対サキュバス、インキュバスの受講を受ける為に魔法薬学の授業を選択したメイビス・マクラーレンとアリス・ラグウェイ。
然し、その担任の先生はアリスのような吸血鬼たちを毛嫌いしているらしく、ひと悶着起きそうな険悪な雰囲気に…。
「起立、気を付けェ。本日は魔法薬学の受講を執り行う。ちょっとでもふざけてみろォ、すぐにこの教室の窓から投げてやるからなァ。はい、礼」
「宜しくお願いします!シュルード先生。」
今日も今日とて、授業が始まる。
それは学生をしている身として当然の事であり、受講する義務がある。とはいえ、選択制なので選ぶ義務はあまりないのだが…。
特に今回の授業は対淫魔の薬学を学ぶ事の出来る貴重な機会なので、私もアリスも受ける事にした。
アリスと選択授業が被る事があまり無いので、内心嬉しくもあるが、それよりもまずは授業だ。集中して聞かなくてはならない。
号令だけ済ませると、シュルード先生は肩まで伸びる緑色の髪と、長い獣耳を気怠そうに靡かせて眼鏡の位置を指で直しながら奥の準備室に消えていった。
「楽しみだねぇメイビスちゃん」
隣から間延びした声が耳に入ってくる。ふとその声の主を見ると、恋人のアリスが指先で試験管を器用に回しながら、分厚い教科書を小説を読むような形で片手に持ってぺらぺらと紙が擦れる音を出しながら指で素早く捲っているのが視界に入ってきた。
一見すると適当にしている様にも見えるが、彼女は一度目に入ってしまえば脳に全て入り込んでしまう異能を会得している。ずるい。
私が隣にいる恋人の吸血鬼と談笑に花を咲かせていると、準備が終わったのかシュルード先生が大きな獣の耳を揺らしながら、大量の荷物が入った箱を魔法で浮かばせて中で物音を立てながら奥の準備室からやってきた。
「机の上に置いてある荷物全て退けろォ、溶けて買いなおす事になっても知らんぞォ。」
「種族特性上翼や尻尾、耳が飛び出ている奴は基礎変装魔法で引込めとけーぇ。千切れるぞーぉ。」
先生がそう一声掛けると、教室にいる皆が荷物を退かす為に物音を立てる。
私たちもそう多くない荷物を机の下に仕舞うと、段々と教室から物音が少なくなっていった。
先生が私たちを見回すと、もう良いと判断したのか、短剣を一振りして私たちの前に実験道具達が箱の中から取り出されて並べられていく。
魔石で動くアルコールランプに鉄製の小さな鍋、机兼実験台の上に様々な薬草や素材達…必要な物が全て揃えられると、シュルード先生が今回行う内容の授業内の本題を黒板にチョークで書きながら気怠そうに言葉を発していく。
「今回やることはーぁ、対サキュバスインキュバス用のポーションの作成だ。あいつらは人を魅了し、夢の中にさえ出没して淫夢を見せ発情させて無力化させた後に精力を貪り喰らいそして、気に入ったエモノを巣に連れ込んで死ぬまで慰み者や愛玩具にする化け物どもだ。」
「無論ニンゲンだけじゃなく、あたしら獣人や同じ魔族である吸血鬼、挙句の果てには上位種族である天使族にまで影響を及ぼし、堕天させてくる始末だ。」
「そんな奴らへの対抗策だが、奴等の弱点は"媚薬"だ。それも濃度の高い奴。淫魔は人を発情、魅了させる術に特化しているが、決して耐性が強い訳じゃない。むしろあいつらはめちゃくちゃ弱い。下位の媚薬を飲ませても怯んで少し動けなくなるが、それじゃあ駄目だ。目を合わせたり、魔法を使われたらもう逃げられないからな。」
シュルード先生が淡々と説明しながら、黒板に淫魔の特徴や概要を詳しく丁寧に、分かりやすく書いていってくれている。
何故この様な授業を受けなければならないのか…と一年の頃はそう考えていたが、よくよく考えてみると淫魔達からの被害が年々酷くなっており、私もあいつらから被害を受けそうになったのだ。
その時はアリスが守ってくれたからなんとかなったが、私も精力を吸い尽くされて死んでいたと考えると悍ましい話である。思い出すだけで身の毛がよだつ。
嫌な思い出に耽っている間に、シュルード先生の説明が終わってしまったようだ。
話は聞いていたが、薬の調合は正直苦手だ。細かい分量を量って正しい製法を元に作らなければ失敗してしまう。
「
シュルード先生が長い耳をピクリと動かして、私たちに背を向けながらそう吐き捨てると、私達より前の席に座っていたリリスが水色の髪を靡かせながら立ち上がり意見する。
「お言葉ですが、私も私達吸血鬼も他人事では無いので受講させていただいているんです。それに先ほどシュルード先生も吸血鬼にも影響があると説明なさってくれていたでしょう?薬学だけでも経験を積んで、奴等への対抗策を学んでおいても損はないと思うのですが。それとそのヴァンパイアプリンセスと呼ぶのはやめてください。私にはリリス・レッドロードと名前が…」
「そうよぉ?200年前に魔族達に家を焼かれたからといって、一切関係のない私達に八つ当たりするのはやめてもらえますぅ~?」
気まずいって。先生固まってるって。
アリスもアリスで、そこまで頭に来ていない筈なのに面白半分で乗って先生を挑発するのやめて。
私の目線に気が付いたのか、アリスは私の方を向いて舌を出して悪戯に成功した子供みたいにあざとく表情を繕う。
すると黒板の方から大きな、大きな溜息を吐く声が聞こえてきた。その声は教室全体にわざとらしく聞こえる程に。
「チイッ…いけ好かねェ吸血鬼共だ。だからキライなんだよーぉ…。ほら、さっさと始めろ、今日は各々課題として挟んであるレシピの媚薬が完成するまでこの教室から出さないからな。」
教室が静まり返り、皆が固まっていると、私達の様子にイラついたのか舌打ちをして叫んだ。
「さっさと始めろガキ共!!」
「は、はい!」
先生の怒号と共に私達は急いで調合をし始める。
本を開く音、魔石アルコールランプに火を灯して魔力が唸る音、フラスコを落としてガラスの破片が跳ねる音。
浮遊魔法で窓から外に投げ飛ばされる同級生男子。
様々な音を立てながら教室は騒音に包まれていく。
「メイビスちゃん?課題終わらせちゃお?」
私は覗き込んできた金色の瞳で、はっとなり私も一緒になって材料を手に取り、まな板の上に置く。
アリスは私と一緒に作業する様で、使おうと思っていた魔石アルコールランプに火を付けてくれた。
そんな様子を横目に、私は薬学の魔導書を開き媚薬の項目を開いて、順番に素材を仕込んでいく。
仕込んだ素材をアリスは手に取り、魔力水が二人前入った鉄鍋に手順通りに入れて混ぜてくれる。
私が次の材料を切ろうとすると、アリスからの静止する声が私の耳に入り込んできた。
「メイビスちゃんそれ切らないで!切ったら中身の媚薬出てきちゃうからぁ!?」
「え?」
私は声に驚き、力加減を間違えてまな板ごと媚薬植物を叩き切ってしまった。
水飴が跳ねるような音が聞こえて、桃色の液体が顔いっぱいに飛んできた光景を私は呆けながら見ていた。
「へぷっ」
正面から受けて、私の視界は薄桃色の世界が広がった。
嫌だけど、甘い癖になる香りが私の鼻を燻ってきては、飛んできた液体に驚いて私は尻餅を付いてしまった。
目を瞑り受けた為、目には入っていないと思うがそれでもまだ開けたくないため、近くにいるであろうアリスに救援要請をする。
「あたしの授業でいつもやらかすのやめてくれーぇ。しっかり片付けておけよメイビス」
「もご、もごご…」
「じっとしてメイビスちゃん。お顔拭けないから」
珍しくアリスが取り乱した様子で私の顔に付着した、ラブツボカヅラの粘液をタオルで拭き取られる。
そのたびに嫌な水音が私の耳に入ってきては、甘い香りが口や鼻を燻ってくる。
蜜を少量好奇心で口に含んで飲み込むと、頭痛がするほどの甘さと喉にへばりついてくる嫌な感触が伝わってきた。
そんなことを考えていると、私の顔を拭き終わったのかアリスが私の元から離れて、額と額を合わせてきた。
「メイビスちゃん大丈夫?怪我はしてない?目に入ったりしてない?」
「んむ、ぷぁ…私は大丈夫だよ?」
ほっとした顔を見せると、アリスが私の手を取って立たせる。
じゃあ改めて課題の続きをやろ?と彼女から提案されて私はそれを受け入れる。
私のせいで遅れが出てしまったから手際よくやらなくちゃ。
そう思い私はナイフを手に取り、素材を真っ二つになったまな板の上に置くと、再度アリスから静止が掛かった。
「待って、私が切るからメイビスちゃんは鍋が焦げ付かないように混ぜててくれる…?」
「え、あ…うん、分かった、よ?」
何となく力の籠った声色で止められた様な気がして、アリスの瞳をふと覗き見ると、模擬戦の時に見せてくれた凄みを感じた。
有り無言わさずに私はナイフの持ちてをアリスに向けて手渡しをし、鍋を混ぜ始める。
ぐつぐつと音を立てながら怪しい香りを漂わせて、赤色の液体が煮立っている。
鼻が曲がりそうな思いをしながら、アリスが私に声を掛けてくれた。なのでその事を相談すると彼女からするとそんな匂いはしないらしい。
半分狼だから鼻が良くなっているのだろうか…
そう考察していると切り刻まれた素材が次々と鍋に入れこまれてきた。
焦げ付かないように混ぜて、色が紫色に変化してきたら、最後にアラクネの愛液を二滴零して火を止めて軽く混ぜる。
すると甘ったるい香りが私の鼻を燻ってきて、うっ。と声を漏らしてしまった。
完成したかどうか確認してもらうためにシュルード先生を呼ぶと、舌打ちをしながら立ち上がり私達の元に近付いてきて、銀色のスプーンを取り出して一滴掬って一口口に含んだ。
するとシュルード先生の頬が瞬く間に赤く染まって、身体を振るわせて小さく熱っぽく息を吐く。
シュルード先生は慣れているのか、冷静に懐から液体の入った試験管を取り出して、一気に飲み干して再度また息を吐いた。
「チッ…相変わらず優秀だなラングウェイ家は。無論合格だよ。効力で言うとAプラスの上級ラブポーションと言ったところか。」
シュルード先生は短剣を一振りするとクリップボードが飛んで、先生の手に収まった。
無言で何かを書き込んでいると私達に声を投げかけた。
「よーぉし、お前らはもういいぞーぉ。一番乗りだ。早く教室から出ていけーぇ。」
「あ、ちょ」
私達の返事を待たずに再度シュルード先生は短剣を振るって、私達を荷物事廊下に投げ飛ばした。
同時に落下速度軽減の魔法を使用していたらしく、ふわりと廊下の床に尻餅をついて私達は落ちる。
「…ねぇ、アリス」
「なぁに?メイビスちゃん」
「なんか、アリスに巻き込まれて私も一緒に嫌われてない?シュルード先生に…」
「うふふっ、どうかなぁ~」
私は一つ溜息をついて、アリスの手を取って一緒に立ち上がってその場を後にする。
身体が少しずつ火照り始めている事を何となく感じながら。
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3時限目は戦闘訓練の授業が行われる予定だったかしら。二人で廊下を歩きながら、私はアリスに確認をする。
私は近接戦闘をメインとした訓練でアリスは攻撃魔法の訓練を受講するらしい。
記憶力大丈夫?と彼女に心配されてしまった。余計なお世話だよ。
針が回り、1時限毎に来る10分の休み時間が終わりを迎えそうになる。
既に更衣室に居た私は、ペアを組む予定のリリスと談笑をしていた。
リリス、私かアリス意外と話している所あまり見た事無いのだけれども、友達はいるのだろうか?まぁ、私と話していて楽しそうならそれでいいか…。
私は考える事をやめて、リリスにそろそろ着替えて準備をしようと声を掛ける。
「そういえば、メイビス。またおっきくなった?」
「ん、何が?」
「その…おっぱい……」
唐突に何を言っているのか分からないという視線を向けると、私の想いを察知したのか慌てて訂正しだした。
「いやえっとね、同じお胸ぺったん同盟としてさ、ちょっと羨ましいなって思って…」
オーケー。やっぱり何を言っているのか分からなかったから後でボコボコにする。
リリスのいやらしい目線から遮るために、スポーツブラを付けてなるべく手早く運動着を着て木刀を片手にリリスを置いて体育館に向かう。
「あ、ちょまって、なんか誤解生んじゃった気がする!解かせて!誤解解かせてよメイビスっ!」
なんか後ろで騒いでいる声が聞こえる気がするが無視。授業に遅れてマイナスを食らうのは私も御免被るのでね。
足早に、身体能力向上の魔法を使って3歩で皆の元に合流すると、リリス涼しい顔をして背中から蝙蝠の翼を出し文字通り飛んで私の元にやってきた。
今回講義を行ってくれる王国騎士団長兼先生は、全員揃った事を確認すると、二人一組でペアを作って模擬戦を行う様にと指示を出して回った。
余った人、またはそれを望む人は騎士団長を相手に手合わせをするらしい。あの人たち生きてこの授業終われるかな。
「メイビス」
「リリス」
お互い同時に声を掛け合う。
私は振り向いて水色髪の君を見ると彼女の紅い瞳は闘争心で燃えている様に見えた。
いや、それは私も同じなのだろう。きっと私は口角が上がってしまっている。
この時間を楽しみに待ちわびたのだから。
「メイビス、さっきの誤解を解くためにもここで私のために敗北してね」
「誤解も何も、リリスはむっつり生徒会長って言うのは分かってるわよ。」
「やっぱり誤解されてる!?」
「さぁ、そんなことより構えて?やり合うわよ。」
私は木刀の剣先をリリスに向けて闘志に似た殺気をぶつける。
するとリリスの目が据わり、紅に染まった瞳に黒い光が差し込み剣を立たせて構えを取った。
嗚呼、楽しい愉しい模擬戦闘が始まる。
これから起こるであろう出来事を期待し、胸を膨らませると彼女は仕掛けてきた。
私の首を獲りに来たリリスの横薙ぎされた剣先を、首を身体ごと軽くひねり回避し、そのまま傾いた身体を重心移動の勢いを用いて彼女の胸めがけてキックを撃ち込む。
然し私の脚は空を切り、リリスは既に私の後ろに立って剣を頭の上に構えて振り下ろす体制を取っていた。
瞬間的に身体能力を高め、最高速度を高め敵を薙ぎ打つ。
然しその魔法に欠点がある事を私は勿論知っている。来る方向さえ分かればたとえその技に予備動作が無かったとしても私なら容易く避けれる。
彼女は木剣を音速に近しい速度で、私の残像に10回の斬撃を振り下ろし叩き込むと体育館に轟音が響き渡った。
「
リリスも本気なら私も本気で当たるしか勝ち目はない。
私は自身の身体能力、反射神経を極限まで魔法で高めて木剣を振り下ろし後隙を晒していたリリスの元に殺到し、魔力を込めて剣を横薙ぎに振る。
そこで私は彼女の紅い瞳と目が合った。
リリスは既に態勢を整えており、私の木剣は容易く受け止められた。
無論、それでやれると思っていなかった私はそのまま横薙ぎ、縦、横、斜め、横、突き。と木剣を振るう。なるべく早く強く、最適に近付けるように彼女を攻め立てる。
それでもリリスの護りは崩せなかった。
吸血鬼の中でも王家吸血鬼の子女。長女である彼女は生まれた時から剣を握りそして剣術を習ってきた。
王宮剣術は攻守一体の剣術。極めればその守りは流水の如し。
私の斬撃は全て受け流されて受けきられ、わたしの剣撃を止められる。
リリスは嗤った。
「じゃァ。今度はワタクシの番ですわね!」
私は彼女の木剣の動きを見る。
見る。観る。診る。視る。
然しそれでも私は、彼女の木剣の動きを見る事が出来なかった。
否、動いてすらいなかった。
私から見るリリスの顔は上下反転し、遠ざかっている様に見えて、私は片手で彼女に投げられたのだと自覚する。
私は空中で回りながら足で着地するために態勢を整えようとし、リリスの木剣が私の腹部に一撃入れられそうになっている。
認識するより早く私の手が動き、空中で木剣を用いて斬撃を防御する。
リリスは驚いた様な顔を見せ、少し遅れて二撃目を放とうとする。
然しその遅れが私にチャンスを生んだ。
右足が木の床に付くと同時に私はその足で、床を蹴り、木剣に向かって蹴りを入れて弾き飛ばす。
つもりだったが、彼女の態勢を崩しただけになってしまった。
それだけで十分だ。
私はまだ浮き上がっていた左足で空中を蹴り、その勢いのまま腹部に一撃入れる。
リリスは私のその動きに反応できずに、寸止めを素直に受け入れて硬直した。
「ふぅ…詰めが甘かったわね?リリス。」
「っ…!」
一瞬初めて負けるかと思って焦りを感じた。
リリスがあんな型破りの動きを…私の腕を掴んで投げ飛ばしてくるとは考えていなかった。
私は額に流れる水滴を拭いながら、先ほどの戦いを脳内で再現し、反省点を見直す。
私を投げた後に距離を一気に詰めたあの歩法、縮地と言ったかしら。いつの間に会得していたのか。
そう感心してリリスの方を見ると、リリスはぺたりと座り込んで、唖然としながら悔しそうに下唇を噛んで、翼を震わせていた。邪魔になるから仕舞ってほしい。
「も、もう一回…!もう一回戦いなさい! 」
「私も終わるまで模擬戦するつもりだったから安心し…な…」
身体が熱い…?
視界が歪んで見えて、下腹部から熱を感じて私はその場で蹲る。
お腹を押さえる度にずくりずくりと過剰な程に疼きを感じる。
集中できずに、私は自身に施していた変装魔法の維持すら出来なくなり、半狼である証拠の耳と尻尾を露出させてしまった。
「メイビス?大丈…」
「ひゃあんっ!?」
リリスが私の安否を問うために、私の肩に手を触れた瞬間、私の身体が言う事を聞かずに勝手に跳ねた。
下着が濡れそぼるような感覚が、股下をなぞり、尻尾がぞわぞわと毛を逆立ててしまう。
何故、どうして急に。
そう思考していると、私の意識を刈り取る様に快楽が脳を支配してきた。
何処にも触れていないのに関わらず、蜜壺から液が滴り、乳頭は固く先立ってしまう。
「えっとぉ…そ、そうだ…!眷属たち!アリスと、シュルードを呼んできて!大至急!!」
「なんなのよ…まだ私との決着もついていないし…」
リリスの声が甘美な物に聞こえる。
何を喋っているのか分からないが、一言アリスとだけはしっかりと認識できた。
でも身体を動かそうとしても全然言う事を聞いてくれず、私は自分の身体を抱くことしかできない。
目を瞑っていると、更に暗くなり、何かと片目を開けて周りとみると、薄紫色の被膜が私とリリスを覆い隠していた。
その景色を最後に私の意識は、真っ白に染まって行った。
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「待っててねメイビスちゃん…!」
リリスちゃんから聞いた眷属の話によると、メイビスちゃんはラブツボカズラの液を飲み込んでしまったに違いない。
あの時まさか飲み込んでいるとは…シュルード先生も取り扱いには注意しろとあれほど言ってたのに。
体育館の扉を開けて、人込みをかき分けて中心にいるであろうメイビスちゃんを探し出す。
「アリス!こっちよ!」
すると、私を呼ぶ声が聞こえた。
恐らく眷属の主であるリリスであろう。その声を頼りに私は見つけた。
シュルードがメイビスの傍に居て、彼女の身体を弄っている様子に。
「ちょっと、幾ら先生でもなに生徒の身体を弄って!私のメイビスを!!」
「おーぅ。落ち着けーぇ。」
シュルードに飛び掛かろうとした瞬間、私の身体は動けなくなり、すぐさまあの獣人シュルードが魔力の主である事を把握する。
こんな高度な浮遊拘束魔法を使えるのはあの獣人しかいない。
身動きの取れなくなった私は、ソイツを睨め付ける事しかできなかった。
「おっかねぇーなぁー。アタシは応急処置しているだけだよ」
短剣を回して、後ろ腰に納めると私は床に足を付ける事が出来た。
頭の中を冷静にさせて、状況をよく見ると、メイビスとシュルード先生の周りには空になったポーションが転がっているのが見える。
そういえば一応魔法薬学の先生なのだから、特効薬ぐらいは作って置いてあるか。
「さっきの行動は不問とする。ぱっと見、恋人が襲われている様に見えたんだろうな。」
「聡いお前ならわかると思うが、さっきの授業で使ったラブツボカヅラを誤って飲んじまったんだろうなこの狼娘は」
「ラブツボカヅラは通常、その液を口に含むと快楽に身を焼かれ、脳が性欲に支配され挙句の果てには性別問わず誰彼構わず襲う変態と化す。」
「だが、そこにいる姫君がその症状を緩和し、身体を抑えて暴走を止めてくれていた。礼をいうならそっちに言いな。それと今日は絶対安静と午後の授業は休みな。ポーションは飲ませたから明日には回復すると思うが…」
浮遊魔法でメイビスちゃんを浮かせて、私に持たせるシュルード先生。
メイビスちゃんから甘く淫靡な香りがしてきて、私の欲求を刺激し思わずそのまま襲いそうになるが、理性がそれを押しとどめてくれた。
私は離さないように、誤っても傷をつけないよう、割れ物を扱う様に抱きかかえる。
シュルード先生は一息ついたのか、道具達を片付けて、去り際に小さな声で私に耳打ちしてきた。
「間違っても性行為するじゃねーぞぉ?一週間はずっとその発情した状態になるからな。」
私の傍を通り過ぎて行ったシュルード先生の表情はどことなく、嗤っているように見えたのは私の気のせいだろうか。
言われなくても、流石にこんな魅力て…疲れ切った状態のメイビスちゃんを私が襲う訳ないじゃない。やっぱりあの先生は駄目ね。
全く、失礼しちゃうわ。
「アリス、メイビスは大丈夫なの?」
「あらリリスちゃん…一応そうね、メイビスちゃんは平気よ?あとは私に任せて、このまま家まで送るから」
「え?午後の授業はどうするの?」
「メイビスちゃんが居ない授業に価値があるの?もちろん休むわよ」
「…」
何よその表情
当たり前な事言って悪い訳ー?もう、リリスちゃんも失礼しちゃうわねっ
私は適当にリリスちゃんに感謝の言葉を伝えながら、その場を後にし、教室に戻ってメイビスちゃんのバックを眷属に持たせてメイビスちゃんはそのまま私が抱っこしてお持ち帰りする。
今日は日の光が強く、私の肌が悲鳴を上げているから仕方なく日傘を眷属に射させて陽光を遮る。
暫く歩いていると、メイビスちゃんのお家が見えてきた。
「えっとー…
…普通に開いちゃった。もしかして魔法の対策していなかったの?このお家…。
後で執事達に頼んでこっそり改築してもらわないとね。
「おじゃましまーす」
誰も返事は帰ってこないのは分かっているから、そのままメイビスの部屋に直行し、シーツを直してそのままベッドにメイビスを寝かせる。
相変わらず頬は紅潮して、魅力的でえっちな顔して寝息立てているけど…。
… … …
襲いたい気持ちをぐっとこらえて私はメイビスちゃんを看病する為に、頭を撫でて一度この場を後にすることにする。
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私の目が覚めると見知った天井が見えて、窓ガラスの方を見ると既に日は落ち切っており、満丸と輝く月夜の光が私の布団を照らしていた。
上半身を起こし、布団を捲ろうとすると、私の布団に腕を枕にしながら突っ伏して寝息を立てる愛しい君の姿が見えた。
もしかしなくとも、体育館で気絶した後アリスが運んでくれたのだろうか…。
そう考察し、私はアリスの金色の髪を撫でる。相変わらず、撫で心地の良いしっかり手入れされたサラサラな髪。
撫でる度に彼女の良い匂いがいつもよりよく、分かる。
そう、寝起きなのに関わらず五感が冴え渡っている。
忌々しい満月が窓越しに私を照らしてきてはその魔力を身体一杯に浴びてしまう。
やばい、クる。
そう頭の中で認識してしまったが最後、私はきっとこの街や学校の友達を食らう巨狼のバケモノに変貌してしまうのだろう。
怖い、嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ私は、誰も襲いたくない、食べたくない、殺したくな
「大丈夫だよメイビスちゃん。」
「っ…!?」
独り恐怖に怯えていると、嗅いだことのある甘く落ち着く香りが鼻を燻り、温もりが私を支配してきた。
アリスだ。私が起きた気配を察知して、起こしてしまったのか…
いや、そんなことよりも
「ア、アリス!離して!じゃないと私、貴女を真っ先に…」
「うん、知ってる。だから大丈夫よ」
彼女の言っている事に理解が追い付かず、私は唖然としながら頭を撫でられて彼女の好きにさせられる。
ありすのおてて落ち着くなぁ…柔らかいし、わたし今アリスの胸に顔埋めちゃってる…。
アリスの温もりを全身で感じながら、脱力しているとアリスが言葉を紡ぎ始めた。
「メイビスちゃんが倒れた後、シュルード先生が処方してくれたんだけど、その時にね同時に月の魔力の影響を抑えてくれるお薬もメイビスちゃんに飲ませてたらしいの」
「だからこうして暴走しないで、お耳と尻尾だけで済んでるんだけど…落ち着いた?メイビスちゃん」
アリスの胸の中でこくりと小さく頷いて動きを見せる。
小さく微笑んだ声が私の耳に入ってきて、また私の頭を撫でてくれる。
…このまま甘えてしまうのも悪くない、か。どうせ恋人だし。
そう割り切ると私は、更に強く抱きしめて、深く深呼吸をする。
「ふふふっ、いつもはこんなに甘えないのに、どうしたの?メイビスちゃん」
「
あまり弄らないで、素直になれないだけだし…。
私は小さく彼女に反抗すると、頭の上で「むっ」と小さく呟いて私の獣耳に触れてきた。
そう獣耳に。
彼女の細い指が私の柔らかい骨や、穴の周りをなぞるたびに私は嬌声をあげてしまった。
「ひっ、ふぁぃっ、んっぃいっ!?あ、ありすっ…」
「メイビスちゃんのお耳もふもふで柔らかいね~、あ、これは軟骨かな?こりこりしてる」
普段耳なんて触られても擽ったいだけなのに、どうして今日に限ってこんなに、気持ちいのぉ…?
柔らかい手つきが耳と一緒に、私の頭の中までも犯してくる。そんな感覚が背筋を伝って全身を震わせる。
「なんでどうしてってお顔しちゃってるね。」
「元はと言えばメイビスちゃんが悪いんだけど…まぁ、お月様のせいって事にしておいてあげるね」
ありすのおててでお耳が弄られて何もかも分からなくなってきてりゅ…
頭撫でながらお耳弄るのやめてよぉアリスぅ…
幸せホルモンで脳内を満たされながら、心地よい感触に身を委ねていると尻尾の方から一際強い衝撃が、私の身体全身を貫いてきた。
「でもお仕置きはしないとね?えいっ。」
「きゃうっっっ!?んん゛っん゛っぅっ…!!」
今、何が起こったの?
私、アリスに何をされたの?
全身が麻痺するほどに強い快感を脳が受信して、私は小さく震えながら脱力する事しかできなくなっていた。
辛うじて頭をあげて彼女の顔を上目遣いに見ると、悪戯に成功したと喜ぶ、今から私を食らう捕食者が其処に居た。
「ア、リス…?ぅっ、しっぽやめぇ…っ」
「んいぃっ…あっ、ぅ…」
アリスは無言で何を言わずに、私の尻尾を弄り続ける。
そのたびに私の意識は、頭の中を波打つ濁流に刈り取られそうになり、身体は喜ぶ様に跳ね続ける。
大事な場所を守る布地は、もはや意味を為そうともせず、ただただ私のいやらしい蜜を沁み込ませていた。
あ、これやばい。アリスのその手やば…イ…
「っ゛っぅ゛~~~~っ…んっぉお゛ッ…しっ゛っぽぉっ…むりぃっ…っ!」
頭の中がぱちぱちと電撃が走る感覚を感じながら、深い快楽が私を責め立ててくる。
外も中も訳が分からなくなりそうだ。
まだ、ちゃんとした性感帯を触られていないのにどうしてこんなに感じてしまうのだろうか。
そう淡く考えていると、尻尾を握り撫でていた手が離れて行って、少しだけ寂しさを感じてしまった。
アリスの身体に身を委ね、預けていると、また頭を撫でてくれた。淡い至高の中、アリスが上で呟いた気がした。
「はぁぅ…はぁ、はひ…あ、りす…?」
「…あーもう、いいや。我慢できない」
突然アリスの綺麗な金色の瞳が私の近くにやってきた
そう思えば次に、私の唇に柔らかい物が振れて口が塞がれる。
私の中に柔らかく、ぬるりとしたものも一緒に入ってきては、私の舌が引っ張られて絡めとられてしまっ
「ん゛ぅ~~~~っっっ!」
なにこれ、なんだこれすごくきもちい、なにこの…わかんない、分からない判らない。
私は何をされている?今、私は何をどうしてアリスがわたしにぃ……
「ぷはっ…えへへ、メイビスちゃんすごい顔になってるね…?わたしのキス、そんなに気持ちよかった?」
銀色の糸がアリスの舌と私に繋がっている様に見える、私はもしかしてキスだけでアリスに絶頂させられてしまったのか?
あり得ない、普段の私ならこんな体たらくあり得ないの…。
どうしてこんなにも身体が疼いてしまうの…?やっぱり満月のせいでこんなことに…
そうこうしている内に、私はアリスに押し倒されてベッドに背を預けて上に乗られていた。
「メイビスちゃんが悪いんだよ…?そんな顔して、私を誘ってぇっ…!」
「ア、アリスっ、おちついてわ、わたんむぐぅっっ…!」
また口をふさがれた。
今度は私が抵抗できないように、アリスの魔力で両手両足を拘束されてしまった。
もう逃げられない。
衣服を剥かれ、下着を脱がされると私は期待に胸を膨らませてしまった。
これからアリスは私を食べるのだろうと、でもいつもと様子が違うから普段より激しいものになるのだろうと。
この先の事を考える度に私の大事な場所が疼きを覚える。そう考えていると、アリスの指が私のトコロに…
「っっ゛…!」
アリスの細くて綺麗な2本の指が、段々と徐々に、ゆっくりと私の秘所をこじ開けていく。
冷たいような、暖かいような感触を身体の内側から感じながら私は、次々とやってくる快楽に対して身を捩る事しかできない。
しかしそんな微かな抵抗も、アリスのキスで無に帰してしまった。
深く深くキスをされる度にわたしの頭の中はアリスに支配されて、何もすることが出来なくなってしまう。
そして
「っぅ゛っ~~~~~っ…ふっ゛、~~~~っ……!!」
一気に私の奥まで、アリスの指の根本まで私の中を貫いてきた。
敏感なところを掠めて指が通過したため、私は大きく喘ぎそうになるが、アリスがそれを許してくれない。
舌で舌を絡めとられ、唇は動かす事も出来ず、ただただ私はその暴力的な快楽をこの身一つで受け止めるほかなかったのだ。
とても、嬉しくなっちゃってる。身体が喜んでアリスを離そうとしない。そんな私を察してか、キスを一度辞めて私の耳元に囁いてきた。
「メイビスちゃんのここ、すっごい締め付けて気持ちよさそうだね。どうしてそんなに淫乱狼さんなの?」
官能的で甘く、媚薬の様な声は私に効果覿面で、それだけでも果ててしまいそうになってしまう。
私のお尻にまで垂れてしまっているのか、下半身を揺らすだけで粘着性のある水音が耳に入ってきた。
その動きも私の抵抗と判断したのか、中に入っている指の動きが荒いものになり、私の中を唐突に蹂躙しはじめる。
「ひっ、あっぁっ…うぅっぐっ…いぃぅうっ…あ、ありゃしゅ…んひぃっっぅうう…!」
無言でただただ私の事を責め立ててくる。
でもふとした瞬間に目が合う度に、その黄金の瞳は私を愛おしく嘲笑っている様に見えて、羞恥心に駆られてしまう。
アリスの指は留まる事を知らず、次第に私の事を絶頂に導いていき、段々と意識が白く染まっていく。
上に上にと目が行っていく感覚を感じながら、アリス責める手が激しくなった。
(きもちいきもちいきもちいきもちいきもちい、ありすありすありすありすぅ、いく、イくいくいく、イっちゃういく、いうぅ)
「あぅ…ッんんん…っひっ…!!もっとぉ…きもひ、ぃッもっ、とぉっさわ、って゛ぇ…ッんんッ…!?!?あ゛ッ、ん、ふぅっひっらめぇええ゛っきっあァき、ち゛ゃうぅ゛う゛ッ!」
自分でも何を言っているのかわからないまま私は快楽を貪り尽くしていると、アリスの牙がわたしの首筋を食んできた。
その痛みでさえ私の絶頂をより深く導く調味料でしかなく、私はとうとう、アリスの指で絶頂してしまった。
深く、深く、意識が遠のき真っ白に染まって行って私はそのまま意識を手放してしまった。
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「ん、ちゅる…はれ、めいびすちゃん?」
欲望のまま従って、メイビスちゃんの首筋に食い込ませて血を吸いながら指を動かして責め立てていると、愛おしい恋人からの声がぷつりと切れてしまった。
上半身を起こしメイビスちゃんの首筋から口を離して様子を眺めると、身体をびくんびくんと震わせながら気絶しているではないか。
本当にトんだのか確認するために私は、未だ締め付けてくる肉壁をかき分けて中で指を動かす。
然しメイビスちゃんは小さく呻き声をあげなら、弱々しく身体を捩るだけでそれらしい反応が返ってくることは無かった。
という訳でこのままメイビスちゃんの身体を開発しようと思案し、指を中で押し付けながら、外側から子宮辺りを目指してお腹を手で押しつつ優しくマッサージを行う。
まだまだ私の興奮は晴れてない、だからもうちょっとだけ私に付き合ってね?メイビス・マクラーレン。
私の愛しい愛しい大事な恋人様。
彼女の身体が延々と跳ね続ける。
中での快楽を外側からでも認識できるように、マッサージをし続け快楽を身体に教え込み性感帯を創り出す。
気絶しながら呻き声をあげて、苦しそうに見えるけど、それは快楽が絶え間なく教え込まれて悦んでいる証拠だ。
あ、潮吹いた。
この調子で私は開発を進めていき、時折首筋に顔を埋めてそのまま牙を立てて血を呑む。
なんとも甘美な物だろうか。なんとも幸せな一時だろうか。
嗚呼、神なんてもの信じていないけど、こういうときだけ神様に感謝しなきゃね。
あとシュルード先生にも。
3時間弱、彼女は目を覚ます事なく私はメイビスちゃんを玩具にし終えた後、蜜や液体でぐちゃぐちゃになったシーツを魔法で片付ける。
掃除洗濯、今後夫婦…婦婦?になるのだからやっぱりこういう事はしておかないとね。メイビスちゃんは料理も苦手だし。
嗚呼、ついに食べちゃった…メイビスちゃんを食べちゃった…すっごい美味しかったなぁ…
「なんて綺麗な真っ赤なお月様。」
大方、片付けを終わらせて私はふと外を眺める。
月夜に輝く満月が私達を祝福してくれている様な気がした。
今日も今日とて、今宵は更けていく。
誤字脱字報告、感想お待ちしております。
シュルード・インクルード
薬学・生物担当
フェネックの獣人
黄緑色の髪を後ろで纏めてポニーテールにしているが、それでも背中まである。
ぼさぼさで教師とは思えない言動が目立つが、教え方が上手く、分かり易く纏めてくれる為存外に生徒から慕われている。
だらしなく着込んでいる白衣の下はグレーのジーンズに、黒のシャツを着ており、肉体の体つきは貧相に見えるがよく見ると一般的である。
サイズの合っていない魔法の丸メガネを日頃着用しており、魔力の流れと生徒達の体調を眼鏡越しに観察している。
耳や尻尾をふわふわと見せびらかすようにしている為、度々生徒や教師から狙われて触られる事がある。
しっかりと弱い為、許した人では無いと浮遊魔法で投げ飛ばされる。
得意とする魔法は浮遊魔法・毒魔法・治癒魔法
リリス・Q(クイーン)・レッドロード
ヴァンパイアロードプリンセス
帝王の姫君
吸血鬼族が持つ特有の魔眼を紅に染まる瞳に宿す吸血鬼の娘
方まで伸ばしたショートボブヘアーは水色に染まっており、全体的に幼い印象を受ける事になるでしょう。
然しその実態とは裏腹に大人びた態度と次期レッドロード家当主としての威厳を秘めている。
王家吸血鬼が皆学ぶ剣術王宮剣術を全て会得しており、皆伝になる事を許されている立場でもある。
高い身体能力と動体視力から制御することの出来る、彼女の得意魔法"俊撃"は如何なる敵から補足されることが無い、と以前まではそう誇っていた。
メイビス・マクラーレンという獣人の存在が無ければ。
そんな彼女だが…この様な地位と立場にいるため、クラスや同じ学年の人から敬遠されがちの為、一人でいる事が多い。
勿論、恋人も出来るわけもなく、ライバルであるメイビスとその恋人であるアリスのイチャイチャを目撃する度に羨ましそうな眼差しを向けるのであった。
性格は穏やかで楽しいことが好き。堅物という訳でもないので、目上の人でもない限り敬語はあまり使わずにフレンドリーに接そうとしているがいつも失敗している。
夜な夜なヒトリゴトが捗る一方である。
得意とすることは近接格闘と剣術。使えない魔法はあまり無いが、その中で特出して得意な魔法は身体能力を限界まで高めるオリジナルの魔法俊撃《フルブースト》