本エピソードはR-18回が後二話続きます。
「想夜さん、わたし死ぬより怖かった。でも今は最高に幸せ。怪物に食べられる処を、王子様に救われたお姫様みたいです」
夢見がちのリリエが俺に抱きついて離れようとしない。これこそ吊り橋効果の最たるものだろう。命どころか、化物を孕ませられるところを救われたのだ。それが意識していた少年なら尚更だ。俺の肉欲に囚われた魂も、無垢な乙女と一体になって清められたいと願っている。
彼女のドレススーツは無惨な事になっていた。フリルもタイツも際どく裂けて生足どころかつけ根までを俺に晒す。後ろも大きく破れている。腰まで伸びる折れそうな背骨が愛おしい。肩口も襟もあちこち破れ、つんとした控えめな胸さえ隠し切れない。髪留めや腰紐等の装飾品も吹き飛んで、乱れた姿が目の保養だ。
「もう行ってください。この呪いは伝染します。あなたのおかげで心置きなく逝く事が出来ます。生徒達には愛していると伝えて下さい」
「イヤっ、吾妻貝先生も一緒に帰るの」
だいぶん呪いが進行している。キリ香の担任の先生は教師として死のうとしていた。知性溢れる大人の淑女が諦念するのは凄まじい色気があった。
「緋胡桃先生立てますか。なんなら肩を貸しますよ」
「もう力が入らないの。そして躰の奥が熱くて苦しい。負けてしまいそう。早く行って。浅ましい姿を見せたくない」
新米教師の彼女は震えていた。男を誑かしてうつる呪いもある。この場にいる男性は一人だけ。俺を頼ればリリエちゃんに淫らな姿を晒すかも。未熟でも教師失格と思われたくない。彼女の最後の矜持だった。
「想夜さん、先生を助けて下さい。わたし、何でもしますから」
吾妻先生も、緋胡桃先生も、リリエを助けに行って呪われてしまった。彼女からすれば先生たちを見捨てるのは死ぬより辛い。
「私たちはもう碌に動けないわ。ここは深層、構っていたら共倒れよ。授業で教えたでしょう。あなただけは先に進んで」
「リッチの呪いは吾妻先生と対になっているの。仮にどちらかが解呪に成功しても、片方が呪われたままだと再発動してしまう。二人同時に解呪しないと助からないのよ。でもそんなの不可能だわ」
悲しいけれど、二人を置き去りにして、リリエを引きずってでも連れ帰るのが探索者の作法だ。尊い命が失われ、リリエには一生消えない疵が残る。でもそうならないために、俺は単身でここまで来た。
それに俺は最悪、肉棒を注入して先生ごと呪いを『わからせ』ようと考えていた。リリエには恨まれるが、二人の先生には力尽くで悦ばせて納得してもらう。だけど同時解呪が条件ならば予定が狂う。
「過去に呪いに接する機会があった。手当をした事もある。一時的に症状を改善したり抑えたりは出来ると思う。だから僕に試させて。上級探索者の義務ではない、キリ香やリリエちゃんの先生だからでもない、人間として正しい人を救いたい、男として清き女性を護りたい。心の底から希うよ。二人ともこちらの世界に引きずり戻す」
心の弱った女性には、希望を与えて強引にリードする事が肝要だ。強い言葉を叩きつけて何とか聖水を飲ませてやる。一時しのぎでも少しは楽になると思う。しかし、リッチの置き土産があった。こいつを何とかしないと治療どころではない。
「キャッ、何あれ。よくないものが出てくるような」
リリエに促されれば、魔法陣から顕現する影がある。召喚が不完全だったのだろう、所々欠損しているようだ。まだ上半身だけの出現だが何という霊圧、これが死の王の言っていた悪しき創造主か。見ているだけで心が千々に乱れそう。生気の差した先生の顔も土気色に戻ってしまった。リリカに至っては真っ青だ。俺は三人を背中に庇う。やせ我慢をした。
「心配ないよ、僕が戦う。皆が目を瞑っている間に終わらせてあげる」
「あれはモンスターの域を超えています。あなたは怖くないのですか」
「本当は物凄く怖い。だから僕の背中を押して。そしたら僕は元気になれる」
リリエが背中に抱きついてくる。両脇に先生たちがしがみついた。チッパイに押されて大人の巨乳に挟まれる。彼女らの胸の鼓動が、乳房の震えが伝わって、庇護欲を刺激する。下半身が滾ってきた。血液と細胞が活性化して、身体中に魔力が漲る。気力だって満ち満ちた。これが俺の平常運転だ。
悪しき創造主とはいえ、相手は神、『結界』が通用するかは分からない。それに上では母や妹が臨時の救護所を設置して俺達の帰りを待っている。こいつをあげる訳にはいかない。特別なスキルを使う。体内の魔力と精神を集中させた。
穿て、神殺しの牙、アースファング
地を貫いて獣の牙が出現した。巨大な牙が交差して、悪神の核を噛み砕いた。やがて創造主の影も白亜の双牙も、魔法陣ごと消滅していく。
力が抜けてへたり込んだ。先生たちも悪神の邪気に当てられて、再び症状が悪化してしまう。だけどさっきと違って生きようとする意志がある。そして俺達は少しだけ親密になった。絶対の死地から二度も生還した。運命の絆も感じるだろう。三人とも俺を特別視し、依存して欲しい。
えりか先生も言っていた。医師と患者で一番大切なものは信頼関係であると。これから直接肌にさわって、魔力を注いでいく。女性からすれば、男に躰を弄られ侵入されるのと同義だ。普通なら拒絶される。一人だけなら「わからせ」ての治療も可能だった。でも今回は二人同時に解呪する必要がある、この手段は取れない。俺の逸物は唯一無二なのだから。
興奮したリリエの問いに応えてあげる。
「今のはアースファング、僕の最初の攻撃魔法。人とダンジョンが調和するため、女神さまがくれたスキルさ。この力が公になると問題視される。スキルの秘密を見せたのは三人が初めて。だから誰にも言わないで」
秘密を共有すると親近感が出るものだ。驚く彼女らにもう一つの秘密も公開し、信頼の証とする。
『結界』
俺達の周りの空間を切り離す。外部との繋がりが遮断された。外も世界は見えるだけ。音も臭いも届かない。女教師2人と女子中学生を、俺の世界に閉じ込めてやったともいえる。
「結界は絶対防御のスキル、これが僕の切り札になる。物理でも魔法でも干渉できない概念の障壁。これでモンスターから身を護る。じっくりと時間をかけて治療するよ。僕の魔力と生命力を二人の体に流し込んで中和していく。さあ、リリカも手伝って」
「キャー、何をするの。キリ香さんのお兄さん。止めなさい。ああっ、やめてぇ~」
悲鳴など諸ともせず、吾妻先生の胸をはだけにかかった。襟元を解いて前を開くや、有無を言わさず肩脱ぎにさせた。露出した首と脇はうっすらと汗をかいている。何といっても目を惹くのは深い谷間の豊乳だ。盛り上がったブラからは半分程はみ出している。この胸は反則だろう。鷲掴みにして搾りたくなる。この先生は女子校でしか教鞭をとってはいけない。男子生徒は勉強が手につかなくなるから。
「想夜さん!!」
「緋胡桃先生を脱がせて。学校で応急処置は習ったはず」
咎めるようなリリカの声だが、間髪入れずに命令する。俺も吾妻先生のレギンスを膝まで降ろした。先生は意識があっても躰は自由に動かせない。無抵抗の女性をその意に反して好きにするのは、嫌がる女性を脱がすより興奮する。それは相手も同じだろう。聡明だった顔はもうくしゃくしゃだ。恥辱の声は哀れを誘う。
「あ~れ~~~」
ショーツはしっとり湿っていた。深い繁みがはっきり透ける。豊潤な女の匂いに、爽やかな処女の香りが芳しい。レアものだ。鼻を寄せ、じっくり吟味したいもの。
熱のある患者には服を緩めて首や脇の下、太腿のつけ根を冷やすのが基本である。やましい事はしていない。
「でも、でも……」
それでもリリエは戸惑っていた。ボーイフレンドの眼前で女教師を脱がすという、破廉恥な事をさせられようとしている。本人よりも恥かしがって真っ赤になっている。
「気づいているよね。先生たちの呪い、澱んだ瘴気みたいなのが下腹部に集中しているって。呪いは子宮に潜んでいる。成長する前に、僕の魔力と命の根源を送って滅する。先生たちの服は高級品だよ。素地の上からでは魔力を弾かれてしまう。だから脱がせて、直接肌に触る必要がある」
リリエもついに覚悟を決めた。怯える緋胡桃先生の襟元に手をかける。
「ごめんなさい。罰は後で受けますから。わたしどうしても先生に助かって欲しい」
「イヤッ、イヤッ。リリエちゃん、ヤメテ。あっ、あっ、ゆるして。お願いだから許して下さい。ひぇ~~~」
緋胡桃先生はなんとリリエに哀願している。信じていた教え子がボーイフレンドの口車に乗って、教師を裸に剥こうとしている。その様子を、側で男の子に鑑賞されるのだ。これ以上の屈辱はないだろう。直接俺に脱がされるより恥ずかしいかもしれない。
解呪の準備をする傍ら、俺は緋胡桃先生を横目で視た。彼女も俺の視線を意識している。涙ながらに首を振る。ゴメンナサイを繰り返しながら、リリエは先生の向きを剥がしにかかる。お淑やかなピンクのブラがむき出しになった。
脱がし慣れた俺と違って、リリエはまだ初心者だ。先生のブラの紐まで落としてしまった。カップが緩んで乳首までもう少しだ。恥じらいから過呼吸気味に胸が膨れて、乳房も大きく盛り上がる。ブラジァーと同色の乳輪が一瞬覗く。チラリズムの境地だと思う。
教え子が目を逸らせながら、緋胡桃先生のレギンスを降ろす。彼女に代わって見届けてやろう。股間を隠す淡いピンクのショーツには、濡れてくっきり割れ目があった。緋胡桃先生は感極まった。
「イヤぁぁぁ~~~」
先生たちも必要な処置を施していると、頭では分かっているはず。いつも生徒に応急手当を教えているのだから。なまじっか俺が若い男で、しかも男性に肌を晒した事がないから意識してしまっている。呪いの進行は早い。急がないと手遅れになる。吾妻先生と胡桃先生を安心させたい。嘘でもいいから、俺の事を経験豊富で、清廉潔白な人物と思わせねばならない。
「これは内緒だけれど、僕は聖水の精製を手伝っている。そこのシスターと司祭様は先生たちとよく似ている。教会では孤児院を経営していてね、二人とも子供たちのために生涯を捧げている。そんな彼女らを僕は誰よりも敬愛している。それに呪いや祟りについて、師匠から手ほどきを受けているんだ。実践もしていて解呪も成功させている」
詐術ではなく『話術』だ。教会と言えばエクソシスト、俺の師匠には、敬虔な神父様を連想するはず。当然その弟子の俺も禁欲的だと思うだろう。でも本当の師匠はビッチ妖精なのだ。
「先生たちの懸念は判っているついもり。僕も普通の男の子だから、ムラっとするかもしれない。その時はリリエが躰を張ってでも止めて欲しい。それから誘惑に負けないために僕は先生たちを視ない。代わりにリリエが目になって。師匠からはスキルに頼らず魔力を操る訓練を受けている。触診というのかな、僕の指先は正確に魔力を感知できる。練り込むのに必要な精緻な動きも学習している」
俺は先生たちの恥ずかしい姿を視ずに治療すると誓った。二人とも安堵している。同時に納得もしている。数カ月で上級まで登りつめた俺なら、これ位は出来るのではないかと。もちろん可能だ。俺の指先一本で、妖精たちをいつも悶絶させている。俺のフィンガーテクニックで先生たちも悶絶させる。
覚悟を決めた吾妻先生と緋胡桃先生を、横に並べて寝かせて割り込んだ。これから解呪に入る。
「治療に集中するから結界をエコモードにする。定員は三人だから、リリエちゃんは僕の膝に乗って」
結界の範囲を2m四方、高さ1mに絞った。リリエが目の代わりをして、治療に協力するにはこの位置しかない。ここは本来妹の定位置となる場所だった。
両側には呪いに犯され抵抗出来ない女教師、服をはだかれ、レギンスを膝まで降ろされている。絵面はレイプ直前の状況だ。跨って見詰めてくるのは、リッチに襲われた女子中学生。お洒落なドレスがそこかしこに裂けた。可憐な彼女の恥じらいは、全裸よりもセクシーだ。
「リリエなら分かるでしょ。瘴気の発生している場所へ僕の手を導いて」
リリエをしっかり凝視した。先生を見ない事になっているからだ。服が破れてビリビリなのは、襲われた事後の女の子のようで目の保養になる。促せば、恐る恐る患部へと、左右の手を添えてくれた。ちょうどおへそと恥丘の間だ。これで際どい所を触っても、全部リリエのせいになる。俺は構わずマッサージを開始した。