※この作品はR-18です。

色々混ぜ混ぜ   作:96963

7 / 8
キスの日らしいので初投稿です
何か40分くらい遅れてるけどソシャゲのログインは朝4時カウントだからセーフという事で
何か話の途中で変な場所出てきますけど後夜祭で出された公式の間取り見てください


キスの日

 

 ねえリコ。

 

「何、みらい?」

 

 キスしない? 

 

「…………随分といきなりね。何かそういう流れだったかしら、今」

 

 うーん、多分そうなんじゃない? 

 

「な訳ないでしょう。今洗い物中よ? どう考えても流れぶった切ってるでしょ」

 

 えー、良いじゃん。減るものじゃないんだし。はーちゃんとモフルンはもう寝ちゃったし。

 

「減るわ。主に洗い物をする手と時間が。みらいとキスなんてしたら長くなるのは目に見えてるから、洗い物なんて出来るわけがないし」

 

 ふーん。嫌、とは言わないんだ。

 

「それは…………そうでしょう。キスなんてもう、何回もしたんだし。嫌なら、最初の時点で断ってるわ。逆に聞くけど、みらいは嫌なの?」

 

 まさか。リコとはーちゃんとひーちゃんとモフルンなら、いつでも大歓迎だよ。

 

「…………そこは私だけ、じゃないのね」

 

 えー? だってはーちゃんとひーちゃんとモフルンも、リコと同じくらい大切だし。それにほら、海外なら家族や身近の大切な人にキスするのは、普通だよ? 

 

「いやあなた日本人でしょうが」

 

 ほら私、大学生だし? 第一外国語は英語だし? 心は海外みたいな? それにキスって言っても、ほっぺたにだよ? 唇な訳ないじゃん。

 

「なっ…………!」

 

 あれ? もしかしてリコ、動揺してる? さっき長くなるとか言ってたし、唇同士のディープな奴とか想像しちゃってた? わー、リコのえっちー。

 

「貴女ねぇ…………!」

 

 あはは、ごめんごめん。あ、でも私が唇同士のディープな奴をしたいのはリコだけだからさ。機嫌直して? 

 

「別に怒ってなんてないわよ! 全くもう…………」

 

 怒ってないという割に顔を赤くしたリコがフン、と鼻息を荒くしながらそっぽを向く。

 

「…………で、何でいきなりキスしたいなんて言い出したの?」

 

 そんなリコの様子にちょっと調子に乗りすぎたかな、と反省して罪滅ぼし代わりに洗い物を交代すると、リコがすっごい呆れた顔をしながらキスをせがんだ理由について訊いてきた。

 といっても、そこまでの理由がある訳じゃないんだけど。

 だって。

 

「んー、別にそこまでの理由がある訳じゃないんだけどさ…………今日はキスの日って聞いたから、なんかしたくなっちゃって」

 

 今日は、キスの日らしいから。

 それなら、キスしたくなっちゃってもおかしくないんじゃない? 

 

「キスの日ぃ?」

 

 私の返答に、リコが怪訝な顔をする。

 そりゃそうだよね。

 こっち生まれの私だって最近知ったばっかりなんだから、魔法界生まれのリコが知らないのも当然だよ。

 でも本当にあるんだよねー。

 だから怪訝がるリコにスマホで調べたら、と提案してみる。

 

「えーっと、キスの日、と…………本当だわ。なになに…………」

 

 どうやら無事キスの日はヒットした様で、ちょっと驚いた様な顔をしながらリコがスマホの画面を覗いている。

 それを横目に洗い物を続けて、やがて後一枚で終わる、となった時。

 

「良いわ、みらい。それが終わったら、キスしましょう」

 

「へ? …………うわっぁっわったぁ⁉︎」

 

 何やら楽しそうな様子のリコが、望んでたけど予想外な言葉を投げてきた。

 その言葉に一瞬頭がフリーズして、うっかりお皿を落としかける。

 どうにかキャッチ出来たけど、危うく貴重なお皿を割るところだった。

 

「ちょっと、大丈夫? ケガしてない?」

 

「う、うん…………リコの言葉にびっくりしただけだから、大丈夫だよ。お皿も割れてないし」

 

 心配した様子のリコに怪我一つない手と罅一つないお皿を見せながら、心配ないよ、と洗い物を終わらせる。

 

「びっくりしたって…………みらいから言ってきたんじゃない」

 

 すると、リコがまた呆れた様な顔をする。

 いやまあ、自分から言っておいていざ言われたらびっくりしてるからリコの態度も当然なんだけど。

 

「それはそうなんだけど…………」

 

 リコが素直にキスしようって言ってきたのにとてもびっくりしたというか。

 いやほら、結構煽っちゃったから、するにしてもいきなり押し倒されるものかと。

 

「あのねぇ…………」

 

 そんな言外の考えが伝わったのか、リコが溜息を吐く。

 いつも思うけど、以心伝心だね、私達。

 

「そりゃあれだけ一緒にプリキュアになってるんだから、嫌でもわかるわよ」

 

「えー? リコは嫌々だったんだ…………私は嬉しかったのに…………ショックだなぁ…………」

 

「ちょっ、そうは言ってないでしょう⁉︎本当に押し倒すわよ⁉︎」

 

「ああ、リコに押し倒されてこれから色々されちゃうんだ、私…………まあリコなら大歓迎だけど」

 

「全くもう…………みらい、貴女大学でもそんな態度じゃないでしょうね」

 

「そんな訳無いじゃん。リコだから、私は何されても良いって思えるんだよ? 他の人に見せる訳無いよ」

 

「…………素直なのはみらいの素敵なとこだと思ってるけど、素直すぎてたまにどうやって返せば良いのか、わからなくなるわね」

 

 リコが変な事を言ってきたので心のままを告げると、顔を赤くしたリコが目を逸らした。

 

「別に言葉で返さなくても良いんだよ? ほら、洗い物も終わったし」

 

 何となくだけど私の言葉がリコにクリーンヒットしたのはわかったので、押せばもっと行けるかも、とまた煽ってみる。

 すると。

 

「…………どうなっても知らないわよ」

 

 期待通り、目の据わったリコが、私の背中に手を回してきた。

 それに伴って私とリコの顔が近づいて、ドキり、と胸が跳ねて固まってしまう。

 まるで、蛇に睨まれた蛙の様に。

 いっそ押し倒されたりしないかな、と期待してた癖に背中に手を回されたくらいで何を言ってるの、とリコには思われるかもしれないけど。

 でも仕方ないと思う。

 だってほら、リコってとってもカッコよくて可愛くて素敵だし。

 全部大好きだから、こういう時はいつまで経っても慣れないというか。

 そして。

 

「ん…………っ」

 

 リコにドキドキして固まっている私を貪る様に、リコが唇をそっと重ねた。

 温かく、柔らかいリコの唇の甘い感触に頭の中が支配されると共に、リコが優しく、ゆっくりと唇同士を馴染ませていく。

 それがまるでリコに食べられている様な錯覚を覚えて、思わず身体の力が抜けてしまう。

 そして触れ合う唇の境界がわからなくなって、一体になってると勘違いするくらいにリコの唇が馴染んだ頃。

 まだ足りない、と叫ぶ様にリコの舌が私の内側に入ってきた。

 だけど唇同士の触れ合いで既に腑抜け切っていった身体は、異物が入ってきたというのに碌に反応出来ず、そのままリコの舌を受け入れてしまう。

 それを良いことにリコの舌が私の内側を、味見する様に舐めていく。

 それはまるで私を焦らす様な動きで、味見される内にもっとリコが欲しい、と抑えきれない渇望が湧いてくる。

 しかし腑抜けた身体は何も出来ず、ただリコに懇願する様な視線を送るだけに終わる。

 すると、リコがちょっと嗜虐的な視線を返してきた。

 次の瞬間。

 

「…………っ!」

 

 蛇の様に蠢くリコの舌が、私の舌を絡め取った。

 唾液同士が混ざり合う淫雛な音と共に、リコが私の内側を好き勝手貪り始める。

 だけど十分に慣らされたせいか、私の身体はそれに悦んでいて、リコの舌が蠢くたびに電流の様な甘い疼きが背中を流れていく。

 そして、頭の中がリコの甘い疼きに染まり切ってしまった時。

 

「あ、ぇ…………?」

 

 リコがそっと、唇を離した。

 

「おわ、り…………?」

 

 長い様な、短い様なリコとのキスに染まり切ったタイミングで梯子を外されて、続きを求める声が無意識に漏れる。

 すると。

 

「そんな訳ないじゃない。この程度じゃ、全然足りないわ。さっきあれだけ煽ってくれたんだから、お望み通り、もっとしてあげる。ただし…………」

 

「わっ、リコ…………?」

 

 私と同じ考えらしかったリコが、腑抜けた私を徐に持ち上げた。

 所謂、お姫様抱っこの形だ。

 

「…………続きはあっちでね?」

 

 そう言って、ランドリールームをリコが指差す。

 寝ている二人を起こさない様に、という事らしい。

 つまり、これからは寝ている二人が起きちゃうかもしれない事をやるって事だ。

 リコとのキスに興奮した身体が、その事実に更に興奮して、何も考えられなくなる。

 

「…………ねえ、みらい」

 

 そんな私を音を立てない様にリコがゆっくりと運びながら、そっと呟く。

 

「今日がキスの日って言われているのは、日本で初めて恋人同士のキスシーンがある映画が公開されたかららしいわよ?」

 

「…………そう、なんだ」

 

 その内容は今日という日に関する、ちょっとした雑学で、リコなりの答えだった。

 リコが今日、何故珍しく素直に私の誘いに乗ってきたのかという、謎への。

 

「ねえ、リコ」

 

「何?」

 

「ちょっと顔貸して」

 

「こう? …………っ⁉︎」

 

 その答えが嬉しくてたまらなくなって、衝動のままにリコの唇を奪う。

 リコの味は、蕩ける様に甘かった。

 

 

 

 

 

 




リクエストの息抜きに書いてました
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。