核実験したのが人間だと、そもそも核自体知らないので恨みようがありません。
色んな作品でゴジラはよく人間を恨んでるとありますが、どうやって犯人が人間だと分かったんでしょうかね。
「な、お…お前もダークリングを持っていたのか!?というかウルトラマンだと!?」
「ああ、俺のはちゃんとした“オリジナル”だけどな」
礼とバルタン星人―――オーブダークとロックベムラーはテレパシーで会話していた。
「おそらくお前のダークリングは複製品だろ?バトルナイザーの複製に成功したように、ダークリングも出たんだろうな」
「フン、オリジナルを持とうが関係ない!このまま潰してやる!」
ロックベムラーが突っ込んで来る。
ベムラーをベースに、ゴルザのように全身が岩石を彷彿とさせる硬質的な外観。
体格は本来のベムラーより筋肉質で短い腕はがっちりとした剛腕に、頭部は喉元まで覆う兜の様なデザインになっている。
毒の棘は強化されており、岩のように鋭く頑強なものへと変化。防御力と攻撃力の両方を向上させていた。
明らかに通常のベムラーより格上。
フュージョンアップにより強化されたこの怪獣は、EX怪獣にも匹敵する。
「おっと」
グルン!
ロックベムラーの突進は、あっさりと受け流されてしまった。
角に手を添え、怪獣基準でほんの少し力を加える。
途端、突進の威力が暴走し、あらぬ方向にいくどころか、自身にダメージを与えた。
そう、先程のゴモラと同じ状況である。
オーブダークはその間に次の技を仕掛ける準備をした。
スペリオン光輪。
溜めポーズを取ってから、回転する巨大な光輪を放った。
ソレは立ち上がろうとしていたロックベムラーに命中。
岩のように堅く鋭い毒棘を回転しながら切り裂いた。
「ぐおおおお!!?おのれぇ!」
今度はビームを吐くロックベムラー。
ベムラーのペイル熱線とゴルザ超音波光線が相乗したソニック熱線。
威力は勿論、チャージ時間や発車時間も本来のソレと比べて断然速い。
しかし、相手が悪かった。
「らあ!!」
オーブダークの飛び蹴りが、ロックベムラーにぶちかまされた。
タイプチェンジ。
ウルトラマンダークとティガダークの力を使えるオーブダークは、パワータイプやスカイタイプの力を一時的に引き出すことが出来るのだ。
今回使用した能力はスカイタイプのスピード。
ソレでロックベムラーの攻撃するタイミングを見極め、驚異的な瞬発力で回避。空中で更に加速して蹴りを食らわせたのだ。
「こ…このぉ!」
だが、スカイタイプのパワーではロックベムラーの堅い外皮と分厚い筋肉にダメージを与えることは出来なかった。
驚いて怯んだものの、ロックベムラーはすぐさま反撃に出る。
剛腕を振るう。
非力そうな短い腕でも40万馬力もの怪力を発揮するベムラーの腕力。
ソレにゴルザの剛腕と怪力が乗り、更にパワーアップしている。
当たればダメージは不可避である。
まあ、当たればだが。
「らあ!」
カウンター。
上体を逸らしてロックベムラーの攻撃を避け、上体を戻しながらその勢いを乗せて殴る。
顔面、しかも兜で守られてない箇所。
拳が当たる直前にパワータイプの能力で威力を底上げした。
「この…クソが!」
今度は頭突き。
身体の筋肉全体を使った体当たりに近い一撃。
オーブダークはソレを肘で捌き、受け流すことで背後に周り込んだ。
振り向くロックベムラー。
瞬間、オーブダークはラッシュを繰り出した。
両拳に黒いオーラを纏って破壊力を向上。
ソレは堅牢な毒棘を砕き、分厚い筋肉に浸透し、ダメージを蓄積させていった。
「うらあ!!」
「ごべええええええええ!!?」
サイドキック。
赤黒い光を足に纏ったソレはロックベムラーの毒棘を砕き、その破片を吐き散らしながら蹴り飛ばした。
転がっていくロックベムラー。その隙にオーブダークはトドメの準備を整える。
赤黒い光を両腕に纏い、右腕を上に、左腕を横に伸ばす。
L字を描いてエネルギーを溜め、臨界に到達した途端、両腕を十字に組んで発射した。
前面に黒い輪が展開され、組んだ腕から撃ち出される必殺光線。
ソレはロックベムラーに命中し、大爆発を引き起こした。
爆発が晴れてロックベムラーのいた箇所が顕わになる。
そこにはもう何もなかった。
「(クソ!クソクソクソ!何なんだアイツ!?)」
バルタン星人は逃げていた。
ウルトラマンの必殺技を食らって変身が解けた瞬間から。
バルタン忍法を使う事でその場から逃走することに成功した。
目的地は自身の宇宙船。
光学迷彩をかけて離れた場所に隠している。
見つかることはない。地球人ごときとソレに操られている田舎怪獣では。
たとえ力で勝っていようとも、文明と科学技術はバルタン星が圧倒的に上。最後はやはり頭がものをいうのだ。
「な!?そ、そんな馬鹿な!?」
宇宙船にたどり着いた瞬間、バルタン星人は驚愕した。
宇宙船が破壊されている。
推進機だけ破壊されており、それ以外は無事。
間違いない、自然現象ではなく人為的に破壊されたものだ。
では一体誰が…。
「ぐわアアアアアアアアアアア!!?」
突如、光が襲ってきた。
青白い光と赤黒い光。
ソレは挟み撃ちの形でバルタン星人を包み込んだ。
「成程、擬人化した状態でもビームは使えるんだな」
オーブダーク―――礼は変身を解き、バルタン星人を拘束した。
「実験は済んだか?」
「ああ、大体な」
今回の戦闘で知りたいことは大体知れた。
ゴジラを以前同様に操って戦えるかどうか。
ダークリングを以前同様に使えるかどうか。
擬人化した状態でも怪獣の技を使えるかどうか。
「バトルナイザーもオーブリングも…俺もお前も変わりないな」
「要は強ぇってことだな」
ゴジラもオーブダークも問題なし。
バトルナイザーもダークリングも正常に稼働しており、腕も鈍っていない。
特に、怪獣娘の状態でも光線や怪力………怪獣の力が使えるのは大きい。
怪獣では出来なかったことが出来るようになった。
宇宙船を部分的に破壊し、乗っ取ることに成功。
こうしてバルタン星人を拘束している。
「じゃ、次はコイツから話を聞くか」
「あ、その前にコイツをバトルナイザーに取り込んでくれ」
突然、ゴジラがそんなことを言ってきた。
「いいからいいから」
「まあ、分かった」
バトルナイザーを起動させてバルタン星人を取り込む。
礼のバトルナイザーは上位のレイオニクスのみ使えるネオバトルナイザーであり、礼はその中でも上澄み。
怪獣を操る数に限りはあるが、取り込む怪獣数に制限はない。
「そうだな。じゃあ次は新しく取り込んだ怪獣をどれだけ操り、力を引き出せるか実験だな」
・オーブリング
礼が侵略宇宙人と戦った際、その宇宙人から奪ったもの。
本来なら宇宙で最も邪悪な心の持ち主にしか使えないのだが、レイオニクスの力で洗脳して使っている。
バトルナイザーやレイオニクスの力があるせいか、使用頻度は低い。
奪ったのも悪の宇宙人が使えないようにするためであり、