※この作品はR-18です。

ペルソナ5R(レイプ)   作:しあっと

57 / 105
57話

7/29

新島から再びメジエドの件で報告があるそうなのでで学校へ向かう。

電話やチャットでも良かったが一応、盗聴や盗み見防止のため会って話すことにした。

 

生徒会室で暫く待っていると、新島がやってくる。

 

「佐倉はどうなった」

 

「パレスは消滅して、今は眠っています」

 

改心後の精神の負担によるモノだろうか。

しかし、そのまま眠ってしまうのはレアケースなんじゃないか。

体が弱いとそうなったりするのだろうか。

ハッカーて不健康そうなイメージがあるし。

 

「他に特記事項はあるか」

 

「はい。双葉はペルソナ使いでした」

 

何だと。

ペルソナ使いにもパレスがあるモノなのか。

それにしても、何とも怪盗団に都合の良い展開だな。

ハッカーへの対処に困っていたら、偶然にも下宿先の娘がハッカーでそれもペルソナ使いときたか。

流石はトリックスターだな。

 

「お前のペルソナについてはどう説明した」

 

「モルガナ、メンバーの猫が、覚醒したばかりだろうからそういうこともあるのだろう、と」

 

向こうが勝手に納得してくれたのならまあ良い。

というか、あの化け猫はモルガナというのか。

大層な名前だな。

俺も猫を飼うことがあればそんな名前にしよう。

 

「福来の件は進めれそうか」

 

「はい。近々できると思います」

 

それは重畳。

ようやく芳澤への計画が勧められる。

 

「福来の件が成功したら、チャットに今日の生徒会の集まりは中止になったと連絡しろ。それと見られると不都合なチャットの履歴は消しておけ」

 

佐倉は眠っているらしいが、一応念を入れておこう。

盗聴の危険は新島も分かっているようで、納得してうなづいた。

佐倉の方も悪意がないのなら、消されたチャット履歴をわざわざ復元して見ないはずだろう。

新島からすればバレた方が楽になるのだろうが、やっている事は怪盗団への背信行為だ、出来るだけ隠したいはずだろう。

 

 

 

新島と別れ、家へと帰る。

芳澤の件はなんとか進みそうだが、佐倉はどうするか。

ペルソナを持っているなら新島と同じように食わせるか?

戦闘経験も少ないだろうから、容易な気もするが。

しかし、そうなると怪盗団は新島に続き、佐倉のペルソナも急に発現しなくなった事に違和感を抱いたりしないだろうか。

その後にさらに厄介な人物が加入し、同じ方法を取れば流石に原因を究明しに動くだろう。

 

連続して同じ方法を繰り返すのは危険か。

佐倉の顔も知らないし、歳の頃も知らないので誘い出すのに難易度も高そうだ。

せめて一人飛ばしなら、そういう体質があったりするのだろう、で解決するかもしれない。

 

いっそのこと怪盗団の中に飛び込むのはどうだろう。

怪盗団のことを知ってしまった一般人として。

一度内輪になって仕舞えば疑いは向けられにくいだろう。

しかし、その前に本当に信のおける人物かどうかとして探られる事になる。そこに佐倉が噛んでくればかなり厳しい。

 

坂本、高巻にはタネを撒いている。

それをどうにか使いたい所だが。

今の所、佐倉を無力化するのは現実的ではないような気がする。

今以上に怪盗団に接触するのは慎重にならなければ。

 

 

7/31

新島から例のチャットがきたのは俺が定めた期限ギリギリの月末だった。

まあ、佐倉の事もあるし大目に見てやろう。

福来が自首なり自白をした事が御舟に伝わるまでしばし時間がかかるだろうが、取り敢えず芳澤を追い詰める為の打ち合わせをしに行く。

 

夜の新宿、いつもの場所、そこでいつものように客を待っている御船の正面に座り話しかける。

 

「例の頼み事だ」

 

「手短に頼みますよ」

 

御船は不機嫌に返事を返す御船に、芳澤の顔写真を見せる。

 

「ここら辺りに、この写真の女を誘導する。お前はその女に占いをするフリをして俺の言葉をそのまま伝えろ。話をするときは携帯を通話状態にしておけ、命令は無線イヤホンから伝える」

 

「私に何をさせるつもりなんですか?」

 

御船は不安そうな顔でこちらに聞いてくる。

明らかに騙そうとしているので無理もないだろう。

 

「お前には関係ないさ」

 

「でも...」

 

詐欺師の癖に人を騙すことに抵抗があるのか。

 

「福来が逮捕されたのは知っているか?」

 

逮捕されたのかは知らないが、改心が成功したのなら警察のお世話にはなっているだろう。

御船を黙らせるために半ばハッタリ気味の脅しを入れる。

 

「え...」

 

「あの念書もある。俺の機嫌次第でお前は前科者かもしくは、詐欺師のレッテルが貼られるだろうさ」

 

御船は顔を青くする。

 

「せめてあの写真ぐらいは、消しておきたいんじゃないのか」

 

「わ、わかりました」

 

一先ずこれで仕込みは一通り済んだな。

あとは芳澤の都合だけだ。

 

「その時になったらまた連絡する」

 

そう言って、俺は席を立ち来た道を引き返した。

 

芳澤は取り敢えず、昼にでも呼び出して丸喜の能力でも掛けて夜に新宿へ誘導しよう。

しかし、新体操の練習とかあるんだったら昼は難しかったりするのだろうか。

まあ、昼でも夜でも良いか。

芳澤の都合に御船を合わせれば良いだけの話だ。

昼に占いをしてはいけないってこともないだろう。

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。