※この作品はR-18です。

ダンジョン姫はじめ   作:エターナル好希也

78 / 169




ダンジョンルネッサンス2 妻問婚★

 お布団の用意が出来たと愛望が呼びに来てくれた。布団で寝るのは、中学の春休みで祖父の家に泊まって以来だ。

 

「妹が男の子とあんなに長くいるなんて珍しいわ。大丈夫よね」

 

 少しでも異性に慣らそうと、幹之輔さんは浄見ちゃんを俺につけたらしい。信頼には答えたいもの。ところが愛望の方は落ち着きがない。お茶を運んだりと、しきりに部屋を覗きに来ていた。彼女は妹が自分と同じ目に合わないかと心配している。年上のお姉さんのヤキモチも可愛いい。

 

「ちゃんと友達になったからからね。愛望の妹だから大切にするさ。それより他の家族の人を見てないけど」

「もう、想夜君」

 

 思わせぶりに言ってみる。嬉しそうに体当たりしてきた。探ってみたら、父親と武道を嗜む弟君は避難所の警備と巡回、母親は炊き出しで不在だという。公民館の自主避難所に、ご年配の方々が集まっているらしい。幹之輔爺さんは神社に近い自宅で待機となっている。万一の場合、自衛隊が討ち漏らしたダンジョンの魔物は、元探索者の爺さんが相手をする事になる。

 

「それじゃあ、ちゃんと疲れを取るのよ。想夜君お休みなさい」

「お休みを言うのは閨で語り合ってから。後で忍んでいくからね」

 

 そっと頬に口づけをくれた。女性の自宅に泊めてもらってなにもしないのは、礼を失すると思う。

 

「寝室は浄見と一緒で、さっきの部屋よ。絶対に尋ねてこないで」

 

 愛望がそっぽを向いてしまう。ちゃんと教えてくれた。男子の義務を果たすのだ。コアと遭遇してから、気持ちは昂り躰はみなぎったままだ。魔物を屠った後のように、女が欲しい。だけど奪い、犯すといった殺伐としたものでなく、ほとばしる熱情を分かち合いたい気持ちが強かった。いずれにせよ、やる事は変わらない。今日は忘れられない俺だけの記念日としよう。

 

 

 

 お愉しみの前に、仕事を済ます。浄見ちゃんに送ってもらった報告書には、早速返信が来ていた。ダンジョンコアを目撃したのは俺だけではなかったらしい。国内だけでも20人程遭遇している。もちろんパーティーでの遭遇も多いので、20か所で確認されたわけではないが。ただ人知れず再生されていたダンジョンは、それより遥かに多かった。約百か所、下級ダンジョンの二割に当たる。実際はその数だけコアも顕現したのだろう。残念だが、未帰還者もいる。調査員が、E級やD級のダンジョンで後れを取るとは考えづらい。まさかコアを攻撃したのか。

 気になる事もある。魔物の間引きを定期的に行っていたにも関わらず、昨日今日で突発的なスタンピードが何件も発生している。E級、D級ダンジョンの小規模スタンピードなだけに簡単に鎮圧されたが、一か所だけ近場の同級のダンジョンに魔物がなだれ込むという事案が発生した。

 結果、侵入されたダンジョンは消滅、元のダンジョンが急成長して、D級に昇格したのだ。これは否応でも先の港湾ダンジョンの氾濫を連想させる。スタンピードの進路の先には、A級の徳島ダンジョンがあったからだ。

 海外では逆に攻め入った方のダンジョンの方が消滅、防衛した形のダンジョンが昇格する事例もあった。こちらではとある無謀が、モンスターに紛れて単身突入した。そこで勇敢な女性が目撃したのは、攻撃側と防衛側、双方のモンスターが至る所で戦闘を繰り広げる凄絶な光景だった。攻撃側のモンスターが全て殲滅された瞬間、コアが出現してダンジョンが再構築されたという。

 主任からは謝意と共に、モンスターの間引きを最優先してほしい旨、指示が添えてあった。非常事態で直ぐに人を回す余裕がないらしい。

 

 ダンジョンの女神さまは万物を慈しむ。それ故に、全ての命に平等に冷酷でもある。女神さまは試練という形で、俺に恩恵をもたらしてくれた。先日の港湾ダンジョンのスタンピードでは、スライムの進化をみた。魔物にも試練と恩恵が及ぶのではと考察した。

 女神さまの試練は、今回はダンジョンにまで及んでいるのではないか。もちろん根拠のない思い込みだ。一笑に付されるだけだろう。

 先人のたゆまぬ努力で、以前より遥かに楽に人類はダンジョンから搾取している。だが今の状況は、盤外の上位者には不評ではないか。そこで魔物にもダンジョンでも試練と恩恵を与えて、変革を促す。舞台を整え、新しい魔物も用意する。スキルという武器も新調する。そうすればプロレスのような血沸き肉躍るマッチメイクが楽しめる。悪役が強い程、試合は面白くなるからだ。俺達は神々の無聊を慰める駒に過ぎないのかも。それでも、人もダンジョンも手を取り合って高みを目指す、明るい未来を願わずにはいられない。

 

 

 

 上弦の月が登って時は満ちた。かつて葦原では妻問婚、別名、通い婚が一般的であった。夫が妻の元へ通うのだ。この古き良き伝統を今俺は再現している。数寄屋造りの古風な家屋、油断すれば板張りの廊下が鳴いてしまう。スキルを使っても良かった。だけど幹之輔爺さんに感づかれるかもしれない。彼はスキルに頼らずとも剣の達人だ。僅かな違和感も察知するであろう。それをかいくぐって孫娘と契りを交わす、心躍るスリルがあった。音を立てずに障子を開ける。俺はそっと『結界』を展開した。これでもう気づかれる事はない。

 

 浄見ちゃんは熟睡している。月明かりに照らされて、寝顔が綺麗だ。隣で目をつぶっている愛望の方は息が荒い。明かに俺を待ちかねていた。拝殿でのまぐあいの後から、今晩の逢瀬を言い含めてきた。寝ている妹の隣で俺に抱かれる、姉にとってはさぞかし背徳的だろう。服を脱ぐ衣擦れの音だけで、口がパクパクしている。すかさずに彼女の布団に潜り込む。抱きしめると、糊の利いた浴衣を着ていた。明かに今晩の為に用意したものだ。寝巻の下には何もつけていない。

 

「待たせてごめん」

「もう、本当に来たのね。浄見が起きちゃう。これで許してよ」

 

 初めて愛望の方から迫ってきた。舌を激しく絡めてくる。年下の少年を誘惑する情熱的な接吻だった。こちらからも魂を抜き取るように吸い返した。彼女の躰から力が抜けていく。主導権は俺にあるのだ。キス程度で済まない事は、愛望が一番分かっている。だけど恥らうお姉さんも可愛らしい。少しだけ付き合ってあげる。

 最初は浄見ちゃんを起さないよう、静かに愛望を弄っていく。ショートカットの髪を梳かして、項に、耳たぶに唇を這わす。繊細な舌使いで散々に焦らす、首筋を甘噛みすれば、しなやかな躰がピックっと跳ねた。俺の白い指も、いつの間にか全身を愛撫していたのだ。初歩的な前戯でもよがり始める。

 

「はんっ、はんっ、嘘、ウソ」

「愛望のキスは爽やかな味がした。お姉さんなのに可愛い声を出すよね。年下の女の子みたいにかわいがるよ」

 

 甘い囁きで堕落させる。浴衣の襟を開いていく。それに合わせて鎖骨から胸元へと、蛇のようにうねりながら舌が這う。大きく胸を上下させ、歓びを吐き出しながら、愛望は俺を受け入れた。月光の元では、この年上の女性は蒼髪で碧眼の美人に見える。その凛とした顔が崩れて、呆けてきた。高身長でボーイッシュな愛望は、男性より女生徒から人気があったに違いない。それが挫けて女の顔を晒していく。

 

「想夜君に私の躰おかしくされた。はしたなくなったの、前は男の人なんて嫌いだったのに。ああっ、もう我慢できない。つらいのよ」

 

 仰向けの躰がずり上がる、自ら双丘を押しつけてきた。

 

「僕のために変わってくれた? やっぱり違う、僕が愛望を変えたんだ」

 

 俺に犯された事で、彼女に眠る女の部分が目覚めたのだと思う。アスリートの躰が、慰み者にされる女の躰へと急激に変貌していた。拝殿でも疑問に思っていたのだが、こうして肌を合わすとよく分かる。バランス良く鍛えられた筋肉質の肢体が、半分柔肌に変わっている。コリコリと弾力があって実に抱き心地がいい。両の乳房も膨らんでいた。ブラのサイズも変わっているはず。胸にも谷間を確認する。以前にはなかったものだ。情欲の吐息を吹きかける。初めての感触に戸惑って、愛望の躰が弓なりに反った。肉体が全部俺の為に造り替えらている。遠慮なく揉みしだき、舌でねぶる。乳首を含んで飴玉のように舐め回した。少女の悲鳴が消えて、大人の嬌声が漏れていた。

 

「はあ~~~、想夜君、声が出ちゃう。弟より年下なの好き放題されちゃう、いけない子、悪いひと、あぁ~~~」

「年上のお姉さんの恥ずかしい声が聴きたい。もっと鳴かす、もっと僕の女になって。これから躰に仕込んであげる」

 

 その一方、布団の下では俺と愛望の両脚が攻防を繰り広げていた。浴衣の裾は簡単にめくれる。膝を差し込むと、愛望は儚い抵抗をするのだ。二人の太ももが激しく絡み、汗だくの肌がこすれ合った。硬い肉棒を突きつけられて、遂に愛望は観念した。敏感になった躰に戸惑いながらも、俺の頭を撫でてくれる。そして静かに審判を待った。

 

「何をされたい、言葉にしてはっきり言って」

「お願いします、早くして。下さい、下さい、犯してください」

 

 愛望から恥かしい言葉を引き出した。それは妹に聞かせる為でもある。実は先程から、浄見ちゃんは布団の隙間からこちらを覗き見している。『結界』は浄見ちゃんから隠れるために、俺と愛望の周囲を包んでいたのではない。部屋全体に張っていた。もちろん、二人の情事を妹に見せつけるためだ。強化された聴力はかすかな言葉を拾う。

 

 

 

「イヤッ、お姉ちゃんダメ、想夜さん、ヤメテ、止めて」

 

 

 

 これを待っていた。逞しい俺の逸物が堂々と侵入する。そして熱烈な歓迎を受けた。

 

「んんんっ、動かないで、このままがいい、このままでお願いします」

 

 動かれたら声が出てしまう、愛望は両手、両脚をしっかりと絡めてきた。だが一連の行為は妹からは、姉が幸せを抱えて離さないように見えてしまう。姉は潔癖で男の影がなかった。それが年下の子供を誘惑して淫靡な行為に浸っている。しかも相手の少年は、自分のたった一人の男友達だ。親友と姉の生々しい愛の営みを見せつけられて、浄見ちゃんは泣き出してしまった。可哀そうとは思わない。声を聴いて、それどころか俺はますます漲ってきた。もっと見せつけてやる。

 浄見は思う、お姉ちゃんに恋人ができたのは嬉しい事、想夜さんなら申し分ないはず。だけど心が引き裂かれる。わたしの友達を盗らないで。想像するだけで恥辱にまみれた。

 

 

 

 

「グスッ、もうやめてぇ~、想夜さんわたしのなのに。見たくないの、聞きたくないの」

 

 

 

 

 何と泣き喚きだした。このままではいずれ愛望も気付くだろう。どうすればいいか、絶頂に導いて何も分からなくさせる。それに内気な浄見ちゃんは夜の営みには疎いはず、性教育をしてあげる。俺は上半身を起こした。中性的な躰が月光に妖しく映える。見かけは華奢でも、あまたの死闘を潜り抜け、生物として頂点を目指す魔性の躰だ。

 ゴクリ、隣の布団から息を呑む音が聞こえた。浄見ちゃんは魂を奪われた。これを合図に横たわる愛望の太ももを抱え上る。そして律動を開始する。妹にも分かるよう、大きくゆっくり、力強く腰を振った。彼女は今、一番見たくないものを見ている。そう思うだけで猛ってしまう。

 肉壺がぐしゃぐしゃと厭らしい音を立てる。蜜が溢れて潤滑が滑らかになった。これは少し物足りない。愛望の腰を持ち上げると深々と突き入れる。角度が変われば挿入もスムーズにいかなくなる。亀頭が引っかかるが、構わずにそのまま押し通る。返す刀で大きく抉る。無数の肉ひだが、声を限りに啼いている。もはや鉄梃と化した俺の逸物が、凶器となって秘所で暴れだした。膣へきを削り、消える事なき快楽の傷をつける。

 哀れな姉は恥も外聞もなく、顕わな声で嘆願する。浄見ちゃんに一番聴かせたかった声だ。妹にもふしだらな声を聴かせて耳を穢すのだ。

 

「ああん、やめてぇ~~~、お爺ちゃん助けて。浄見、お願いだから起きないで。弱いお姉ちゃんを許して。いやっ、いやっ」

 

 女子バレーをやっていた愛望の身体能力は高い。そして身長にも恵まれている。引き締まった躰が悶え狂う。散々に俺を叩く。開かれた両脚が、ふくらはぎから先、泳ぐように宙をばたつく。普通の男子ならとっくに振りほどかれる暴れっぷりだ。浴衣ははだけて、腰周りだけが辛うじて結ばれている。

 そんな狂態を楽しみながら、更に俺は彼女を愛した。逸物に力を込めるだけ、その抵抗は激しさを増す。深く突き入れ、強く抉る。その度に愛望は、悦楽から逃れようとのたうちまわった。やがて知性と理性が消えていく。

 

「ああー、わおぉ~~、わあぁぁぁ~~~」

 

 警報のような絶叫が鳴り響く。部活で鍛えた肺活量からの悲鳴は、殊更に大きい。俺はこれが彼女の愛の証に感じた。こうして姉の心が力尽き、愛望は俺だけの女になっていく。後はその法悦を力の限り叫ぶだけだ。彼女の意識を刈り取っていく。やがて聴こえるのは、すすり泣く妹の嗚咽だけになった。起きているのは俺と浄見ちゃんだけだ。

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。