初投稿ですが100万字を越えました。長ければいいというものではありませんが、ここまで書き進めて来れたのは読者様のおかげです。改めてお礼申し上げます。
八月も後半の満月の夜、請願式は厳かに行われた。これから泉澄を俗世から女神の元へと送り出す。先に誘拐騒動もあったのだ、参加者は教会関係者を除けば、孤児院出身者に限られていた。久しぶりの再会だ、かつて兄や姉と呼んだ人たちから祝福の言葉を受けて、泉澄は涙ぐんでいた。
クワイアードレスの礼装で、聖歌隊が朗々と謳う。シスターがオルガンで、俺が合唱指揮で寿いだ。相変わらずのラテン語だが、こんな意味になるらしい。
称えよ女神を
万物を慈しみ 分け隔てなく癒す迷宮の神よ
どうか迷い子に恩恵を
清きこの身を捧げます
シスターとなった泉澄のお披露目だ。女神教は清貧を是とする。質素だが真新しい修道服、ただ今日だけはウィンプルではなく、純白のウェディングヴェールを被っている。シスターの花嫁衣装に聖歌隊から歓声が上がった。
「今日の泉澄お姉ちゃん、今までで一番綺麗!」
「それになんか、優しそう。側にいてくれるだけで安心して眠れる」
照子司祭が太陽でシスターミシアが月ならば、泉澄は聖夜に喩えられよう。彼女の友がそうであったように、裏方となり子供たちの未来を護る。その覚悟が滲み出ている。もう気安く触るのも憚られた。教祖様が持ち帰られた女神像が開帳される。三千世界に轟く美貌を模しているのだ、ダンジョンの神秘に一同息を呑んだ。気安く声を出すのも憚られる。
「血の一滴も魂の一かけらも、女神さまへ捧げます」
「これからは敦森フィリア・デア泉澄と名乗りなさい。女神と共に歩まん事を」
泉澄が宣誓すれば、照子司祭がこれを祝う。ミドルネームに女神の娘を意味するフィリア・デアを授けられて、儀式は無事に終了した。聖歌が花嫁の美しさを讃える中、参列していた人達が退場していく。これから彼女は初夜を迎える。礼拝堂に独り籠って、一晩中女神さまに祈るのだ。俺たちも泉澄を残して退出する。俺も男子棟の一室で女友達を想った。
童女たちが言うように、今宵の泉澄はこれまでで一番綺麗だった。女神さまに祝福されて人生の最高潮にあるのだろう。だけど俺の想像する最高の泉澄はこれではない。尊き彼女が汚されて絶望のうち快楽の沼に沈む姿だ。泣き叫ぶほど、抵抗が激しいほど、崇高で貞淑なほど、罪の意識に苛まれるほど、女性達は美しくなれる。
孤児院の童女たちもその蕾を膨らませ始めた。泉澄だってそうだ。ちょっと見ない間に小柄な体躯の主張が激しい。イヤらしい眼で見るクラスの男子が不快だとこぼしていたが、それは彼女の罪であろう。だから修道衣というモノトーンで隠してしまった。欲望を断ち切ったつもりだろうが、肉欲とストイックが余りにもアンバランス。
男嫌いの泉澄だが、俺には絶対の信頼を置いている。心の棘となっていた思春期の誤謬を抜いたからだ。そして数多の苦難を乗り越えて、救世の門出に立っている。涜神者の俺にとって、今日の泉澄はどんな女性よりも眩しい。吹かれても雨に濡れても美しい野に咲く花だ。
泉澄は今、礼拝堂で女神さまに誓いの祈りを捧げている。そこを親友の俺に襲われる。たった一人心を許した男友達のこれ以上ない裏切りだ。純潔を神に誓ったその舌の根も、乾かぬうちに女神の御前で犯される。散々に弄ばれたその挙句に、あろうことか法悦を得る。その絶望は如何ばかりか。悲嘆の声よ、天へ届け。流す涙は星となれ。俺は即座に行動に出た。
月明かりの庭を忍ぶ。夜に棲む獣はこうやって息をするのだろう。楡の樹伝いに教会の尖塔へとよじ登る。通風孔から秘密の屋根部屋に侵入した。ここは教祖様がダンジョンの想い出を封じた場所だ。真下は礼拝堂になっている。童女たちが教会の天井にポルターガイストが居ると言っていたが、その正体は貂でなく俺だったのだ。
略奪婚、結婚式で花嫁を誘拐するのは物語ではよくある話だ。男らしく女神さまから寝取りたい。ギシギシと絡繰り天井を開けば愕然とする泉澄、怯える彼女に宙から襲い、藻掻く彼女を絡め獲った。真新しいシスター服の乳房が潰れる。有無を言わせず口説きにかかる。
「泉澄が綺麗で心が騒ぐ。今日を逃せば一生後悔してしまう。だからこうして忍んできた。初夜の相手は僕が務める」
「本気なの? 私たち友達よね。悪戯でも度が過ぎるわよ。今は祈りの最中よ。お願いだから出て行って」
冗談で済まそうとしているが、俺の本気度は伝わっている。シスターには不似合いの双丘がプルプル震えて気持ちいい。
「嫌あぁぁぁあ~~~。想夜君にいい様にされる。どうしてなの、抵抗できない」
脇や裾、胸元を緩める。スリットを降ろす。バタバタと振り払おうにも、先んじて手足を払った。藻掻くほどに修道服が乱れる。たちまちに黒の布地の奧からは、白い下着と禁断の柔肌が覗き始めた。俺は司祭やシスターと着衣のまま、あらゆる体位でヤッている。初めてシスター服を着た泉澄が、碌に抵抗できないのも当然だろう。俺の方が修道服に詳しいのだ。
「仲良くてしても、男女の親友と恋人は違うのよ。超えてはいけない一線があるわ。わたしたちが友達でいるにはお互いに清くなければならないの。肉の欲望は断ち切ったわ。ああ女神さま、わたしたちが今後も良き友でありますように。この純潔をお守り下さい」
友達どうしでセックスして何が悪い? 司祭もシスターもダンジョンの女神さまの前で穢したのだ。泉澄も犯してやるのが慈悲だろう。やましいどころか善行を施す気分になった。
「新郎新婦の誓いだよ」
拒絶の言葉は吐かせない。咥内を蹂躙する。純潔を誓ったその舌の根も乾かぬうちに、聖なる誓いを破らせる。兎のような赤い瞳が、涙で滲んで俺を診た。
「君はもう敬虔なシスター。プロポーズは無駄だから、レイプして僕のものにする」
「何で今なの。犯すなら、何でもっと早く襲ってくれなかったのよ。昨日までならあなたに屈してでしょうに。ふしだらと非難されても、わたしを犯した親友を夫と定めて添い遂げてみせた。でもわたしは女神さまに嫁いだのよ。男の人に身を任すなんて許されないわ」
俺が泉澄をいい女だと思っていたように、彼女も俺を憎からず思っていた。確かに昨日までなら押し倒せば、わかってくれそうな予感もあった。でもそれは駄目だ。ハレの日に女神さまから強奪してこそ、天魔のスキル『唯我独尊』は満たされる。
結婚式の続きを遣ろう。俺は高らかに宣言した。
「ここに初夜の儀を執り行う。シスターとなった我が友に、男女の掟をわからせてやる。僕から贈り物だ」
ズボンを降ろして股間の凶器をイキリ立たせた。女神さまもご覧あれ、威風堂々見せ槍をする。月に映える名物に圧倒されて、泉澄はゴクリと息を呑む。父親を含む家族を早いうちに亡くしている。男性の象徴を見た記憶がないのだろう。思い出したように身を翻して、女神さまの祭壇に縋った。
「怖いっ、怖いっ、怖いっ。なんて恐ろしいの。目が潰れそう。あんなのにはいられたら、発狂してしまう。女神さま、わたしの処女をお救い下さい。どうか親友を正気に戻してください」
気も狂わんばかりに女神像に懇願している。前かがみの細い腰、ムッチリした尻を突き出してきた。質素な修道服にヒップラインが浮き上がって、襲ってくれと言わんばかりだ。
誘われるように、シスターのスカートを大きくめくる。そして一気に下着を落した。ここで俺は気づいてしまう。泉澄のショーツがはしたないほど濡れている事に。俺がシスターとなった友に欲情したように、彼女もハレの日に親友に迫られて疼いている。
ここまで仕上がっているなら処女でも前戯は無粋だろう。貫くのではなく、引く。腰を抱えて、祭壇に縋る親友を引き剥がすように手繰り寄せた。危険な刃物を保護するように、初々しい肉の壁が覆っていく。もちろん俺は不動だった。
「泉澄から純潔を捧げて」
「悪魔よ去って!!! あああぁぁぁ~~~~~~」
人は極限状態になるとアドレナリンが分泌されて痛みを感じなくなるという。今の泉澄がそれだった。死よりも惨い破瓜の痛みを、脳内麻薬が快楽に変える。シスターとなったばかりの彼女は、恐怖のエクスタシーに悶絶するのだ。
「あぁっ、どうしよう。初めてなのに痛くない。あぁっ、犯されているのに歓んでいる。ああ~~~、想夜君。お願いだから女神さまの貞潔(ていけつ)を返して」
「請願式の夜に泉澄をレイプした。絶交されても仕方がないけれど、男としては誇らしい。息子に泉澄を屈服させてみた。これこそが親友に対する最大の裏切りにして最高の歓び。そして神に唾する禁断の悦楽。どんな女にするよりも、シスター泉澄に勃起している。さあ、誰よりも僕を憎め。恨みの籠った泉澄の躰に射精するのは、きっと気持ちがいいんだろう」
彼女は見返りしながら、ベール越しにキリリと睨む。屈辱に震えながらも、志は曲がらない。覚悟の言葉を投げつけた。
「馬鹿にしないで。あなたとは親友であると誓ったわ。犯されたぐらいで見棄てるって思ったの。わたしの躰が救いになるなら、悪い心を糺してあげる。弱い心を励ましてあげる。だからその罪償いなさい」
「持つべきものは友達だった。なんて気高い僕の親友。ああ、獣欲が滾る。清き躰に注いで汚す。泉澄を求めてやまないよ。この瞬間も僕の息子は、泉澄の胎で我儘一杯甘えている。感謝、感激! この歓びを女神さまに捧げたい」
動かなくても、心臓の鼓動に合わせて逸物が規則的に跳ねる。命の鼓動が穢された肉の壁を癒しようだ。友の想いに応えなければ、雁が張った。泉澄を嬉し啼かすためだ。亀頭から淫蕩の毒が吐き出され、花嫁の躰を侵していく。もうシスター泉澄は全身が性感帯だ。
覆いかぶさるよう、躰を曲げた。修道服の前をさばいて、たわわな乳房を引き摺り出す。照子司祭には及ばないが、彼女は矮躯の15歳だ。破壊力は劣らない。罪な生乳をこの手で掴んだ。
「泉澄のおっぱいは冒涜的に大きくて重い。世の男性の憧れの象徴。心ゆくまで揉みしだく。親友はどんな聲でよがるのか。ダンジョンの女神さまは僕の願いを叶えてくれた」
「アンっ、アン、照子母様に聞こえちゃう。母様は想夜君を息子みたいに大事にしてるの。わたしの胸があそばれたなら叱るわよ。ああ~~~っ、乳首だけは摘まないでぇ~~~」
照子司祭の爆乳を俺はいつも揉んでいる。指で乳房を弄ぶ。大きな乳首を挟んでやれば、今の泉澄みたいに悶絶するのだ。俺は女神像の胸部を見ながら不敵に笑った。
鼠径部を這いながら、片手だけが恥部をなどる。哀願などお構いなしに、蜜で絡まる陰毛を丁寧に解した。陰茎との結合部を確認してから花の芽を責める。唇を奪われ、乳房を遊ばれ、純潔まで奪われた若きシスターの最後の秘境だ。そろりと摘まんでサワサワつねる。
「ヒャ~、やめて、やめて、やめてぇ~。ミシア姉様が知ったら泣いてしまう。想夜君の事、弟みたいに想っているから。あぁ~、頭の中がぐちゃぐちゃになる。女神さまが見えなくなった。怖くて不安で、もう死にそう。想夜君、お願いだから助けてよ」
ミシアの陰毛は淡くて薄い。花唇だって泉澄よりずっと小さい。そんな聖女の彼女でも満月の晩、いい声ですすり泣いて聖水の奇跡を起こす。シスターになった泉澄も、よがらせればどんな声で歌うのか。
救済と肉欲への渇望がせめぎ合う。初めてが礼拝堂での立ちバックの挿入だ、泉澄の膝が笑ってしまった。まくられたお尻も小刻みに震えて、捲られた花芯も恥じらいに震えた。
「もう嫌っ、イヤ~、イヒィィィ~~~、いいいぃぃぃ~~~」」
男嫌いで気の強い泉澄が堕ちた。女神の前で醜態を晒す。固い意志は砕け散り、信仰は肉欲に負けてしまった。今の彼女は石もて追われる背教者だ。
「うっ、うっ、何も視えない。女神さまがお隠れになった。ん~~~っ、女神さまを讃えられないの。繋がった歓びで胸が一杯、あなたの事しか考えられない。わたし地獄に堕ちたのね。恐くて不安、疼く卑しいこの躰、君の息子で慰めて」
女神像は眼前にあるのだ。それさえ見えていない。頭の中は靄がかかって真っ白になっているのだろう。泉澄は信仰を見失っている。ひとりでに腰を振り始めた。乱暴されているのに自分から求める、何て悪いシスターだ。罰を与えなくては。
パンッ、パンッ、パンッ、俺の腰が柔らかな尻を打ち据える。
「アン、アン。ぶって、ぶって。罰を頂戴! 淫らなわたしを懲らしめて。慎みを忘れたわたしにどうかきついお仕置きを」
快楽に溺れた己を許せない。泉澄は罰せられて歓んでいる。悦楽の海に身を沈めて、ヨブのように償おうとする。俺に嬲られるほど贖罪となるのだ。
「ハア~ン、もっと突いてぇ~。体が疼いて堪らないの。早くわたしを楽にして。神を畏れぬその槍で頭の先まで串刺しにぃ──ー。友達でしょ、わたしに止めを刺しなさい」
その一方、救いも求めた。親友の俺にいたぶられるのがそんなに嬉しいのか。逝かせてくれと、涙ながらの懇願だ。俺も彼女を救済したい。ダンジョンで鍛えられた肉体に魔力と活力が巡回する。気宇壮大に侵攻した。漲る力がシスターを穿つ。泉澄は可愛い声で支配を受けた。
「ヒャウぅ~~~、ヒャウぅ~~~」
ヒ ト種の枠で収まり切れない法悦を施す。もはや愛欲の拷問だった。限界を超えた悦楽は、死よりも辛いプロメテウスの責め苦。よすぎても逝かせてもらえないなら、果てる事ないシーシュポスの苦役だ。刹那の時が永遠に引き伸ばされる。普通なら発狂するは。そうならないのは俺に宿る神気のせいだ。これは女神さまの慈悲であろう。
シスターになった泉澄への贈り物だ。太腿を抱えるや、尻を絞った。膣壁が狭まって、雁首がつっかえる。それでも勢いは止まらない。肉の柔ひだを掻き分けて進む。処女の膣壺をすぼめて出すのは何て気持ちがいいんだろう。魔力と神気を帯びた精気を子袋いっぱい流し込む。
「女神さまの処へ送ってあげる」
「死ぬうぅぅぅ~~~~~~」
体は痺れて痙攣している。全身からは珠の汗、眼からは涙、股間からは愛液、そして口からは唾液と喘ぎ声を垂れ流した。シスターとなった初めての夜、泉澄は局部を貫かれ、前傾姿勢で女神像に縋るように伏せる。ウエディングベェールは地に塗れ、修道服も精液に塗れた。これは愛の殺人といえよう。昇天した泉澄は、今頃女神さまと天国で邂逅してるはずだから。
一晩中、抱き潰した親友を見護る。これも聖騎士を自負する俺の役目だ。
シスターの朝は早い。目覚まし宜しく、男性のシンボルを差し込んで気つけをする。
「ああっ、好き、大好きよ。かけがえのないわたしの半身。かつてわたしは親友を失ったわ。もう二度と手放さない」
泉澄は水を得た魚のように膝の上でピチピチ跳ねた。はしたないと思ってはいけない。俺と泉澄は水魚の交わり、お互いがお互いを必要とする。二人は親友のまま男女の垣根を超えた。これからも彼女を欲望の捌け口として使うだろう。そして泉澄はそんな俺を救済する事で満たされる。
ダンジョンの女神さまのお気に入りをレイプした事で、俺は祟られてしまった。性交すれば相手を選抜者とする権能を押しつけられた。性欲は昂り、我慢しすぎるとバーサーカーになってしまう。公になれば国に捕まって一生種馬生活だ。もうレイプが出来なくなる。
『唯我独尊』、俺に眠る他家自在天のスキルが反発する。
ダンジョンで泣く女性を無理やり悦ばせて救済せよ、それこそが吾が悦び
極力、女神さまの権能を使わずに、処女や淑女を『わからせ』てきた。裏技で12歳未満の童女を犯して、神々に見せつけてきた。唯一権能の秘密に感づいた魔女姫様の躰にも、力尽くで覇を唱えた。これは神の試練であるという。ヘラクレスを始めとする罪を犯した英雄達が、神によって無理難題を押しつけられる。大抵が発狂して死んでしまうが。師匠たち妖精組によれば、俺は試練を順調にクリア中という。
もし俺が試練を達成すればこの呪い、すなわち権能も消えるかもしれない。だから何人かにはリスクを冒して敢えて権能を使った。今日の泉澄もその一人だ。かつてダンジョンの力を手にした親友が、その類が及ばぬようにと黙って消えた。人知れず救世の道を歩んでいる。事情を知らない泉澄は見棄てられたと友を恨んだ。でも彼女は心のどこかでは信じたかったのかもしれない。聖職者という人を救済する道を選んだのだから。
俺は自責の念に苛まれる泉澄に贈り物をした。選抜者となる事で、より多くの人に手を差し伸べられますように。救世の果てで、いつか友と再会できますように。
だけど俺は他ならぬ泉澄の見失った親友によって、人生最大の危機を迎える事となる。