※この作品はR-18です。

ダンジョン姫はじめ   作:エターナル好希也

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知恵の卵★

 祟られてしまった。小心な俺は心痛からか胸が苦しい。シーナもうんうん唸っている。痛みは引くどころか、本当に胸が張り裂けそうだ。もう限界だ、そう思った瞬間痛みが消えた。師匠が真白の球体を抱えて這い出してきた。スキルオーブに見える。

 

「やっと生まれた、サヨとボクの大切な赤ちゃん」

 

 そんな訳ないだろう。男なのに子供を産むとかありえない。

 

「でもこれ、妖精の卵だよ。サヨの魔力と女神さまの神気を浴びて実体化したんだ。サヨの体から出て来たから、サヨがお母さんだね」

 

 妖精は卵から生まれるのか。でも今はそんな事どうでもいい。これがスキルオーブでないなら何で俺から産まれたんだろう。まさか俺の見た目が女々しいから、妖精の胚が入った訳でもあるまい。妖精は女の子だけの種族と聞いている。それなら単性生殖か、異種族の雄から精をもらって繁殖するはずだ。

 

「僕、師匠一筋だから身に覚えがない。シーナが人化魔法を使えるようになったら孕ませようと思っていたし」

「えへへ、変化の魔力はもう溜まったよ。ボク、弟子に無理やり孕まされるんだ。ああ、楽しみ。でもその前に、この子羽化しそう」

 

 師匠は慌てて妖精の卵を柔らかな石棺へと置いた。ここは俺と師匠が幻惑魔法で愛し合った場所だ。白い球体が鼓動しながら、点滅を始めた。妖精族の誕生に立ち会えるとか役得だろう。すごく興味がある。可愛い子なら師匠みたいにペットにしたい。

 

 オーブがほつれてヒトへと移ろう。蠱惑的なシーナより緩やかで細い、全裸の人形が顕現した。楚々として、そして嫋やかな裸身に俺の眼は釘付けになった。透き通る黄金の髪、すっきりした顔の輪郭、人外の中でも飛びぬけた美貌、捕らわれた俺の意識を、切実な叫びが現実へと戻す。

 

「姉様、姉様が産まれた。でもこのままじゃ駄目。魔導の命が消えてしまう。サヨ、助けて、お願いだから姉様を助けて」

 

 こんなに取り乱した師匠は初めてだ。俺と師匠はある意味繋がっている。死の予見が伝わってくる。何とかしたい。

 確かシーナの長姉は、『知力強化』の元となった賢者魔法を開発したはず。妹たちを逃がすため、悪神のキュプロークスに食われたと聞いている。その際彼女は自ら壊われたスキルとなって、悪神を知性なき怪物へと堕としたという。このキュプロークスは、後にダンジョンの怪物となって俺達に討伐される事になる。あの堕神が知恵を持っていたら、俺達は到底敵わなかった。聴こえた天の声は彼女の思念かもしれない。彼女は今でも俺の心の中に、勇気の証として生きているはずだ。

 

「師匠、どうしたらいい。僕はこのヒトを命に代えても助けたい」

「人化魔法で大きくする。サヨの魔力を吹き込んで、強い命を分けてあげて。女神さまの神気も必要と思う。でも姉様、この世の雄が大嫌いだから後で消し炭にされるかもしれない。いいの? 命懸けになるよ」

「もちろん。彼女は僕の恩人でもあるからね。命の借りは命で返す」

 

 

 

 妖精の翼がはためいて、不思議な色の魔法が起こる。姉様の躰が拡大して、ちょうど俺の肩の高さ程になった。全裸の妖精の肌は雪より白い。儚げな躰が小刻みに震える。雪山で遭難したように今にも命が消え入りそう、また激しく怯えているようにも見える。意識はなくても、これから何をされるのが分かるのか。

 魔力漲り、欲望が滾る。消え行く命を繋ぎ止めたい、気高き誇りを切り裂きたい、庇護欲と加虐心が渦巻いた。これが俺の存在そのものだ。根元にある対極の力で彼女を救う。武者震いだ、俺も衣服を脱ぎ捨てた。はやる気持ちを押さえて、俺は優しく肌を合わせた。小柄な俺にも彼女の躰は抱き午後地がいい。意識はなくても俺には伝わる。この妖精は生きようとしている。

 だけど死にかけで、その力は余りにも弱い。このままでは間に合わない。俺は唇を重ねた。溺れた人に息を吹き込む、朦朧とした砂漠の遭難者に口移しで水を飲ます、そんな思いで舌を押しのけ、命の魔力を注いでいった。彼女は尊敬できる、美しい人の力になりたい、高貴な人に尽くしたい、俺の思いが魔力に乗って、優しく彼女を慈しむ。気持ちが通じたのか、長姉の表情が心なしか緩んできた。

 そんな意識とは裏腹に、俺の手は卑しくも彼女の処女地を弄っていた。シーナによればこの娘は久遠の乙女なのだ。『性技』の絶技を施しても、その秘部は氷河のように硬く冷たい。男を拒む未踏峰を攻略したい、熱い獣欲が抑えられない。何年の青氷を溶かしてやる。

 やがて、狭いクレバスも僅かに緩み、僅かばかり湿ってきた。とうとう指が一本いった。指先に魔力を灯して愛撫する。蟻の思いも天に届けだ、官能の水よ、溢れて出よ。一度だけだが淫蕩の魔技に、妖精がピクリと撥ねた。

 

 ハイスペックな長姉ともなれば、神にも等しい存在だ。それを塵芥のような人間の俺が躰を重ねて救うなんて、分不相応にも程がある。それでもこの聖なる行為は俺の心を誇りで満たす。その一方、いと崇き魂を下衆な命が好きにする、神も許さぬ下克上に、俺の本能は歓喜に震えた。

 誇り高き彼女なら、穢されるより消滅を選ぶのではないか。この後俺は怒りに触れて、一瞬で消し炭にされるかもしれない。それでもシーナのため、この気高い彼女を救いたい。いや、これは言い訳か。一匹の雄としてこの牝が欲しいのだ。命懸けが堪らない。礼儀を尽くす。全治全霊をかけて彼女を犯そう。

 やがて両脚は弛緩する。槍の穂先はギラギラと欲望に輝き、獲物を欲した。ここに禁忌を破る。無想となって永遠の処女を貫いた。その瞬間、潤い溢れるオレンジの瞳がぱっちり開く。妹思いのお姉さまは、下等な猿にいい様にされて千年ぶりに目覚めたのだ。

 

 彼女から見れば眠っている間に、数千年間守り通した純潔を奪われた。やんごとない存在にこれ以上の屈辱はないはず。しかしながら瞬きするだけで反応がない。非現実と理解している。賢い彼女に現状を教えてやろう。原始の肉体が抽送を始める。俺の精気、命の源が妖精の胎に満たされて行く。魔法生物である彼女は、非力で魔力に敏感だ。自分が獣欲の捌け口にされている、どんな種族より欲望が敏感に伝わった。

 

「イヤぁぁぁ~~~~~っ」

 

 逸物が獣となって清らかなそそを襲う。すがしい命が淫蕩の魔力と入り混じった。

 

「わたし犯されているの! 悠久を生きて、こんな屈辱受けるなんて。清らかだったのに。大切にしていたのに。ああ、許さない、存在ごと消してやる。記憶も消して忘れたい。ああ、うそ、魔導が使えない。下等生物に辱められて何にもできない。やめてっ、やめてぇ~~~」

 

 弱っていた妖精の膣に、俺の魔羅が突き立っているのだ。彼女の【魔導】が乱れて魔法が上手く発動しない。ささやかな抵抗も悪手だった。脚をばたつかせば、膣壁に雁首が擦れる。俺の興奮が三倍増しだ。そして股間も開いていく。逸物が奥へ奥へと導かれる。万年も生きたのに、知恵の妖精は性の営みにはあまりにも無知だった。

 見かねた師匠が止めに入る。

 

「サヨ、もうやめよう。姉様、もう大丈夫だから。叱られて消滅されないよう、一緒に謝るからさ。ああっ、早く止めて。じゃないとボク、おかしくなるから」

 

 シーナも姉様が辱められて興奮していた。元々、彼女は愛弟子に滅茶苦茶にされたいと願っていたのだ。空から墜落してしまう。

 

「駄目だ、まだ足りない。僕は彼女を征服してこんなにも喜んでいる。この素晴らしい女性にも同じように悦ばせたい。その為には何でもする。もっと激しく奪いたい。魂に僕の存在を教え込む」

「イヤァ、イヤァ、いけない虫がお腹の中で喜ぶと、私も無理やり嬉しくされる。ああ~、お願い、ヒトの子よ、私の中で悦ばないで~~~」

 

 俺は丁寧に、そして力強く律動する。凶悪な逸物がデリケートなひだをこさいだ。雁首がビクビクと痙攣してくすぐる。初物の膣は弱い所だらけだ。知恵の妖精は抱きすくめられて、腕の中で泣き叫んだ。誕生から一万年、彼女はこうやって初めての喜びを教わっている。

 

「死にそうなのに気持ちいい。あぁっ、あぁっ、逝ってしまう。これが法悦と言うものなの。もう許して、獣のヒト。んん~、我慢できない~~~っ」

「これが雄と雌との幸せだよ。あなたが悦ぶほど、僕も嬉しい。この刹那に全てを賭ける、永遠のあなたに届きますよう」

 

 槍の穂先が熱く滾った。精気がほとばしり、神気も溢れる。俺の魔力が、儚げな妖精の躰を蹂躙する。互いの魔力が交わって一つとなった。この時俺は確信した。尊きメスを屈服させたと。望むままに歓こばせ、望むままに逝かせる。そして彼女もまた支配される悦びを知る事になった。

 

「あぁ~、あぁ~、あ~な~た~~~」

 

 

 

 どれ程の時がたったのか。我に返った師匠が懸命に呼びかけていた。

 

「サヨ、早く姉様に名前を付けて魂を定着させて。ボクみたいに素敵なのをお願い」

 

 俺はここに在れと、願いを込めて呼びかける。

 

「ティーメ!」

 

 知性溢れる妖精には、こちらの世界の知恵の女神の名から与えた。彼女は一族を虐殺された子供を匿い、姉代わりとなって育てた心優しい女神様だ。時を経て少年の復讐に知恵を貸し、同胞殺しに加担する。かくも尽くしたのに、少年は嫌がる彼女を手籠めにして喰らう事でこれに報いた。後に彼は主神ゼウスとなる。この神話は、知性に対する獣欲の優位性を物語っている。人も神も獣なのだ。事実、二人は互いに動物に変身して交尾している。

 俺も知恵の妖精を犯し、純潔を散らした。優しく賢い彼女には、知恵の女神の名こそ相応しい。生え揃わない妖精の下腹部に淫紋が浮かんだ。

 

「あっ、ボク忘れていた。名前を交換して契ると師弟の契約、無理やり契って、名を授けると奴隷契約になるんだった」

 

 慌てる師匠だが、もう遅い。奴隷紋など屈辱だろう。

 

「お願い、ボクのサヨを殺さないで。この子、ボクの唯一無二の弟子なんだ。だから燃やさないで」

 

 小さな師匠が俺を庇って前に出る。姉様が辱められて俺の奴隷にされた。怒りのあまり、消し炭にするのでは心配している。だけどそれは杞憂だった。ティーメは愛おし気に奴隷紋を撫で擦った。恍惚として授かった名前を何度も唱えて噛みしめている。

 

「ああ、荒々しくて逞しい。わたしの初めての、そして永遠のマスター。奴隷のティーメはここにいます。飼犬の様に躾けて下さい。それがご主人様のお務めですから」

 

 逞しいとか荒々しいとか初めて言われた。ティーメの純金の髪と優し気なオレンジの瞳からは、知性の光が木漏れ日のよう漏れる。そんな彼女から、男らしいと讃えられた。これまで俺は女の子みたいと、散々言われていたので新鮮だった。彼女を奴隷にした事よりも、こちらの方が嬉しかった。

 やがて人化魔法が解けて、ティーメは本来の姿に戻っていく。蜻蛉の翅の妖精が宙に浮かぶ。黄金の髪には花冠、背中と肩と襟の開いた薄群青のローブデコルテ、前が短く後ろに長いフイッシュテールのミニスカート。落ち着いた司書さんのイメージだった。ここに彼女は完全復活を遂げた。

 

 

 

「千年ぶりね、末の妹。今はシーナとなったのね。心配しないで。想い人を逢わせてくれて感謝します。あなた、初めて私の役に立ったのね」

「ああ、良かった。姉様も久しぶり。でもボクの弟子を盗らないで。そうそう、サヨが困っているから知恵を貸して。女神さまからキツイ呪いをもらったみたい」

 

 シーナは妖精族の末妹で、姉たちには迷惑をかけっぱなしだったみたいだ。許されたとみるや、ずうずうしくお願いをしている。祟りの仕組みは俺には理解できないから助かるのだが。全てを察した知恵の妖精は託宣を下した。

 

「今のままでは性欲が爆発して、マスターはバーサーカーになってしまう。そしてそのまま死んでしまうの。女神さまの祟りからは逃げられないわ」

 

 神話の世界では狂死した英雄も多い。これは呪いのせいだったのか。俺の場合は発狂して街中で女性を襲って死ぬ事になる。呪いに身を任せて楽しく過すのが最良とは。

 

「でも抗う方法もあるわ。神の試練を突破するのよ。マスターは女性の救済を義務付けられている。女神さまの権能を使わず、哀れな女性を救いなさい。神の力に頼らずに試練を果たせば、おのずから祟りは消える」

「それって僕が神頼みではなく、自分の力でダンジョンで泣く女性を救えって言う事?」

 

 女神さまの権能を使わず、己の力のみで救済せよと言う事か。だけど、女神さまの権能はバッシブスキルのように勝手に発動してしまう。これを免れるには9歳以下の幼女か、41歳以上の熟女をお相手しなければならない。さすがにこれは。

 

「どうしよう、僕はロリコンではないし。それにおばさんはちょっと。美魔女なら我慢するけど」

 

 寸胴でイカ腹の児童には興奮しない。お婆さんみたいな人も嫌だ。神の試練は果てなき苦行なのか。人の気も知らないで、師匠が宣う。

 

「ボクに欲情できるなら、幼女にも出来るでしょ」

 

 師匠は幼げな顔つきでも、躰は凹凸が激しい。これはギャップ萌えだけど、肉体まで幼女だったら興奮出来なかった。

 

「権能なしで、ダンジョンで泣く女性を幸福に導くのよ。それにマスターも妹も勘違いしている。マスターの試練は一二歳から四〇歳のヒト族に適応されるものだったでしょ。一〇歳と一一歳は対象外よ」

 

 こちらの世界では10歳から40歳の人類が、通常はダンジョンから無作為に選ばれる。国によって差があるが、その比率は日本では人口の10%強だ。だけど、俺は疑似ダンジョンに引き込まれた。こちらは過酷な試練となる故に、対象年齢は12歳からになる。ならば俺の選抜対象も10歳ではなく12歳からになるのか。

 手足がすらりと伸びて、腰や胸に緩やかな曲線が見え始めると、急に美味しく見えてしまう。小学4年生までしか手を出せないと思っていたけど、11歳の6年生まではOKとなった。大人びた小6女子とか最高だろう。本当に大人にしてやる。女神さまの試練、何としても達成したい。

 

「優しい女神さまはマスターが可愛いくて仕方がないの。ちゃんと試練の子羊を用意して待っているのよ。みなしご達を食べてあげなさい」

「えっ! まさか孤児院の子はその為に僕と出会ったの? それなら俄然やる気が出た」

「わらべ達は全員が一〇歳か、一一歳。でも一二歳の誕生日を迎えようとしている子もいる。早くしないと間に合わないわ」

「子供は泣いて大きくなるよ。小さな子が早く大人になるよう、みんなで啼かしてあげようよ」

 

 ティーメは知恵の妖精だ。その慧眼で神々の思惑を見通す事が出来る。師匠も応援してくれる。女神さまを恨んでいた、己の狭量を恥じ入った。その期待に応えるべく、獣の様に雄々しい漢になってやる。

 妖精たちは手を取り合って、俺の頭上でクルクル回り、神を讃えて舞い踊る。天使の輪っかのようであった。涼風達、孤児院の童女はいずれ大輪の花として咲くはずだ。その前の蕾の内にわからせよう、神の試練に俺の心も大いに踊った。女神さまに感謝する。

 

 

 

 ダンジョンの女神さまは頭を抱えた。

 男の子には反省の機会をあげた。たったの五〇年位いい思いをさせて許してあげるつもりだったのに。妖精たちは創造主の倦怠を無聊する為、斜め上に造られている。これは咎められない。だけどヒトの子は知恵の妖精から悪知恵を授かって、匿っていた幼子を蛇淫の毒牙にかけるつもりです。もはや許しがたし。悪い子にはオチンチンいらないわよね。

 

 

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