拙作が昨今の小説の作法とずれているのは、重々に承知しております。
にもかかわらず、お読みいただいた方、応援いただいた方に深くお礼申し上げます。
今後とも精進したく思います。
俺はアドリブをいれた。壮士が思わず乙女を襲ってしまうシーンを演出する。優しい笑みを向けられた壮士がその気になる。逃れようとする乙女だが、なすすべなく捕まってしまう。ひとしきり躰を弄るとあっさり開放されて、また追い回される。戦いを是とする武士の、飢えた獣の血が目覚めたのだ。獲物をいたぶり、抵抗を楽しむ。可憐な乙女が玩具にされて、壮士の加虐心を満たしていく。襲われる乙女の衣装がはだけて、壮士が劣情をたぎらせる。もちろん乙女役が先生で、壮士役が俺だ。
駆けだした先生はすぐに俺とぶつかってしまう。『俊足』を使って回り込んだのだ。後ろにいたはずの俺が前にいる、結果だけで言えば、先生は自分から俺の胸に飛び込んできた事になる。俺は驚く先生を勝ち誇って抱きしめた。華奢な肩と腰に手を回す。
「先生のなで肩は乙女の様、壮士もこうして抱きたかったと思う。柳腰って言うんだよね、先生の細い腰。わざと躰のライン出ない服着て、生徒に隠していたでしょ。動かないで、今スリーサイズを確認しているから」
細身の躰が腕の中でもがくのは実に心地よい。雄としての充実感がある。わざと厭らしい手つきでさわって、嫌悪感を呼び覚ます。もちろんスリーサイズは『透視』でとっくに確認しているが、声に出して言ってあげる。言い当てられて先生が狼狽する。
「うそっ、なんで分かるの? いいえ、違うの、やめて、やめて」
俺は先生をまた逃がしてあげる。出口に向かう先生だが、またも俺の胸に飛び込んできた。ここでも『俊足』を使っている。逃げようとする度『俊足』が発動し、常に回り込む。地力が上がり『魔力強化』も進化した今、俺が全力で走れば、力なき人は眼に捉えるのも難しいであろう。戸惑う先生の頬に何度もキスをする。
「こんなに綺麗で気品のある顔、壮士も接吻したかったんだね。僕が代わりにキスしてあげる」
「ああ、誰か来たらどうするの。止めましょう、お願い、お願いね」
何よりも可愛かった私の仔犬、それが怖い狼の子であると知った。だけど牙を向けられても捨てる事は出来ない。
今度は後ろから捕まえた。梅の香りのする先生の項に唇を重ね、ネッカチーフを解いていく。露出した首筋に舌を這わせ耳元で愛をささやく。俺の息が吹きかかる度、先生がピクピクと反応する。
「梅の匂いのする清らかな女性、僕も壮士も汚したいよ。先生の濡れ羽色の髪、ベッドの上で乱れ髪にしたい」
「あはぁー、先生なのに、いけません、いけないわ」
最愛の教え子は危険な男性だった。私達を食らう女の敵。蛇のように舌を這わされ疼いてしまう。熱い吐息が躰の芯の種火を煽る。
「先生と一夜を共にする。壮士もそれを望んでいた。僕が先生を女にしてあげる。優しくするから怖くないよ」
「許されないの、許されないのよぉ、ああ、みかみくーん、どうしよう」
悪い男の甘い言葉、心が震える。私の脚もブルブル震える。狼に襲われた子鹿のように。それでも私は……。
放流するも、先生は震える脚がもつれて、直ぐに後ろに転びそうになった。臙脂の巻きスカートが大きくめくれて、片脚が太もものつけ根から俺の目の前に顕わになる。俺は片膝立ちでくびれた腰に手を回す。先生は体を反らせて仰向けで支えられた。
はた目からは息の合ったダンスのペアに見えただろう。女性が片足を高らかに上げて弓なりに倒れる。その寸前、男性が片腕で腰を支え、余った腕は美脚に手を添え、宙を狙うポーズを決める。しなる女性の肢体が弓と矢を、男性は引き絞る射手を象徴する、素晴らしいフィナーレ、全てが予定調和だ。俺と先生の心が通じてこそできる会心の演技。
「こんな乙女の太もも見て興奮しない男はいないよ。壮士はこれを見て襲いかかったんだ」
俺は先生の太ももを前からも後ろから揉みしだきながら、気分を高めてやる。指が秘部へと近づくと、先生は俺の理不尽にビクビク震える。だが涙目の中に屈したい色がみえた。
「いけないの、先生にこんなことして、そうやくーん、やめて、やめて」
拒む言葉は威厳の欠片さえない。パンスト越しに食いこんだ下着のラインをなぞっていく。恥丘や陰唇は羽毛でくすぐるようにして散々焦らす。抱きとめている躰が脱力する、俺に身を任せてきた。
「はぁーん、奪わないで、汚さないで。んー、んん──」
抵抗がやんだ。先生は瞼を閉じてじっとしている。もう流されそうだ。壮士ならこのままのしかかったであろう。だが俺は違う。まだ遊び足りない。
爪で引っかけ、器用にストッキングを破ってやった。それも局部の回りだけだ。上品なショーツの上から、粗野な手つきで陰部を掴む。握った指が、陰唇や恥丘に、濡れた下着もろとも食いこんでいく。なんの遠慮もしない。夢見心地の先生はわが身の恥辱によって目覚めさせられた。好きな人に無理やりではなく、野蛮な男に襲われる錯覚に陥る。
「うぁ──、止めなさい、助けて、だれかぁ──、あぁー、あぁー」
「壮士ならこうしたよ。僕ならもっと優しくするけど」
ひとしきり陰部を握ったまま、かき回して先生を泣かした。俺の指がランダムに刺激して、耐えられなかったらしい。
ここで一旦起こしてやると、よたよたと走り出した。女教師の受難はまだ続く。
「壮士はこうして乙女の腰巻を奪ったんだ」
時代物ではうら若き娘が帯や下衣を引っ張られてクルクル回る、この場面は必須だ。俺の演出でも挿入しないといけない。逃げる先生の巻きスカートの端を掴むと、絶妙の力加減で彼女を回す。お決まりの悲鳴を上げながら、先生は螺旋のターンで俺の胸へ帰ってくる。ここでもペアの息はぴったりだ。俺はスカートのベルトやボタンをこっそり外していた。
「返して、返してください。お願いします」
眼前に広がる臙脂の布地を、必死で取ろうとする先生だが、俺に背後から抱き留められて拾うことが出来ない。床に手を伸ばして暴れているので、下着だけのお尻が俺の股間で、くださいと催促するよう振られている。
「壮士が狙っていた孤高の鵠は、男を寄せ付けない乙女の象徴だ。その純潔の白鳥を矢で射抜いて赤く染めた。分かるよね、壮士が乙女を襲って処女を奪ったんだ。僕の矢もずっと前から先生を狙っている」
俺はズボンの中でそそり立っている男根を、先生のお尻の割れ目に押し付けた。前かがみの女性を立ちバックで犯す形だ。勃起した俺の男の欲望が、小梨利先生にもしっかり伝わる。リズミカルに腰を振れば、先生のお尻も勝手に反応してくる。薄布の切れ込みの深いショーツが押しやられて、動く毎に陰唇へと食い込んでいく。彼女は強姦されるヒロインの役を演じさせられている。
「ひぃ──、こんなのぉ、犯罪よぉ、ここは教室なのぉ、学校なのよぉー、やめてー、止めてください。あっ、あっ、あっ」
先生の迫真の演技だ。教師としての尊厳を保とうとするが、それが女の弱さと色香を醸し出している。男をレイプへ誘う雰囲気がよく出ている。もっと演技指導をしてあげよう。
「先生も知っているでしょう。平安時代、男はレイプしてもかまわなかったって。僕をその気にさせた先生が悪い。壮士も戦場ではこうやって何人も手籠めにしているよ」
当時の文学や説話には、間接、直接を問わず、強姦描写が多数見受けられる。身分の高い女性も容赦なく襲われている。しかも襲った男性は悪くないのだ。犯された女性が不義を行って悪いと制裁される。権力者や無頼者には天国だったに違いない。
「昔の女性は下着を着けていなかったって聞いた。先生も今は乙女の役だから脱がせてやる」
布地の少ないショーツに手をつっこんで繁みを探った。驚いたことに先生の陰毛はストレートだった。濡れていても絡まる事無く指が通る。俺が髪をすいてやると女性は喜ぶ。下のヘアーを撫でつけてあげる?
「あぁ、やめて、いや、いやぁ──ー、何でもします、何でもするから」
陰毛が直毛なのを気にしているのか、身を捩るとしゃがみ込んで逃れようとする。俺は素早く割れ目に指を伸ばす。無垢な花芯が、清らかな陰唇が自分から当りに来る形となってしまった。俺の指がヌルヌルと蠢いて、イヤらしく秘部に食い込み、蹂躙を始めた。
「あああぁぁー、いやぁぁ──」
今度は跳ね上がるように後ろの俺に倒れてきた。
「少しだけいい子にしたらのけてあげる。それともこうして生徒にあそばれるのが好きなんだ」
俺は先生の耳元で意地悪に囁く。陰核と膣口を指でほぐして、さあどうすると脅迫した。
「のけてぇ、のけて下さい。大人しくします、早く、はやく、あぁー、あぁー」
このまま指先の動きだけで、先生を絶頂させる事も出来る。だがここは敢えて責めを緩める。俺は先生ともっと話がしたかった。今は直接ではなく、下着の上から恥丘をまさぐっている。先生も少しだけ落ち着いてきた、と言っても気力を振り絞って達しない様にするのが精いっぱいのようだが。ここで俺の本心を伝える。迷いのない調子、胸を打つ響き、甘き言葉で先生を捕らえる。俺の純粋な想いを貴女の心に届けたい。
「今の先生が欲しい。規則で生徒との恋愛が禁じられている事は知っているよ。世間も教師の色恋には厳しい」
「だったらどうして、どうしてこんなことを、はぁー、あぁー」
恋人に言い聞かせるように穏やかな口調で語る。指の動きも有無を言わさぬ辱めから、恋人への慰めへ変える。ソフトで繊細な指のタッチだ。優しくされて心の隙を突かれた先生は、いっそう快楽にのめり込んでいく。
「小梨先生は貞淑で仕事一筋だからどんな誘惑もはねつける。男を拒むしかないんだ」
「あぁ、そうよぉ。お付き合いは全部お断りしたの、清らかなの。なのに、なのにぃー、イヤァァァ」
先生は25歳、女としても教師としても旬を迎えている。いただくには今が一番美味しいだろう。処女なのは確信していたが、男と付き合った事もないとは。いい女を好きにできる、俺は自分の幸運に感謝した。俺は正々堂々と宣言する。
「だからこそ犯す。先生は自分から愛の悦びを知る事はないから」
初めて求められた相手が教え子で、望まれたのがレイプだった。先生の股間がみるみる溢れた。薄いショーツがビシャビシャに濡れていく。