※この作品はR-18です。

ペルソナ5R(レイプ)   作:しあっと

26 / 105
26話

5/6

俺は新島と共に、校長室は呼び出されていた。

まさかレイプについて新島が喋ったかと思ったが、新島にも心当たりは無さそうだった。

 

「失礼します」

 

新島と一緒に校長室へと入室する。

そこには校長が神妙な顔をして座っていた。

いつ見てもこの校長は人間とは思えないフォルムをしている。

顔の肉が垂れすぎて、首がどこにあるのか分からない。

よくそんな状態で息ができているモノだ。

きっと寝る時はCPAPをつけていることだろう。

 

「何か御用でしょうか」

 

「鴨志田くんの有様は、君も見たね。まるで『人が変わった』様じゃないか。絶対に何かおかしい」

 

俺が失礼なことを考えている間に、話が進んでいた。

どうやらこの校長は、鴨志田が心変わりした事件について疑っているらしい。

 

「それを僕たちに調べろと言うことでしょうか?」

 

「ああそうだ」

 

面倒なことだ、犯人はわかっているが手口までは証明のしようがないし、

なによりコイツに話したところで得もなさそうだ。

 

「聞けば、妙なちょっかいを出していた生徒らがいたそうじゃないか。その連中が『何か』したのか...したとしたら、誰なのか。それが知りたいんだ。」

 

気になるのはそれはそうなのだろうが、校長からの直々の命令で生徒に探らせるなんて事をする必要はあるのだろうか?

3年の学年主任でも、生徒会の担当教師でも、そこから話をすれば良いだろうに。

 

「大人が学生のコミュニティに立ち入ってもね...君たちに探って欲しい」

 

「確かに、鴨志田先生についてはいろいろ噂もありますが... まさか、例の怪盗団のことと?」

 

「鴨志田先生が変わったのは事実だ。原因がなんなのか、正しく掴んでおきたい。マスコミや警察への対応を間違えないためにもだ」

 

結局、保身かよ。

そう言う大人の汚い部分に子供をそれも自分の学校の生徒を巻き込むのはどうかと思う。

 

「はあ...」

 

新島は気のない返事を返す。

まあ、普通そうなるだろう、怪盗団なんて信じられるはずがない。

校長は怪盗団の存在を信じているのだろうか。

校長はどこか、生徒に犯人がいるに違いないと決めつけている風にも見える。

 

(パレマクリア、こいつペルソナ使いじゃないだろうな)

 

『いいや、こやつからは気配が感じ取れん』

 

コイツが統制の神が選んだ人間かと思ったが、そんな事はないらしい。

 

「鴨志田先生には、引き続き私が話を聞く。君たちは『何か』をした『誰か』を探るんだ。出ないと無責任なウワサも収まらない」

 

校長はやはり、確信を持って動いている。

何か匂うが、ここでわざわざ校長の反感を買う必要もないし、従うフリをしてどこからか探っていこう。

 

「君たちは入学以来、成績は毎回上位に名前がのっている。新島くんに至っては毎回学年首位。そして生徒会の役員を務め、教師からの人望も厚い」

 

急にヨイショが始まった。

ここは素直に聞いておこう。

 

「君たち二人はどこの大学にも推薦できるだろう」

 

そう言うことか、従うなら推薦は思うがままだが、逆らうと推薦を取り消しても良いんだぞという意思表示だろう。

狡い手段だ。

正直、新島なら推薦なんてなくても余裕そうだが。

 

「ありがとう...ございます...」

 

新島も言外の意味に気づいているのかいないのか、返事も少し困惑気味だ。

 

「特に新島くんのお姉さんは、若くして検察庁のキャリアだったかな。

君に不本意があったら、お姉さんは、あまり都合がよくないだろうね...

分かるかね?」

 

「...はい」

 

新島は渋々と言ったふうに返事を返す。

やはり姉は弱みになるらしい。

 

「そして、君は母親との仲が良くないらしいね。なんでも家を出て一人で暮らしているとか、推薦で入り、優遇を受けなければ学費で苦労するんではないかな...」

 

俺のことも脅してきた。

正直、大学の学費については見通しがついていない。

一応、国公立であれば入学金と1年間の授業料だけなら、貯金でなんとかなる予定ではいるがその先は分からない。

俺の親が成人までは面倒を見てやると言うスタンスなら間違いなく生活費の振り込みは止まるだろう。

生活費を稼ぎながら年間の授業料を払うのは厳しいものになるのが予想につく。

 

「はい、分かっています」

 

心の中でいつか殺すと思いながらも返事をする。

俺の返事に校長は満足げにうなづいた。

 

「さすがは、我が校の誇る優秀な生徒たちだ。急いでもらえると助かる、早速取り掛かってくれたまえ」

 

「失礼します」

 

新島は顔を強張らせながら、返事をして退室する。

俺もそれに続いていく。

 

「新島、2-Dの雨宮蓮と高巻杏について探ってみろ」

 

校長室から出た後、廊下で新島にヒントを与える。

奥村や芳澤などの大丈夫だとは思うが、探られたくない人間がいるため、ある程度捜査対象を絞らせるためだ。

 

「あなた、なにを知ってるの」

 

「雨宮がくだんの転校生で、高巻が鈴井志帆の友人だ。そこら辺が怪しいだろう」

 

新島の言葉を無視して自分の伝えたい事だけを伝え、場を離れさっさと帰ることにする。

新島は追ってこなかった。

レイプ犯と一緒にいたくはないだろうし、当然か。

 

 

それにしてもあの校長、確実に何かを知っている。

噂の真相を明らかにするために、生徒に脅しを入れるなんてやりすぎだ。

問題はどうやって探るかだ。

 

『教師をレイプし、脅してやらせれば良い』

 

確かに良い手かも知れない。

やはり頭脳派のレイパーだ。

しかし、何を探るかについても明確にしないといけない、現時点で校長が怪盗団について何かを知っていそうと言うのは分かっているが、何のために調査させているのかまでは分からない。

校長の後ろに誰かいるのか?

怪盗団や人の心の急激な変化について敏感になっている人物。

それも、校長に命令を下せる権力を持っている。

思い当たるのは、統制の神陣営のペルソナ使い。

パレスを持つ人間に限られるが、その人間を手段不明の方法で殺せるとなると権力を持っているのもうなづける。

 

誰かをレイプして探らせることにしよう。

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。