法生物はひとたまりもない。

『性技』も冴えわたった。雁首が弱い処を暴き出す。神技の如き正確無比の律動だ。無垢だった乙女の膣がたちまちに悦びに染まる。穏やかにして可愛がる、そしてエクスタシーで殴る。躰の奥からよがり始めた。自ら求めた歓びより、強引に悦ばされるほうが何倍も価値があると、花の精はわからされる。

 ここで信じられない事が起こった。

 

「あっ……、あっ、あ、ああっ~」

 

 何と声を持たないはずの花の精が喘ぎ出したのだ。彼女にはこんなサプライズも仕込まれていた。この世で最も稀少で美しい花の精を、初めて啼かせてその聲を聴く。半神の乙女に唄わせた、脳が揺れる、耳が痺れる。射精不可避の、男子としては最高の勲章だ。それが幻聴であってもかまうものか、俺が真実に改変してやる。今の彼女は世界一弱い女の子だ。そんな彼女の自由を奪い、好きにしている。俺は欲望の化身となって花の精をひしいだ。

 俺の一挙一動におもしろいように感応する。腰を振るごとに身悶えし、エビ反りになった。そして可愛い声でよがるのだ。ここ迄感じていてもまだ嫌がっている。犯しがいがある娘だ。俺は性愛の魔力を注ぎ込んだ。妖精なら悶絶間違いなしの淫蕩の魔力だ。息も絶え絶えの彼女に、底無しの欲望が魔力となって侵食する。

 

「堕ちろ!」

 

 俺達の魔力が固く結ばれた。花の少女は電撃を受けたように痙攣する。その儚い躰では、俺の食らわす快楽に耐えられなくなったのだ。絶頂しながら泣き叫ぶ。花の精の秘められた心も、同時に俺に流れ込んできた。

 ここで彼女の気持ちを知る。アルラウネは演技などしていなかった。ずっと身に余る官能に喘ぎ、真剣に嫌がり、恐れ、何よりも俺を好いていた。

 

 

 

 微睡みに揺蕩っていた花の精は、香ばしい魔力の匂いで目を覚ました。誕生したばかりの彼女にとっては初めての給餌となる。初狩となる彼女には駆け引きの経験などない。獲物に最初に出会う場所で身を晒した。魔物の本能が教えてくれる、こうすれば獲物の方から寄ってくる。そこを美味しくいただくのだ。だが、獲物は斜め上の行動を取る。すっかり彼女に魅入られながらも、命の結晶のような「蜜」を奪って逃げ出したのだ。

 初めて怒った。幾百の蔓の鞭で追撃するも、獲物はゴブリンよりすばしっこい。取り逃がしてしまう。大切なものを無くしてしまった。悲しい、恨めしいという感情が湧き起こった。そして獲物の魔力は美しく、その命は光り輝いていた。これこそ魔物達が渇望してやまないもの。逃がした魚は大きいという。もう寝ても覚めても考えるのは彼の事だけ。芽生えた自我に御上想夜が刷り込まれていく。

 

 リベンジの機会は程なくやってきた。今度は入り口ではなく出口で待つ。ここなら人間も逃げないだろう。経験豊富な姉の方も、彼を譲ってくれたみたいだ。生命滴る若い餌が、私の元に戻ってくる。

 

 今度こそ捕まえてやる

 

 またしても簡単に誘惑にかかった。と言うか、魅了されたがっている。彼も私に会いたかったんだ。ところが私の気持ちも知らないで、この人間はまたしても不可思議な行動を取った。餌のくせに私に襲いかかってきた。衣を破かれ、剥かれてしまう。特別な存在に無防備にされる。恥ずかしいという感情を覚えた。消え入りたい、でも動けない、もう立っていられない。この人間は親切にも私を押し倒してくれた。

 彼が命の根源を口移しで注いでくれる。身震いするほどの美味しさ。躰が悶えた。でも彼は意地悪だった。ちょっとづつしか分けてくれない。初めての私はたまらなくて泣く。

 なめ回されてまさぐられた。くすぐったくて恥ずかしい。動物は相手をなめて親愛の情を示す、授けられた知識が教えてくれる。獲物のくせに可愛らしい。

 

 許してはいけない処まで暴かれた。ひょっとして彼は獣? 私を食べたくて舌なめずりをしていたのだ。私は欲しくても我慢しているのに。舌が這う度、ゾクゾクする、怖い、意識が飛びそう、野蛮な力で押え込まれた。嬉しい、大好きにされる。この身を捧げてもいい程に。

 

 あっ、噛まれた! 

 

 一番いけない処を狙われた。蜜よりも大切なものを奪われた気がする。

 人間は恐ろしい魔獣だったのだ。彼の毒が廻る。たまらなく疼く。彼の精が欲しくて死にそう。でも求めてしまえば彼が死ぬ。魂が引き裂かれ、躰はのたうつ。

 

 私たちのマイスターは愛を知れと命じられた。でも愛とは何かを教えては下さらなかった。私たちは誰も愛する事ができずに見捨てられてしまう。そして魔物としてダンジョンに堕とされた。

 

 これが愛なの? 

 

 魔物となったアルラウネには真実の愛を知る術はない。でも間違っていても適わない、私より彼が好き、自分より彼が大切。これが私の見つけた愛。このままでは、彼は私に精を吸い尽くされて死んでしまう。それだけはダメ。

 

 お願い、私を殺して! 

 

 彼の愛は私の愛より深かった。私の拒絶をもろともせず、己の命を分けて下さる。我が身を犠牲にしてまでだ。嫌なのに嬉しい。乱暴なのに優しい。躰が震える。心が蕩ける。仮初の命に灯が燈った。ずっとこのまま可愛がられたい。

 

 死なないで、ご主人様

 

 

 

 彼女が懸命の抵抗をしたのは、俺が怖い訳でも、精が欲しくなかった訳でもない。むしろその躰は俺を渇望していた。でも吸精すれば俺を失ってしまう。自我の芽生えた彼女は、それが何よりも恐ろしかった。その為に懸命に本能に抗っていた。全部俺を想っての事だ。

 それに引き換え、自分はどうか。俺は花の精をオナホかダッチワイフとしてしか見ていなかった。己を恥じる。そして人よりも純真な彼女を本気で好きになった。命を賭けてその気持ちに応えたい。全霊をもって精を注ぐ、空っぽの子宮を満たすのだ。魔力と魔力が責めぎ合う、二人だけのエクスタシーが爆誕して互いを燃やし尽くそうとする。逸物が鼓動した。肉体的にひ弱な魔法生物が忘れ果てた命のリズムだ。原初の力が花の精を蹂躙する。

 

「あああぁぁぁ~~~~~~っっっ」

 

 華奢な躰が張り裂けんばかりに絶叫する。先に果てたのは彼女だった。

 

 

 

 腕の中で、悦楽の余韻に浸る彼女は、心ここにあらずだ。

 

「いかないで」

 

 夢の中で、俺に縋りついて引き留めている。その証拠に、虹色の不思議な髪が、蔦のように俺に纏わりついて離れない。気怠い体が彼女を撫でる。このまま半神の乙女と常世で過ごすのも悪くない。たわわに実る忘却の果実に目がいった。食すれば現世の憂いを全て忘れる。ここで俺は人間止めて、魔物となって暮らすのか。

 そう言えば、沙織も魔物の姫と呼ばれていたな。人の資格を剝奪されて魔物認定されようと、彼女はどこまでも俺の聖女であった。そして俺を人の世界へ還すために、自らはダンジョンと共に消滅した。やはり帰らなければ、彼女の想いが俺を動かす。

 

 ふと気づくと、蜜をくれたアルラウネが覗き込んでいた。目が潤んで、敵意などは微塵もない。姉妹なのか顔つきは似ている。妹が気になって駆け付けたのか。お姫様なのにお行儀悪く女の子座りしている。

 俺も彼女には親近感しかない。共闘した戦友なのだ。絆のようなものを感じる。でも様子がおかしい。具合でも悪いのか、フラフラとにじり寄る。そして肩にもたれて身を任す。抱き寄せると半透明の衣装の前が濡れている。よく見れば、びしょびしょの陰毛が透けていた。もぞもぞして息も荒い。妹の情事に当てられて、腰が抜けてしまっている。このお姫様、さっきはあんなにご満悦じゃなかったのか。

 花の姉妹、妹は可憐だが、姉には高貴な雰囲気があった。身分の高いお姫様を後ろから犯すのも戦士の勲章だろう。彼女とも一戦交えたい気はある。でも生も根も尽き果てて、今は流石に無理だ。それに俺には時間がない。早く地上に戻らないといけない。

 お姫様アルラウネと口づけを交わす。人の世界では再会の約束だ。彼女もそれを望んでいる。激しく舌を絡めてきた。彼女にもダンジョンの女神さまの祝福がありますように、そう願った時、意図せず丹田の神気が流れ込んでしまう。二度と再現できない奇跡だった。

 

「ひゃぁ~~~~ん」

 

 お姫様らしからぬはしたない嬌声を上げて、白目を剥いてイッてしまった。

 ダンジョンの魔物はダンジョンコアから産み出される。そしてコアは女神さまが創造される。創造主の神気にふれて、お姫様アルラウネは為す術もなく刈られてしまう。しかも彼女は無防備だった。魂を俺に差し出してしまったのだ。

 いい夢を、眠れる少女達を花に埋めるようにして横たえた。

 

 

 

 人とモンスターは生存のため、双方の命を必要とする。神々によって戦いを宿命づけられているのだ。なのに俺と花の少女は情を交わした。そこに愛はあったと信じる。これこそが涜神ではないか。緩衝地帯を抜けるまで、一羽の蝶がずっと俺に纏わりついていた。アルラウネとの秘め事、あの時は俺が魔物か、彼女がヒトか。まるで胡蝶の夢だった。また夢を見たいのなら、眠れる花のプリンセスを起しに行こう。

 

 

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