書き直しと書き足しで残り二千字、遅れを取り戻すためにも、明晩続きを投稿したいもの。
俺は堂々とソファーの真ん中に座った。厚かましいのではない。女性を左右にエスコートするための礼儀である。さり気なく手を握った。小さくて擽ってみたい小梢ちゃんの掌、尋さんの手は母を想わせ包まれたい。指を絡めてもぞもぞ動かす。
「キャー、想夜くんに手を握られちゃった。ヤダーっ、くすぐったい。はなしてぇ~」
黄色い声の小梢ちゃんが解こうとして手を振った。ブンブンと握手しているようである。
「先輩のお兄さんは言ってたよ。キャバクラは恋人ごっこをするお店だから、推しのお嬢の肩を抱いたり、手繋ぎしないと失礼に当たるって。僕も激しく同意する。だって二人は一番のお気に入りだから。ファンの人には悪いけど、手を繋いだり肩を寄せ合ったりして見せつけてやる。小梢ちゃんと尋さんが僕の所有物だとわからせてあげたい」
アイドル受け付け嬢の彼女達には押しの男性も多い。ストーカーまがいの追っかけまで現れている。
「想夜くんの女になるのね」
「いいわ、正しい男女交際は手を繋ぐことからスタートします。お姉さんがエスコートしてあげる。でもおさわりは駄目っ! さっきから指当たっていますよ」
もうノリノリの小梢ちゃんと真っ赤な尋さん。実は組まれた指がはみ出してミニの太腿をなどっていた。
「違うよ、これはウオーミングアップ。指遊びをしよう。指相撲、二人一緒にかかって来て」
キャバクラではお嬢達とゲームして遊ぶと聞いた。でも身体的接触が激しいと受付嬢には拒まれる。そこで昔懐かしい指相撲を提案した。誰でも小学校の頃、やった事があるだろう、これなら童心に還って楽しく遊べる。
「二人同時にお相手するよ。身体強化は使わない。僕は片手しか使わないけれど、二人は両手、いや躰全体で攻めかかってもOKにする。連携もあり。これだと、二人の方が少し有利になり過ぎるかな。僕が負けたら二人のお願い何でも聞くよ。その代わり、僕が勝ったら今日一日恋人になってもらう。二人からサンドイッチされたい。僕を挟んでギュッとして」
「やった、私、欲しいバックがあるんだ。想夜くんにおねだりしちゃう。恋人同士だから構わないよね。それに一度でいいから男の子に貢がれてみたいの」
「ちょっと小梢、公私混同しない。でも私が勝ったらプライベートで付き合って。清く正しくあるように、私生活でも指導します」
あざといのに出来る女の小梢ちゃんは、疑似恋愛ですっかり俺の恋人になり切っている。勝っても負けても望むものを買ってあげたい。もし彼女の様なお嬢がいたら、男どもは競い合って貢ぐだろう。その一方、尋さんは庇護欲が強い。こんなお嬢は遊び人に騙されて惨い目に合いそう。
左に侍る小梢ちゃんには左手を、右の尋さんには右手を組んでもらう。
「READY GO!」
1対2のハンディ戦だ。これを3Pという。
小梢ちゃんの小さな指と尋さんの長い指が俺の指に纏わりつく。二人一緒にお相手すれば集中も散漫になりがち。やがて押されて二人からテンカウントを数えれられるようになった。彼女達は嬉々としている。選抜者の男の子をもう少しで屈服させられそうなのだ。大人げなくも試合に熱中していった。
指相撲は、本来向かい合うもの、彼女の体幹が自然と俺へと向いてくる。最初は膝小僧が触れ合う。いつの間にか、太腿も密着していた。顔も近い。肩に埋もれてしまいそう。握った手はしっとりと汗をかいて、指の抜き差しが滑らかになった。
「もう少しで勝てそうなのに指が滑っちゃう」
「こんなはずではなかったのに、尋さんはともかく弱っチョロい小梢ちゃんにまで負けてしまう」
俺は絶体絶命を演出する。この指遊びは勝敗を競うものではない。お互いの親睦を深めて擬似恋愛を愉しむものだ。
指相撲は相当やり込んだ方と思う。小学生の頃だ、当クラスで一番、チビで女々しかった俺は、当初ほぼ全戦全敗だった。親から見ればたかが指遊びと思うかもしれないが、子供からすればこれでクラスのカーストが決まったりする一大事だ。悔しい、男勝りの朱美に頼んで特訓を重ねた。その甲斐もあって勝率が2割から5割、そして8割以上へと跳ね上がった。
クラスの男子で一番ではなくても、2番目か三番目になったのだ。小さくて弱そうな俺が奮戦するのは人目を引く。クラスメイトもチヤホヤする。俺はますます指相撲に熱中した。
だけどここである問題が発生した。クラスの女子の一部どもが俺に指相撲を挑んできたのだ。自分たちより低身長で細い指の俺ならば、男子に勝てると思たったか。激怒した俺は全知全霊を賭けて相手をした。嫌がる女子を容赦なく押さえ込んだ。すると抵抗敵わずすぐにがん泣きしてしまう。こうやって俺の凄さをわからせてやったのだ。
でも俺はいじめっ子ではない。次はわざと勝ちを譲った。ところが今度は愚図りだす。負けても勝っても泣いてしまう、うちのクラスの女子どもは何て幼稚なのだろう。
仕方がないので接戦を演じる事にした。親指同士が抱擁すよう絡み合う。頬ずりするよう擦れ合った。そして優しく押し倒せば、黄色い悲鳴が上がるのだ。カウントを数える。あわやの処で一瞬だけ力を抜く。するとするりと逃げられてしまう。彼女達は紅潮していた。息も荒い。何だかプロレスの神髄に触れるものがあった。こうやって俺は女の子達を満足させてあげたのだ。
内緒の勝負はクラスの男子に知られるまで続いた。後で朱美から、そして何故か詩央からもこっぴどく叱られてしまう。
ゲームでも試合でも、下手な人ほど一方的な展開になる。今度は俺の方がやや優勢に進行していた。俺は小梢ちゃんの指を押えてゆっくりとカウントを数えた。
「ワン、ツー、スリー…… 小梢ちゃんを捕まえた。僕のものにして離さない」
「尋ちゃん、SOSだよ」
「エッチな事は許しません」
「キャハハ、僕、くすぐられると弱いんだ」
素の腕力でも俺の方が上だ、そこで尋さんは俺の全身をまさぐり始めた。美人受付嬢からこんな攻撃をされて感じない男があろうか。
「それなら私も懲らしめちゃう。エッチな想夜くんにお仕置きだよ」
小梢ちゃんがシャツのボタンを外してくれる。俺の胸元に手に可愛いい手を突っ込んできた。
「わっ、やっぱりシャツの下には何も着ていないんだ。子供なのに生意気でセクシー」
直に素肌をさわられた。先日幼馴染と再会した時、インナーを着けないほうがスタイリッシュと勧められたのだ。胸毛もないし、汗をかいても『洗浄』で飛ばせる。小梢ちゃんが狂喜しながらくすぐってきた。
手に汗握る接戦に、二人共のめり込んでいく。仕事と同じで、彼女達はピッタリと息の合う連携を見せて来きた。
「尋ちゃん、二人で想夜くんをやっつけるわよ。何をおねだりしようかな」
「わかったわ、小梢。想夜君、受付嬢のチームワーク見せてあげる」
二人同時に親指を重ねてマウントを取ってくる。俺の親指が逃げられないよう、空いた片手でフォールする。躰もピッタリ、体重を載せて寄せてくる。卑怯な技に、お色気攻撃。もちろん反則もOKしてある。でもこの展開で受付嬢二人は一転して大ピンチになってしまう。
力み過ぎて俺の拳が太腿に挟まってしまったのだ。手首から先は鼠径部から恥丘にかかっている。俺は何食わぬ顔で勝負を続けた。拘束から逃れようと握りこぶしが懸命にあがく。でもその実、股間への性感マッサージを敢行していた。グリグリと女性のツボを刺激する。
「んんっー、んんっー、うふ~~~ん」
「ふー、ふー、はあ~~~ん」
あんなに勇ましかったのに、いつの間にかよがっている。芳しい淑女の香りは雌の臭いに変わっていた。
最初に堕ちたのは小梢ちゃんだ。彼女はミニを穿いていた。必然的に生脚を指圧される事になる。すべすべとしとした柔肌は、少女がそのまま大人になったようだ。そこに拳を擦りつけば、腿肉が恥らうようにプルプル揺れる。掌底を押しつけバイブした。たまらずに彼女はキュっと脚を閉じてしまう。俺の拳が動かないよう封じたのかもしれない。だけど俺には招かれているように感じた。
掌は股間の奥から生温い湿り気が漂ってくるの捉えている。内腿の奥底、小指を一本立てみた。ぐっっしょりとした汗だくの肌を掻き廻す。関節一つ伸ばすだけで簡単に秘部へと届く。
「嫌だぁ。負けちゃう。あんっ、恋人になれって命令されたらどうしよう」
「小梢ちゃんが恋人だったらどんなにいいか。朗らかで少女のような年上のあなた。小梢と呼んで可愛がるから」
小梢ちゃんは環境適応能力が高い。職場でも即座に馴染んでしまう。あざといと言われるのもそれが理由だ。普段はそれがプラスに出る。でも今回は疑似恋愛と過度な身体的接触で、俺の事を本当の恋人と思い込んでしまった。元々、憎からず思っていたので尚更だ。
「嬉しいよ、私、想夜くんが成人して告白してくれるのが夢だったんだ。でも待ち切れない。お願い、今すぐ恋人にして」
手に取った俺の拳を、自分から濡れた股間に押しつける。言うまでもなく、好きにしてくださいのサインだ。淑女としてははしたない。でもこの状況では彼女の本気度の表れになる。布地越しに、俺の小指が恥らう乙女の秘部をなどる。ひと撫でごとに陰唇が開く。初めての男を迎え入れる準備が整ってきた。そっと窪みを押えてながらまだ見ぬ花芯を剥い出しにする。
恐がらないで、優しくするよ、内腿に秘された小指が雄弁に愛を語る。親友の隣で、恋人から悪戯されたらどうしよう。女子なら一度は夢見るシチュエーションだ。小梢ちゃんは集中が切れた。モジモジして落ち着かない。これで残るは尋さんだ。
俺の拳を押しのけようとする尋さんとテコでも動かない俺、手と手が縺れて、檸檬色のスカートの裾が大きくめくれた。眩しいばかりの太腿が顕わになって、尋さんが悲鳴交じりの嬌声を上げる」
「小梢助けて。想夜君が痴漢してきた」
「尋ちゃんをさわっちゃダメぇ」
我に返って、俺の手をたぐる小梢ちゃんだが、恍惚としている。それもそのはず、胸の谷間に挟まれた肘が可憐な乳房をこねていたのだ。円を描くようにゆっくりと廻す。そして乳首を軽く抉る。ミニスカートのかろうじて隠れているけど、解放された俺の手は、焦れた股間を暴いていた。ショーツは半分ずらされて、クロッチには指が掛かっている。俺が一握りするだけで、女陰は暴かれ、小梢ちゃんは雌堕ちするだろう。
「アンっ、アンっ、想夜くんはわたしのなの」
一本の腕で乳揉みと手マンを同時に行う、これも『性技』の一つなのだ。もう彼女はKO負け寸前だった。
「ハア、ハア、喉が渇いたわ。休憩しましょ。それに小梢はしたないわよ。想夜君にしな垂れかからないの」
「今は恋人だから甘えちゃいたい。想夜君も構わないよね」
「もちろん。今夜小梢ちゃんは僕の恋人。そして尋さんも恋人にする」
グロッキーな小梢ちゃんの背中に手を置いた。キャミソールの肩を引き寄せてもなすがままだ。尋さんのワンピースは後ろが大きく開いている。手を添えて、腰から肩へとじっくりなどる。彼女は恐らく殿方から背中を愛撫された事などない。悲鳴とも嬌声ともつかない、艶っぽくそれでいて情けない声で鳴いてしまう。
「ひゃぃぃぃ~~~?」
「わっ、尋ちゃん、今の声、とってもエッチ。ねえ、お姉ちゃんが許します。想夜クン、好きなだけさわっていいよ。真面目な同僚に歓びを教えてあげて」
「尋さんの背中のラインは誰よりも綺麗だった。一目見てからずっと触ってみたかった。それに感じる声も可愛らしい。もっとさわって歌わしてあげる」
「アン、アン、どうしよう、声が止まらない。もう、想夜君はいけない子。はあ~~~、やめてぇ~、ハァ~ンっ」
磨さんは背中美人だ。後ろ姿に絶対の自信があったのだろう。今日のお洒落は勝負服だったのだ。ダメダメ言っているのは口先だけ、本当に嫌なら席を立てばいいのに。それどころか、切なく溜息をつくようになった。
小梢ちゃんも尋さんも催してきている。雰囲気に酔っただけでは説明がつかない。妖精達が警告していた。俺の汗の匂いには花の精とまぐわった事で催淫効果があるらしい。空調が効いているとはいえ、一人暮らしの男の部屋だ。適度に躰を動かしで肌には汗が薄っすら滲んでいる。騙されて大昔の阿片窟に連れ込まれた淑女の運命を辿ろうとしている。
「尋ちゃんだけを可愛がらないで。私も撫でて気持ち良くして」
小梢ちゃんが催促するよう、背中を向けて俺の腿に乗っかった。もうじゃれ合いで済ますつもりはない。当然のようにキャミソールの肩紐をほどいていく。
「きゃぁ、尋ちゃんの前で想夜くんに脱がされちゃう。恥ずかしいよう」
脱がされる事には抵抗がないんだ。それどころあざとく嬌声を上げて、親友を挑発する。まらばまだ行ける、俺は紐なしブラのホックを外した。脇乳もしっかり覗いて愛らしい。
「被さりたくなる小さく可憐な小梢ちゃんの背中。夏の浜辺で日焼け止めクリームを塗るように、心を込めてマッサージするよ」
「はぁ~、はぁ~、ああんっ。気持ちよすぎて失神しちゃう。そしたら私を好きにして」
壺を刺激していただけではない。性愛の魔力を心を込めて塗り込んだ。揉みしだいて体内に行き渡るようなじませる。もう小梢ちゃんは完堕ちしている。ここで尋さんに見せつけるようまぐわっても受け入れてくれる。さすがに尋さんは泣きながら部屋を飛び出すだろう。だけどその後はどうとでもなる。例えば小梢ちゃんに言い含めて、シェアハウスしている住居へと侵入するのだ。そこで凌辱して『わからせ』るのも乙なものがある。
でもそれでは駄目だ。俺にはどうしても今日二人一緒に抱かなくてはならない事情があった。