※この作品はR-18です。

ペルソナ5R(レイプ)   作:しあっと

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65話

8/18

芳澤を学校に再び呼び出す。

 

「何かありましたか?」

 

芳澤は不安そうに、尋ねてくる。

自分が何かやらかしたんではないかと不安なんだろう。

良い傾向だ。

 

「これをお前にやる」

 

芳澤に鍵付きの手帳を手渡す。

手帳を閉じるためのバンドの先端に錠がついており、その錠を外さないと手帳の金具に引っかかり、手帳を開けない仕組みになっている。

 

「これは?」

 

「そこに、一日の終わりにでも、その日のスケジュールを分刻みでつけていけ」

 

芳澤はきょとんとした顔を浮かべる。

 

「そのスケジュールを見て、俺が有益か否かを判断する。そうすれば、お前の考えが足りずに変な行動を起こしてもすぐに止めれる」

 

そこまで言って、芳澤は得心がいったようだ。

 

「分かりました」

 

わざわざ、手帳を買い与えたのは紙に書いた方が時間がかかり、芳澤の時間を奪う事ができるからだ。

つまりは、俺への反抗を考えるなどの機会を減らすことができる。

 

他にも紙であれば、保持と消去が確実である事も大きな理由の一つだ。

不味くなった時、燃やせば証拠は永久に失われるだろうし、俺に有利な事が書いてあればそのページを破って俺が保管しておけば良い。

怪盗団にはハッカーがいることだし、アナログな方法のほうが信がおける。

 

「鍵は俺とお前が一個づつ持っている。小さい鍵だが無くすなよ。結構良い値段したんだから」

 

「はい、気をつけます」

 

一冊四千円だった。

手帳にしては高かったが、まあしょうがないだろう。

手帳であれば、親なんかに見られた時にも怪しまれないだろうし、鍵がついていることも、年頃の娘のため不自然ではないだろう。

 

 

8/19

芳澤から学校で手帳を受け取る。

手帳には言いつけ通り、昨日のスケジュールが記されている。

几帳面な字で書かれた予定を眺めながら、どう文句をつけようか考える。

理不尽に文句をつけるのか道理の通ったものにするのか、どちらが良いだろうか。

 

「おい。これは、どういうことだ?」

 

「え?」

 

芳澤は予想外だったのか、驚いた顔を浮かべる。

 

「もっと詳細に書け。何の勉強をしたのか、体操ではどんな練習メニューをこなしたのか。それぞれ何分だったのか全て詳細に書け」

 

「は、はい、すいません」

 

芳澤は少し怯えた表情で謝罪の言葉を口にした。

 

「お前のためにやってるんだからな。頼むぞ」

 

「はい。気を付けます」

 

その日はそれで芳澤と別れることにした。

 

夏休みももう終盤に入る。

怪盗団はどう過ごしているのだろうか。

 

そういえば、メジエドが指定したXデーまでもうすぐなことを思い出す。

佐倉双葉が加入したことで、メジエドは問題なく撃退でき怪盗団にとっては僥倖なのだろうが俺としては面倒なことこの上ない。

特別な技術を持っている人間が加入すると俺はそいつに対して対策を強いられることになる。

それも佐倉のような専門性のある分野だと、できることは限られてくる。

どうしたものか。

 

なんにせよ、まずは情報を集めよう。

佐倉のパーソナリティーやペルソナを含めての能力を新島に探らせることにしよう。

付け入るスキがあればよいが。

 

 

8/22

ニュースでは盛んにメジエドに対する怪盗団の勝利を報じている。

報道によれば、メジエドのメンバーの個人情報が流出し、メジエドのホームページにも怪盗団のトレードマークが表示されているらしい。

 

これで怪盗団の名声はさらに高まり、危機を脱した怪盗団本人たちも腰を落ち着けることができることだろう。

つまりは、ようやく佐倉のことを新島に探らせることができるということだ。

新島にはすでに命令はしてある。

そのうち何かしらを報告してくるだろう。

 

芳澤にも一日のスケジュールを書かせそれに文句をつけるということは継続している。

ついにスケジュールは一分刻みになり、一日のスケジュールを記すのに手帳を二ページ消費するようになった。

そのような状況になっても芳澤は俺の命令を守り、かなりの時間を使いながらスケジュールを書き続けている。

マインドコントロールは順調だ。

夏休み明けぐらいには、完璧になるんではないだろうか。

 

そういえば、ペルソナに覚醒した人間は叛逆の心が芽生えるみたいだが、芳澤のようなマインドコントロールされた人間はどうなるのだろうか?

目覚めた結果、今までのことがすべて水泡に帰すのは精神的なダメージが大きいんだが。

 

『我にもわからん。状況が特殊だからな』

 

そうなると、怪盗団とはあまり関わりを持たせない方がいいのか。

 

『我の予想になるが、洗脳が解ける確率は半々といったところだ。洗脳自体が叛逆の心で打ち消せるかはやってみなければわかるまい』

 

でも、レイプしてるしなぁ。

御船の魔の手から救ってやったのは間違いないだろうが、レイプされたことは忘れはしないだろう。

怪盗団に接触させペルソナ使いとして間者をやらせるには、色恋でもかける必要があるのか。

それはそれで、予想しない事態に発展しそうで慎重にならざるを得ない。

新島を使ったほうが安全か。

怪盗団のメンバーで付け入る隙のありそうな人間も新島に聞いておくとしよう。

 

 

 

 

 

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