悪い子は誰かな。
スキル『透視』で壁を見透かす。女の子がへたり込んでいた。木材で張られた壁には、所々小さな穴が開いてる。その穴の一つから内緒の情事を覗いていたのだ。刺激が強すぎたのか、ヤラれたようなレイプ目になっていた。散々に見せつけて、淫らな声を聞かせてやった甲斐がある。
まず、俺と涼風の性行為を中止する訳にはいかなかった。彼女は今日頑張った。ここに来るのも並々ならぬ決意があったはずだ。水を差す訳にはいかない。何より俺もたぎっていた。それに覗かれている事も悟られるわけにはいかない。涼風が知れば、必ず負の感情を持つ。
向うの子もそうだ。俺や涼風にはぎこちない態度を取るだろう。他の子に問い詰められると喋ってしまう。この年の女の子は口が軽い。詩央や朱美やキリ香たちは、誰にも言っちゃ駄目と、いつも俺に秘密を打ち合あけていた。処置をして、仔犬のように飼う必要があった。
俺はみんなの兄として叱らなくてはならない。覗き魔を板張りの床に正座させた。童女でもパジャマの太ももはむちっとしている。今の彼女は羞恥心で一杯だ。正常な判断が出来なくなっている。自分が恥ずべきことをしたと錯覚しているのだ。
「用があるなら、ノックする事。こそこそするのはレディとしてはしたないよ」
「涼風お姉ちゃんが心配で寝付けなかったんです。そしたらお姉ちゃんがお外に出ちゃた。一人で居るのが怖くなって追いかけたの。そしたら、そしたら……」
覗いていたのは遥だった。彼女は5年生で涼風と同室という。孤児院では一番の新米だった。リーダー格の涼風が面倒を見ている。おどおどしてイジメの対象になりやすいタイプ、涼風はここでも学校でも庇っていたのだろう。遥はいつも後ろにひっついていた。涼風に依存してしているだけに、今日の事は誰よりも不安だったのかもしれない。
「でもこれ夢ですよね。お兄ちゃんと涼風お姉ちゃんがいけない事するはずないのに。きっとわたし悪い夢を見てるんだ」
覗きという恥ずべき行為をしながらも、夢の中に逃避しようとしている。少しも反省していない。きつい罰を与えなければならない。それに遥は孤児院では一番立場が弱い。姉たちや司祭達に問い詰められれば、正直に白状するだろう。そうなればこの聖域に嫉妬という大罪の感情が生まれてしまう。遥には口にするのも憚られる罰を与えて、黙らせる必要があった。
涼風の大人顔負けの痴態に当てられ、遥は呆然自失としている。愁いを帯びた藍色の瞳は加虐心を誘う。潤んでいるのは涙かそれとも興奮ゆえか。小さな躰が小刻みに震える。編み込まれた黒曜のツインテールも微かに揺れる。これは毎朝、涼風が編んでくれるそうだ。二人はかくも仲良しなのだ。
俺は正座している遥を舐め回すように観察した。凝視して初めて分かる胸の膨らみ、お尻はまだ小さいけど、太腿には色気があった。彼女は少女への扉を開こうとしている。そんな女の子が我を失って怯えている。俺はこれをいい事に10歳の子を咎人として扱う。
「どこから見ていた。正直に答えて。ここは女神さまの庭園。嘘をついたらひどい目に合わす」
「そのぉ、お兄ちゃんと涼風お姉ちゃんがキスするところからです。お姉ちゃんうっとりしていました。でもこれ見間違いですよね」
「涼風がどう思ったかはその身で味わうといいよ。そうしたら彼女の気持ちが分かる。さあ、これが罰だ」
可哀そうな罪人を抱きしめれば、増々怖がってしまった。俺はぶるぶると震える童女の唇を奪う。無理やり口をこじ開ければ、驚愕する眼が閉じられた。硬直する彼女の舌を縦横無尽に蹂躙する。これが俺の情熱だ、欲望を食べてしまって小さな舌が麻痺をする。接吻の後、遥は愛らしい舌で何度も唇を拭っていた。罪の味を覚えたのだ。
「あっ、あっ、イヤッ! 涼風お姉ちゃんとお兄ちゃん、恋人同士なんですよね。アアッー、誰にも言いません。だから帰して下さい」
「嫌がっているのは遥の中の悪い心。今だって抵抗せずに僕のキスを受け入れた。覗き魔で嘘つきの子には、涼風と同じ目に合わせてあげる」
「お兄ちゃんは女神さまに選ばれた人だって司祭様は言っていた。よく言う事を聞くようにシスターのお姉ちゃんからも教わっている。でもこれは良くないです!」
男子棟は築40年は経っているという。暗い部屋、黒ずんだ柱は疵だらけ、床は古びて飴色に変わった。古き良き時代の雰囲気があった。遥は這いずって逃げようとする。ギシギシと床が鳴く。昔の女生徒はこうして襲われたのだろう。
「抱きしめたら躰はピクピク悦んでいたよ。遥は僕に抱かれたい、だから処女を奪ってあげる。嫌ならここを立ち去って。僕は女神さまに誓う。君は必ずここに残ると」
「絶対に嫌! もう帰ります」
俺は御子として堂々と宣言した。遥は立ち上がろうとするも、直ぐに転んでしまう。彼女が逃げられないのは腰を抜かしているからでも、無論俺の言葉に強制力があったからでもない。足が痺れて歩けなくなっている。俺がフローリングの堅い床に長い事正座させていたからだ。だけど彼女は信じられない顔をしている。神の御業はこうして起こす。
「ほら、女神さまも望んでいる。遥には激しくしてやる。きついお灸をすえるから。歩けないならベッドまで運んで行ってあげる」
「ひぇぇぇ──ーんんん」
この年の女の子は泣いてくれると雰囲気が出る。遥を担ぎ上げればもう人攫いだ。肩で暴れる童女からは乳臭くて、ちょっとだけ蜂蜜の匂いがした。幸いにしてこの部屋は二人部屋。失神している涼風の隣にベッドが一つ空いている。
「お兄ちゃんは妹を脱がすのが大好きなんだ」
「嫌、イヤッ、やー、ヤン」
禁忌の言葉を、悪魔の声が甘く囁く。官能の声に脳が震えて、遥の抵抗が弱まった。袖口のボタンを外してパジャマを緩める。
「ああ、涼風お姉ちゃんが起きちゃう。こんな処見られたら叱られちゃいます。だからお兄ちゃん、もうやめて」
「遥は悪い子だからお姉ちゃんのものが欲しいんだろ。僕をお姉ちゃんから盗ろうとしている」
「違いますぅ、違いますぅ、ああ~、脱がされちゃう~」
ここにきても遥は大声を出さない。陸亀のように縮こまってしまった。小さなお尻が振れている。頭隠して尻隠さず、昔の人はこうやって楽しんだのか、俺は諺の意味を理解した。遥は俺にお尻を突き出している。ならばこうだ、パジャマもパンツも引き摺り降ろした。俺はやっぱり女の子を強引に脱がす方が得意だった。今は平らな胸であそんでいる。
「キャン、キャン、キャァァァン~」
膨らみ初めの乳房はAカップにも満たない。鑑賞するだけで触っても、吸ってもいない。外周に沿って、唇を這わせて円を描いた。なのにこんなに敏感だ。きっと乳腺やリンパ腺がこの辺りまで伸びている。彼女の将来には期待するものがある。
「今感じている処まで、遥のおっぱいは大きくなるよ。手伝ってあげる。孤児院一の巨乳にするから」
出来立ての乳房であそびながら、顔を股間に近づける。目の前にまっさらな股間が晒されていた。遥はまだ陰毛が生えていない。子供でも無毛の女性を見るのは初めてだった。つるつるの恥丘を観察しようと顔を寄せる。彼女にはここを中心に攻めよう。
じゃれあいながらシックスナインの態勢にもっていく。もちろんスペシャルなヤツだ。遥を仰向けにして俺の腹に乗せる。両腕は動かせぬよう脚でしっかり決めてある。可愛いお尻が開いていく。処女肉の花びらをめくれば、密やかな蕾と愛らしい穿孔が顕わとなった。
「遥の肌はすべすべしてとても綺麗。ここに愛の口づけをするよ」
「ひっぐ、ひっく、ひゃゃゃあああん~~~」
俺はお尻側から顔を埋めて幼膣を舐めた。鼻の先が花芯をつつく。反対側では興奮した逸物が遥の頬を、ペチペチとぶっている。こんな前戯はお尻の小さな小学生にしか許されない。無垢な女の子だけが受ける辱めであった。委員長や義母のようにお尻が大きくなってしまうと、舌や鼻が届かないからだ。堪え切れずに悲鳴が上がる。
舌の愛撫で窪みからは清水が染み出す。温かい鼻息で小さな蕾が桜色に染まる。陰唇が開く。舌触りが変わった。膣の周りがホヤホヤふやける。舌先が美肉へとめり込み、窪みが緩々と拡がっていく。
「あひぃ~、ヒィィィ──ー、涼風お姉ちゃんに知られちゃう。あんなに優しくしてくれるのに」
「何て嫌らしい声を出すんだ。すっかりその気にさせられた。やっぱり遥は悪い子だ。涼風から僕を寝取ろうとしている。きつくお仕置きをする」
いつしか俺の言葉にも魔力が籠るようになっていた。吐息には花の精の匂いがする。淫蕩の香りが花芯を穢し、煽情の言霊が膣奥へと吹き込まれた。言葉で犯す、遥は軽く逝ってしまった。人事不省をいい事に躰の位置を入れ替える。腹上で仰向けに転がしまま、挿入の態勢を取った。目を覚ませとペニスがクリトリスを襲う。
「あっ! えっ! やめて!」
「涼風を遥のお姉ちゃんにしてあげる。昔の人はね、こうやって姉妹になった」
「やだ──ー。でも遥かお姉ちゃんが本当のお姉ちゃんになってくれるなら……」
「易経に金蘭の契りと言うのがあるよ。二身、同芯。仲良しの女の子が同じ男の子の硬い芯棒で貫かれて、断ち切れぬ姉妹の絆を結んだ故事に由来する」
無知な小学生に教えてあげる、教養ある俺は、叡智い言葉をエモい言葉で解説した。これなら遥も理解できるだろう。なお、類話は聊斎志異などにも見られるので、これは真実である。
遥の膝裏を掬う。両脚を開きながら、膝を起てて逸物を押し込んでいく。この子は将来が期待できるだけあって、発育の萌芽があった。小柄なくせに俺をスムーズに受け入れてしまう。遥は姉のように慕う上級生へくしゃくしゃの顔を向けたまま喪失した。
「ゴメンナサイ、ゴメンナサイ。お姉ちゃん、わたし奪われました。想夜お兄ちゃんの恋人にさせられました。もう逆らえません。ああああああ~~~」
未熟なマンコに俺が苦戦すれば言い訳も立った。挿入が滑らかだっただけに、罪悪感も一塩だろう。
新鮮な膣肉が圧迫すれば、逸物はそれに合わせてピクついた。痙攣は鼓動と連動して力強さを増す。小学生にはピストン運動と変わらない刺激だった。ゆっくりと精子と注いでいく。わざとイカせないよう細心の注意を払った。
「ヤッ、ヤッ、ヤッ。お姉ちゃん助けて。我慢できない、あっ、あっ、あっ」
遥は姉代わりの涼風に共鳴、いや心酔していた。よく真似をしていたものだ。涼風が羨ましくなかったとは言わせない。自分と立場を置き換えて、心のどこかで俺に愛される姿を夢想していたのではないか。だからこそ、涼風の痴態から最後まで目が離せなかった。傍らでは幸せ一杯の涼風が眠っている。感じれば感じる程に罪の意識にさいなまれていく。やがてそれは暗い愉悦へと変わった。ついに遥は俺を寝取った。
「同室の上級生の恋人を誘惑するなんて、遥は世界一イケナイ子。僕と一緒に未来永劫罰を受けて」
「ウフフ、フゥ~、うぅぅぅ、言わないでぇ~~~」
この関係、知られてしまえば世間からも、遥からも糾弾される。俺とも会えなくなるだろう。それを自覚させるために、絶頂させても意識を刈り取らない。裏切りのご褒美を上げる。禁断の快楽に悶えながら、小さな悪女が誕生した。
涼風に寝間着を着せると、担ぎ上げて女子棟へ向かった。共犯者の遥が裾を引っ張って案内してくれる。玄関横には監督生の泉澄の部屋があるという。反対側の非常口からそっと忍び込む。
「ここは日果留お姉ちゃんとココアちゃんのお部屋、向こうは沙也加お姉ちゃんと菜羽ちゃん……。 間違わないでね!」
「今度こっそり忍んでいく。それまで涼風には秘密だよ。三人一緒に仲良くしよう」
「えへへへ~」
遥が女子棟の間取りを教えてくれた。俺への信頼の証だ。他のみなしご達の予定だって、これからは教えてくれる。これで侵入が楽になるはず。
子供の頃、詩央や朱美やキリ香たちが俺に秘密を打ち明けていたのは口が軽かったからではない。秘密を共有する事で、より親密になりたかっただけ。なのに鈍感な小学生の僕はつれない態度を取ってしまった。高校生にもなって己の未熟を痛感する。小学生の女の子達は、誰にも言えない秘密を持つとかくも嬉しいらしい。彼女達が非現実の世界に留まっていられるのはほんの僅かな時間だけ。全員と禁忌の秘密を持ってやる。知っているのは女神さまだけだ。