瀬理菜ちゃんの寝息が聞こえる。緊張の糸が解けたのだろう、俺から見ても緩んだ寝顔、親に抱かれる幼児の様な健やかな顔をしている。
「瀬理菜とね、頼りがいのあるお兄ちゃんがいたらって、昔はよく話していた。想夜君は本当に強くて頼りがいのあるお兄さんになったわ。瀬理菜があなたに抱き着いた時、娘に嫉妬を覚えたわ。私にはそんな人はいなかった。あなたはこれから瀬理菜と一緒に大人になって行くのでしょうね。私は無為に年を取るだけ」
「大人に近づくにつれ、分かってくることもあります。えりかさんは僕の知る大人の女性で、一番目か二番目に魅力的な女性かな。僕の主観では、えりかさんは瀬理菜ちゃんのお姉さんですよ。僕は強くなんかない。変化した肉体に戸惑って、スキルに悩んでばかり。弱い心がいつも僕を誘惑して挫けそうになる」
俺達は大人の会話を声にして楽しんだ。俺と親しい大人の女性は、義母を除くと小梨利先生とえりかさんだけなので、嘘は言っていない。哀愁を帯びた澄んだ声でえりかに訴えかける。沈鬱な俺の様子は、これまでえりかの見た覇気溢れる姿とは対極のものだ。えりかの母性愛がくすぐられる。えりかは娘を撫でた手で俺の頭も撫でる。
「いいわ、私が想夜君の内緒のお姉さんになってあげる。男の子の悩みを聞いてあげるわ。お医者さんとしてもアドバイス出来るかもしれない、体が変化したって、どこか問題でもあるの」
選抜者になれば必ず『肉体強化』のスキルを得て、常人とは別格の強さを持つ事は常識だ。そしてスキルや経験値を徐々に増やしていく。肉体の変化もそれに比例してじっくり強くなるので、さほど問題にされる事はない。だが俺の場合は、常人が1日強で5~10年分の力を手にして、一流探索者になったに等しい。この辺りの齟齬は、医者であるえりかも理解しやすいものだった。
「日常生活や戦闘についてはすぐ慣れましたが、男性の悩みが残りました」
えりかが突然挙動不審になった。身持ちが固いと評判の人だが、単に初心なだけかもしれない。しきりと瀬理菜ちゃんを気にするので、彼女をお姫様だっこして寝室へと運ぶ。彼女の寝室は母親と共用で、俺が小さい時でも数回しか入った事がない。瀬理菜ちゃんが恥ずかしがったからだ。長い髪を引っかけないよう注意してえりかと寝かしつけた。見ているだけで心安らぐ幸せな寝顔だった。
「想夜君にお姫様だっこなんて、起きたらこの子、どう思うのかしら。今日の瀬理菜は本当にお姫様の様、怪物から白馬の王子様に守られるお姫様。羨ましいわ」
メランコリー気味なえりかの膝裏を抱えて、彼女もお姫様だっこする。羽根布団を抱えるような軽さと柔らかさだった。
「お姫様ならここにもいる。僕の大切な姉姫様」
えりかがキャっと可愛い声を上げる。瀬理菜ちゃんが起きるのを嫌がってか大人しい。少女のようにはにかんでいる。俺はゆっくり向かいのベッドにエスコートした。
「姉姫様も僕が助ける」
「想夜君、悩みなら聞いてあげるから部屋を出ましょう、瀬理菜が起きちゃう」
ベッドに降ろすと、怯え気味のえりかが懇願するが、口に指を当てて黙らせる。少々の抵抗はあったが、二人身を寄せて座る。
「大丈夫、今からスキルを使うから。ダンジョンで身を隠すためのスキルで、壁の側が張りやすい。瀬理菜ちゃんにも聞こえないからここで相談に乗って欲しい。それからこのスキルは僕の切り札でもあるんだ。家族以外はえりか姉さんしか話していない。他の人には黙っててね」
俺も一つ秘密を明かして、信頼の証とする。対価として彼女の秘密も暴いててみたい。
「母さんから言われたんだ。僕は女性と上手くいかないかもしれないって」
えりかが怪訝な顔になる。医者としての興味が湧いてきたようだ。
「それって、スキルか何かで、男性が機能しないとか?」
「むしろ逆かな。僕の招かれたダンジョンがその系統のスキルが出やすかったみたいで、職員の人からも羨まれた。それに肉体も一気に10年分強化された。言いにくいけど、経験がないからさじ加減ができないって。なんか恥ずかしい」
確かに僕は一般の人とは経験がない。えりかは急に優しくなって、僕を引き寄せた。
「具体的にはどうなるの。恥ずかしがらずに言ってみて」
「選抜者で強靭な肉体を持つ経験者は大丈夫って言われた。普通の人で処女の子は絶対避けるようにって。僕が夢中で求めると壊してしまうらしい、力加減を身に着けるまでは愛し合わない様にって。好きな人を傷つけるなんて情けないよね」
俺とえりかは黙って瀬理菜ちゃんを見詰めた。
「普通の人と選抜者の人、特にダンジョンに入る探索者の性の問題についての論文は、いくつか読んだ事があるわ。生物としての相違なのか、性格や環境による行き違いなのか、結論は出ていないのよ。それに一流の探索者の男性って、複数の女性を囲う傾向があるじゃない」
魔力量の関係で、一流になる程女性探索者の割合が高くなる、しかし少数だが、超一流の探索者の男性もいる。彼らはしばしば複数の女性を侍らせて、ハーレムを形成する。傲岸であると非難されるが、男の甲斐性と擁護する向きもある。俺も以前は漠然と羨んでいたが、スキルと経験値にとって強化された肉体の欲求を満たすには、それだけの人数が必要なのかもしれない。
母が俺を案じて選抜者の女性を宛がった事、俺は導かれて男になった事、自分の精力に驚愕した事を打ち明ける。相手の人も真摯な態度で感謝している、名誉のため秘密にして欲しいともお願いした。そして俺は未だ迷い続けていると付け加えた。えりかは悲しそうな顔をして、深いため息をついた。
「薫子さんがそこまで思い詰めるなんて、力を持ちすぎると困る事もあるのね。言いにくい話だし、想夜君辛かったでしょう。お姉さんに甘えてもいいわよ」
俺はえりかの腰を搔き抱き、片脚を持ち上げ素早く引き寄せた。俺の膝の上に彼女を乗せたのだ。スリットから、太腿が顕わになる。男に跨がる自分の痴態に呆気に取られたのか、えりかは硬直してしまった。俺は黙ってえりかの肩に額を乗せた。アロマの香りの爽やかな匂い、果実の香りの娘とは違う匂いが、俺の心を落ち着かせる。
彼女の髪を優しくとかしてみせる。俺が娘にやっているのを羨ましそうに見ていたからだ。彼女は男にこうされたかったのか。腰に回した片手から、えりかの緊張がほぐれて、躰が緩んでいくのが分かる。この母娘の髪質はしっとりと柔らくて、癖がなく、黒貂の毛皮に似ている。ずっと撫でていても飽きない。肩に額を乗せているという事は、頬擦りにも近いと言う事だ。彼女の吐息も伝わってくる。はぁ~、はぁ~と深く長くて色っぽい息が耳をくすぐる。彼女が恐る恐る俺の首に腕を回した。
「あん、今日だけよ、はぁ~、今だけよ、甘えていいのはここだけなんだから」
声に艶っぽいものが混じる。台詞も少女を想わせる。可愛い大人だと思う。
えりかが俺を手繰りよせれば、胸元に俺の唇が当たる、唇を、こっそり舌も這わせたまま、顔を上げ囁く。俺の息がえりかの首筋にかかるたび、彼女は小刻みに震える。
「えりか姉さん、ありがとう。みじめな心が満たされて自信もついた、一晩中甘えていたい」
「あっ、あっ、声が出ちゃう。もう私のほうが甘えているよう、だめよ、だめよぅ」
「年上の女性に甘えられるのは、男子の本懐と思います……。えりか姉さん、僕に思い切り甘えてみろ」
俺は、えりかに強い口調で伝える。貴女のおかげで元気になった、今度は貴女が甘える番だと。
「はぁ~、想夜さん、おばさんを揶揄わないで。もう許して、ああっ」
えりかは俺から熱い言葉をかけられるだけで興奮していった。細い躰が膝の上で身悶えする。
「僕は本気だ、心の底からそれを望む。僕が姉さんにどんなに甘えて欲しいか、証明するよ」
えりかの唇を奪う。これ以上の拒否は許さないのだ。露出していた太腿を撫で上げる。今更ながら自分の痴態に気づいてキャンと鳴くが、そのままヒップを撫でまわす。小尻を鷲掴みにして揉みしだきながら持ち上げて、膝立ちにさせた。俺の顔が彼女の谷間に埋もれる。
「あっ、ああっ~ん」
こんなの初めてと、蚊の鳴くような小さな声を、高音の嬌声がかき消していく。やはりえりかは経験が少ない。性欲がないのではなく、性に対して臆病だ。
「想夜君、どうしたらいいの。どうやって甘えたら許してくれるの。あん、あん、声が止まらないよぅ」
「今みたいな声で泣いてくれると嬉しい。というかもっと鳴かしてやる。こうしてお尻を揉んでやる。気持良かったら声に出せ、谷間にキスをするから身をゆだねろ。お姫様を扱うように優しくするよ」
襟元から覗き込むよう、胸の谷間に接吻を落とす。双丘には優しく頬擦りをして、乳房の周囲を口づけする。えりかを怖がらせないよう丁寧にだ。
「あんっ、それいやっ、恥ずかしい、やめて、やめて、おかしくなる」
「えりか姉さん、おかしくなりなよ。それが僕に甘えるという言うこと」
透けたブラ越しに乳房に舌を這わす。スカートに手を入れ煽情的な下着の上から小尻を撫でる。
「ああああっ、だめぇ、だめぇ、男の子ってこんなことするの、あん、あん」
「ちゃんと声が出てるよ、これが男に甘える声。もっと聞きたい」
臀部の下からショーツの中に手を突っ込んで可愛らしい小尻を直接揉みしだく。同時にちょっと悪戯を仕掛ける。際どい下着を陰唇に食いこませて、クリトリスごと刺激してみた。
「いやぁー、あぁ~、あぁ~、あ~ん」
予想外の快感に襲われてえりかが堕ちた。彼女が倒れ込むように俺を抱きしめる。長い髪が俺の両頬をくすぐった。
「いじわる、想夜君のいじわる」
甘える事を教えるとえりかは従順になった。
「僕はやっぱりえりか姉さんと愛し合いたい、大人の女性をもっと知りたいよ」
「駄目よ、私には経験がないの、3回しかないの」
俺は男性経験が3人なのかと尋ねると、セックスの回数だという。
「瀬理菜を産んでからも御無沙汰なのよ。そもそも性交が楽しいとも思わなかった。教える事は何にもないわ」
「それなら僕が教えてあげる。13年も辛かったよね。全部満たしてあげるから」
えりかを強引に脱がしにかかる。後ろを向かせると、否応なく娘の寝姿が飛び込んでくる。嫌がる彼女の自由を奪って言い聞かせる。
「今は大人の時間、子供は寝ている時間だよ。このえりかは瀬理菜ちゃんには渡さない。母親ではなくて僕の女として扱うよ。瀬理菜ちゃんの前で脱がせてやる」
慌ててえりかは照明を落とした。寝ている瀬理菜ちゃんに見せつけるよう、恥じらう母親を脱がせる。セクシーな下着に手をかけた時の抵抗が激しい。
「見ないで。はしたない下着をつけている私をみないで」
俺を誘う願望があったのか、それとも欲求不満の代替だったのかは分からない。俺に出来る事は褒めるだけだ。
「とても似合っている。下着が大胆な分だけ、えりかが貞淑に見えるよ。弱い心がえりかを穢せと誘惑してくる。貞操を奪って僕のものにする」
俺はえりかの煽情的な下着を焦らすように脱がす。透けているのは見て、さわって欲しいと言う事だ。恥丘を嬲りながら脱がせていく。最後にショーツに手をかけると、漏らしたように濡れていた。羞恥に彼女は喘いで泣いた。
淑女は絶対YESと言わない。常に嫌と言うだけだ。ならばそれを察するのが男というもの。
俺はえりかを後ろから横抱きにして、瀬理菜ちゃんの寝顔を鑑賞していた。後ろから彼女の乳房を揉みしだいている。一度でいいから男にこうされたかったそうだ。そして俺の逸物は膣口に添えられていつでも挿入できる。えりかは小さなお尻で交接しやすいだろう。
「瀬里奈ちゃんをしっかり見てて。僕も瀬里奈ちゃんを見ながらえりかを貫く。瀬里奈ちゃん、夢で僕たちのセックスを見るといいね」
「そんな、ダメよ、うそっ、いやっ、いやぁぁぁ──ー」
娘の眼前で男にはめられてしまう。えりかが抵抗する。だが俺にとっては可愛いい児戯のようなもの。母親のプライドをへし折って、女として蘇らせるのだ。慎み深い御婦人には強引に、大人をわからせるとはこういう事だろう。
俺は瀬里奈ちゃんの寝顔を見ながら、処女より初心な淑女の貞淑を奪った。母親の躰を使い、娘の純潔を奪った気分を味わう。経産婦なのに締め付けがきついのはヨガのせいか、ご無沙汰のせいか。
「あぁー、瀬理菜、お母さん女にされたよ。想夜君が無理やりはいってきたの。お母さん悪くないのよ」
性の悦びを教えられたえりかが、呆けたようになって娘に呼びかけている。俺は彼女を乙女として扱い、激しい行為は控えている。今も挿入するだけで動いてはいない。えりかは、処女が年上の男性に手ほどきされるのとは反対に、年下の子供から営みを教えられているのだ。
俺の男根が、じわじわと躰の芯に、情念の火をともしていく。肉壺が温まって、亀頭を熱く抱擁する。
「瀬理菜、想夜君がお母さんを愛してくれる。お母さん、想夜君のものになっちゃった。もうどうしましょう」
性に臆病だったえりかとは思えない、艶めかしくて挑発するような言葉だ。悦びの声も隠そうとしなくなった。双丘を愛撫しながら聞き出すと、一度もエクスタシーを感じた事がないと語った。医者としての社会的地位、仕事と子育て故の多忙、性への憶病さが彼女を男から遠ざけた。俺は彼女の繁みに手を伸ばす。汗と蜜で濡れた草むらが俺の指に絡みつく。だがこれは警告に過ぎない。男にふれられた事のない花芯、悦びだけは知ってしまった秘部を、今から踏みにじると予告する。それだけで悶え始める。果たしてクリトリスを弄ぶと、
「おちる、おちちゃう」
簡単に達してしまった。だがここまでは俺にとっては前戯に過ぎない。今から俺の愛を教えてやる。えりかの太腿を抱え上げると、さらに奥へ侵入し、俺は腰を動かし始めた。
「僕のえりかを好きにする、瀬里奈ちゃんに魅せつけてやる」
「あんっ、だめぇ。いっちゃう、許して、あぁぁ~、あぁぁ~~」
可愛い大人の悲鳴が響き渡る。男根の往復が力強さを増していく。ヨガで鍛えたしなやかな片脚が、動きに合わせて高々と揚がる。
汚れなき寝顔の娘の前で晒される母親の痴態、この背徳の快感を味わえるのは、娘を産んだ女の特権だ。母親の身持ちが固い程、娘への愛が深い程に、悦びも大きい。えりかはこんなにも感じる女だったのか。『結界』を解いて瀬里奈ちゃんに見せてやりたい、そんな誘惑にかられた。
義務的に結婚して子を成し別れた。だけど娘だけは自慢だった。器量も性格も申し分ない。男どもの好餌とされるが、助けてくれたのは容姿も性格も、そして強さも破格の少年だ。白馬の王子様に当然のように娘は魅かれていく。えりかは止められなかった。これ以上の男はもう生涯現れないであろう。自分にはなかった出会い、私は一抹の寂しさと嫉妬を覚えた。
今、自分は、娘の想い人に啼かされている。いけないと分かっているのに、年下の少年にいい様に責められる。男の理不尽とはこんなに素晴らしいものか。女の弱さを思い知らされる嗜虐、獣欲のはけ口に晒される興奮、抗えぬ快感が私を襲う。この世にかくも心地よい快楽が存在したのか。私は声を限りに彼を欲する。初めて女として扱われた。逃れる事は叶わない。私は少年のものになった悦びを噛みしめた。私にも待ち焦がれた王子様はいた、私を助けてくれる可愛くて強い王子様。好きで好きで狂いそう。
少年がえりかを求める。女の躰が艶を、心が張りを取り戻す、萎びかけた花が蘇るように。若い雁首が膣をこすると、魂が砕けて腑抜けになりそう。少年の欲望が荒々しさを増していき、遂には若い精子がばらまかれる。渇望していた子宮が歓喜に喘ぐ。10年以上もお預けだったのだ。年の離れた少年の腕の中で、少女に戻ってうんと啼きたい、自分の幸せはここにある。夢の世界でえりかは思った。
静寂に聞こえるのはベッドの軋みと、嬌声のみ。フットライトの僅かな明りに照らされるのは、浮かび上がった一本の美脚と穢れなき少女の健やかな寝顔。えりかとよく似たこの娘も、同じ声で哭くのだろうか。完璧美少女の瀬理菜ちゃんは、少女のうちに散るのが似合う。俺は瀬理菜ちゃんから母親を奪った。次は処女を奪ってみたい。幸せな瀬理菜ちゃんの顔がえりかと重なる。彼女を犯して悦ばせてやる。えりかの悲鳴は瀬理菜ちゃんの悲鳴だ。俺の腰が力強く二人を求める。俺は瀬理菜ちゃんの顔を見ながらえりかの躰に射精した。