※この作品はR-18です。

ダンジョン姫はじめ   作:エターナル好希也

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夜這い★

 俺は流果さんと美帆ちゃんから両のほおの涙を拭いてもらっている。メイドさんにかしずかれたいという夢はあっさり実現できたが、何とも情けない。ただフィクションの女の子と結婚したいとか、思い出し泣きするあんまりなお子様ぶりに、メイドさん達の警戒が緩んだのも事実だ。今日は私的な訪問なので、口調も普段の雫子とのフランクなそれに戻してもらった。

 

「男の人の泣くところって初めて見たよ。お嬢のボーイフレンドって凄く強いって聞いていたんだけど、弱虫さんだったりする?」

 

 快活で物怖じしない美帆ちゃんは俺や雫子と同じ年だった。委員長ほどではないが、結構な巨乳だ。俺は三人のスリーサイズをいつの間にか把握していた。それ程までにガン見していたのだろう。彼女は俺の涙に興味津々で、一粒一粒確認する様に拭いてくれる。

 

「最後に本を読んで泣いたのはいつの日でしたか……。羨ましいです。いつまでも純真であって下さい」

 

 スレンダー美人の流果さんがしんみりと語る。俺の涙を拭ったハンカチを大切そうに折り畳むと、エプロンドレスに仕舞った。年齢は教えてくれないが、二十歳過ぎの才媛らしい。

 

「お嬢様のクラスメイトが美しい心の持ち主で安心しました。これからも仲良くしてくださいね」

 

 言い聞かせるように、優しく声を掛けてくる奏子さんは、お姉さんとお母さんが混じり合った香りがする。巨乳ではないが平均よりは大きい。Eカップ位か。俺とメイドさん達の関係が改善されたので、安心した雫子は弟君を可愛がるように俺を見守っている。

 

「想夜さんがメイド好きなのはよく分かりました。どうでしょう、わたくしたち三人の内、恋人にするなら誰を選びますか」

 

 奏子さんが微笑みながら質問してくる。これは簡単なテストだ。ここで俺が誰か一人を選ぶなどは論外で、お嬢様の友人としては失格となる。もちろん正答は三人とも魅力的だけど委員長を選ぶだ。そして奏子さんは俺が間違えないと確信している。雫子に花を持たせるつもりだ。だけど彼女は俺のメイド愛の深さを見誤っている。それをわからせてやろう。

 

「奏子さんを選ぶ」

「それは!」

 

 真っ先に自分を指名されて、これまで一部の隙を見せなかったリーダーメイドに初めて動揺が走った。そうだろう、彼女は雫子を悦ばせる為に茶番を仕組んだのだ。なのにお仕えするお嬢様に大恥をかかせる事になってしまった。俺はこの隙を逃さない。言葉の刃で彼女のうわべを切り裂いていく。

 

「僕は貴女に頼りたい。委員長を見れば分るよ、優しくて芯の強い委員長が、一番信頼して頼りにしている。たぶん世界で一番素晴らしい女性だ。僕は泣き虫だから貴女に守ってもらいたい。年の差なんか乗り越えてみせる。そしていつか貴女に相応しい男になるよう、僕を導いてほしい」

 

 心の臓を言葉の剣が貫いた。奏子さんは声が出せない。

 次に儚げで落ち着いた佇まいの流果さんと面と向き合う。青緑のサラサラな髪が綺麗だ。

 

「流果さんが欲しい。一番頭がいいのに、一番謙虚、心配りが上手な人だと思う。だからこそ僕の側に連れていく。手元において流果の心の奥底を覗いてみたい。君の願いを叶えてあげる」

 

 彼女はどことなく詩央と似ている。ならば強引に行こう。彼女の躰がうち震えた。そして何か言いかけて口を塞ぐ。攫っていってと聞こえた気がする。

 

「美帆ちゃんと一緒にいたい。話していると楽しいし、僕は努力家の美帆ちゃんが大好きだ。可愛いから分かりづらいけど、達人だ。委員長を護るための強さだね。僕が選ばれる前だったら、君の方が強いかも」

 

 彼女は雫子の護衛を兼ねているのだろう。俺の涙を拭いた時も、雫子との間に躰を入れてきた。密着したのは、興奮した俺が暴れても躰を張って時間を稼ぐためだ。武道家の身のこなしだった。ただ相手を倒せばいい俺達と違って、彼女には女性らしい洗練された動きと体型の維持が、加えて要求される。俺はその努力を、その結果を讃えた。そうしたら美帆ちゃんは泣き出してしまった。

 

「ひぐぅ、想夜くんっ、ぐすん、こんど一緒に組手するぅ」

 

 ひょっとしてバトルジャンキーなのか。奏子さん達に綾される彼女を元気づけようとした。

 

「弱虫同士仲良くしよう。お手柔らかにお願いします」

「うわ~ん、そうやくぅんがいじめるぅ~」

 

 逆効果だった。

 

 俺の言葉には照れも冷やかしも存在しない。彼女達はメイドという職業柄、言葉の真贋やその裏を見抜く事に慣れている。だからこそ分かってしまう、俺が本心を語っていると。それ故に俺の真心を、寄せられた好意を無視できない。

 

「僕は三人を同時に恋人にする。奏子さんと流果さんと美帆ちゃん、僕が恋したお話の女の子は、三人の美徳を合わせた人だった。一人でも欠けるのは許さない」

 

 俺の強い想いが、強い言葉が場を支配していく。そしてメイドさん達の願いもかなえてあげる。

 

「そんな三人がお仕えする委員長は憧れのお姫様だよ、今の僕とは身分不相応。だけど頑張る、昨日だって頑張ってモンスターと戦った。もっと強くなって、いつかは三人や委員長に相応しい男になってみせる」

 

 雫子は西洋のバラードを好む節がある。お姫様に懸想する騎士が怪物を退治して結ばれる、そんな定番に昨日の首魁退治を喩えた。感激した雫子も泣き出してしまった。ご令嬢の異変にメイドさん達が我に返った。

 

「想夜さん、ありがとうございます。わたくし達に恥をかかせないよう気を遣わせました、何かお礼でも……」

「メイドさんとのツーショットの写真が欲しい。宝物にする」

 

 奏子さんの言葉が終わらないのに、俺は意気込んでしまった。彼女は他の二人に目配せすると、

 

「よろしいですわ。ただし差し上げる写真はお嬢様に厳選していただきますから」

 

 

 奏子さんが雫子を説得している。その間に美帆ちゃんが俺と腕を組んでくれた。結構な巨乳が押し当たる。それだけでなくヒップや太ももやふくらはぎも擦りつけてくれる。本当に俺に惚れたのか大サービスだ。メイドさんとイチャイチャする。夢のようなシーンを流果さんが彼女のスマホに何枚も収めてくれる。

 次は流果さんだ。横に立ってくれる。うつむいて恥ずかしそうだ。俺は黙って腰に手を回して引き寄せる。彼女も静かに俺の腰に手を回してきた。お姉さんの意地なのか、俺の腰から脇の下まで何度も丁寧に撫でさすってくれる。これを美帆ちゃんがバシャバシャ、シャッターを切っている。

 最後に奏子さんが後ろから抱き締めてくれた。両手首から始まり腕を、肩を揉んでくれる、母親が息子の成長を確認するかのように。俺は安心して身を任せた。美帆ちゃんと流果さんが、それぞれ別の角度から撮っている。

 雫子が羨ましそうにしていたので、俺と肩を組んだツーショットも撮影した。人に見られるのは恥ずかしいのだろう、こちらは彼女のプライベートスマホで、奏子さんが撮ってくれた。

 後日、せっかくの写真だが、綺麗に写ったものはないので今回はお渡しできないと連絡があった。非常に残念である。やはりスマホは役に立たない。

 

 

 

 これでお開きとなった。今夜、雫子の祖父、政界保守の重鎮、水崎議員が来訪するので、その準備があるらしい。三人のメイドさん達は茶器を引くのにかこつけて、俺と雫子を少しだけ二人きりにしてくれた。

 

「想夜君、今日はありがとう。胸のつかえがとれたみたい。あなたが純真な子供心を持つ人で良かった。本当はもっとお話したかったけど」

「僕ももっと語り合いたい。今晩、尋ねていくよ。メイドさん達には邪魔されずに、二人だけで月下の花を眺めよう。それより美人な雫子を、思うままに愛でてあげる」

 

 俺は今日、彼女を送った目的を告げた。夜這いをかけて可愛がろう。

 

「駄目よ、うちはこれでもセキュリティは万全なの。今夜はお爺様も泊まるから警備の人も多いわ。捕まっちゃうわよ、お願いだから危ない事しないで」

「お姫様みたいな雫子が住む家なら当たり前だろ。だけど雫子には危険を侵す価値がある。僕がどんなに愛しているかわからせてあげる。バルコニーから訪問するよ」

 

 西洋の古典なら、バルコニーから恋人が忍んで来なければならない。そしてご令嬢が形だけの拒絶をするのもお決まりである。返事など聞く必要はない。激しく動揺する雫子を後に、空いた時間でギルドに向かった。

 

 

 

 徳島支部の周辺は、アスファルトがめくれたり、街路樹が薙ぎ倒されたりしていて結構な被害が出ていた。ちなみにC級以上のダンジョンはスタンピード発生の際の戦闘等を考慮して周囲の土地が買い上げられる。徳島ダンジョンでは半径100Mが緑地帯や防衛施設になっている。支部の建物も一部破損している箇所もあるが、普通に人が出入りしている所を見ると、内部は機能しているのだろう。俺は月代主任から体調が回復したら支部に顔を出すように言われていた。

 

 今この支部で一番忙しい人だろうに、月代主任はわざわざ出向いてくれた。俺を見るなり同僚や部下の面前でいきなり抱きついてきた。もっとも、職員達も彼女の性癖を知っているので苦笑いだ。

 

「想夜君、良かった、キュプロークスが学園に向かったと聞いてもう会えないかもと思ったの。よく生きてくれてたわ」

「主任たちこそ、危なかったって聞きましたよ。そちらの誘導のおかげで命拾いしました」

 

 人妻に抱擁されるのは初めてだ。旦那さんの顔を想像してしまう。小さな声で囁いた。

 

「主任のつばめになりたいです」

「へえ、言うようになったじゃない。で、用というのは何かしら」

 

 俺はボロボロの探索服を取り出した。このままではダンジョンに潜る許可が下りない。

 

「何をどうしたらこうなるのかしら、いいえ、それ程の戦闘だったのね。生産職の人を呼ぶわ」

 

 月代主任が驚愕している。俺は記憶がないから他人事のように聞いていた。呼ばれた生産職の女性は、『鑑定』を使って思案している。

 

「強力な魔力同士が反発し合って、魔力爆発が発生した、それに素材が耐えられなかったみたい。御免なさい、これを仕上げたのは私なんです」

「いいえ、おかげで命拾いしました。こちらこそ新品なのに駄目にして申し訳ないです」

 

 校庭の大穴は魔力爆発のせいだったのか。我ながらよく生きていたと思う。今回のスタンピードで武器や備品を損傷した探索者には、協会の方から優先して修理、手配してくれるらしい。月代主任の口添えで、新しい探索服を注文した。取り込み中での火急の注文だ、無理は言えない。色やデザインには拘らないから、実用に耐えるものを早急に欲しいとお願いした。彼女はそれに答えてくれたが、俺は激しく後悔する事になる。

 

 

 

 夜間9時を回った頃、垂水沢邸に戻って来た。俺は雫子の部屋の近くの塀を5m程の大ジャンプをする。塀の上には赤外線センサーと魔力線センサーが二本ずつ、4mの高さにまで張られている、選抜者対策であろう。楽々とそれも飛び越えると、監視カメラの死角に着地した。俺は日中、おふざけでジャンプして雫子の部屋を覗いたのではない。『記憶』をフル回転して、カメラやセンサーの配置、庭の植え込みや邸宅の間取りをしっかり把握していた。脳内で侵入経路を試行錯誤して、完璧なものが出来上がっている。

 先のスタンピードでの経験値のせいだろう、俺の力は大幅に底上げされていた。身体能力だけでなくスキルも進化している。たとえば『透視』の応用で赤外線など不可視の波長も、意識すれば視れるようになった。俺とすれば、遠方から女子更衣室を『透視』できれば最高だったが、スキルが本来ダンジョン攻略の為であったのなら、前者の進化が妥当だろう。そして強くなったのはそれだけではない。俺の性欲も益々強くなった。

 センサーやカメラの監視を巧みにすり抜ける。時には庭石や枝伝いを使って立体軌道で接近する。もう少しで雫子の部屋の真下という所で、人の気配がした。しかもこちらへ向かっている。想定外だ。俺は慌てて『結界』を張った。

 

「先生が泊まりに来るからって、奏子姉さんも心配性だよねえ、ここのセキュリティは対選抜者用だよ。想夜君でも突破できないって」

「あなたも見たでしょう。彼ならこの塀位、余裕で跳びこすわよ。用心にこした事はないわ、それよりこの辺りで気配がしたって本当なの」

 

 流果さんと美帆ちゃんだ。武道家の第六感だろうか、美帆ちゃんが僅かな違和感を察知したようだ。流果さんが投光器で周囲を照射している。加えて赤外線や魔力線も、同時に照射されている。これなら『光学迷彩』など、隠匿系のスキルは簡単に暴かれるだろう。俺が足場にした庭石や庭木の枝も的確に照射している。人の持つ原初の感覚と、積み上げられた人類の科学の叡智、いいコンビと思う。

 

「想夜君、わたしに会いに夜這いに来たとかないかな、そしたら捕まえて脅迫しようよ、わたしの僕になるなら黙っててあげるって」

「彼に泣かされた人は信用できません」

「流果姉さんだってよろめいたでしょ、知ってるんだから」

 

 二人のメイドさんの尊い会話を聞きながらやり過ごした。奏子さんも俺の事をよく理解している。雫子が俺に嫁げば、この三人も俺のものになるのだろうか。よき時代、女主人が殿方の相手を出来ない日は、お付きのメイドさんがお相手を務めたそうだ。

 

 

 

 枝から枝へと跳び移りながら、雫子の待つバルコニーへと飛び降りる。彼女は俺が庭伝いで尋ねてくると思い込んで、眼下に意識を集中していた。そこへ夜の空から、突然俺が降ってくる。思わず悲鳴を上げてしまう。だがその直前、彼女の口は塞がれた、俺の接吻によって。不意の口づけは俺が教室で彼女を奪ったきっかけでもある。それを思い出して乱暴に口吻を蹂躙する。それは彼女も同じだ。犯された時の屈辱と快感がたちまち脳を支配する。激しい抵抗するが、どんどん興奮していくのが伝わってくる。

 

「静子待たせた、夜風は冷える、中に入ろう」

 

 肩に手を回して優しくリードしる。ナイトガウンの帯をほどくと床に衣擦れの音がした。やはり雫子の爆乳には、ネグリジェ姿がお似合いだ。

 

「想夜くん、お爺様が来てるの、奏子さんに気付かれてしまうわ」

 

 激しくしないで優しくしてと言っている。

 

「お喋りするんじゃなかったの」

 

 もう待ち切れないの意味だ。

 俺は雫子をベッドに座らせた。堂々と制服を脱いでいく。後ろから犯したので、彼女は俺の裸体を見ていない。そそり立つ俺の凶器を目の当たりにして怯んでしまう。教室ではこれが彼女を狂わせたのだ。

 

「言葉はなくても語り合える。ここで愛を語ろう」

 

 雫子をベッドに押し倒す。俺はリボンをほどいてネグリジェの胸元を開いてく。淡いピンクを基調とした生地に爆乳がはみ出してきた。

 

「はあぁぁ~~」

 

 深いため息とも喘ぎ声とも取れる艶声とともに、俺の頭を谷間に沈めてきた。甘えて欲しいのだ。

 

「そうやくん、そうやく~ん」

 

 しきりに俺の名を呼び催促してくる。俺は爆乳を持ち上げるように揉んでやる。谷間の底まで舌を這わせる。右の乳首を甘噛みしながらこねくり回す。左の乳首を乳房ごと口に含んでしゃぶってあげる。この間雫子は喘ぎながら、俺の頭を撫でていた。このままでは乳房を責めただけで達しそうだ。それでは俺が満足しない。俺は恥丘の谷間に指を這わせた。イキかけた雫子が更に悶える。

 

「あんっ、そこはダメ、いや~、声が出ちゃう、家の人に聞こえちゃう。奏子さんに見つかっちゃう」

 

 もちろん『結界』を展開しているのでそんな事はないが、まだ雫子には話していない。俺は唇と左手で、両の乳房を責め上げ、右手で花芯をいたぶった。それにとっくに大声でよがっているので、手遅れと思うのだが。

 

「大丈夫だよ。その時は、奏子さんはこうやって僕が説得する。彼女ならわかってくれるさ」

 

 俺は彼女の願いを叶えて、抱きしめてから優しく挿入する。そして穏やかな動きで慈しむ。雫子はうっとりと満たされていたが、俺の真意にやっと気づいた。

 

「ああ、ダメ。奏子さんに手を出さないで。とっても身持ちの硬い人なの。あぁ~、おねがい、わたしを愛して」

「雫子も犯したけど喜んでくれた。こうやって奏子さんも犯してやる。そしたらきっとよろこんでくれる」

 

 俺はメイド服姿の奏子さんを犯す姿を想像した。ビクトリアンメイドなら、スカートを捲りあげての立ちバック一択だろう。雫子の横で犯される奏子さんの顔が、その落ち着いた顔が屈辱に歪み、快楽に喘ぐ、そう思うと俺の腰の律動が大人の女を満足させる動きに変わっていた。

 

「はあぁ~、でも流果さんがいる、あっ、あっ、流果さんは凄く真面目なの。許してくれないの」

「流果さんはこうやって組み伏せて散々辱めるのさ。そうしたら言う事を聞いてくれると思う」

 

 俺は雫子の腰を持ち上げると、種付けホールドの態勢にもっていって組み伏せた。知的な流果さんを暴力で蹂躙する、想像するだけで逸物が益々膨張する。

 

「いやぁ、流果さん、想夜君を盗らないで。そうやくんはわたしのなの、そうやくん、きて、きてぇ──ー」

 

 雫子はなりふり構わず求めてくる。まともに思考出来ない程、頭の中まで快楽で一杯だ。このまま何回か往復して子宮を俺の精で満たしてやれば、彼女は絶頂して失神するだろう。だが、それでは普通のセックスだ。探索者の、俺の女になったからには、そんな軟な愛しかたはしない。選抜者の技巧を教えてやる。

 ここはまだ突き入れない。亀頭に神経を集中させる。腹筋を操って膣ひだをくすぐっていく。一枚一枚、優しく丁寧に愛してやる。更にかりの部分で掻きだすように撫でさすってやる。それだけで雫子は爆発した。お屋敷中に聞こえる声でご令嬢が絶叫する。

 

「いやぁ、いや~~~、い~のぉ」

 

 ここからが本番だ。俺は雁首を振動させた。腹筋を始め、普段使われない筋肉を総動員する。腰も微妙に使って、女の一番弱い所に押し当て、全身にエクスタシーの波動を送る。向上した身体能力と『性技』と『器用』のなせる技だ。雫子が狂ったように暴れ始めた。この性交は本来選抜者同士の為にある。普通の乙女は耐えられない。俺は彼女を押さえつけると、そのまま何度も突き入れる。そして思う存分射精した。

 夜の営みを補助する機具に似たようなものがあるという。だが俺のはそんなまがい物とは違う。俺の男根が直接女の反応を受け取る。それに応じて、思いのままに強弱を操る。精緻な動きは機械さえも凌駕する。

 

 行為が終わると雫子は動かなくなった。抱き潰してしまったようだ。そういえば美帆ちゃんとの行為は想像しなかった。あの娘は活発だからすぐに会いそうな気もする。本当に組手でも習ってみるか。せっかく『体術』も習得したんだ。体系だった武術の学習は必要だろう。これで仲良くなれるといいな。

 

 雫子が目を覚ましたので、俺は暇を告げた。だけど彼女は縋りついて引き留めてくる。彼女の眼差しは、生涯の主人となった俺に注がれていた。この夜から俺と雫子は対等でなくなった。それが嬉しくもあり、寂しくもあった。

 

 

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