※この作品はR-18です。

雨と嫉妬と色欲と   作:Licht中尉

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初めて書いた作品の為、お目汚し失礼します。



雨と嫉妬と色欲と

暗く灰色に淀んだ空に、大きな音を立てながら大地を打つ土砂降り。

憂鬱とした気分に、私は頭痛に魘されながら最愛の人の手を引っ張りながら、雨でぬかるんだ道を駆けている

見慣れた家の扉を乱暴に開けて、そのまま彼女を壁に押し付けて逃がさないように顔の隣に手を置く。

私の行動に困惑した表情で、だけども少し怯えている様な表情を私に見せる。

「ねえアリス。あの女誰?」

「……え?」

何故私はこうした行動を取り、尋問をしているのかと言うと事の発端は数時間前……

 

私はいつも通り学校の用事で夕方まで残って委員会の残業を済ませていた

何故皆悉く部長の私に仕事を押し付けてくるのだろうか?流石に、温厚な私でも怒るときは怒る

この雨の降りやすい時期は、頭痛を起こしやいから薬は常備していないと辛い物がある。

「これで最後っと、なんで皆片付けてから行かないのかなぁ……」

書類をまとめてファイルに仕舞い、皆が使いっぱなしにしていた訓練用の木刀を樽の中に放り込む

凝った肩に手を置き、揉み始めるが嫌な硬さに眉間に皺が寄ってしまう。

 

若い時に眉間に皺を作りすぎると、癖になって後々治せなくなるんだっけ、悪い癖だからしない様にしないといけない。

ふと私は視線を窓の外に向ける、雨が窓を叩きつけられて波紋ができ、そのまま水滴が流れ落ちるのをぼんやりと眺めていると

視界を遮る土砂降りの雨を、通り越して際立って目に入るモノがあった

私の委員会のやる事が終わるのを待っている筈の、愛しのアリスが校門で私の知らない、身に憶えの無い他校の制服を身に纏った赤毛の少女と話していた。

それも親し気に。訳が分からない。誰だ?ダレ?誰だよその女。

 

何故他校の生徒が私 の アリスと話している?

思わず食い入るように窓に張り付き、その二人の光景を眺めようとするが、事が済んだのか赤毛の少女はアリスに手を振って何処かに去っていった。

え何?私に黙って浮気か?許さない誰だよその女私知らないんですけどどういうことですかアリス・ラングウェイ?確かに私が突然委員会の仕事で急用ができてしまってこの雨の日に校門に待たせてしまったのは確かに悪いがそれでも浮気だけは絶対に許さない。

ジャケットを脇に抱えて、バッグを背負い自分に身体能力向上の魔法を掛けて、窓を開け四階の教室から飛び出して最短でアリスの元に向かう

 

雨と一緒に外に降りる。水しぶきが高く打ち上がり、制服が汚れてしまったがそんな事に気を向けている余裕は私に無い。

「……あっ!おーい!メイビスー!……メイビス?えちょ、ちょっと!?」

傘を差し、雨に打たれながら校門の前に待っているアリスが、私に気付いて手を振ってくれたがその手を掴んで強引に引っ張る。

[なになにどうしたのメイビス?え、ちょっと!?なに!?]

水を蹴り、水しぶきを立てながら土砂降りの中を、強引に走り抜けていく

引っ張られる後ろでアリスが、痛そうな声を上げている事に心を若干痛めるがもしかしたらこの後更に心を痛める事になるかもしれない、と考えると更に締め付けられるような感じがした。

 

アリスの静止の声を無視しながらそのまま私の家に向かって往き、玄関を乱暴に開けてアリスを壁に押し付ける。

二人の荒くなった息遣いが、静寂の中に響く。

目が点になって驚いた様子の彼女の、金色の瞳はほんの少しだけ恐怖に揺らいでいる様も見えた。

きっと私はかなり険しい顔をしているのだろう。

雨に濡れた髪と制服からぽたり、と水滴が落ちる音が一つ。

 

「あの女誰?」

私ってこんな声出るんだ。

私の問いにアリスはきょとんとした表情で私に言い放った

「……え?あー、"ナナ"の事?」

誰よりも愛おしい、透き通るような声で聞き覚えのある名前が頭に響く。

ナナ……?でもなんで下の名前で呼んでるの?それが気にくわない。

「そう。赤毛の小娘よ。誰それ?ねぇ教えて?」

思わず私はもう片方の手で彼女、顔の横の壁に平手を叩きつける。

ドン、と出てきた音に彼女の方がビクリと震えて、されど気にしていないかの様に言葉を続けてきた

「あら?覚えてなぁい?幼稚園の時の友達の……」

 

その一言で私のノイズの掛かった記憶の靄が晴れた。

幼く、水色の装束に身を包んだ赤毛の陽気な彼女の笑顔。

三人で手を繋いで遊んだあの時の記憶が蘇った

「思い出した...炎のナナ?」

 

炎のナナ。中学の時の後輩の渾名だ。

魔法実験室でよく火柱を立てていた事で、その字名が付けられ先生達からよく怒られていた、気さくで正義感に溢れたやんちゃな後輩。

すっかり忘れていて、頭に電流が落ちたかのようなショックを受けた。

それがよほど間抜け面だったのか、彼女は笑いながら私に何をしていたのか教えてくれた。

どうやら、私たちが通う学校の近くに引っ越してきたらしく、様子見しに来たところにアリスが校門に居たので挨拶をしていたとの事。

道理で親しいわけだと腑に落ちてほっとしている所にアリスから催促がきた

「ふふふっ、取敢えずに中に入れてくれない?身体が冷えちゃうわ?誰かさんのせいで」

 

その言葉で私の心がまた痛くなり、丁重におもてなしする事にした。

濡れた服を二人とも脱いで、ハンガーに掛けて部屋干しをする

アリスには私の部屋で待ってもらって、私は彼女をもてなす為にコーヒーを入れて茶菓子を棚から引っ張り出してお盆の上に乗せる

台所から出て行ってお盆を手に持ちながらふと考える。

これ、家にアリスを上げたの初めてじゃない?

 

その事実に顔が一気に熱くなり、先ほどの勘違いの事もあって羞恥心と緊張で体温が上がった感じがする

それに今さっきまでアリスは上と下の下着一枚だけで私の部屋で待っていて、更に言えば今私のお気に入りのパーカーを羽織ってくつろいで待っているはず……

そう妄想するだけでも更に顔が熱くなり、想うだけで心が熱くなっていく。

一分程身悶えし漸く心を静めて、自室に入る

 

「あれー?遅かったじゃん。どしたの?」

「なっ、ちょっとなんで下着一枚なのよ?!服渡したよね!?」

扉を開けた先には、三角座りでスマートフォンを弄っていた下着一枚の彼女の姿。

可憐で純白な素肌が、赤色と桃色を基調とした鮮やかなパンツとブラジャーを際立たせ、妖艶な雰囲気を醸し出している。

同年代とは思えない美しい体系に思わず全体を嘗め回すように見てしまい、見惚れてしまった

なんとか私は平静を取り繕い、お盆を机の上に置き、アリスにさっき渡したはずのパーカーを投げ渡す

 

「うなっ!え~、だって……お胸のサイズ合わないし……」

「羽織ればいいじゃないの!もうっ!」

不服そうに、よく分からない鳴き声を出しながら、私のパーカーの袖に腕を通していくアリス。

一度腕を広げて羽織る訳だから彼女の華奢な身体が視界に入らないわけも無く……

反射的に視線を他所に外して、服の擦れる音だけを聞き入れる。

「すぅー……いい匂い~……」

袖を通し終えてアリスは、パーカーの袖を口元に当てて匂いを嗅ぎ始めていた

流石に匂いを嗅ぐのはやめてくれ、と静止させながら、アリスの隣に座りこもうとした私を押し倒してきた。

「あ..?ちょっと、アリス!?」

 

無言で素早い動作で私を押し倒してきて、成すすべなく押し倒されてしまった。

すぐ立ち直ろうとして私は身体に力を入れるが彼女の金色の髪に残る花の香りが鼻を燻る。

視線を真っすぐにし、文句を言うとアリスに目線を向けると金色の瞳が覗き込んできていた。

「ねぇ、なんであんな怖~い顔して私にあんな事聞いて来たの?もしかして浮気してるとでも思ったの?私が」

 

「っ...」

全くもって図星である。

先ほどあった勘違いもあって私は目を合わせる事が出来なくなり首を横に倒して視線を切る。

顔が熱くなるような感覚がするや否や今度は首元に冷たく、また生暖かい感覚が伝う

「ひゃ!?」

 

首を...甘噛みされている...?

私の首筋に顔を埋めて、牙を立てて私に甘噛みしてきている。

ピリピリと痛みを発して、脳がそれを勝手に快楽に変換していく。

暫くして私の首元から、銀色の糸を伸ばしながら口を離した。

 

「私最初に言ったよね?もうメイビスちゃんしか見てないって。」

 

妖艶な笑みを浮かべて、口を開き魔法を唱えて私の衣服を全て切り裂く。

着替えたばかりなのにまた下着姿に剝かれて、素肌をアリスに見られている事実に、顔が熱くなってしまう

 

「切り裂きの呪文。恋人の私を疑ったわる~いメイビスちゃんには、お仕置きが必要だよね……?」

 

金色の瞳が私を見下している。

頬を紅に僅かに染めた整った顔は、今から人を喰らう捕食者の顔をしていた

何故だか私はそれが酷く淫靡に見えてしまい、これから起こるであろう事に思いを馳せてしまう。

体が震えその瞳に見詰められてから、身体が抵抗をやめてしまった。

 

「ひゃい...」

情けない声しか私の口からは出なかった。

「ひっ、ぅ……」

両手が頭の上で転がっていた、クッションに押しつけられて動かせなくなる

アリスの柔らかい太ももが、私の足の間に無理やりねじ込まれてきて、身体が跳ねる。

首筋に顔を埋めてそのまま私の首筋に生暖かい感触が伝わってきて、まるで飴を舐るかの如く私の首筋を舌で這わせてきては身体がふるふると快楽に震える

アリスの花の様な良い匂いの髪は私の素肌に垂れてきて一本一本触れる度にくすぐったい

そして、それがまた私に快楽を与えて来て口から情けない声が漏れ出ていく

 

「ひゃんっ!?」

すると突然、彼女は私の首筋に、強く噛んできて牙を食い込ませてきた

じわりじわりと噛まれた所から、甘い痛みの様な快感が頭の中でぱちぱちと弾けて、意識が一瞬ふわっと浮かぶような感覚に打たれた

腰が浮いて急に与えられた快感を逃がそうとして、足の間に置いてあった太ももに股間を掠めてしまって、それもまた頭が痺れる様な感覚を受ける

「ぷは……これで私のだね、てあれ……?メイビスちゃーん?おーい……」

 

首から彼女の温もりが薄れていく。

ありすの声が遠くで聞こえるような気がするけどよくわからない、だんだん遠くなってく。

快楽の波が私の中で荒れ狂い私の精神を犯してきて頭がふわふわとして思考に淀みができて麻痺してしまっている

そのまま寝れてしまいそうな感覚にじっくりと浸りながら私は瞼を閉じて身を委ねようとして……

 

ぐりっ。

 

「あっ……!?」

頭の中に暴力的な程に気持ち良い感覚が、弾けて強引に叩き起こされる。

快楽が身体中に鳴り響きビクビクと震える

何が起きたのかわからず私は首を動かして、衝撃の発生源の下半身に視線を向けると、アリスの太ももが私の股座にぐりぐりと押し込んできていた。

下を見てまたアリスの顔を見やると、悪戯に成功した子供の様に無邪気な笑顔を私に向けてきた。

金色の瞳の奥が、怪しく輝いた気がして、下腹部がゾクリと疼く。

 

「メイビスちゃん首甘噛みするだけでイっちゃってそのまま寝ようとしてたんだもん。まだ夜は始まっても無いのに寝れると思った?」

「ぁっ、あぅ……!や、やめ……」

ぐりぐりと私の股座にある敏感な、女の子として一番大切な部位を、アリスの白くて綺麗な太ももが押し込んでくる。

奥に刺激と衝撃が来る度に、私の身体がビクビクと跳ねては思考を白く染めていく

逃げようとしても両手はアリスが捕まえて逃してくれないし、足に力を入れようと閉じようとしても間に捻じ込まれたアリスの足がそれを赦してくれない。

またアリスの太ももが、奥に進行してきて淫粒を潰してくる。

その度に自分でも想像が出来ないほどの甘い声が私の口から、漏れ出ていき部屋に響いて行く。

 

「あっ、あぅ……んにゃ……ふぁ……おっ、んむぅうっ!」

煩わしかったのか首筋を舐めてくるのをやめて今度は舌を入れて口付けをしてきた。

舌が咥内を這う度に思考が彼女だけになり満たされて、屈服していく。

もうだめ、逆らえない……気持ち良すぎて。

アリスとのキスが深くなるたびに身体中の力が抜けて行って快楽が身体を、脳を、全て支配してくる

 

ぐちゅりと私の淫壺から出たであろう蜜が彼女の太ももを濡らしている音が部屋に響いて私の耳に鮮明に入ってきて上も下も分からずに徐々にどこかに逝ってしまいそうな、果ててしまいそうな感覚が昇ってくる。

意識が上へ上へとなって往き、私の意識はどんどん怪しくなってくる。

(やば……こ、れ……イっ、く……イく……好き、好き好き好き好き好きすき……)

 

身体の操作権を完全に失っていき脳内が真っ白になって意識を快楽が刈り取っていく

酸欠になる程深いキスをされて気持ちよくなって頭も身体も何もかもが分からなくなって私は……

「イってるの可愛い……愛してるよメイビス……」

その言葉を最後に意識を完全に失ってしまった。

 

──────────────────────────

 

「……メイビスちゃん?おーい?あれ?」

メイビスちゃんったら寝落ちしちゃった。

ちょっとやりすぎちゃったかな、でもメイビスちゃんが悪いよね?あんな魅力的な表情で私を煽って来たんだもの

やっぱりメイビスちゃんは魔法耐性が高いね。

行為中にこっそり魅力の魔眼で支配しようとしてたのに全然効かないんだもん。

あ、私のだからちゃんと確り噛み痕つけてあげないとね。

 

硝子細工を扱うように丁寧に、壊れない様に首筋に噛みつく。痛そうに喘ぎ声を短く上げたのが耳に入り、彼女の首から口を離す。

血が滲んで、私の歯形がはっきりと浮かび上がる。

「ふふふ……私のメイビス・マクラーレン……嗚呼!愛おしい、美味しそう。全部ぜーんぶ、血も肉も愛液も骨も全部食べてしまいたい……」

私の吸血鬼としての本能が、下腹部に刻まれた淫紋が怪しく輝きながら浮かび上がって子宮が疼き始める

息遣いが荒くなって少し息苦しくなる。

吸血本能を抑えるために自分のカバンから薬を取り出して、ペットボトルに入った水と共に胃に流し込む。

そうすると下腹部に浮かび上がった淫紋が消えて、さっきの興奮が噓みたいに収まる。

 

「ふぅ……この身体にも困ったものね……ちょっとした事で簡単に発情しちゃうんだもの。」

吸血鬼になってから身体の衰えや肌荒れを感じなくなった反面、吸血本能や性的搾取したいという気持ちが月毎に強くなって往ってしまっている。

このままいけば私は、恋人を全部食べてしまっちゃうかもしれない。

「まぁ。それでも良いんだけどね。」

だってだって、食べて一つになってしまえば私の中で永遠に愛せるもの。

今よりずっと一緒に居られるし、他の女や男に現を抜かす心配も無くなってまさに一石二鳥。

性欲も吸血もメイビスちゃんがいれば全て満たせるし、愛し愛されて幸せに過ごせる!

嗚呼、なんて素晴らしい。

私の気持ちに早く気付いてくれないかな、メイビス・マクラーレン。

 

色欲に塗れた想いを馳せながら私はメイビスちゃんの黒髪をひと撫でし、頭が痛くならない様に膝枕をしながら介抱してあげる事にした。

起きた時にどんな反応するのかすごく楽しみだけど、結果的に私が大暴れしちゃって部屋を荒らしちゃったから片付けてあげないとね。

メイビスの勘違いと誤解から始まったとはいえ、私もちょっとハッスルしすぎちゃった訳だし。

なんか、眠くなってきちゃったし私も寝ようかな……メイビスのベッドで一緒に寝てみたかったしいいよね。

 

メイビスを魔法でベッドに寝かして、布団を被せる。

流石に寝ている状態で寝間着を着せる事は難しいし起こしてしまうかもしれないから下着一枚なのは赦してくれるよね。

私も下着のままでいっか。着替えるのもめんどくさいしね、それにこのお布団…メイビスちゃんの匂いでいっぱい。

いつかこれが毎日になればいいな…おやすみメイビス。また明日。

 

一生一緒愛してるからね。




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メイビス・マクラーレン
種族:半人・半狼
年齢:17
性別:女
得意とする魔法:身体能力を向上させる魔法
概要:本作の主人公であり視点主の女学生
肩まで伸びる黒髪黒髪ショートに深紅の瞳が輝く近接戦闘を得意とする魔法使い
本人は無自覚だが強力な魔法耐性と呪術耐性が身体に備わっている
満月のその日、月夜の光を浴びると純黒の狼に変身し完全に覚醒しその夜が終わるまで暴れ回ってしまう。
普通の月光を浴びるだけでも尻尾と狼耳が露出してしまうこともしばしば。

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