※この作品はR-18です。

ダンジョン姫はじめ   作:エターナル好希也

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男の娘

 生徒会に呼び出された。要件は見当がついている。菫先輩の護衛だ。菫ちゃんも中級探索者だけど、俺と同じでハブられている。後衛で戦えないと見なされたからだろう。魔女姫様と剣風姫が不在となる中、怪しい組織に狙われている彼女を無防備には出来ない。それで事前に生徒会長が朱美たちに根回しをしてきたのだ。最初は難色を示した彼女達だが、菫ちゃんがかつての自分達のように誘拐組織に狙われている事、俺が魔眼の少女戦のレイドへの参加を直訴した事を聞いて渋々賛成した。

 

「想夜さんが魅了されたら、わたし生きていけない」

「先輩に手を出したら許さないんだから」

「二人とも無事に帰って来て。そうしたらご褒美を上げる」

 

 菫先輩の護衛は歓迎だが、朱美と詩央を疎かにしているわけではない。レイドが早く片付くと二人のスケジュールに余裕ができる。俺は幼馴染たちに、思い切り可愛がってやると宣言した。初めてのダンジョンで愛し合ってからご無沙汰だ。あの日から俺は多くの女を泣かせて強くなっている。雄としてその力を誇示したい。頑張る彼女達を悦ばせて労いたい。もちろん二人は真っ赤になって頷いた。

 

 

 

 生徒会室には百合の花が咲き誇っている。いつか手折ってみたいものだ。香り立つ魔女姫様が自ら紅茶を淹れてくれる。

 

「お父様からの伝言よ。今後とも頼りにさせてもらいたいですって。御上君、父から随分気に入られたみたいね」

 

 俺の熱意がから回して失望させたと思ったのは勘違いだったのか。市長も実の娘に嘘は言わないだろう。高評価されて俺は嬉しい。

 

「想夜ちゃん、ごめんね、どうしても外せない用事があるの。お姉ちゃんを護って」

 

 菫先輩は一人っ子で妹か弟が欲しかったのだそうだ。嬉しそうに腕を組んでくる。小さいのに豊潤なボディが罪作りだ。可憐な笑顔が男どもの犯罪を助長する。

 その一方、剣風姫は何も言わない。いつもは俺を見るなり、真っ先に悪態をつくのに。周囲の空気は張りつめていた。彼女は対人戦に特化している。恐らくは協会から密命があったのだろう。神瞑流という殺人剣の真価が問われるのだ。彼女の覚悟が切実に伝わる。ただ、今からこれでは本番まで身が持たないのでは? 余計な心配をしてしまう。

 それに一つ疑問に思う事があった。剣風姫が菫先輩と一緒に『テレポテーション』で跳んで、沙織もしくは星堂さんを殺害するのが必勝法ではないかと。混戦の最中なら、『迷彩』や『隠匿』系のスキルと言う事で押し切れる。しかし女王蟻たる沙織は前に出ないだろうし、星堂さんが易々と殺られるとも思えない。『テレポテーション』についてはアンタッチャブルだ。余計な事を聞いて、探りを入れていると思われるのも不本意である。第一、魔女姫様が採用しないのにはそれなりの縛りがある為かもしれない。

 

「将来を誓った愛する人と思って、命を賭けで守ります。小姑みたいな弥生先輩はいませんから、本当に恋人としてエスコートしますよ」

「誰が小姑だ、きさまに名前を呼ばれるのは不愉快だ。菫に手を出してみろ、生かしてはおかん」

「それなら帰ってきて下さい。でないと菫先輩を本当に僕の恋人にしてしまいますよ」

 

 大喜びの菫ちゃんを尻目に、風紀委員長が歯をむき出す。これでこそ俺の剣風姫だ。こうして俺の護衛任務が始まった。

 

 

 

 帰宅して着替えてから映画館で待ち合わせる。これから菫先輩の映画鑑賞の付き添いをやる。ゾンビ映画を一人で観るのは怖い、可愛いお姉ちゃんにお願いされたのだ。これこそ役得だろう。

「みよう本」の時代からゾンビものは傍流ながらも人気があった。過去の映画の主人公はゾンビに免疫が有ったり、特別な魔法を使えたりと、特効を持っていた。対して最近の主人公は何の力もない一般人が主流だ。むしろ女子供を主役にすることも多い。そんな弱っちい人たちが知識と機転だけで、スタンピードやワイルドバンドの最中、サバイバルする。ゾンビの飽和攻撃からの脱出がクライマックスの見せ場であることは、昔も今も変わらない。

 

 社長令嬢の菫ちゃんが送迎の車から降りてくる。私服の彼女は可愛さも三倍だった。フリルやレースをふんだんに使ったゴスロリ衣装で、身体のラインがしっかり出ている。俺に見せるためにお洒落してくれたのではと有無惚れた。

 

「今日の先輩、可愛くて綺麗で、僕の好みにピッタリです」

「本当? お洒落してよかった」

 

 本音を言ったのだが、本当に菫ちゃんは俺のためにお洒落してくれたのか。

 

 館内は閑散としていた、小声でお喋りしても迷惑はかからない程に。不要不急の外出は控えるよう、通達がされているだけの事はある。かつてゾンビ映画はB級映画の代名詞とされたが、昨今は潤沢な予算を使ってそれは豪華なものになっている。スタンピードやワイルドハントに対する啓蒙として、各国とも協会と政府が協賛しているからである。お金をかけているだけあって、銀幕のゾンビはダンジョンの本物より生々しく、そして怖かった。それともこの洋画のように、海外のゾンビは強いのだろうか。

 この映画もゾンビへの恐怖を煽る事で、魔物災害への警鐘を鳴らしている。美少女を惨い目に合わせて、観客が飽きないようにも配慮されていた。間違った対応をした少女が捕まり、正しい対応をした少女が生き残ると言った教育的配慮も織り込まれている。

 銀幕では、ワイルドハントで墓地から蘇った大量のゾンビに、美少女三人が狙われるお話が進行している。最初にスポーティーな少女が友人を護るため、単身で戦う。だけど自己を過信して、大量のゾンビに圧し掛かられる。ここで菫ちゃんはロリ巨乳を俺に押し付けてきた。

 次に沈着冷静でグラマラスな少女が襲われる。常に最適解を取っていた彼女だが、蛇を踏んづけて悲鳴を上げた。そこをゾンビに襲われて、服を引き裂かれてしまうのだ。嬲り殺しにされる迫真の演技に菫ちゃんが涙する。俺はそっと彼女の手を握ってあげた。

 ヨワヨワなヒロインの絶体絶命に、秘かに想いを寄せる少年が助けてくれるのもお約束だ。最後は二人して軽飛行機で離陸して、間一髪ゾンビからの脱出に成功する。眼下に蠢く数万のアンデッドこの映画のハイライトだろう。どうして少年が飛行機を操縦できるのかというリアルはなしだ。

 俺はこのシーンで握っていた手を離すと、菫ちゃんの内腿から鼠径部、恥丘に至るまで指を広げて撫で回した。彼女の躰が跳ねるように痙攣して大きな悲鳴が上がる。スクリーンではハッピーエンドを迎えている。ヒロインがくちづけしようと、なけなしの勇気を出して振り向いた。整った少年の顔はおぞましいゾンビの貌に変わっている。菫ちゃんの悲鳴に被るように、画面の少女も館内いっぱいに悲鳴を上げた……。ここで幕となる。

 

「もう、お姉ちゃん恥ずかしいよう」

 

 スキンシップが行き過ぎたのか、菫先輩は今にも泣きそうだ。普通ならひっぱたかれるのに、俺を責めない。そもそも親友が死地に赴かんとするのに、デートでイチャイチャするのはおかしいのだ。彼女の外せない要件とは俺との相談事だろう。行き過ぎたセクハラでも怒らないのは、それだけ内容が重いからだ。

 

「私の直感がね、ずっとずっと警告をするの。摘花ちゃんと弥生ちゃんいなくなっちゃうって。二人とも死んじゃう。想夜ちゃん助けて」

 

 菫ちゃんはレアスキル『直感』を持っている。これは危険を高確率で察知するスキルだ。やはり明日のレイドは厳しいのになるのだろう。菫先輩も二人を止めたに違いない。だけど、それで引き下がる魔女姫様と剣風姫ではなかろう。と言う事は朱美と詩央も危ない。俺も絶対に引けなくなった。

 

「わたしね、卑しいの、醜くて最低な駄目な姉だわ」

「下心があったのは僕の方です」

 

 これ以上、菫先輩に喋らせてはいけない。悪役は俺でなくては。

 

「菫先輩は僕に騙されるんです。散々利用していいようにしますから覚悟してください」

「うん、想夜ちゃんの好きにされちゃう」

 

 安心したのか、菫ちゃんは俺に身を委ねてくる。このままホテルに誘われそうな甘えっぷりだった。

 

 

 

 残念ながら、次は菫先輩の行きつけのメイクサロンに連れていかれる。ここは父親の会社関連のお店だそうだ。今日は貸切りという。菫ちゃんはお化粧してもう充分可愛いのに、何かおかしい。嫌な予感がした。スタッフのお姉さん達に大歓迎される。菫ちゃんが小悪魔に見えてしまう。

 

「想夜ちゃん、わたしの妹になって」

 

 案の定、俺の着替えが用意してある、それも最悪のスカートが。菫ちゃんと一緒に歩けば映えるであろう、ゴテゴテのゴスロリだった。女子に意地悪された子供の頃の黒歴史が蘇る。普通なら逃げ帰るところだが、今日は俺も似たような事を考えていた。俺の探索服は元々女性仕様だ。まだ主任や朱美達には公開していない。それならちょっとばかり化粧して、ダンジョンへ送ってもらえば誤魔化せるのではないかと。それにしても探索服はズボンだから、スカートなど履く必用はないのに。

 俺の心を読んだ菫ちゃんが笑う。

 

「想夜ちゃん、可愛いからお化粧すれば誤魔化せると思っているでしょ。ダメだよ、女の子の動きは男子とは別物なの。特訓しましょ」

 

 今のままでは女子の群れに交じったらすぐに発覚するらしい。そこで女の子の可愛らしい衣装を着て、少女の仕草を身につけろと。俺は覚悟を決めた。レイドには全員が命を賭けている。敵となる沙織だってそうだ。恥ずかしいとか、些事に過ぎない。古代の詩人も女装してヒロインの台詞を執筆したという。せめて志だけでも高く持とう。

 

「想夜ちゃん、身体も心も、立派なレディになるのよ」

 

 菫先輩は俺を置き去りにして、父親の経営する会社へと向かった。明日のレイドに押し込むため、脱法行為で書類を整えてくれるらしい。3時間ほどで帰ってくるという。その間に、俺はここで着付けとお化粧を習って、女の子としての最低限のマナーを身につけねばならない。かつて舞台のヒロインは少年が扮した。観客はそんなロザリンドやミランダに熱狂したのだ。俺も少女を演じてみよう。ボクは意識を切り替えた。

 

 

 

 さて目の前のゴスロリ服だが、当然自分では着られない。お姉さん達に手伝ってもらい。別室で着替える事になった。ここで問題が発生する。着せ替え人形となるには、まずボクが下着姿になる必要があった。背中の開いた衣装ではアンダーシャツも露出するらしく、これも脱いだ。要はパンツ一枚になったのだ。覚悟はあってもさすがにこれは恥ずかしい。どうせならお姉さん達にも恥ずかしい思いをしてもらおう。ボクの男根が堂々と聳え立った。ビキニパンツを破らんばかりの逞しい勃起に、お姉さんたちが赤面する。すると不思議なので、ボクの羞恥心はすっかり消えた。

 

 ガーターストッキングを破るのは得意だ。だけど履くのはどうも苦手だ。全部お姉さん達にお任せする。跪いてもらうと、お姉さんの顔が盛り上がったボクの股間に被さらんばかりになった。ハァハァ息がかかると気分爽快になる。自己暗示を掛けた。ボクは使用人に傅かれている高貴な娘なのだ。

 その昔、青い血の流れる人はこうやって奉仕を命じていたのか。違う、ボクの思う貴人とは、奉仕を捧げられる偶像である。そもそも奉仕とは仕事でも強制でもない。もしボクがやんごとなき身分ならば、強く正しく、清らかでありたい。及ばぬからこそ強く願う。気高くあれ、優しくあれ、遥か遠くの理想の姿だ。そんな尊い少女になれば、競ってお世話をしてくれるのかな。彼女達の眼が潤んできた。

 やがて四人のお姉さんが率先して、整えてくれるようになる。ボクは絶対の信頼を置いて、なすがままにされる。ブラウスのボタンを細い指が留める。ボクの胸をくすぐりながらそれは丁寧にだ。袖に手を通し、スカートも履かせてもらう。最後に帯を締めてウエストを絞った。この間、いつも誰かの双丘が背中で潰れ、腕に押し付けられていた。必要以上にボクに密着するのは、身も心も捧げたいという、彼女達の願望だ。良きミストレスでありたい、ボクの心の渇きが、彼女達の魂を侵食しているのだ。

 

 そしてここからが本番となる。黒髪を氷結の青に染めてもらう。スキンケアを施して、シャドウを塗り、ルージュを引く。ここは自分でもしっかり練習した。自分で化粧が直せないなら、男の子だと暴露されるかもしれないから。『記憶』と『器用』スキルがあって本当に助かった。

 化粧はかつて女性だけのものではなかった。呪術として戦いへ赴く戦士に施したり、霊を呼ぶシャーマンの触媒でもあった。そんな魔術的な化粧をイメージする。ボクは戦いへ行く。姿を偽って敵も味方も欺く。古の魔術師には鳥や獣へ変身する逸話があった。【魔道】の継承者を目指すならば、少年の魔力を少女のそれに似せる位は出来るはず、感性も女の子に寄せた。そうやってボクは生まれ変わっていく。

 鏡の中で誕生したのは、この世に存在してはいけない禁断の少女。男ならば、危ういまでの美しさに目を焼かれ、その儚さに手を伸ばさずにはいられない。かたや女なら魔性の瞳に心を蝕まれ、秘められた混沌の力に魂を奪われる。人の身では掴む事の出来ない、そんな虚飾の美少女だった。お姉さん達も自分が創造した人形に魂を奪われて、呆けてしまっている。

 

 話し方は師匠を真似よう。用意された衣装が緑を基調にしたものだったので、自然とそう思った。それにボクッ娘だったら、今の一人称と変わらないので話しやすい。まもまく菫お姉さまが戻ってくる。その前にボクは全員にハグして感謝の意を伝えた。四人とも失神寸前までいってしまう。

 

「ありがとう、今日の事、お姉さん達の事、ボクは一生忘れないから。次はみんなをお手つきにするよ」

「お待ちしていますから」

 

 お姉さん達は声を揃えて返してくれた。

 

 

 

 迎えに来た菫先輩は、驚いたのか、ボクに見惚れたのか声も出ない。ボクは決め台詞を吐いた。百合姉妹には必須の挨拶だから。

 

「お姉さま、ごきげんよう」

「ごきげんよう」

 

 これには菫ちゃんもにっこりだ。どうやら合格したらしい

 

 最後の仕上げを菫ちゃんがやってくれる。

 

「想夜ちゃんはじっとしている限りは完璧美少女よ、だけど歩き方はまだ男の子だね。お姉ちゃんがお手本になるからしっかり覚えて」

 

 お淑やかにしていた積もりでも、駄目だしされた。そう言えば男性は胸から、女性は腰から歩くと聞いた事がある。菫先輩が綺麗な姿勢で歩いてくれる。腰骨が動いてお尻が振れる。それに合わせてフリルのスカートもフワフワ揺れた。女の子の可愛さはこうやって出すんだ。

 男女の骨格の違いから女性になり切るのは難しいとされる。だけどボクは幸いにして『柔軟』も会得している。これは男性に限ればレアスキルだそうだ。何とか模倣してスカートを揺らす事に成功する。他にもさり気ない仕草や目線の置き方など、菫ちゃんを真似て、少女の美しい立ち振る舞いを吸収していく。菫お姉さまと腕を組んで歩くボク達は、どこから見ても尊い百合姉妹だった。

 菫先輩がボクを覗き込んでくる。贖罪故か、我儘を言って欲しいみたいだ。彼女の家庭環境なら、望むものは大抵買い揃えられるだろう。ボクは真心を伝える。

 

「愛している。菫、ボクと付き合って」

 

 ど真ん中の直球で交際を申し込んだ。彼女はボクが朱美や詩央と親しいと知っている。もちろんボクは乗り換えようとも、疎かにしようとも思っていない。そんなのは卑劣な人種のやる事だ。二人も、他の女性もずっと大切にする。その上で更なる愛も欲しかったりする。やましい事など何一つない。清々しいボクの態度に、彼女は呆れ、驚き、たじたじとなった。二心無き矢が彼女を貫く。菫はボクが、不条理を覆す雄だと知っている。

 

「もう、こんな眩しい告白は初めてだよ」

 

 菫ちゃんは芸能界入りが噂される容姿と性格から、日常的に口説かれていると思う。そんな凡百の男どもより、ボクの真摯な言葉が勝った。二心無きボクの言葉が、堅く閉ざされた心の鍵をこじ開ける。迸る熱情が凍った乙女心をみるみる溶かす。組んだ腕をたぐりよせて腰を抱く。誰もが掴めなかった不思議ちゃんを捕まえた。絶対に逃がさない。衆目の中、イチャイチャとじゃれ合う美少女二人は尊い。すれ違う人達も微笑を返してくれる。皆が祝福してくれるのだ。菫ちゃんの心臓も弾んでいる。

 

「あのね、わたしはいいんだけど、弥生ちゃんが想夜ちゃんは駄目って言うの」

「きっと弥生先輩、焼きもちを焼いているだ。それなら皆に内緒にしようよ。ボク、障害があるほど燃えるタイプだし。秘め事なんか楽しそう。世界に秘密のボクだけの宝物、世界で一番大切にするよ」

「もう、可愛い妹ちゃん」

 

 こうして憧れの先輩ともお付き合いする事になった。美しい女性を征服したら、更なる困難を求めて、新たな未踏峰を目指すのは男子の本懐と思う。そこに山があるからと美男の登山家は言った。彼もまだ見ぬ頂の景色を求めて、死ぬまで挑戦を止めなかった。ボクも美しい女性がいる限り、力尽きるまで挑戦を止めない。

 

 

 

 菫先輩が用意してくれたレイドへの申込書に、朽綱サヨと記入した。つくなは実母の旧姓、サヨはむろん、師匠のくれたボクの真名だ。女々しくて弱そうな名前だけれど、異世界では女神さまに手を出そうとした、強い男の名前なのだ。明日のレイドが対人戦となる事が知れ渡った。任意参加者のキャンセルが相次ぎ、追加メンバーが必要となってしまった。菫ちゃんは締め切りギリギリで応募してくれるという。もちろんこれが表沙汰になればボク達は唯では済まない。だけど二人とも友人の事が一杯で、気にする余裕はなかったのだ。

 

 

 

 翌朝、菫先輩の『テレポテーション』で、ボク達は港湾ダンジョンに跳んだ。

 

 




作中の苗字真明を、神瞑に変更しました。
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