今話は一万字を超えてしまったので二分割。
徳島を代表する交通機関は何といっても高速バスだ。真夏の海景を車窓に収めて揺られる事2時間、神戸三宮に義母が迎えに来てくれた。偶々オフという事だが、わざわざ俺のために休暇を取ってくれたのだろう。
駅での薫子は男女を問わず、周囲の視線を独り占めにしていた。パールグレイのノースリーブ、カールした長髪が夏木立ちの緑陰のように肩まで覆う。木漏れ日が漏れるような肌と鎖骨が眩しかった。これから車を運転するので、膝下までのリネンのスカート。ゆったりとして涼し気である。三十路半ばなのに20代後半にしか見えない。女ざかりという言葉は母のためにある。
かたや俺は詩央の選んだ夏服コーデで決めていた。シックな彼女は中性的な衣装をいつも俺に着せたがる。しかも嫌がったら直ぐに泣く。オープンカラーのシャツとズボン、薄いブルーが今日も女々しい。恥ずかしいので帽子を深く被っていたら、周りの人が覗いてきた。
二人して颯爽とオフロード車に乗り込んだ。そのミスマッチ振りにいっそう注目を浴びてしまう。実は走破性に優れる車やバイクの所有を、ギルドが職員に推奨している。言うまでもなく、ダンジョン災害の際、職場や現場に迅速に出勤、出動させるためだ。
西日本最大で最初期のダンジョンでもある神戸ダンジョンは市の郊外、六甲側に発生した。市街地から程よい距離で、土地の収用にも障害が少なかったため、神戸市はダンジョン都市として急速に発達した。我が徳島市も似たようなものだが規模が違う。母の所属する神戸支部は西日本のダンジョンを統括している。
俺たちはドライブと洒落込んでいた。これから母達の入居している公営住宅に向うのだ。ちなみに義妹は課外のため、夏休みでも出校だ。迎えに来れないのをそれは残念がっていた。
「早く神戸に来て親孝行したかったよ。でも協会から引き留められて遅くなってしまった」
「それは仕方がないわ。私が雪音の立場ならやっぱりそうするもの。察しているとおもうけど、彼女は日本で一番大変な中間管理職よ。労わってあげて」
雪音というのは月代主任の下の名前だ。母と彼女は協会の先輩と後輩であり、チームを組んでいた事もあった。俺も女装してレイド戦に紛れ込む等、彼女には散々迷惑を掛けている。
「それにしても想夜さん、恐いくらいに強くなったわ。その身にはとんでもない魔力を纏っている。雄々しい命が溢れているよう。幾たび死線を越えた事か。でももう強くなって欲しくない。雪音からあなたの無茶を聞くたびに心臓が止まりそうになるの」
「心配させて本当に御免。ダンジョンで危なくなってもまだ大丈夫と思ってしまう僕が悪い。母さんとキリ香の顔が浮かんだりするけど、後で誤ればいいかと思ってしまう。これは僕の甘えかな」
ギルドの管理職に収まる前、薫子は指揮官としてパーティーを率いていた。当然強心臓だ。そんな彼女が俺のせいで心労が絶えないとか申し訳ない、それに死ぬほど心配してくれて嬉しいというのもあった。
「体は成長しても心はまだまだ子供のままね。ところで朱美さんと詩央さんとは済ませたの」
「母さんのおかげだよ。恙なく終わらせた。二人にとっても満足のゆく夜だったと思う」
「母親にのろけ話を聞かせるなんて、本当に仕方のない想夜さん。でもキリ香には言ってはだめよ」
感謝を込めて正直に答えた。俺の初体験の相手は義母だ。ダンジョンに招かれて俺の拾得した経験値は、一日で通常の選抜者の5年から10年分となった。更に性愛に関するスキルを幾つも貰った。童貞の俺には加減の程など分かるはずもない。このままでは暴走して女性を壊してしまう、懸念した薫子は文字通り躰を張って導いてくれたのだ。
からかうような言い草をしても、彼女の眼は寂しそうに潤んでいた。これが嫉妬の緑眼なのか。その一方、俺の魔眼は彼女の太ももに釘付けになっていた。運転しやすいよう、スカートはミニでもなくタイトでもない。膝下までのゆったりしたもの。それ故にアクセルとクラッチ操作で薄手の布地に脚の線が浮かび出てくる。そこには隠し切れない大人の色気があった。
花の精とまぐあった事で、彼女の権能の一部が俺に移った。変異した俺の身体は催淫を催す香りを発散する。それも興奮するほど強烈になるのだ。車内は密室、空調を利かせていても、理性を奪う花の匂いでむせ返ってしまった。薫子も俺と情を交わした夜を思い出しているのだろう。口数も少なく、呼吸も不規則になってきた。運転に集中して気を紛らわそうとしている。
悪戯を仕掛ける。シフト変更する瞬間を狙った。助手席の俺の右手が彼女の左手を組み敷いたのだ。恋人つなぎで指と指が絡み合う。そのまま太腿へと添えて指の腹でおさわりを始めた。
「ひっ!」
いい大人なのに、小娘が電車で痴漢に遭ったみたいだ。膝小僧から責めた。はみ出した指の腹が、内腿に向けて、羽毛のタッチでくすぐり上げる。油断すればイってしまいそうな心地よさ。そこで転調して初心な少年の指の動きを再現する。憶病なのがまどろっこしい。薫子が脚をもぞもぞ、落ち着きをなくしていく。
運転中に義理の息子から仕掛けられた痴漢行為。不道徳かつ危険極まりない。本来なら叱責する所だ。ところが不覚にも薫子は焦がれてきた。情けない声を押し殺すように懇願する。
「ああっ、誑し込まないで。事故になりそう。お願い、後でしましょ。運転中は駄目ッたらダメ」
「母さんには感謝してもし切れない。恩を返す。男として僕がどれだけ逞しくなったか、一秒でも早く教えてあげたい」
「ハア~、想夜さんに逆らえない。私、なんて弱くなったのかしら」
彼女は運転中だ。右手はハンドルに添えられ、左手は俺に握られて払う事は出来ない。しかも美貌の義母に見取れて、すれ違いざま覗き込むドライバーや通行人もいる。弄ばれているのを気づかれる訳にはいかない。薫子は安全運転の為にも、無抵抗、無表情を貫かなくてはならなかった。
これをいい事にセクハラをエスカレートさせる。指の動きが大胆になった。緩急をつけながら鼠径部へと進み、下着のラインをなどってやる。股のカットが切れ上がっている。薫子は今日も際どい下着をつけているのだ。
イヤッ
そこから恥丘へと昇る。二本の指で孤を描いた。スカートの上からでも微妙に滑りが悪くなる箇所がある。この下は濃い陰毛が繫っている。その先恥骨が引っかかる。
ダメっ
股間へと這いずっていく。動きに沿って陰唇が割れて、スカートの薄手の生地が沈む。生温かい感触がした。
あんっ!
恥辱に耐える女性を観察するも最高のオカズだ。それが義母なら尚更だった。いくら平静を装っても、眼球はせわしなく前と膝元を移動している。唇は半開きになって苦しそうだ。できる女性を弄ぶのは内気な女の子であそぶのとは別の愉しさがある。
聞かせたくないのだろう、耐える淑女の囁きは俺の欲望を煽りに煽る。懲らしめよう、深々と指を差す、スカートをショーツごと割れた股間に咥えさせればもう元には戻らない。
「もう限界、頭の中がクラクラするの。意識が飛んで事故を起こすわ」
「母さんとのドライブは最高だね。僕も免許を取ろうかな。その時は薫子を横に乗せて疾走したい」
上級探索者の俺ならば、15歳でも免許は取れるし、車も持てる。義務と引き換えの特例だ。経済力も運転技術も常人を凌駕して問題ない。家族みんなでドライブに行く。母さんは助手席、後部座席にはキリ香を乗せよう。家族の会話を楽しみながら、妹にばれないよう、母親づらする薫子をグチョグチョするのはスリル満点だと思う。
バスやトラックなど、座席位置の高い車種からは俺の痴漢行為が目撃される恐れがあった。それは薫子が不安がる、その時だけは腕をコンソールボックスに、さりげなく誘導した。
だけど元に戻した後はいっそう大胆に責めた。散々に手を突っ込んでおさわりしたため、スカートの生地は内腿に挟まれてまった。太腿のラインが剥き出しになる。それだけではない、臀部から鼠径部、恥丘から股間と、薄布は濡れたように肌に纏わり、下半身を露出させたようである。俺の掌は興奮で発汗している。彼女も緊張で汗をかいている。股間の湿り気さえもスカートにも移ってしまっていたからだ。
もう小指の人関節分深く差し入れても、恥丘に数ミリ指の腹がめり込んでも。薫子は絶頂してしまい大事故を起こしただろう。だけどそんな事はしない。最心の注意を払い、ぎりぎりを狙う。愛撫の寸止めで、イキたいけど逝けない状況にもっていく。彼女にとっては拷問だろう。
平静を装う彼女の表情が苦しそうに歪むのは、俺の心を昂らせる。眼力を込めて視姦する。薫子は小さく悶えて懇願するするのだ。
「想夜さん、私つらいの。お願いだからわたしを助けて」
薫子はさっきからしきりに視線を動かしている。人気のない場所に駐車しようとしていた。ラブホテルがあったなら迷わず休憩に入ったはず。でもここは市街地、残念ながらそんなものはどこにもない。住宅へ辿り着いた時はもう息も絶え絶えだった。
「フシュ──ー、フシュ──ー」
敷地へ車を留めるや、薫子が襲いかかって暴力を振るう。俺に弄られて、身を焦がす情欲は濃縮されすぎた。それが限界を超えて爆発したのだ。溜まりに溜まった鬱憤を晴らす、助手席の俺に乗り上げ威嚇してきた。
「よくも、よくも。こんな子に育てた覚えはないわよ、わぅ──ー、許さないわ~」
俺の襟首を掴むや、ガクガク上下に振ってくる。ウエーブのある緑髪も乱心したよう大いに揺れた。キャリアウーマンの面影はどこにもない。もう性欲の獣だ。発情した雌の聲で唸りを上げる。足が暴れてダッシュボードを叩いている。子供が癇癪を起こしたよう、豊かな尻が何度も弾んだ。スカートはすっかりめくれている。俺は柔肉を鷲掴みに掴んで押さえ込むが、彼女の興奮は収まらない。
間隙を狙ってズボンを降ろす。ビシャビシャのクロッチをずらすや、長槍で突いた。俺の穂先に急所を穿った感触が伝わる。このまま悶え死なせてやる。仕留めたか、だが手負いの獣が一番激しく暴れるのだ。
「ふうぅぅぅ~~~、ふうぅぅぅ~~~。これが私の子、私の男ぉぉぉ~~~」
胸倉を掴まれた。シャツのボタンが弾け飛んで、窓ガラスにぶつかる。薫子は興奮のあまり俺の服を引き千切ろうとしている。シャツのフロントを力任せに開いたのだ。腰を振るといった生易しい騎乗位ではない、彼女の腰が渦巻いた。逸物を膣奥へ咥え込む。そしてろくろで回すよう、肉棒を軸として己の膣を掻きまわす。温かいつゆが溢れて股間を汚した。
「どう、どう、気持ちいいでしょ。搾り取ってやる。出しなさいよ。お願い、だしてぇぇぇ~~~」
お互いの恥骨がこすれて、濡れた陰毛が絡み合った。薫子はポルチオに亀頭を押し当ててよがりまくる。膣壺が肉棒を収めようと収縮を始めた。そして肉壁は蠕動する。尽きぬ体力と身体能力、選抜者ならではの激しい性交。男を圧倒しながらも、その体幹にブレはない。並の男ならたちまち精を搾り取られる。これが彼女の本気だろう。こうやって夫二人を虜にしたのだ。
俺を見おろす彼女の形相には鬼気迫るのがあった。薫子は憑かれたように腰を振る。だが俺の御柱は不動だ。ますますそびえて子宮を穿つ。このままでは逝き地獄は永遠に続く。射精させて萎え倒すしか、これを逃れる術はない。薫子は死力を尽くして息子に挑んだ。
母に花を持たせよう。股間へと注力すれば、逸物が母の胎でイキリ立つ。中出しの予告をしたのだ。次の瞬間、彼女の全身が打ち震えた。溢れ出した息子の子種を母の子宮が、余すことなく吸い上げる。
「わおぉぉぉ~~~~~~」
薫子はヒトの雄叫びではなく、魔物の咆哮で歓喜する。その後、糸が切れたように倒れ込んだ。ブラウスもキャミソールも汗に濡れて肌に張りついている。車中では熟れた香りと花の匂いが、一つに混じって薫陶する。いつの間にか羅刹の顔も、慈愛溢れる母の顔に戻っていた。
我に返った薫子が泣き出してしまった。あれだけの醜態を晒したのだ。羞恥心で死にたいくらいだろう。
「いやよ、私なんてはしたない事を。見られていたらどうしましょう。全部想夜さんのせいよ。あんなに激しくしたのは生まれて初めて」
庭先とはいえ野外だ。カーセックスで義理の息子との情事に溺れる。それも逆レイプまがいの騎乗位だ。ご近所さんが目撃したら、淫乱女と後ろ指を刺されてしまう。でも完全に否定は出来ない。薫子にとって今日ほど燃えた事はないからだ。
「母さんの本気が見られて僕は嬉しい。でも僕にとってはまだ前戯だよ。ここからは僕の本気を見せてあげる。ヒトを超えた神々の絶技、成長したあなたの息子の男らしさを、感謝を込めて思い知らす」
義母の手段手管は見事だった。人間の枠では最高のセックスになる。だけど俺は妖精や花の精から教わった魔力を用いた性交を試していない。上位存在でも悶え狂う程の愛の営み、この絶技が扱えるのは選抜者でもごく僅かだろう。これから母を上がって来れない悦楽の奈落へと堕とす。
「怖いの。これ以上激しくされたら、きっと私立ち直れない。ああ、いけないわ、想夜さん」
義母はすっかり怯えてしまった。未知の恐怖と絶頂の余韻で小刻みに震えている。そんな彼女を抱き抱えて、家へと連れ込む。若い男が主婦を襲って引き摺り込めば、きっとこんな感じだ。