早めに依頼を終わらせた。孤児院の女子棟の屋根でも点検に行くか。最近夜中に天井で音がするという。動物が走り回っているらしい。鼠や鼬ではない、大きく揺れて、埃が降る程と口を揃えて言っている。その正体は猫であると、彼女たちは予想している。
だけど俺は騒霊だと言っておいた。ワイルドバンドともなれば、本当にレイスやゾンビが出現するのだ。家鳴り(やなり)も馴染み深い。教会ならばポルターガイストがよく似合う。孤児たちは怯え切って、女子棟の屋根の修理点検を約束させられた。選抜者の基礎体力に加えて、俺には高い所へ登ったり、飛び降りたりする『登攀』と『風衣』がある。うってつけだろう。
ちなみにこの騒霊の正体は貂(てん)だと思う。周辺には里山がある。社の杜も残っている。教会にはお合つらい向きに樹々が茂っているではないか。一駅先の祖父の家でも、俺はこいつを目撃していた。
当時、子供だった俺の部屋の上でだけ、夜中に騒がしい音がする。自分も猫が暴れているのだと思っていた。だけど雪の積もった冬の朝、見慣れぬ動物が屋根から庭木伝いに飛び降りたのを目撃する。猫よりも細く、そして尾がふさふさとした白っぽい生き物だった。祖父母に尋ねると貂だという。雪に残った足跡を辿れば、ひさしのほんの僅かな隙間から侵入していたのが確認できた。こいつは暖房の効いた子供部屋の天井裏をねぐらにしていたのだ。
俺は合鍵を預かっている。留守番を兼ねて点検と、ついでに屋根に近い庭木の枝を落としておくか、そう思いながら、門まで来ると日果留が一人だけで花壇に水をやっていた。
はて? 今日は聖歌隊の慰労コンサートで誰もいないはずだが。俺は慌ててスマホを取り出す。果たしてシスターから連絡が来ていた。
日果留ちゃん、声がかすれていたのでお留守番です。もし教会に来られるのなら、お相手してくださいね。
夏風邪でも引いたのかな? 問い合わせようとしたが今頃は合唱の真っ最中だろう。ならば開封確認なのだが、思い留まる。ダンジョンの中ではスマホが使えない。それに今日お邪魔するかどうかは進捗次第と伝えてある。既読を知らせなければ、まだダンジョンの中だと思うだろう。当然、俺の来訪も日果留には伝わたらない。どっきりを仕掛けてやる。
日果留は孤児たちの中では一番背が高い。高校の先輩の菫ちゃんよりノッポなのだ。二人は何故か意気投合して文通している。菫ちゃんによれば、日果留は胸の平らなのを気にしていたが、最近改善の兆しが見られるという。先日庭の水遊びで水を掛けてあげたが、確かに濡れたTシャツから透けるスク水には僅かな膨らみがあった。
ならば直接確認しよう。それに彼女はもうすぐ12歳になる。そうなると俺の中の女神さまの権能が発動して、レイプすると彼女を選抜者にしてしまうのだ。そうはさせじと、俺は前から機会を伺っていた。
門を跳び越えるや、繁みに潜み、無音で樹々の枝へと跳ぶ。日果留も女の子一人でのお留守番だ。当然警戒しているだろう。だから一番油断している処を襲う。女子棟の玄関前の梢に潜んで待伏せた。
こげ茶色のつぶらな瞳、山吹色のショートヘアー、快活な日果留は夏の似合う少女だった。袖なしシャツの裾からはお腹と背中がチラチラ覗く。小学生なのに、ホットパンツを腰骨に引っかけていた。手も足も、そして白い歯の笑顔も、こんがりと小麦色に焼けている。
日果留は胸は残念だけど、すらりと伸びた美脚は小学生離れしてした。ただでさえ、背が高い上に足が長いのだ、弾む肌、カモシカの躍動感、健康的な曲線美に目がいってしまう。ちょっと膨らんだだけなのに艶っぽくなっている。
陽気に何か口ずさんでいる。耳を澄ませば讃美歌だった。コンサートへの参加を見合わせていても、心は聖歌隊と共にある。何て気持ちのいい子だろう。
元気をもらって俺の股間も張ってきた。以前彼女をダリアの花弁に喩えたが、それより今は向日葵が似合う。女が急に色っぽくなるのは、男を受入れる準備が整ったから。ここは女神さまの箱庭だ、見せつけてやる。その愛し子を曇らせてから幸せにする。権能なしで救済して、神の祟りを克服する。これが俺の試練だから。
鷹が鶴を狩る時はこうやるのだろう。梢より音を消して舞い降りた。顔を見られる訳にはいかない。後ろから視界を塞ぐ。何が起きたか理解できない彼女の悲鳴を、俺の掌で握りつぶした。
「きゃあ……、誰……。んっ、う──ー」
ズボンのベルトを引き抜いた。これは暴徒鎮圧の拘束具を兼ねている。小学生を後ろ手に縛りあげた。これで目隠しを取る事も、手探りで逃げる事もできない。恐怖の闇に叩き落とす。それでも彼女は、よたよたと走り出した。健気にも門を目指しているのだろう。ここは日果留のホームグランドだ、花の匂い、ぶつかったベンチの位置からおよその位置は分かるはずだ。運よく人が通りかかれば、通報してもらえるかもしれない。
だけど夏の盛りの、午後三時、人通りは絶えて少ない。近くの家も窓を閉め切り、空調を効かせてある。懸命の叫びも届かなかった。それに悲鳴はこうやって塞ぐ。
「嫌っ、嫌っ、誰? 声を出すから。た、す、け、うんん~~~」
全開のその口に唇を合わせた。舌を指し込み、黙らせる。俺は彼女を指一本たりとも触っていない。目隠しされた彼女には驚天動地のファーストキッスだ。魂を吸われたように脱力してしまう。だけど次の瞬間には奮い立って、反対側に駆け出した。雄の狩猟本能が目覚める。猫や犬は、獲物をいたぶり弱らせるのが大好きだ。
回り込んで手を鳴らす。目隠し鬼の要領だ。このお遊戯では鬼が手拍子を頼りに子を捕まえる。だけど今回は、鬼役の日果留が逃げ回るのだ。もちろん捕まったら、小学生なのに食べられるので、命懸けの鬼ごっこになる。
こうやって追いつ追われつ楽しく遊んだ。俺には『気配察知』がある。いくら人通りが少なくても、時には誰かが通りかかる。その際は接吻で唇を塞いだ。車が横切る事もある。拍手で物陰に追い立てた。日果留はもう何度も芝生の上で転んでいる。泣き濡れて目隠しのタオルはグチョグチョ。盛夏の庭での抵抗するのははいい運動になるのだろう。火照った躰が玉の汗をかいている。それに破瓜の恐怖で冷や汗も滴っていた。
「たーすーけーて──ー」
初めて日果留を取り押さえた。教会の蔭に引き摺っていく。唇を合わせた時も、手を叩いて追い回した時も、一度も彼女にさわっていない。眼は塞がれ、手は縛られている。あそばれていたのが抱き締められた。そしてどこかに連れ込まれていく。これから凌辱されるのは子供でも分かるはず。まして俺の顔は見れない、醜い男の酷い仕打ち、身の危険が迫っている。絶望と恐怖で、いななくように震えている。
日果留は全身茹っていた。ハァ、ハァと真っ赤になって喘いでいる。のぼせてしまって、いつも元気いっぱいの彼女が、切なげな声で鳴き出した。
「あは~、あはぁ~、はあぁ~」
濡れて張りつくTシャツを剥がす。腕と脚は小麦色、シャツをめくれば白い肌、汗の匂いに蒸れながら皮膚をねぶった。ちょっとしょっぱく、男を知らない爽やかな汗。だけど魅惑の味もする。胸が膨らむにつれ、フェロモンも分泌されるのだろう。ジュニアブラをめくり上げた。先日まではペッタンコでノーブラだったはず。つけ始めたのはここ数日だろう。それがいきなり暴漢に脱がされるなんて。
「嫌っー、いやぁ~~~、ヤメテっ、やめてっ、やめてぇ~~~」
日果留は面白いように感じている。でもそれは性的にではない。膨らんだばかりの胸を暴かれている。厭らしく指が這い、獣の口が齧りつく。生臭な息がかかって悍ましい。毒蛇の穴に堕とされた恐怖、生きたまま熊に喰われる女鹿の絶望、腐った胸に蛆虫が湧いて死を想起させる感覚だった。そんな中でも小さな乳首は勃ってしまう。俺は満を持して舌で転がす。
「ヒエェ~~~ンっ」
一転して日香留は絶頂した。愛の【魔導】と手練手管の『性技』に誑かされたのだ。何とはしたない醜態だ。瀑布は落差が大きい程、その勢いを増す。この小学生は地獄の底から極楽へと一気に登りつめてしまった。ピクピクと痙攣して、全身から汗が噴き出している。
忘我の少女のデニムのホットパンツを下着ごと引き摺り降す。淡い陰毛が楡の木漏れ日に映えた。桜貝のその脆い貝殻が、閉じようとして無駄な抵抗を繰り返す。はみ出した肉芽に生臭い獣の吐息を吹きかけた、舌の届く距離からだ。
「フゥ~ン、フゥ~ン、フゥ~ン。あっ、はあ~~~ん」
荒い息を吐いているのは、俺ではなく日果留のほうだ。獣欲に当てられて、乙女の秘密が疼く。欲望の視線に負けて勃起してしまった。頃合いだろう、大人の階段を登らせてあげる、小学生には不似合いの猛々しい息子を添えた。
「きゃぁ~、やめてぇー、駄目っ、そこは想夜お兄ちゃんのものなのぉ──ー」
日果留は俺に操を立てていたのか。だけどその操は俺によって破られるのだ。凶器の逸物を押しつける。小径を押し広げる感触などなかった。柔肉に刃物を突き刺しているよう。血がぬめる。それ程までにこの挿入を拒むのか。力を籠めた。ミシミシと肉が裂ける。痛みと恐怖と法悦の幼い声が聴こえてきた。
「アン、アン、アン」
亀頭が子宮に達っして、日果留の抵抗は終わりを迎えた。全身から力が抜け落ちるのが分かる。もうダッチワイフと変わらない。見知らぬ男から犯された絶望、そして子供なのに感じてまった恥辱、生きる意志を放棄してしまった。だがそれは強姦魔にとっては、もう好きにして下さいのサインなのだ。後ろ手に縛ったベルトを解いても何の反応もない。追い打ちをかけよう。
全身をまさぐって、弱い処を探り当てる。乳房とはまだ言えない膨らんだばかりの胸、脇や項を愛撫して、極限まで感度を高める。悶える小学生の胎内で、逸物を無理やりしごいて道を作った。じわじわと愛液が滲んでくる。これで息子は滑らかに奔るはず。青い果実のその躰に、淫蕩の蜜が澱のように溜まるのをじっと待った。
「アワっ、アワっ、アワっ」
日果留の精神は崩壊する寸前だ。このままでは廃人になってしまう。俺は敢えてギリギリを狙った。絶望が大きい程、救済された歓びも大きいからだ。満を持して抽送を再開する。同時に目隠しを取ってやった。感情をなくした虚な瞳が眩しい程に輝いた。たちまちに精気が溢れる。とめどもない歓喜の声と涙が湧き出してくる。
「ああ、お兄ちゃん、嬉しいィぃぃ~~~、来て、きてっ~~~」
地獄の底から天国へと、一気に登りつめてしまう。長い美脚で巻きついて、躰を揺すって俺を求めた。抱きしめた手の指全てが感動で震えている。艶やかな声、子供ではなく、小さな雌がいなないている。聖性と獣性が結合して侵すべからず。むろん俺が獣で日果留が無垢だ。これでまた一人女神さまの愛し子に手を掛けた事になる。
異世界のみならず、ロリコンは禁忌とされる。出産の際、母子ともに危険にさらす事は罪なのだ。こちらの世界でも大焦熱地獄という言葉がある。童女に手をつけるのは尼僧を犯すのと同じ位の大罪だ。だからこそ、天魔のスキル『唯我独尊』の血が騒ぐ。神の定めし掟を破るのは、勇者になった気分になる。
「溌溂としてお日様のように眩しい日果留、いつも元気をもらっていた。そんなキミが大好きで、会うのがずっと楽しみだった。だけど今日、胸が膨らんだのを見た瞬間、天啓が走った。日果留は僕の妹から恋人に変わったんだって。他の男に盗られたくない。無垢な躰に初めてを教えたい。僕と日果留、一つになって結ばれろとダンジョンが命じる」
順番が逆になったが、俺は日果留を口説いている。優しく腰を動かしながら、髪を梳く。愛らしい乳房を掌で包んで愛撫する。言葉だけの安っぽいものではない。全身全霊を使っての告白だ。彼女だってそれに応える。
「でも日果留は六年生、人の倫理も女神さまの教えも、僕の想いを叶えてくれない。何より日果留はいい子ちゃんだ。だから襲った。懸命に抵抗してくれたのは無垢の証、僕はどんなに嬉しかったか。大人の女性より興奮したよ。司祭様やシスターを裏切った甲斐があった。どんなに処女が欲しかったか。もう日果留は僕だけのもの。これからは女として可愛がる。さあ、愛の証を受け取って」
「知らない人に奪われて、わたしは世界一不幸だったの。でもお兄ちゃんだと分かったら、世界一幸せな女の子になれた。どうしよう、もう子供には戻れないよ。もっとわたし大きくなりたい」
彼女には最高の贈り物をしてやろう。燃え滾る命のマグマを流し込む。雄と雌に別れたヒトが、再び一つの生命を造る行為だ。六年生でも、本能のままにそれに応える。俺の逸物が律動すれば、幼い腰も自然に浮いた。大人の声で讃美歌を歌う。
「あああぁぁ~~~~~~、そうやさ~~~ん~~~」
ぐったりと日果留は木陰に腰かけて、事後の余韻に浸っている。無理やり禁忌を強要されて、涜神の悦びを教えられた。それも女神さまのお膝元でだ。奈落へと墜ちる絶望、それを全て圧しつぶす絶頂の泰山、大人の女性も到達しない性の極地を、11歳で味わってしまった。その姿はまだ子供なのに冒涜的に煽情的だ。