厳密にいえば、俺は正式なレイオニクスバトルを経験してない。
そもそも、俺は他のレイオニクスと趣旨が違う。
俺は最大最高最強のレイオニクスを作るためのプロトタイプ。レイオニクスバトルの為ではない。
俺が戦ったのは、暴れる怪獣や侵略してきた宇宙人のみ。しかも全員東映に登場する敵であり、円谷の敵キャラとの交戦経験はあまりない。
一応レイオニクスと戦ったことはあるが、そいつらも基本的に東映とかの宇宙人でありレイオニクスバトル自体は開催されてなかった。
ちなみに、正式なレイオニクスバトルは原作同様にレイモンが参加し、見事勝利したらしい。
で、このバルタン星人はレイオニクスバトルにあぶれたという。
この宇宙ではレイオニクスバトルに参加し損ねた宇宙人や、脱落したもののバトルナイザーが健在なレイオニクスが再びレイオニクスバトルを行おうとしているらしい。
開催者であるレイブラッドのジジイがいなかったら意味ないのに。
とまあ、だから俺は他のレイオニクスに喧嘩を売られる可能性があるという。
レイオニクスバトルと一切関係ないのに。
「お~い!ご主人様!こっちこっち」
ところで、今の俺はとある惑星で擬人化したゴジラと一緒にバカンスしている。
俺の使ってた宇宙船が遂に限界を迎えた。
バルタン星人のを使おうとしたが、ゴジラが破壊したので使えない。
よって、バルタン星人に二つとも直させている。
バルタン星人は高い科学技術と分身などの特殊能力を持っている。
彼女ならすぐ直せるだろう。
ゴモラも同様だ。
彼女には力仕事をさせている。
「それにしてもご主人様酷いな~。女に仕事全部やらせて、自分はバカンスで他の女と遊んでるなんて」
「う!? ………否定できない」
この星に来たのもバルタン星人の宇宙船にあった個人用旅客機を使った。
なんか、抱いた女の車使って遊びに行ってるホストみたいだな今の俺って……。
「それどころか使ってる怪獣も捧げさせたんだろ?むしろ他国の姫侵略して、宝も部下も奪った悪い国の王だろ」
「悪化してる!」
しかも反論できないのがつらい! だってマジでそうだもん!
「ホントに悪い男だぜ! じゃ、もっと悪いことスるか♥」
むにゅっと、ゴジラは俺に爆乳をおしつけた。
柔らかい感触。もっと楽しみたいが今はソレより大事なことがある。
「ゴジラ、今はそんな場合じゃない。分かってるだろ?」
「あん?もしかして“あの鳥”のことか?」
ゴジラが指さす。
その先には巨大な円盤のような飛行体が浮いてるのが見えた。
『聞こえるか未開地惑星の愚民共よ!この星は今日から我ら侵略連盟の領地だ!』
侵略者かよ・・・。
「ご主人様、いっちょやるか」
「だな」
『バトルナイザー!モンスロード!』
俺は一旦ゴジラをバトルナイザーに戻し、怪獣として再召喚した。
「じゃやってくれ」
『おう、派手にぶちかます』
脳内にゴジラの声が響く。
成程、以前からテレパシーでゴジラに指示を出し、ゴジラも応えてくれたが、擬人化を経験した今では言葉として返してくれるのか。
鳴き声だけでも感情や意図をテレパシーで直接伝えていたから特に不便はなかったが、これはこれで便利だな。
『ぐわアアアアア!?な…なんだ!?なんだあの熱線は!?貴様がやったのか!?』
軽く
命中してダメージこそ与えたが、撃墜とまではいかなかった。
UFOの操縦主がこちらに気づいて敵意を向ける。
『貴様か!?おのれよくも!いけ我が円盤生物よ!』
じゃ、やるか。
とある惑星のリゾート地に、侵略者が突然現れた。
この星の文明に大した防衛力はない。よって楽に侵略出来ると今回の侵略担当―――ブラック指令は考えていた。
しかし、ここにイレギュラーが発生した。
『なんだあの怪獣は!?こんなのデータにないぞ!?』
突如現れた黒い怪獣。
こんな怪獣がいるなんて報告されてない。
一体どこに潜んでいた?そもそも何者だ?
「(何だあの怪獣は?見たことも効いたこともないぞ)」
怪獣データベースにアクセスして調べるブラック指令。
しかし該当なし。それらしい怪獣はいるが、似ているだけで別物だ。
未知の怪獣。しかし、だからといって戦わないわけにはいかない。
予想外の敵など侵略につきもの。むしろ、ウルトラマンでないだけまだマシというものだ。
『何か分からんが行け円盤生物よ!』
ブラック指令は怪獣を呼び出した。
赤い円盤のようなものが現れ、ソレは未知の怪獣―――ゴジラの前で姿を変える。
赤いてるてる坊主のような巨大生物―――円盤生物ノーバ。
ノーバは登場したと同時に赤い霧のようなものをばら撒いた。
レッドクレイジーガス。
このガスを浴びたも者は首に赤い鎖が巻き付き、発狂或いは凶暴化させる。
ノーバはコレを使ってこの星の文明人を操り、侵略するつもりだった。
無論、単純に攻撃用の毒ガスとしても使用可能。
「(なんだこのガス!?臭!?)」
毒ガスは、ゴジラには効かなかった。
高い再生力と免疫力を持つ彼女には、ノーバの毒ガスなど臭い息にしかならなかった。
加えて、ゴジラはレイオニクスによるステータス補正を受けている。この程度の毒ガスなど効くわけがない。
しかしソレでいい。この毒ガスは煙幕。本命は別にある。
ノーバの攻撃がゴジラに直撃した。
口から吐き出された炎、ヘルボールがゴジラの肌を焼く。
火の玉が飛んできた方角目掛け、ゴジラが熱線を吐く。
しかし命中しなかった。
毒の霧のせいで視界が悪かったせいで、すでに移動していたノーバを捉えられなかったのだ。
だが効果はあった。
熱線や火球による爆破で発生した爆風が毒の霧を吹き飛ばしたのだ。
ここは密室ではない上、レッドクレイジーガスに粘着性はない。
ガスである以上外で使えばいつか換気されるし、風が吹けば吹き飛ばされる。
突進するゴジラ。
視界は良好。先程のような無様は晒さない。
確実に当てる!…と思われた攻撃は容易く避けられた。
避けながらノーバはゴジラの背後へ攻撃。
目から射出された熱線、ノーバレーザーがゴジラの肌を焼く。
レーザーに耐えながらゴジラが尻尾を振るう。
目標は攻撃の為に足を止めた直後。故に今度は避けられることなく当てられた。
だが浅い。
衝撃が十全に伝わったとは言えず、ダメージを与えられなかった。
現に、ノーバはぴんぴんしている。
反撃とばかりにノーバが両腕の触手を振るう。
表面に細かな毒の棘が生えた鞭のような触手。
しかし、ゴジラの堅い表皮を突破する事は出来なかった。
今度はこちらの番だと言わんばかりにゴジラが攻撃を仕掛ける。
一撃目、体当たり。
ヒラリと舞う布のように避けるノーバ。
しかし接近には成功した。攻撃を続行する。
二撃目、ヘッドバット。
胴体にハンマーのような攻撃が命中。
しかしダメージを受けた様子がない。攻撃を続行する。
三撃目。ラリアット二発。
二発共顔面に命中して左右に揺らす。
しかしこれもダメージを受けた様子が無かった。
攻撃が効かない秘密はノーバの身体にある。
ノーバの身体は何万本の触手から構成されており、触手も非常に柔らかく強靭。
単純な打撃はダメージを吸収・分残・無効化されてしまう。
しかし、攻撃が効かないのはノーバも同じである。
片や堅くて攻撃が通じなり。
片や柔くて攻撃が通じない。
これでは千日手………。
『ゴジラ、俺に合わせろ』
『!? ああ!』
ゴジラが腕を振るう。
途端、その腕はノーバの鞭撃を受け流した。
ただ腕を振るっただけではない。
下からノーバの触手を絡め捕るように振ることでその威力を完全に無効化したのだ。
流された威力はそのままノーバへと返り、触手のコントロールが暴走。
ノーバは大きく体勢を崩した。
「!?」
威力が暴走した触手に振り回され、のけ反るノーバ。
追撃を掛けようとゴジラが口に光を溜め…。
『ゴジラ、右に跳びながら振り返って熱線』
怪獣とのリンクを通じて礼がゴジラに指示を出す。
指示通り動くゴジラ。
途端、ゴジラのいた箇所にノーバの物とは違う触手が通過。
ゴジラの吐いた光線は、眼前に突如背後に現れた銀色の巨大な円盤に命中。
光線の威力に吹っ飛ばされ、数百m先の島にぶつかって爆発した。
「クソ、気づかれたか!」
作戦を破られて悪態をつくブラック指令。
シルバーブルーメ。
ノーバと同じ円盤生物であり、ブラック指令の操る怪獣。
ゴジラがノーバに集中している間に奇襲しようとしていたのだ。
背後からいきなり現れ、飲み込もうとしたが、逆にゴジラの光線を直に食らってしまった。
確実にいけると思ったが甘かった。眼前の怪獣は思った以上に強敵だ。
「ノーバ!こうなったらあれしかない!ファントムアタックだ!」
『ゴジラ、仕掛けてくるぞ。タイミングを合わせろ』
二人が互いの怪獣に指示を出す。
ゴジラは背びれを青白く発光させてチャージを行い、ノーバは円盤体に変形し、空中で回転して加速を付ける。
やがて加速の威力が溜って攻撃に入ろうとした瞬間…
『今だ!』
ゴジラが礼の指示通りのタイミングで光線を発射。
ノーバが攻撃に入ろうとしたタイミングで。
結果、自分からぶつかりに行く形で光線はノーバに命中した。
シールバーブル―メ同様に吹っ飛ぶノーバ。
空高く打ち上げられ、花火のように爆発した。
ソレを見たゴジラは、勝利の雄叫びを上げた。
別に主人公の指示無くてもゴジラは勝てました。
ノーバが鞭を振るった瞬間、その痛みに耐えながら鞭を受けて掴み、思いっきりぶん投げて光線を当てられました。
主人公無しでもゴジラは十分強いです。ただ、主人子なしとありでは戦闘力は格段に変わります。