※この作品はR-18です。

怪獣娘隷属化計画   作:大枝豆もやし

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転生

 

 俺はいわゆる転生者というものだ。

 

 俺は前世とも言える記憶を持っている。

 記憶がよみがえったのは五歳ごろ。ジャングルジムから落ちて、頭を打った衝撃で全て思い出した。

 

 

 

 前世の俺はつまらない人間だった。

 

 朝起きて、会社に行って、帰って寝る。

 言われた仕事をなんとなくして、最低限の家事をやる。

 大した趣味もなく、ネットの動画を見たり、無料のソシャゲしたり、暇な時間を潰す。

 

 何のために生きて、何のためにこんなことをしてるのか自分でも分からなかった。

 虚無感と孤独。漠然とした不安と不満をずっと抱え、不平不満を言って過ごしていた。

 かといって何かを変えようとする気概もない。必死になれる何かを見つけようとはしなかったし、努力する気力も持つ気にはなれなかった。

 満たされない。何処か生き苦しい。けどソレが何なのか分からず、どうしようもなかった。

 ソレは今世でも同じ。また同じように生きるんだと俺は軽く絶望していた。

 

 この力を手に入れるまでは。

 

 バトルナイザー。

 怪獣を自在に操るツール。

 俺はコイツを手にしてから変わった。

 

 怪獣が暴れ、宇宙人が攻めてくるようになった。

 ソレにシンクロするかのように、バトルナイザーを拾った。

 

 俺は怪獣を操ってソイツらを殺してきた。

 使用する怪獣はゴジラ。

 他の怪獣と戦って弱っていたところをバトルナイザーで取り込んだ。

 

 

 ゴジラは強かった。

 他の怪獣を倒し、宇宙人の兵器を潰してきた。

 

 ゴジラは強くなった。

 出来ない事が出来るようになり、勝てない敵を倒せるようになった。

 

 ゴジラは忠実だった。

 本来なら命令なんか聞く筈のない怪獣王が、俺の前では奴隷のようにひれ伏した。

 

 

 どうやら俺はレイオニクスの因子を継ぐ人間で、怪獣を操る力が元からあったらしい。

 バトルナイザーはそのサポートでしかなく、他の者には使えない。

 まあ、そんなことはどうでもいい。

 重要なのは俺とゴジラの事だ。

 

 俺はゴジラと共に戦い、強くなってきた。共に勝利してきた。

 コイツとならどんな敵でも勝てると、何でも出来ると思っていた。

 あの男が現れるまでは………。

 

「ククク…。不完全とはいえこのレイブラッドを打ち倒すとは。やはりお前は最高傑作だ」

 

 レイブラッド。

 全ての宇宙を統べた全能の神。

 不完全であっても相打ちまで持っていくのが限界だった。

 

「この仮初の肉体は間もなく滅ぶ。しかし、実に有意義だった」

 

 

「安心して逝け。我が息子、レイプロトよ」

 

 

 勝手に妙な名前で呼ぶんじゃねえ。

 俺の名は玄都礼(くろとれい)だ。

 言い返したいがそんな体力も残っていなかった。

 

 俺は死ぬ。

 もう助からない。

 けど、恐怖はなかった。

 

 

 存分に楽しんだ。

 もう十分遊んだ。

 安心して眠れる。

 

 

 バトルナイザーを放り投げる。

 俺の手から離れた途端、凄まじい勢いで何処かへと飛び去った。

 故郷である地球目掛けて飛んでいったのだ。

 ゴジラを帰す為に。

 

 俺が死ぬ以上アイツはもう自由だ。

 あんな小さな檻はもう必要ない。

 外で思いっきり暴れな。

 

 強いて心残りがあるとすれば、自由に暴れるゴジラをこの目で拝めないことだ。

 他は特にない。

 

「(じゃあな)」 

 

 目を瞑る。

 静寂の闇が俺を包み込んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お、やっと起きたかご主人様!」

 

 目が覚めると、目の前に美女がいた。

 何で?

 

 

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