※この作品はR-18です。

ポケダン世界でもできる! ポケモントレーナー生活のすゝめ   作:透孔

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13――俺(オレ)とコスプレ(着るエロス)とジャノビー(女王様系くさへびポケモン?)

 いやぁ……昨日はスゴかった。

 ナヒラちゃんの進化おめでとうパーティから俺たちは少しずつ旅の準備を整えているわけだが、そのさ中でもみんなのエッチパワーは尽きることを知らなかった。

 顔を合わせて話をするだけで彼女たちは発情して、自分のヤり場所に連れて行こうとしてしまうほどにエッチになってしまっている。

 

 普段からそういうわけではないのだが……俺の顔を見る問、セックスをした日のことを鮮明に思い出しちゃって、マンコが疼いてしまうのだとか。俺は麻薬だった──?

 

 とは言え俺自身はそこまでエッチではない。

 誘われればヤるが、俺から誘うことはない。そもそもの精神年齢が大人なのだ。平時は大人の精神力で自制しているに決まっている。

 それに……ほら、ヤりすぎると擦り切れそうで怖いじゃん?

 どれだけ俺が鬼畜だと言われようとも、ヤりすぎで赤く腫れたマンコは使う気になれないからな。さすがにヤる気は失せて、相手の無事を願い優しく接しようとすること間違いなしだ。

 

 そんなことを思っている俺だが、彼女たちにそんなことを聞こうものなら直にマンコを見せて確認しようとするし、それから発情してセックスに派生しようとするからできない状態である。本当に淫乱だよなあ。嫌いじゃないけど。

 だから彼女たちの判断・裁量に任せているんだけど──いかん。考えたら大丈夫か不安になってきた。ちゃんと彼女たちも自制できてるんだよな……? 特にルガーヘとデルル。

 

 まあ現状はそんなに晴れている様子もないし、ルーが軟膏を買ってきてくれたからもしもの時はそれを塗ってやればいいか。

 

 …………昨日はエロかったな。ルー。

 

 何回も何回もセックスをヤってて、俺の飽きが来ないかどうかを心配した結果おめかしに入ったが、その結果として俺に見せてくれた衣装が普通に可愛くてビックリしたのだ。

 

 ルーに似合う白のワンピース……まさか売られていたとは驚きだった。

 そして夏の花の匂いの香水を身にまとい、気分はさながら真夏の孤島を舞台にした泣けるノベルゲーム。

 そのことを分かっていたのか知らずにやってたのか、ルーはオレのもとに近寄って、上目遣いでクリクリ大きなお目目を若干潤わせて、あどけなさと愛情とやさしさ織り交じった言葉づかいで、俺に言ったのだ。

 

『お兄ちゃん……ねえ…ゴール、しよ♡』

 

 そんな言葉に俺が釣られる──!!!

 もうね、チンコがビンビンでしたよ。あんな誘惑の仕方があるんだなって。艶めかしい声よりもエロく感じられる誘惑が存在したとは。エロの世界は広いなあ。

 まあ最近はそんな声を何回も聞いていて、本当に食傷気味だったのもあるかもしれない。新鮮さが俺の理性をさらに奪っていったのだろう。

 

 おかげで昨日は思っていた以上にたくさん出してしまったが、ルーは満足だったようだ。

 そしてこの満足感を共有するために、ルーは今朝からみんなの共に衣装を配りに行ったようだった。

 

「今晩はコスプレパーティか──っと、そうだ…!」

 

 衣装で思い出した。

 ジャノビーさんのお店に最近顔を出してないじゃん!!

 やっちまったー……怒ってないかな?

 

 ジャノビーさんのお店は化粧品とアクセを取り扱うお店だ。

 しかし、この世界においてアクセの定義は人間のそれとは若干異なり、衣類もアクセに該当されている。この世界の一般人(ポケモン)は衣類なんて着ないから当然ではある。おかげで目を凝らせばエッチな部位が見えて大変なのはご愛敬。

 

 だがまあ、ジャノビーさんのお店は…こんな場所に建っていいような店ではなかった。

 都会に建つべき有名店で、高級店なのだ。

 そんな店をこんな開拓中の場所に建ててもなんの得も生み出せないだろうに……彼女のオーナーは何を考えているのやら。

 

 そんな場所に送られたジャノビーさんは──死んだ目をしていた。

 無理もない。有名店舗で働いておきながらこんな場所に送られるのは左遷以外の何物でもないと考えてしまうだろう。

 

 そこで俺がいろいろ協力して、お店をできるだけ安定して経営できるようにしたのだ。

 いやあ。いろいろありましたよ……本当に。

 まるで脱皮した抜け殻のようだったジャノビーさんが、生気を取り戻すまでだいぶ──いや、割と時間はかからなかったが、店の経営の安定化までは時間が結構かかった。

 あっちへこっちへ東奔西走の日々……忙しすぎましたが、その結果としてジャノビーさんの笑顔を見れたので俺は満ち足りた気持ちになることができたのだった。

 

 そんなお店で働くジャノビーさんとは、仲のいい話し相手だと俺は思っている。

 都会の情報などを教えてくれたりしてくれる、優しいポケモンだ。

 週に1度は会いに来ると約束をしておきながら、会わなかったとは……申し訳ないことをした気持ちで、俺は予定を変更して、ジャノビーさんのお店にいくことにした。

 顔を合わせるだけではあるが、約束だしな。

 破った分は謝って、謝った分だけなにか話さないとな。

 

 ……そういえば。

 経営がようやっと黒字で落ち着いてきたころに、ジャノビーさんが。

 

『ね、ねえ。私とオレっちって、やっぱ……その……ううん! なんでもないからっ!!』

 

 と、意味深な言葉を言っていたのは何だったのだろうか。

 その時の顔は印象に残っている。うれしい感情が強かったが、それ以上に恥ずかしさが強すぎて、言葉を出せなくなってしまっていた。ジャノビーさんらしくない可愛らしい一面だった。

 

 それで……その時、ジャノビーさんは何を言おうとしていたのだろうか。

 そのあと割とすぐにルーとのセックスが起きてしまって頭の中から追い出されていたが、思い出すと不思議なものだ。

 夕日に照らされ、顔を赤く染めながら俺のほうをチラチラと見ていたジャノビーさん……まるでドラマの告白のワンシーンのようだった、のか……?

 

 …………まっさか。

 

 そんなのはあり得ないだろう。

 だって俺だぞ?

 前世では告白のコの字なんて味わったことのない俺だぞ??

 ……なんでか今世では愛情を感じまくっているが、それは彼女たちが人間らしくない部分があったからと言える。いい意味で。

 

 彼女は…ジャノビーさんはどちらかと言えば人間に寄っているように見えた。

 心の中で常識を理解して、そこに一本線を引いているのだ。

 ジャノビーさんにとって、俺みたいな人間のことを好きになることは色々と認めがたいことだろうに。

 

 だから、あり得ない……と、思いたいのだが……

 

「うーん……──実際に聞いてみるか??」

 

 いや、でもそれは良いのか?

 なんていうか乙女心を分かっていないのではと怒られたりしない?

 でも思い出せば出すほど気になってきたし……どうしよう……。

 

 そうこうしているうちに、ジャノビーさんのお店前にたどり着いてしまった。

 本当にどうしよう。ただ挨拶するだけなんだけど、それだけなのに頭の中では聞きたいことでいっぱいだ。

 

「う~ん……ん? あれ、これは……」

 

 なやみながら店に入ろうとしていて、扉にかけられた看板に気が付いた。

 分かっているとは思うが、ポケモンはあんな手なので普通の文字なんてものは書けない。

 文字という複雑な記号の代わりに開発された、ポケモンによるポケモンのポケモンのための文字。それがあしあともじである。

 

"Nia vendejo estas provizore fermita hodiau_(._.)_"

「うっ……よ、読めない」

 

 そして、俺はこれがいまだに読めないのだ。

 ポケモンの言語は何とか理解できるようになったが、文字を読めと言われると法則性が未だに理解できなくって読むことができないのだ。

 ただ、一緒に描かれている顔文字からして何らかの謝罪文であることはうかがえるのだが……

 

「うーん……何が書いてあるのか実際に聞いてみないことには、やっぱり──」

『大丈夫ですか?』

「あっ、ナヒラちゃん」

『ああ、あしあともじですね。私が代わりに読みますよ?』

「ありがとう…! 助かるよ」

『いえいえ、お気になさらずに』

 

 テレパシーで頭の中に鮮明な言葉を伝えながら、俺の悩みをナヒラちゃんは理解し、頷いた。

 そういえばナヒラちゃんは今、ルーと一緒にアクセで着せ替えを楽しんでいるのではなかったのだろうか。

 

『それについてはなかなか楽しめましたよ? おかげで今夜はオレさんを悦ばせそうです』

「う……た、楽しみにしてる」

『ふふふっ。……あら、これは……臨時休業のお知らせ?』

「え?」

 

 そんな、臨時で店を休ませるほどの大事な仕事が起きたのか?

 心配になってきた。最近顔を合わせてなかったから余計に。

 

「何事もなければいいが……」

『……そういえば、オレさんはジャノビーさんのことをどう思っているのですか?』

「ん? 俺が?」

『はい』

 

 ナヒラちゃんは空色の瞳を向けて尋ねてくる。

 そういわれてもなあ。いざ言葉にしようとすると悩ましい。

 

「……ジャノビーさんは健気で実直な優しいポケモンで」

『うんうん』

「……それでいて、ちょっと抜けたところのある感じ……?」

『それは…どういう感じですか?』

「ちょっとおっちょこちょいなところがあるんだよ。商品の発注量を間違えることが結構あったし……張り切りすぎてから回ることが結構あったんだ」

 

 何かイベントをすることになったら、自ら率先して頑張ろうとするんだが……何らかのミスをしてしまう。それがジャノビーさんというポケモンなのだ。

 彼女自身には悪気はないのだが……生まれつきそういう素質でもあるのかな?

 

 そんな俺の話を聞いて、ナヒラちゃんは何やらブツブツと呟きながら、考える表情を少しの間固めてしまっていた。何か気になるところでもあったのだろうか?

 

「パララ……ラァ……? クエラァ……??」

「大丈夫か?」

『──ええ、大丈夫です。少々考え事をしていたので』

「そっか。なら良いけど、あんまり考えすぎないようにな」

『……』

 

 俺の発言が何か気になったのか、ちょっと目を見開いてから、ジト目にして呆れたような表情になった。

 な、何か起こらせるようなことでも言ってたか……? 記憶にないんだが。

 あれか、乙女心でも傷つけるようなことを言ってしまっていたか?

 

「な、なんだよー」

『……いえ、そうですね……オレさんは、ちょっと考えているほうがいいかもしれませんね』

「???」

『きっと、すぐわかると思います』

 

 何その意味深な言葉……

 それを言い残して、ナヒラちゃんは先に帰っていった。

 だがまあ帰り道はナヒラちゃんの家ではなく、俺の家──宿屋の場所だけど。

 

 背中を見せながら去っていくナヒラちゃん。

 その足にツーっと、ちょっとした水滴が流れていくのを見ることができた。

 ナヒラちゃんのお尻はフリルのせいで見ることはできないが、マンコはずいぶんな垂らし癖があるらしく、エッチなおつゆを滴らせるのだ。

 今ナヒラちゃんの足を流れる水滴は、ソレなのだと思い……俺は興奮を隠せなかった。

 

 ……やっぱ今晩はエッチなことになるのかあ。 

 

 本来なら忌避すべき行為なのだろうけど……彼女たちが誘うのだから。

 彼女たちが自制した上で行っているのだから、止めるのは無粋なのだ。誰が何といおうとそういうものなのだ。

 

 俺は自分自身にそう言い聞かせながら、湧き上がる興奮で目覚めようとしているチンコの感覚を感じつつ元々の用事を済ませようとジャノビーさんのお店を離れるのだった。

 臨時休業は気にはなるが……まあ、ジャノビーさんのことだからきっとすぐにいつもの顔を見せて来ることだろう。

 

 

 

 

 

 

「…………ジャノっ」

 

 そんな根拠もない確信をする俺の背中で、店の中から──誰かがジーっと、見ていた気が微かにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 日も暮れて月が昇る夜になった。

 ルーたちはこの宿屋のリビングでエッチパーティの準備を行っている。

 今回のテーマはコスプレだ。

 

「ふーうっ……興奮が止まらなくなってきた」

 

 今、リビングではみんなが着替えている最中だ。

 俺の理性を削り取るためだけの衣装。

 美しさとか可愛さとか賢さとか、コンテストに出れそうなほどの才能をエッチのために使うその贅沢さたるや、まるでメインディッシュ前の前菜ではないか。

 

 エッチとは、なんて奥の深い……いや、変なことを考えてるな俺。

 

 最近エッチに大っぴらになりすぎているのかもしれない。もうそろそろ正気に戻るか。

 正直みんなが俺のことを積極的に愛してくれるのが嬉しくあると同時にちょっと怖かったりするんだよね。

 みんなは違うって言ってくれてるけど、これが俺のチートの影響じゃないとは言い切れないし……

 

 それに最近リビングをエッチな雰囲気にさせすぎてて母さんにとても悪いことをしている感じがして気が気でないのだ。

 

 母さんは若いころを思い出すとか言って笑って見逃してくれているけど……それでも娘とその友達と義理の兄がズッコンバッコン盛りあってるのを笑顔で見続けられるとは到底思えない。

 たとえ許され続けるとはいえども、もうそろそろ自立しなくては。

 

「──と、いうことは……フリーなヤり部屋が…?」

 

 イヤイヤイヤ、そっちの方向に捉えちゃダメだろうが俺。

 せめて平時は清楚になろう。これからエッチな雰囲気になるとしてもその直前までは清楚さ100%を保ち続けるんだ、そうしよう。

 

 そのためには、やっぱりコミュニケーションが大事だろうか。

 ヤるような間柄ではなく、笑いあうことができる、仕事仲間的な関係……

 

 ……そう、ジャノビーさんのような、友人的な存在とのふれあいで失いつつある清楚感を蘇らせなければ──

 

「………ゃの~?」

「ん? 窓から声が……?」

「じゃの~?」

「ジャノビーさん…どうしてここに?」

 

 頭の中にジャノビーさんのOL服の姿を浮かべていた最中に、まるでその思いに答えたかと言わんばかりに窓の外でジャノビーさんがつるを伸ばして窓をたたき、俺を呼んでいた。

 ……やっぱり今の俺、不純だなあ。絶対に禊(みそ)いだほうがいいと思うぞ俺。

 

 しかし、どうしてジャノビーさんがこんなところに?

 それでいて、なんでここから俺を呼んだんだ?

 素直に玄関から入ってもよかった──いやよくないな。もうすぐエッチする場所に呼べないわ。こうして呼んだほうが健全だったわ、うん。

 

「今日は臨時休業だったはずだけど……、まさか、何か店の経営によろしくない事態でも起きたのか!?」

「じゃ、じゃのっ!」

「そうじゃない……? ちょっと品出しで大変なことになってただけ? ──ならいいけど…無茶はしないでくださいね。ジャノビーさんのその体が傷つくと、俺は悲しみますから」

「じゃ、ジャノっ…!!?」

 

 ジャノビーさんの身体はだいぶスベスベだ。

 それでいてヒンヤリしていて、まるで水に濡らしたタオル……いや、あれほどゴワゴワしていない。そうだ、ちょっと寒いところにしまってあった厚めの本の表紙、あれみたいな感じである。

 以前から頭をなでることが割とあったからよく覚えている。それでいて癖になりそうな肌触りなんだよね。

 

「じゃのぉ……ジャッ! ジャノビー!」

「俺が必要なことでも起きたか?」

「ジャノ!」

「…………よしっ」

 

 うまく聞き取らないが、どうやら一大事のようなことが起きてしまったらしい。

 準備をしているみんなには悪いが、ジャノビーさんのことを優先させてもらおうと俺は窓から飛び出す。

 

 チートによって向上している身体能力が、足首を挫きそうな動きを修正・補正して余裕な状態にしてくれる。ポケモンのために使えるなら嬉しいことだ。

 

「それで、何があったんだ?」

「──……」

「ん?」

 

 影に隠れてうまく見えないが……ジャノビーさんは何かを持っているのか?

 木の枝のような……ん、木の枝?

 

 ここポケダン世界でしょ?

 それで、木の枝……?

 

 ──ダンジョン内で振れるえだじゃね?

 

「──ジャぁっ!!」

「ぐっ!? ──これは、すいみんのえだ……」

 

 気づくのが遅れた。

 ジャノビーさんが俺にその木の枝を振り、ポンと飛び出た光に当たってしまい……俺は、それの詳細を理解すると同時に意識を失っていった……

 

「……じゃぁのぉ……♡」

 

 意識が途切れる最後に聞こえた、エッチな感じのあるジャノビーさんの声にまさか、と宜しくない予感をしながら……俺の目の前は真っ暗になるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ……気持ちいい感じが、する?

 

 疑問形なのはそんな感じがするのにどこか気持ち良くなれていないからだろうか。

 チンコが気持ちよくなっている感じはする。

 なのに、どこか気持ちよくならない。

 

「…………ん、んん……」

「──じゃっ、んじゃぁっ!」

「…………」

「じゃぁぁっ……んー、じゃぁぁっ!」

 

 意識が戻って見えたのは、ジャノビーさんが俺のチンコを頑張って元気にさせようとしている姿だった。

 

 チンコをスベスベヒヤヒヤな小さな手とチロチロとした細い舌にナデナデペロペロされている感覚は気持ちいいものがありながら、たどたどしくも必死そうなその行為はエッチさよりも愛くるしさを感じさせる。

 つまりは……全然エッチじゃないのだ。むしろ可愛いが勝ってしまっている。

 

「(ペロ、ペロッ……)フー、フー、のじゃぁっ……」

 

 周りを確認すると、見覚えのある部屋模様が見える。

 どうやらここはジャノビーさんのお店のようだった。少々……いや、だいぶ雰囲気が変わり、まるで地下室のような薄暗さとライブホールみたいなテンション感を感じるライトがインモラルな雰囲気を醸し出していた。

 

「……SMルームかこれ?」

「のじゃっ!? ぁっ、じゃっ、じゃぁっ、のじゃぁぁぁっ!?」

「あっ──大丈夫、か……」

 

 ……なんてスケベな衣装を着てるんだジャノビーさんっ!

 

 あまりに暗すぎてわからなかったが、今のジャノビーさんはとてもスケベな格好だった。

 生まれて初めて履くのだろう、黒いハイヒールと独(・)特(・)な(・)ス(・)ー(・)ツ(・)で身体をうまく動かせずにジャノビーさんは後ろに倒れてしまった。

 だが、その恰好はスーツ姿とはいいがたい。

 エナメル塗装により独特な光沢を見せ、要所要所はがら空きのその恰好にスーツが持ち得る表の社会で使えるような社交性は皆無だろう。

 

 つまり、ジャノビーさんが身を包んだその姿は女王様の服(ボンテージスーツ)と言って差し支えない、エロ専門の衣装だったのだ。

 

「じゃっ、じゃじゃじゃっぁぁぁ……」

「……なんてエッチな恰好なんだ、ジャノビーさん」

「じゃ!??」

 

 事実だ。

 黄色い襟の下をそのボンテージスーツで包みながら、足回りなどの各所をぽっかりと開けていることで感じられる内側のエロス、そしてジャノビーさんの股間の内側をまたいでいるパンツのようなジッパー。

 その内側には、ジッパーを開いた向こう側にはマンコという女性の神秘が隠されていると思うと……スケベだと思い、俺の脳内にエッチパワーが増していく。

 

 チンコはその影響で硬さを増してきている。

 準備はだんだん出来つつあるといっていいだろう。

 

「でも……」

「じゃ?」

「なにか、違うんだよなあ……」

「じゃのっ!!?」

 

 なんだろうな……

 ジャノビーさんにはそれがなぜか似合わないという感覚があって、チンコがこれ以上硬くならないような気がする。

 

 一体なにが足りないのだろうか……

 そもそも、これじゃないのだろうか?

 いやでも、ジャノビーさんの折角のプレイを妨げるのもなあ……

 

 ってあれ?

 俺、ジャノビーさんに襲われてるのか?

 マジで?

 冗談だろ??

 あのジャノビーさんだぞ。みんなを笑顔にさせる素質のあるあのジャノビーさんが???

 

 っていうか……ジャノビーさん、俺を襲うにしても女王様プレイはさすがにどうなんだ???

 もうちょっとこう……なんかあっただろ!

 普通にエッチに誘ってくれても嬉しかったのに……

 

 そこまで考えてわかった。

 

「──ああ、そうか」

「じゃぁ……」

 

「ジャノビーさん、女王様プレイやめよう!」

 

「のじゃあっぁぁ!!?」

 

 ジャノビーさんみたいな根っこから優しいポケモンにこの役回りは無理だ。

 もしかしたら、プレイをしている最中に目覚める可能性はあるのだろうが……俺のチンコに四苦八苦するようでは、ジャノビーさんに女王様プレイは無謀だろう。

 

「じゃ、のじゃあ……」

「大丈夫です、ジャノビーさん。あなたのおかげで俺は新たな学びを得ました。今考えたこの代案なら俺はジャノビーさんと満足のイくセックスできる自信があります」

「のじゃ!?」

 

 俺が言い放った言葉に涙目になってきているジャノビーさん、落ち込んでいる暇はないですよ!

 あなたのおかげで俺は今テンション上がってきたんですから!!

 あれ、チートスイッチがもしかしたらオンに切り替わったのだろうか。いつの間に? まあいいや。

 

「ジャ! ジャノォ!?」

 

 その代案とは!?

 俺の発言を急かすようにその大きな目をきらめかせて俺を見つめる。

 興奮しているのか、この俺のチンコでセックスする瞬間を想像したのかマンコを隠すジッパーが濡れ始めていた。

 

 そんな目をしているから──そんな可愛い顔だから──そんなにエッチな本性を隠していて……俺にそれを精一杯向ける姿も可愛くって……──そんなくせしてポンコツだから、上に立つ者のようなリードパワーは皆無。

 

 そんなジャノビーさんだから──

 

「代わりに──俺が女王様になります!!! 」

「…………のじゃ!!??」

 

 ──俺が支配したくなっちゃうんだよおおお!!!!

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