書き溜めにいります。
リアルが繁忙期に入りましたが、一月以内には仕上がった分だけでも投稿します。
禍津日神(まがつひのかみ)は瀬炉利津姫(せろりつひめ)の堕ちた姿だった。有史以来、人の厄を一身に集め、女神は醜く穢れ果ててしまっていた。元々偉い神様が、たかが人間風情のためにここまでする必要はないはずなのに。それでも下等な俺達を憐れみ、苦界に沈んで救世の道を歩まれた。あどけなさの残るご尊顔からは想像もできぬ意志の強さよ。
地虫の俺にできる事は何だろう。過分な力を世のために使い、少しでも善行を積み上げるしかないのか。僅かでもこの神様の苦痛を取り除いてあげたい。こう思うのは不遜であろうか。
姫神の庇護欲をそそる愛らしさ、玲瓏たる美しさ、何より崇高な御心に当てられて、ちっぽけな俺は気おされてしまった。息子も縮こまってしまう。これが神威というものか。
奮い立て! 穢れなき人を汚してこそ、我が御業は成就せり。
天魔のスキル『唯我独尊』が叱りつければ、俺の逸物がイキリ勃つ。これは人の悦びを我が悦びとする、他化自在天のスキルであった。天魔のスキルは命じるのだ。なんという難易度の高いミッション。これまで沢山の女性を犯してきた。人類の共有財産たる聖女や聖母にまで手に掛けたのだ。その集大成が今問われている。挫けてしまうと、これまで泣かした女性の涙が無駄になる。俺は再びインポになってしまうかも知れない。
俺は自分に暗示を掛けた。
我は理非無き獣なり。鬼畜となって、純真無垢に美の象徴に齧りつくだけ。穢れなき女神を汚すのは我が正道である
しかしながら相手は神様、いつものようにレイプしようにも逆鱗に触れ、俺はたちまちに肉片と化してしまう。処女神とは裸を覗かれただけで、男を嬲り殺しにする残酷な神様なのだ。幸いにして瀬炉利津姫は深い眠りについていらっしゃる。睡眠姦を試みよう。どちらというと、俺は正面から堂々と組み伏せるのが好きなので、この方面の経験は乏しい。精々が目覚まし代りに、女性の躰にイタズラするだけだった。
姫神さまの清々しい寝息が聞こえる。夢で乱せば芳しい香りがするだろう。首からかかった長い領巾(ひれ)を紐解くように緩めていく。不思議な程に柔らかく、固く結んでも肌には後も残るまい。どうせ犯すのなら思い切り罰当たりの方がいい。女神様を万歳させた。手首に領巾を巻きつけて、両端を天蓋の柱に括りつけるという暴挙に出た。
これが人界のマフラーやスカーフなら、嫋やかな女神様でも造作もなく千切るはず。でも彼女の衣装は神衣だ。姫神の細腕では不可能だろう。睡眠中の女性の寝室に侵入して、縛り上げて事に至る下衆の気持ちがよく分かった。相手が高貴であればこそ、拘束すると安心する。
水で織ったと思われる天女の羽衣、どこまでも透けて碧く薄い。細心の注意をもって帯を解く、小袖を開けば、遂に姫神の乳房を拝むことができた。着物より更に白い真綿の双丘、薄々気づいていたが結構大きい。優雅に上下して俺を誘っているようだ。幼げで玲瓏な女神様なのに巨乳だとは。冒涜のしがいがある。
逸る気持ちを抑えるのだ、幼子が母の胸に飛び込むように、赤子が乳首を咥えるように、そっと静かに顔を埋めた。いいや、招かれてしまった感がある。その証拠に瀬炉利津姫の躰が一瞬跳ねた。これは女の子が大好きな男の子に、初めて胸を許した時と同じ反応だ。憧れの男神に胸を吸われる夢を見ているのだろう。成り代わって、もっといい思いをさせてあげる。
悪い蟲が熟れたばかりの果物に齧りつくよう、完全無欠の丸い乳房に見えない疵をつけていく。眠っている神の少女を汚すのは瀆神の限りだと思う。このまま、両の乳房を握りしめて目覚めさせたい。思うだけでゾクゾクした。両手を括り付けられて,下等動物に胸をあそばれているのだ。姫神の狼狽振りを想像するだけで、下半身が増々漲る。
拘束しているとはいえ相手は神、目覚めれば神気で消し飛ばされる。滅茶苦茶にできないのは俺にとって拷問だ。ご馳走を前にお預けを命じられた犬と同じ、我慢出来ずに射精する早漏男になってしまう。叫びたいのを、姫神の右の乳房を咥えて塞いだ。ほのかに甘い味覚が俺の心を鎮めてくれる。赤ちゃんは何かしゃぶると大人しくなるのだ。赤子に戻って甘えてみた。
母親も乳飲み子に胸を吸わせると、気持良くなって眠ったりする。宗教家は神と人は親と子と定義する。それなら女神の乳房に被りつくのも、それを女神が慈しむのも、冒涜が一回り廻って、正しき姿に立ち戻った事になる。俺は無心に乳首をしゃぶった。
右の乳首をこねくりながら左の乳房に耳を乗せる。女神様の心音が高鳴っているのが聴こえる。ああ、瀬炉利津姫もときめいている。母たる神の胸の鼓動に人の子の俺は心安らぐ。神様の胸を焦がしてやれば、気宇壮大に勇ましい。
啊っ、啊っ
瀬炉利津姫の口元が緩む。甘い吐息か、喘いでいるのか。これが女神さまのよがり声? 脳が焼ける。もう辛抱堪らない、腰に巻いた薄布、古代の言葉で裳(も)を捲る。女神様の下半身を暴いてやった。下履きを着けていないのは予想通りだ。伸びやかな御脚、雪白の柔肌、何より彼女には陰毛がなかった。ほんのり染まった桜貝の割れ目からは、桃の匂いが漂ってくる。眼が潰れても構わない。俺は女神様の御影へと顔を寄せた。
女神の秘密は難攻不落だ。きつく閉じられ、薄紙一枚入る隙間もない。無理に脚を開かせたり、指でこじ開けようとすれば、処女神は目覚めてしまう。そうなれば未遂に終わって身の破滅だ。ここは天岩戸よろしく、瀬炉利津姫自ら脚を開いてもらわなければならない。閉じられた陰唇に舌を這わせる。埋もれた蕾を探っていく。花唇の下のクリトリスが勃起するのを感じ取った。
女神様にも俺の『性技』は通用するのだ。調子に乗って秘窟を探る。肉の上から秘口をねぶると、きつく締まった女陰が開く。舌で押して圧力をかけた、挿入されたと勘違いされたのか、幼い女神の腰が浮く。遂に鉄壁の処女が緩んだ。慈悲に溢れた瀬炉利津姫は、卑しい俺如きのために自分から股を開こうとしている。
歓喜の露が湧き出した。いつまでも舐めておきたい甘露の味。人類の歴史の中でいったい何人、味わう事が出来たのか。直接、花芯を口に含む。舌で自在に転がせば、神様は清らかな声で鳴き出したのだ。これこそが天上の歌声。
匂い建つ桜色の窪みに接吻をした。少女の初めてを奪うように口づけを重ねる。女神の秘部はトロトロに弛緩していく。その次は舌を差しいれ掻き廻す。女の子はこうやって黙らせるのだ。無抵抗をいい事に、小さな穴を少しずつ押し拡げていく。
喵呜〜(ミャオウ〜)
姫からは心蕩かす甘い悲鳴が何度も上がる。口淫のリズムに合わせて腰が動く。これは嫌がっているのか、それとも強引なのが嬉しいのか。いつ起きないかパクパクと心の臓が跳ね上がる。小股を掬って御開帳だ。女神の脚が俺にエスコートされて大きく開く。透きとおる桜の花弁のすがしさを俺は一生忘れない。
瀬炉利津姫はここに処女を失おうとしている。
無垢な寝顔をこの眼に刻もう。透き通る蒼の御髪、愛くるしいご尊顔、命に代えても守りたい寝姿。だけど昂った欲望は真逆を望むのだ。人類が護るべき、そして敬うべき至宝だからこそ穢したい。これが俺の信仰である。
睡眠姦の最中に目覚められると、姫は不埒者を許さないだろう。俺は死を賜る。否、八つ裂きにされる。それでも両手を縛ってあるのだ。完遂するだけの猶予はある。人の性欲は命の危機になると生存本能から高まるという。今の俺は欲望が限界突破している。死の恐怖を乗り越えてもう無敵だ。天に運命を預けて大罪を犯す。
瀬炉利津姫をわからせてやる
天逆鉾(あめのさかほこ)を構えた。姫の腰を持ち上げる。何人もの処女を奪ったのだ。どんな傾斜で突けばいいか、どれ程の勢いが好まれるのか、躰がしっかり覚えている。差し込んですぐに引っかかる感触があった。鍵を開けるように亀頭を捻れば、何かが破れて不法侵入に成功する。遂に女神を破瓜させた。
呀~!!!
姫が呻いて苦悶したのもつかの間だけ。また気持ちよさげに寝息を立てる。神様の喪失の顔を、そして声を俺は『記憶』し、逸物は処女の血を覚えた。ここに睡眠姦を成功させた。それも針金ではなく、逞しい逞しい肉棒で成し遂げたのだ。女神の胎で俺の息子が感無量に浸っている。
俺はこれまで人倫に背いて、大多くの女性の貞淑を、純潔を奪った。後の世からは稀代の強姦魔として糾弾されるかもしれない。でもこれまでの俺の罪など、女神の処女を奪った事に比べたら微々たるものだ。何故か心が穏やかになった。これまでの悪行が全て許された気がする。禊を済ますとはこういう事だろう。
これ以上の無礼は許さないとばかりに、姫神の幼膣が俺の息子を締め上げる。極楽に導いてあげる、それと同時に無量の襞が陰茎を誠心誠意、愛撫を始めた。これが女神の性器なのか。本能に従って奥を目指した。女神に対する畏れも消えた。今抱いているのは唯のか弱い女の子だ。陰と陽、唯一無二の俺だけのもの。それは姫も同じだろう。心は知らない、でも躰だけは俺と一体になる事を望んでいる。責め上げても起きるどころか、真白い歯からは歓喜の悲鳴が零れだしたのだ。
啊啊~、啊啊~、啊啊~
神を啼かした、腰の益荒男が嵐となって荒れ狂う。女神の躰は木の葉のように翻弄された。孕むなら孕め、俺は『避妊』を解除した。亀頭を押し付ければ子宮が開く。ここに特濃の子種を容赦なくぶちまけた。天にも昇る快感よ、女神の胎を汚してやった。俺は賭けに勝ったのだ。
好好好~~~~~
精を注ぐ瞬間、姫神の眼が見開いた。だけどもう手遅れだ。膣は潤んで、逸物は生命の鼓動を刻んでいる。渾身の射精で神の胎は人の子種で満たされてしまった。犯されたと理解する間もなく、憐れ、姫神は逝かされてしまった。
瀬炉利津姫が千年の眠りから覚める頃には、俺は塵に還っている。神からすれば束の間でも、人には悠久、俺という存在は歴史から消え去って痕跡さえ残っていまい。褥を汚した俺を祟る事は、未来永劫出来ないのだ。これこそが究極のヤリ逃げ。神に対して責任を取らない、男として、人としての達成感が半端ない。
去り際に玉手箱を発見する。さっきまではなかったはずだ。これは女神をクリアした報酬なのか。『透視』でも『魔力視』でも、その中身は伺いしれない。でも特別な宝具かスキルが入っているに違いない。紐解こうとしたが思い留まる。俺はもう過分な報酬を頂いているではないか。これ以上を望むのは人の身に余る。
ふと瀬炉利津姫の耳飾りが片方だけ無くなっているのに気づく。俺が拾った翡翠の勾玉がそれだったのだ。持ち帰ったりせずに持ち主に反そう、丁寧につけてあげる。俺は彼女に想いを遺しながら、女神の寝所を後にした。
善き眠りを。夢の中で千年に渡り、貴女の躰を貪ろう。そこでは俺が主で女神が奴隷。獣のように後から犯して喘がせてやる。跨って腰を振らせて泣かすのは気分がいい。時には膝に乗せて、可愛がりながら逝かせてあげる。もちろん俺の息子を口に咥えて、奉仕させるのは基本である。
人の世は一切行苦、死と苦しみ、そして悲しみに満ち溢れています。彼らに救済はないのでしょうか。人の母たる女神とは人の母だと姉神様に教わりました。哀れな人よ、たとえ毫末程であっても、わたくしがその苦痛を肩代わりしましょう。
でも女神の階位をもってしても、余りにも辛く悲しい。かような苦しみを、未来永劫背負うのが人の業なの。わたくしもただ悲しくて苦しくて、命を呪って泣きました。人は生まれないのが良かったのです。
それからどれだけの時が経ったのでしょう。この身は醜く成り果てた。征伐に現れたのは、生に溢れる人の子供。この子はどれ程の命を泣かしたの。憎らしい、魂が揺さぶられたのは千年ぶりです。わたくしは荒神となって襲い掛かりました。ですが相手も他の女神の加護があります。悍ましい禁忌の水でこの身を焼きます。痛みというものを思い出しました。でもここまで、聖水が尽きてしまえばお前の負け。
やけを起こしたのか、人の子が突っ込んできます。せめてもの慈悲、優しく送ってあげましょう。
この不埒者! 万死に値する
ですがわたくしはときめいてしまったのです。男の子は遠慮なくわたくしの乳房を揉みしだきます。永らく忘れていた生ある者の命の温もり、胸の鼓動が熱く高鳴る。それに何といっても殿方に胸を揉まれるのは初めてでした。この男の子は神殺しの技を授かっています。お願いです、わたくしを滅して、永遠の責め苦から救ってください。
男の子は不思議でした。神殺しの技を収めるや、わたくしの苦痛を取り除こうと無駄な努力を始めました。愚かな人よ、それでは貴方が滅してしまいます。それでもわたくしは嬉しかった。千年の永きに渡り、人の辛苦を肩代わりしたわたくしが、初めて人に寄り添われたのすから。
救われた
天啓が降った。千年の苦痛はこの子と出会うためにあった。唯々泣いた。無垢なこの子に幸あれと、父様と母様に祈りを捧げる。いいえ、神のわたくしが祈らされたのです。この子だけは失いたくない。
男の子が人の身ながら奇跡を起こす。一途な願いが神の摂理を捻じ曲げた。世界の誰より優しい御心に包まれて、千年の穢れが剥がれていく。神を浄化するなど恐れ多いはずなのに、この人の子はわたくしを想って怯まない。何て眩しいのでしょう。たちどころに穢れは祓われ、女神の姿を取り戻す。
まつろわぬ神となったわたくしは、ここに新たに絆を結ぶ。姉上たちが愛らしいと褒めてくれたこの姿、貴方にだけ見せてましょう。
ご褒美を上げます。愛しいこの子の願いは何? わたくしと添い寝がしたいのですね。勇敢でも所詮は子供、人の母たる女神ならば叶えなければなりません。それに見た目の容姿は二人とも幼さの残る少年少女。わたくし達、お似合いはありませんか。
いきなり前を開けられ、男の子がわたくしの乳房に吸いついてきます。戯れに縛られてあげたので、とっさに抵抗できません。それに男の子に乳房を揉まれた感触が忘れられなかったのです。婚姻の儀もなく殿方に肌を晒したのは由々しき事態。女神として認める訳にはいきません。このまま寝たふりを続けましょう。
男の子が無心になってかぶりつく。そう言えばこの子は母の温もりを知らないのでした。ならばわたくしが母となって飢えを満たしてあげましょう。思うだけで幸せに満ちる。お願いだから、このままずっとわたくしの胸に顔を埋めて。
男の子が穢れた秘所を触って舐める。恥ずかしくて女神でも死にそうになる。でも嬉しい、そこまでもしてわたくしを清めてくれるのですか。もうこの子は特別です。人の子に導かれてわたくしの躰が開かれます。あなたには女神の全てを見せてあげる。その代わり必ず責任を取るのですよ。
これこそが国産みの儀、わたくしの胎に天沼矛(あめのぬぼこ)が突き立てられました。かつて伊邪那岐(イザナギ)様が伊邪那美(イザナミ)様を掻き廻した神器です。その証拠に鉾の先から命の露が滴っているのですから。もうこの人の子と国造りをするしかありませんね。産めよ、増やせよ。数多の命で満たしましょう。
これが産みの苦しみでしょうか。男の子の逆鉾が容赦ななくわたくしを苛みます。女神さえも怯んでしまう鋭い穂先。なのに突かれる毎に気持ちよくなっていくのは何故? 悦びで震えてしまう。恐ろしい、これが人の子の神器ですか。
掻き混ぜられて、躰どころか魂まで蕩ける。もう許して、喘ぎながら言葉にならない声を出す。空寝が知られてしまうのは女神としてこれ以上ない恥辱。だけど神の気も知らないで、男の子は容赦なく責め立てるのです。耐えられません、気が入ってしまいます。せめて最期に愛しい人の顔を一目でも見たい。
ああ、もう逝かされてしまいます。この人の子は神殺しでした。死とはかくも甘美なものか、ああ、愛し子よ、もっと殺して、突き刺して
引き出物を用意しました。玉手箱には不老の煙。千年後に迎えに来るのですよ。その頃には、君は磐座(いわくら)にまで登ってくるはず。我が君に誠心誠意お仕えするのが待ち遠しいです。
神々は幻視する。遙か悠久の未来、不憫可愛い瀬炉利津姫の哀れな姿を。幼い女神のその胸には、忘れ形見の乳飲み子が抱えられていた。姫神が天に慟哭すれば、止む事のない雨が降り、大地は全て水に呑み込まれた。彼女は元々水神なのだ。再び生と死が覆ろうとしている。
さすがに今回のやらかしは、女神達の不興を買う事になった。女神様ズを代表して、織神、稚日女尊(わかひるめのみこと)が糾弾する。
「子猿の悪戯はとどまる事を知りません。人の範疇に収まるどころか、神々にまで被害が出てしまいました。早急に駆除すべきです。それにこの子には女子の服を破る悪癖があります」
神罰を要求した。想夜のせいで天変地異が起こるかも知れない。処女神達もこれに賛同する。その一方、男神達は冷やかだった。
「ならぬ。下界は人に任せて、過度な介入しないのが神々の約定のはず。そもそも瀬炉利津姫が人に憐れみを掛けたのが事の発端ではないか。まつろわぬ神となった姫を、人の子でありながら救済したのは偉業である。むしろ褒賞を取らすべきなり」
建前論に終始した。それもそのはず、男神達はうら若き乙女や高貴な姫君に、夜な夜な忍んで発散していたのだ。想夜の事も人間の分際でよく弁えていると、好意的に捉えている。
かの時代、地上では娘達が神のおなりを訴えていた。その声は天界にも届く。しかしながら、処女受胎とか王権神授説とかは、血統の箔づけに人間達が神の名を騙っているのだと、男神達はしらばっくれていたのだ。あまり想夜が追及されれば、自分達の悪行も露顕する恐れがあった。そうなれば天界を揺るがす事件になるのは必至である。
ダンジョンの女神さまが仲裁を申し出た。想夜を祟っている彼女は、天界において彼の後見人というべき存在である。
「この子には尊き女性を堕とそうとする呪いがかかっています。清らかな乙女や淑女が何人毒牙にかかった事か」
男神達がニタリとして女神達が憤る。万物を慈しむダンジョンの女神さまは構わず続けた。
「男の子には権能を授けました。ですが過ぎた力に溺れずに、試練を克服しようと懸命に足掻いています。可愛いいではありませんか。それに被害にあった女性達は誰もが悦んでいるのですよ。これから御上想夜と憎しみに囚われた女性との宿縁が結ばれます。ご覧あれ、如何にして彼が救済をもたらすかを。御不満ならば、押しの少女を応援なさい。眷属をつける事も認めます。ですが私も申し上げます。この手にすくった儚ない命、いけない子でも零したりはしませんですから」
人の常識では神の御心は計れない。やがて想夜は赦免される事となる。その代わり新たな大罪持ちと認定された。処女神達の意を汲む魔法少女が、刺客となって襲い来る。悪の化身が世の摂理を覆すのか、それとも討滅されて彼女達が本懐を遂げるのか、それは別の機会に語られよう。