女子相撲部員が男尊女卑的な相撲愛好家によって調教・教育され男に媚びるようになってしまう話 作:巻浦 遊航
田舎の山中にある合宿所、本来であれば秋の全国大会に向けて女子相撲部のメンバーが練習に励んでいるはずの場所。しかし、そこには男たちの前で裸に剥かれ、謂れのない辱めを受ける5人の少女の姿があった。
男たちは女が相撲を取ることを嫌悪する、男尊女卑的な思想を持つ相撲愛好家であった。常にネットの片隅で見境なく暴言と妄言を垂れ流している彼らであったが、〇✖高校の女子相撲部が大きく取り上げられたことで、彼女たちをターゲットとして動き始めた。
普段であれば、ネット上で的外れな暴論を吐いているだけの彼らが、なぜ合宿所襲撃という過激な手段に打って出たのか。それは少女たちの容姿が関係している。
どの記事内でも〇✖高校の女子相撲部の強さだけではなく、その美貌についても触れられていた。確かに写真に写った少女たちの容姿はアイドルほどではないにしても、人々の目を引いた。それはいわゆる肉体美だけではなく、少女たちの顔立ちが整っているためであった。
その中でも飛び抜けた美しさを持っていたのが3年で部長を務める西野 晴美である。アスリートらしいベリーショートの髪型に172㎝の長身。整った顔立ちだけでなく、相撲部の主将だけあって、鍛え上げられた肉体と周囲の人を惹きつける魅力を兼ね備えていた。晴美の魅力とカリスマ性は並外れたものであるようで、記事の中には晴美の学内で結成されたファンクラブについて書かれているものもあった。
問題は、そんな美しさと強さを兼ね備えた少女たちが所属する女子相撲部が男たちの標的となった上、男たちに合宿所を知られてしまったということだ。男たちがどうやって、それを知ったのかは分からないが、合宿所の場所を知った男たちによって女子相撲部は襲撃されることとなった。
少女たちが襲われたのは合宿初日の深夜。合宿所の周囲を取り囲んでいた男たちは、音もなく合宿所に侵入した。田舎の山中にある合宿所に男たちを阻むようなセキュリティがあるはずもない。男たちは何の苦も無く、少女たちが眠る部屋へとたどり着いた。夏の山中ということで少女たちは蚊帳の中に布団を敷いて寝ていたが、そんなものは何の守りにもなりはしない。男たちは蚊帳の中で熟睡している少女たちに一斉に襲い掛かった。
少女たちは何の抵抗も出来ず、衣服を剥ぎ取られ手足を拘束された。いくら、女子相撲部として全国大会出場の経験ある少女たちとは言え、寝込みを襲われればひとたまりもない。この場で男たちに犯されることを覚悟した少女たちは必死に叫び、身体を暴れさせて抵抗した。しかし、悲鳴を上げたところで田舎の山中にある山中にある合宿所に助けが来ることはなく、手足に拘束具がされていては大した抵抗になりはしない。
意外にも少女たちの予想とは異なり、男たちはこの場で少女たちを犯すことはなかった。しかし、この後、男たちによって行われる『特訓』のこと知っていれば、この場で男たちに気が済むまで犯され、放置されていた方が少女たちにとってはまだマシだったかもしれない。
男たちは暴れる少女たちを担ぐと、合宿所の中にある練習場へと向かった。練習場には土俵と鉄砲柱があり、5人の少女たちが練習をするには十分な広さと設備が整っていた。合宿中に少女たちが充実した時間を過ごすはずの練習場は男たちによって少女たちを辱め、尊厳を貶めるための場所へと変えられることになる。
練習場に連れてこられた少女たちは男たちの手を離れた後、何とか1か所に集まった。後輩の裸を男に見せないように3年の晴美と亜矢子が矢面に立ち、男たちを睨みつける。その目は怒りと殺気で満ちており、男たちが少しでも手を出そうとしたら噛み殺してやるという気迫が感じられた。
「あんた達、一体何が目的なの!! さっさと私たちを解放しなさい!!」
晴美は怒りを隠そうともせずに、目の前の男たちを怒鳴りつける。相撲の時に見せる気迫とは異なる殺気の籠った言葉は平時であれば、男たちを震え上がらせ撃退させるは十分であった。しかし、裸で手足を拘束された今は何を言ったところで、男たちの嗜虐心を煽る結果にしかならない。
「俺たちは、女のくせに力士気取りのお前らに罰を与えるために来たんだよ」
「は?」
思わず、気の抜けた声が晴美の口から零れた。どんな理由で私たちを襲ったかと思えば女が相撲を取るのが気に入らないという、あまりにも身勝手でどうしようもない理由だったからだ。しかし、男たちがふざけているわけではないことは男たちの眼を見てすぐに理解できた。彼らの目は本気だ。本気で自分たちの行いが正しいと思っているのだ。
更に悪いことに男たちは、歪んだ正義感の他に性欲を少女たちに向けていた。それは、男たちの視線を一身に受ける晴美と亜矢子には嫌というほどに伝わってくる。今までも優れたルックスを持っていた2人は男からのそういった視線を受けてきたが、眼前の男たちが向けるソレは今までに感じたことのないほどイヤらしく視姦なんていう言葉では表せないほど強烈だった。
「まあ、俺たちも鬼じゃない。お前らが特訓を素直に受けるっていうなら、解放してやってもいい」
男たちは、まるで自分たちが正しく、少女たちが聞き分けのない子供であるかのように振舞う。晴美は男たちの言葉に怒りを覚えるが、下手に刺激して後輩たちを危険に晒すわけにはいかない。
男たちの言う『特訓』が何かは分からないが、碌でもないことであるのは間違いない。それでも、特訓を断ればどんな目に遭わされるか分かったものではない。ここは男たちの言葉に従うふりをして脱出の機会を探った方がいい。そこまで考えた晴美は他の部員たちに視線を向ける。皆、顔色は悪く怯えているが、部長である晴美を信じているようで、晴美に向かって無言で頷いてみせた。
「分かりました。特訓を受けます」
「そうか。物分かりが良くて助かるぜ」
晴美の答えに男たちは満足そうに頷く。
これが女子相撲部にとっての地獄のはじまりだった。