少し早いが俺達は野営に入った。帰路は詩央の『身体強化』の肩慣らしに当てる予定である。全員望むスキルを手に入れて高揚していた。俺達は『結界』の中で身を寄せ合っている。三人ともインナーだけだ。
「想夜は次にどんなスキルが欲しいの。わたしも攻撃魔法を使えたらいいな」
朱美が無邪気に言う。
「僕は風魔法がいい。天翔けて、敵の頭上からハルバードを振り下ろすんだ」
俺は赤がえるとの戦闘から、風魔法で宙を駆け上がり、巨人の頭上を取る必殺技を夢想していた。小柄な俺が大男より高い位置から攻撃する、考えるだけでも心躍る。もちろんこんな事が出来る選抜者はいない。
「想夜さんは子供みたいで好き。でもやってはダメ。戦斧が天井につかえてしまうよ。ジャンプだけなら身体強化で似た事はできる」
「そうね、浮気は良くないよね。新しいスキルも大切だけど、今のスキルを疎かにしたら可哀そうだよ」
通路の天井までは3~4m、普通の広間や室内では4~6mの高さが基本だ。今の俺は戦斧を持ったままでも、2m以上跳躍できる。天翔けても、戦斧は振り下ろせない、幻の必殺技になってしまった。それに朱美がいい事を言った。俺はまだ自分のスキルを充分に使いこなせていない。まず持っているスキルを極めることから始めよう。そしてそれは女性も同じだと思う。新しい女性との出会いも大切だ。しかし掌中の女性を疎かにしてはいけない。
感謝の念を込めて二人を抱きよせた。かんばしい少女の香りが俺に漂う。俺は二人を抱えるように、その髪を、頬を、背中を脇腹を、そして胸を愛撫する。一切の音のないダンジョンの奥底、聞こえるのは朱美と詩央の荒い吐息だけだ。また詩央が堪えきれずに声を上げた。
「ひ~ん、イヤー、いや──、こんなところでしてはダメぇー」
詩央は胸を責められると弱い。今回も俺に小さな乳房を揉みしだかれてあっさり陥落した。だが俺は許してやらない。ブラに手を入れこの手に乳房を包み込む。そして乳首をこねくり回す。弱い所は分かっている。むせび泣くようによがる詩央が、慟哭するよう喘ぎ出した。詩央は嫌がっても躰は俺に寄せたままだ。
「わたしのも揉んでよ」
朱美が俺の腕をたぐり、自分の乳房に当ててくる。焦らす様に愛撫してから、素手で握ると満足そうに眼を細めた。形の良い乳房を掴み上げるように持ち上げて左右に揺する。時折起った乳首を摘まんで撫でると、もう辛抱できない。
「また想夜が悪い子になった。あうっ、もう我慢出来ない、ひどいことされちゃう」
朱美の盛り上がった乳房と、詩央の清らかな乳房、対照的な二人の美少女の胸を同時に味わえる、自分の幸福を噛みしめた。
可憐な花の少女の香りに、芳醇な果実酒の匂いが混ざるようになった。二人の肉壺から蜜が溢れ出したのだ。処女を奪われて俺の味を覚えたのか、ダンジョンという戦場で本能が昂ぶったのか、乙女だった時とは感度が違う。身悶えしながら、二人は俺が欲しいとねだってている。俺も滾ってきた。
「今日は詩央からだ。朱美はそこでしっかり見ていて。詩央がどんな声で歌うか聴かせてあげる」
俺は詩央を背後から抱き上げ、膝の上に乗せた。詩央の脚を大きく開いて、朱美に向けて局部を露出させる。朱美は前回行為の後失神して、俺と詩央のまぐわいを見ていないのだ。彼女にも見せつけてやる。
「許して、ゆるして。恥ずかしい、はずかひー、ひ──」
局部を隠そうとする詩央に構わず、俺は男根をクレバスに這わす。何度も往復させて愛液を塗りたくるのだ。雁首が陰核を突く度に蜜が溢れてくる。
「朱美、しっかり見ていろ、今から詩央を貫くから」
俺は詩央の手を払うと、花芯をなでながら挿入した。雁首が肉ひだをかき分けて最奥に進む。朱美が食い入るようにその瞬間を見詰めた。
「あはー、もう生きていけない、ころして、想夜さん殺して、いひぃー、いひぃー」
「詩央は僕のものだ。僕は詩央の声が大好きだ。今から詩央の躰で演奏するよ。思うままに歌わせてやる」
詩央の耳元に優しく語りかける。俺の指が頬や唇、首筋を羽根の様なタッチで撫でる。ピアニッシモの柔らかさだ。
「ひぃーん、ひぃーん、ひぃ~」
詩央が夜想曲を奏で始める。物悲しいすすり泣きの様な、それでいて甘い彼女独自の嬌声が、音のない世界を満たしていく。
次は胸を攻める。ここは詩央の泣き所だ。桜色の乳首を摘まみ上げて遊ぶ。それと同時にクレッシェンドのリズムで、膣の中を突いていく。悦びが溢れ、可愛い口からとどまる事無く嬌声が漏れ出した。小さな乳房の握り加減と、ほぐし加減、それに合わせてフーガのごとく喘ぎ続ける。
「あーん、ああん、あーん、ああん、……」
その声に応えるように、朱美が豊かな双丘を自分で揉みしだきながら、直ぐ側で泣いていた。
詩央が登りつめようとしている。俺は耳たぶを甘噛みし、息を吹きかける。片手に乳房を、もう片手が股間を這って、勃起したクリトリスを弄って詩央を鳴らす。喘ぎ声も、身悶えもどんどん激しくなる。ここで俺は彼女の躰を大きく揺すって、股間を裂くように逸物を突き上げた。
「ふぁ~ん、うぁ~ん、ふぁぅ~」
詩央がグランドフィナーレを迎えた。反り返って痙攣する躰が、虚空を掴もうと藻掻く二の腕が、跳ねる三つ編みの髪がその悦びを表現する。か細い身体からはありえない程の大声で謳う。長い絶叫の後、ぐったりと前へ倒れ込むと、そのまま意識を失った。
朱美が大人しいと思ったら、腰を抜かして泣いていた。俺が手繰り寄せようとすると、
「怖い、怖いよう、詩央姉みたいにされたら、わたし生きていけないよう」
駄々をこね始めた。抱きしめて、頭を撫でて落ち着かせてやった。
「怖いのはイヤ、激しいのは嫌、想夜、優しく、優しくしてよう」
怯える朱美の唇を奪う。初めて恋人と結ばれた時の様に抱いて、愛の世界に誘ってゆく。腕も肩も頬も首筋も、ガラス細工を触るように丁寧に愛撫を続ける。朱美はなすがままだ。彼女の胸元にキスを落としていく。感極まった朱美が俺の名を呼ぶと、豊かな双丘へと自分から招き入れた。
「ああ、夢が叶う。想夜をわたしの胸で受け止めた。わたしの谷間に顔を埋めて。おっぱいを吸って。胸の中でずっと甘えて」
朱美は俺に胸の中で甘えて欲しかったのか。俺は胸の谷間に顔を埋め、口づけをして舌を這わせる。両の乳房は俺の手の中だ。
「想夜、想夜、もっと愛して、ずっと愛して、いい、いい」
朱美の両脚が纏いつく。しなやかな太腿が俺の腰を締め上げる。彼女の両腕が俺の頭に回る。こうして朱美は執拗に胸への愛撫を強要した。
「甘えて、あぁ、想夜、甘えて、あぁ」
口に含んだ乳首を甘噛みすると、くぐもった声で鳴く。吸って舌で転がすと、もっとやってと俺の顔を乳房に沈める。俺は朱美を満足させてから、俺のペニスを突き立てた。彼女は脚を開いて俺に絡め、腰を浮かしている。挿入は容易だった。俺が両ひざを抱えて律動すると、亀頭が弱点のスポットに当る。
「あぁー、激しい、想夜が激しい、はぁー、はぁぁぁー」
朱美はいきなり急所を突かれて悶絶する。そう言えば、俺の部屋では背後から攻めたので、朱美の果てる瞬間を見ていない。俺は顔を隠している朱美を組み伏せた。
「僕は朱美の喜ぶ顔が見たい。どんな顔で泣いているのか知りたい、今日の想い出にするんだ」
なおも嫌々をするが、
「愛している僕を見たくない?」
「見たい……」
二人は指を絡ませ愛し合った。始めは静かにそして早く強く、動かしていく。朱美の顔が悦びで崩れてゆく。口が開いて歯茎も見える。息も絶え絶えに、
「はぁ~、悪い想夜、可愛い想夜、カッコいい想夜がいる。愛してくれて嬉しい、いいよー」
朱美の肉ひだが俺の雁首をくすぐり、限界も近くなった。絡ませた指を振りほどき、両の乳房を握ると腰の動きに合わせて、これを揺すった。
「あぁぁぁぁー」
長い悲鳴が続く。促されるようにして俺の精子で朱美を満たした。
この後俺は詩央を手繰り寄せ、皆で絡まるように抱き合った。彼女達は朦朧とした意識でも愛の奉仕を捧げてくれる。これが俺のダンジョンの初夜だ。俺達三人はここに秘密の思い出を作った。決して人に語る事はないが、生涯忘れない誇らしい想い出を。
篠塚瀬理菜は清々しい気分で目覚めた。ここ最近悪夢に悩まされていただけに、今朝の目覚めは特別だ。昨晩の事を思い出して、慌てて母を探す。リビングで朝食の用意をしていたえりかが呼んでくれた。遅い朝食を取りながら、瀬理菜は尋ねた。母が微笑ながら教えてくれる。想夜に寄りかかったまま眠って、お姫様だっこでベッドに運ばれたと。男の横で無防備に眠ってしまい、お姫様だっこされて寝室に連れていかれる、恥ずかしい自分の姿を、そしてその先ありえた事態を想像して、瀬理菜は耳の先まで真っ赤になった。
「いやだ、お母さん、なんで起こしてくれなかったの。恥ずかしすぎて想夜さんの顔が見られない」
「大丈夫よ、想夜君は優しいからそんなことはしないわ」
えりかが笑っている。ませた娘の妄想をまだ早いと、冷やかしてくる。彼がもうダンジョンへいった事を娘に説明すると、瀬理菜が残念そうに、
「想夜さんのお礼、わたしに出来る事ないかな?」
「想夜君ならお礼はいいって言っていたわよ、家族や友人みたいに大切な人は、困った特は助け合うのが当然だって」
瀬理菜は想夜の大切な人に自分が含まれているのを嬉しく思い、しかし厚意に甘えるだけでは済まないのも理解していた。親友のキリ香からの着信を見て、メールを開いてみる。事の顛末は、昨晩想夜が来訪する前に知らせていたのだ。
「キリ香ちゃんがね、想夜さんに悪い女の人が近づかないが見ててほしいって。それと想夜さんは偏食家で同じものばかり食べるから、生活習慣も注意してほしいそうよ。コーラとポテトチップスが大好きって書いてある」
「できる男の人には偶にいるのよ。極端な偏食家や、身の回りに気を使わない人が。それなら私たちでご飯を作って、時々一緒に食べるのはどうかしら。さりげなく想夜君の健康チェックをするの。職業柄その辺りは私にも知識があるわよ」
母と共に想夜の健康を管理して彼を助ける、瀬理菜には大変魅力的な提案に思えた。えりかは付け加える。
「瀬理菜はお勉強も習いに行くんでしょ。その時はお母さんと彼の部屋を片付けたりしましょう。想夜君がだらしない人と思われるのは嫌でしょ」
彼の為にお料理を作り、お掃除をする、瀬理菜はこのためなら何だって頑張れる気がした。