※この作品はR-18です。

ペルソナ5R(レイプ)   作:しあっと

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45話

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学校の廊下を歩いていると、新島とすれ違った。

それだけならままある事だが、今回はすれ違いざまに睨みつけられたのだ。

今まではそんな事はなかった。

むしろ、俺と視線を合わせない様に足早にその場を離れるのが常であった。

 

『ペルソナに目覚めた様だな』

 

ほう、どういうわけか新島はペルソナに目覚めたらしい。

俺に少し反抗的な態度を見せたのはペルソナが目覚めた事による、叛逆の精神が発露したためだろうか。

目覚めたということは、怪盗団メンバーに入った事も考えられる。

怪盗団に俺がやった事についての告発とかしていないだろうか。

レイプとは言わなくても、殴られただのなんだのであれは可能性はありそうだ。

探る必要がある。

とは言っても新島は警戒しているだろうし、刺激すると反撃を加えてくるかも知れない。

そうなると怪盗団メンバーか。

好印象を与えている人間といえど、女に暴力を振るうような人間だと聞けば印象は覆るはずだ。

なにかしら反応があるだろう。

 

 

放課後、怪盗団メンバーに接触を試みる。

幸いにも、事件についての聞き込みという大義名分があるのでそこまで怪しまれることはないだろう。

 

「あっ、高巻さん」

 

ちょうどよく、廊下を歩いていた高巻に声をかける。

 

「あれっ、副会長さん。どうしたんですか」

 

高巻の反応は普通だ。

新島に何か吹き込まれたということは無いのかもしれない。

しかし、誰が言ったか女は生まれながらにして女優らしいし、まだ気は抜けない。

 

「いや、今度は雨宮君に話を聞けないかと思ってね」

 

「うーん、蓮なら今日は予定があるって言ってたような...」

 

少し高巻の目が泳いだような気がする。

怪盗団の活動関係か?

それとも新島関係か、どちらにしろ探りは入れたいな。

 

「そうかぁ、それは残念だ。それはそうと、この間はありがとね。参考になったよ」

 

「いえいえ、失礼な事も言っちゃいましたし。役に立てたなら良かったです」

 

高巻は少し恐縮したように微笑む。

 

「そういえば、坂本君に話を聞いた時に新島さんから何かを頼まれてるみたいな事を言ってたんだけど、高巻さんは何か知ってる?」

 

「い、いやー。私は何も聞いてないなぁ」

 

再び目が泳ぐ。

案外わかりやすいタイプか?

まあ良い、折角だし能力もかけておこう。

 

「ふーん、ならその内坂本君に聞いてみようかな。ありがとう」

 

「い、いえ」

 

俺は真面目な顔を作り、高巻の目を見つめる。

 

「それと。今度こそ生徒会は、必ず生徒の役に立って見せるよ。何かあったら相談してね」

 

「はい。私も応援してます!」

 

完了の合図を受ける。

これで2回目だ。

 

「とは言っても、最近は怪盗団に仕事を盗られてるけどね。じゃあね、また」

 

「はい、また」

 

高巻は笑顔で応じた。

 

 

高巻の反応から考えるなら、恐らく新島は怪盗団メンバーに俺の事を告げ口はしていない。

若しくは、していたとしても俺が新島にしていた事について懐疑的である。

といった感じだろう。

一先ず安心できたが、時間の問題かもしれない。

尾行するか?

誰を?

高巻ならさっきまで会話をしていたので、まだ学校にいるかも知れない。

 

戻ってきた道を再び歩き出し、高巻を探す。

当然、さっき話した場所にはいない。

階段を降り、下駄箱を確認する。

いた。

高巻はちょうど、下駄箱から靴を取り出している所だった。

ナイスタイミングだ。そのまま跡をつけることにする。

 

 

高巻が向かったのは、いつか新島を尾行した時に行った駅の連絡通路だった。

そこには、いつもの怪盗団メンバーと新島が待っていた。

やはり、新島は怪盗団に入ったのか?

怪盗団と新島はそこで少し雑談をした後、移動を開始した。

尾行を続けて行く。渋谷のセントラル街まで到着したあたりで、怪盗団たちは足を止めた。

 

新メンバーが入った歓迎会でもするのか?

そんな事を思っていると、雨宮が携帯を取り出し操作を始めた。

その瞬間、景色が一変する。

渋谷の賑やかな街は何処かへと消え失せ、UFOの様な謎の建物が目の前に出現した。

辺りには、何故か札が飛んでいる。

 

『誰のだかは知らんが、パレスのようだな』

 

新島が協力しているということはこのパレスは闇バイトの元締めのものかもしれないな。

だとしたら、怪盗団は大金星だな。

何せ、警察が名前すら特定できていない人物の改心を成功させるのだから。

 

新島は恐らく、このパレスの攻略が終わるまでは、俺にアクションを起こしてくることはないだろう。

改心目前まで迫っている時に、俺の事を怪盗団に告発すれば目的がブレることになる。

新島は新入りで、しかも最初は怪盗団に敵対していた。

ここで信頼を勝ち取る必要があるだろう。

そのため、先ずはこのパレスを解決し信頼を得た後、ターゲットとして俺を候補に上げるのではないだろうか?

 

タイムリミットは闇バイトの元締めの改心が成功するまで。

そこまでに、方針を決める。

改心前にいつもの予告状が撒かれる事だろう。

それが目安だろうな。

普段よりアンテナを貼っておかねばならないな。

収穫はあった、見つかる前に帰るとしよう。

 

 

 

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