※この作品はR-18です。

ペルソナ5R(レイプ)   作:しあっと

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55話

7/9

ニュースでは、渋谷のギャング金城が自首したと盛んに報道している。

怪盗団は今回も改心を成功させたらしい。

警察や検察の面目は丸潰れだろう。

世間にも怪盗団の活躍が認められ始めている。

これはそろそろ、統制の神とやらの使いが現れても良い頃なんじゃないだろうか。

どんな人間なのだろうか?

アホだと助かるんだが。

 

『曲がりなりにも、神を騙る者の選んだ人間だ、愚か者と言うことは無かろう』

 

だよなぁ。

全く尻尾が掴めていないし、賢く立ち回っているのは確かだろう。

人相やパーソナリティーが掴めていれば、色々と策を巡らすこともできるんだが、目の前に現れてくれないものか。

 

まあ、先ずは芳澤と御船の事が先決か。

怪盗団は改心が成功し、次のターゲットを絞るインターバル期間に入ることだし、福来の事も上手くやってくれるだろう。

週明けに新島に聞いてみるか。

 

 

7/12

いつもの様に、放課後の屋上へ新島を呼び出す。

 

「福来の件、何か進捗は?」

 

「セミナーを開いて、怪しい商品を高額で売り捌いているところまでは裏が取れました」

 

まだ改心までは出来ていないらしい。

 

「そんな事は俺が一番知ってる。いつまでに改心ができるんだって事を聞いてるんだよ」

 

「す、すいません。期末試験が終わればメンバー全員でメメントスに行けます。今月中には必ず」

 

メメントスということは、パレスはないらしい。好都合だ。

というか、怪盗団もテストを真面目に受けるんだな。

新島はそういうタイプに見えるが、坂本とかはそういう風には見えなかった。

 

「怪盗団の次のターゲットについては決まっているのか?」

 

「い、いえ。まだなにも」

 

流石にまだ決まっていないようだ。

リソースが割きやすいだろう、この期間にさっさとやって欲しい所だが、あまり急かして、怪盗団のメンバーに不信感を抱かせても困るし、少し猶予をやっても良いか。

 

「今月中だ。それ以上時間が掛かるなら、一週間遅れる毎に爪を剥がさせる。良いな」

 

「はい...」

 

テストが終わるまでは待機か。

早く進めたい所だがしょうがない。

 

 

 

7/19

ニュースでは盛んに、ハッカー集団メジエドが怪盗団に宣戦布告した事を報道していた。

ネットではお祭り騒ぎだ。

とうとう、統制の神に選ばれた人間が動き出したのか?

 

それはそれとして、おそらく次のターゲットがメジエドになる事だろう。

そうなれば、新島にやらせていた件が遅れるかもしれないな。

怪盗団の今後の方針と福来の件の確認のため放課後に呼び出すことにした。

 

 

場所はいつもの屋上。

午後の日差しを受けながら、新島を待つ。

風があるといっても、日が直に当たり結構暑い。

まあ、長居するつもりもないし良いか。

 

「なにか用でしょうか...」

 

新島が扉を開け、入ってくる。

 

「メジエドに宣戦布告された様だが、怪盗団の今後の方針は決まったか」

 

「ターゲットはメジエドにするつもりですが、相手の名前が分からないので色々と調べている途中です」

 

ネットで活動している人間を特定するのは難しいか。

 

「福来の件はどうだ」

 

「そちらの方も、メジエドの調査に追われてなかなか...」

 

面倒な時に面倒な相手が仕掛けてきたもんだ。

どうするかな。

ケツを叩いたところで無理なものは無理だろうし。

メジエドの正体が分かりそうなやつなんて心当たりがない。

さっさとメジエドを改心して貰って、福来の件に着手してほしいんだが。

そういえばメメントスにもパレスにも行っていないということは、コイツがペルソナを使えなくなったと言うことはバレてないのか。

 

「お前がペルソナを使えなくなった事は他のメンバーは知っているのか」

 

「いいえ、話してません」

 

まあ、話しづらいだろうし、私、何かペルソナ使えなくなった気がしますなんて言うわけにもいかないしな。

それが正解かも知れない。

 

「良い感じの言い訳考えとけよ」

 

「はい...」

 

コイツが怪盗団から放逐されようがどうでも良いのでかなり他人事だ。

俺との関わりが疑われないのならどうなっても構わない。

除け者にされた方が俺の支配も強まるだろうし。

パレスやメメントス、それからイセカイナビの事についてはもう聞き出している。

怪盗団のターゲットについてはあらかじめ知っていたとしても、特別やる事はないしな。

 

「もう行っていいぞ」

 

聞きたいことは聞けたし、新島を返す事にした。

新島は返事をした後、早足で屋上を後にする。

 

福来の件が進むまで少し手が空いたな。

恐らくメジエドと決着が着くまでは福来の改心はできないだろう。

そして、7/24からは夏休みが始まる。

その間には新島以外の怪盗団メンバーとは接触が難しいだろうし、何か手を考えるか。

もしくは、簡単に呼び出せそうな、新島、芳澤、奥村、御船辺りに、策のタネを撒いておくかだな。

 

同時進行で進めるのは難しいだろうし、ここは芳澤関連に絞るべきだろう。

芳澤に対して今後必要になるのは、考える力を奪うこと。

俺が仕掛けた罠に引っ掛けて、悪いのは考えが足りなかった自分だと思わせ、そこで思考を停止させる。

誰かに相談させるのも避けたいが、芳澤は以前かすみと振る舞っていたことから、周りからは白眼視されているだろう。

そうなってくると、頼れるのは家族だろうな。

家族に対して相談を防止する方法か。

姉が亡くなって間もないことだし、家族に対して負担をかけたくないと言う思いが有るだろうから、そこまで心配しなくても良いのかもしれないが、ここは確実性を期しておきたい。

 

となると、やはり犯罪系になるか。

それも、自分が十割悪い、と思わせるようなもの。

なかなか難しいな。

おいおい、考えて行くとしよう。

まだ時間はある。

 

 

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