※この作品はR-18です。

ペルソナ5R(レイプ)   作:しあっと

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70話

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話し合って余計なことをされる前に、朝のうちから雨宮を捕まえて生徒会室へと連行する。

 

「何の用だ」

 

「分かってるだろう?昨日の続きだよ」

 

さて、どこまで情報を出すか。

雨宮視点、俺の知っている情報は昨日の会話、そして、坂本や高巻を呼びつけて事情を聴取したこと。

迂闊なことを言えば、逆に俺の方が追い込まれるかもしれない。

 

「喜多川くんと新島さんはどこで知り合ったんだい?」

 

おそらくシラを切るだろう。

早々に尻尾を出してくれれば楽なんだが。

 

「困っているようだったんで、俺が紹介した」

 

「それはどんな困り事で、君はいつ新島さんを紹介したんだい?」

 

そうスラスラと時系列の整った嘘がつけるわけがない。

どこかに綻びが出るはずだ。

 

「副会長には関係ない」

 

「まあ、確かにね。他人のプライベートの事を聞くのは良くないかもしれない。じゃあ、別のことを聞こうかな」

 

これはどうせ言い訳を考えてきているだろうから後回しにする。

一呼吸置き、別の方面から切り込む。

 

「鴨志田事件では、被害者の坂本くんに高巻さん。斑目事件ではその弟子の喜多川くん。金城事件では生徒から相談を受けていた新島さん。君の周りには関係者が集まりすぎじゃないかい?」

 

「たまたまだろう」

 

苦しい言い訳だ。

 

「僕の記憶では金城の逮捕前ぐらいから、新島さんと君達は絡むようになったね。その前は彼女を目の敵にしていたようだけど、何があったのかな」

 

「人は変わるものだ」

 

「ああ、そうだろうさ。でもね、結果には要因があるはずだろう?それを聞いているんだよ」

 

雨宮のバッグからなんやら声が聞こえるが、あの化け猫が入っているのだろう。

 

「...金城の被害についての相談を受けたんだ」

 

「へえ、どんな風に相談を受けたんだい?彼女は人を頼るなんてことは滅多にしないと思っていたけどな。生徒会の人間にも相談なんて殆どしないのに」

 

雨宮の瞳が揺れる。

怪盗団に入った後は知らないが、実際、新島は全てを一人でやろうとする人間だった。

雨宮もそれを何となく分かっているのだろう。

 

「僕はね、結構怪盗団に感謝しているんだよ」

 

「感謝?」

 

「ああ、鴨志田もそうだし、金城もそうだ。後は福来っていう詐欺会社の代表もだ。生徒会のお株は奪われてしまったけど、怪盗団には随分と助けられた」

 

福来の事は心当たりがあるんじゃないか?

最もいちいち名前を覚えていないかもしれないが。

 

「偶然だ」

 

「福来を見つけ出して話を聞いてみたんだけど、あれはまさしく改心だったよ。それにこの事は新島さんにしか話していなかったんだ、それまであのサイトにも名前は乗っていなかった」

 

言い逃れが難しいことは雨宮も分かっているだろう。

切る手札は少ない方が良い。

ここら辺で好意的に出てみようか。

 

「僕はね、君が、君達が怪盗団であったとしても誰かに密告しようとは思わないし、むしろ君達で良かったと思っているんだ」

 

「俺達で良かった?」

 

「そうだ。君や、坂本くんや高巻さんに新島さん、後は喜多川くん。喜多川くんの事は良く知らないけど、他のメンバーの人となりはそれなりに知っている。君達ならこのまま変わらずにやっていけるんじゃないかなって思うんだ」

 

適当にヨイショしておく。

自分や友人を評価されれば誰だって嫌な顔はしないだろう。

 

「怪盗団には僕たち一般人には分からないような不思議な力があるんだろう?古来より、力を手に入れた人間は変わって行くものだ。でも君達なら変に増長せず、俺達が弱者を導いてやるんだ、なんて傲慢な事も思わずに世界をちょっと良くできるんじゃないかって思うんだよ。これでも人を見る目には自信があるんだ」

 

心にもないことがポンポン出てくる。

雨宮の表情から幾らか険がとれたようにみえる。

 

「だから僕は、君達を通報しようとは思わない。校長は未だに君達のことを必死に探しているようだけどね」

 

「校長が?」

 

考えを纏めさせないように情報を出す。

校長が怪盗団を未だ探っているのかは分からない。

ペルソナを奪う前に新島が何か言ったのか、あれから何も連絡がない。

 

「校長は鴨志田事件の後から怪盗団を探っていた。最初から改心の事や、怪盗団の存在を確信しているような言い草だったよ」

 

「なるほど...」

 

雨宮は少し考える素振りを見せた。

 

「そこで考え込むってことは、隠すつもりは無くなったのかな」

 

「...。嵌めたのか」

 

雨宮は少し恨めしそうな顔をしてコチラを見てきた。

丸喜の能力を掛けようかとも思ったが、コイツは特別製なので辞めておく。

変な掛かり方をして、手の内が知られるのは避けたい。

 

「ふふっ、ごめんね。でも、校長の事はホントだよ。僕が思うに校長は何かを知っていると思う」

 

情報を開示するには裏付けがまだまだだが、ここはしょうがない。

校長を探るにしても感づかれると、反撃がありそうだしな。

 

「僕が知っているのはこれぐらいだ。まあ、参考にしてくれ。じゃあ、もう行っていいよ、時間を取らせたね」

 

「ああ。分かった」

 

雨宮は生徒会室から出て行った。

これで、俺が怪盗団の正体を知っており、尚且つ好意的であることが印象付けられたことだろう。

メンバーと接触しても不自然に思われる可能性が低くなった。

これで新島と頻繁に接触する事も怪しまれることはないだろう。

口裏は幾らでも合わせられるし、何かあれば新島から聞いたで通せる。

次の段階へと移ろう。

ターゲットは高巻と佐倉だ。

 

 

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