※この作品はR-18です。

ペルソナ5R(レイプ)   作:しあっと

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74話

新島からパレス探索の終了を聞き、オクムラフーズへと向かう。

新島の報告によれば奥村はペルソナの覚醒に成功したようだ。

このまま中途半端で終われば良かったのだが、やはりそう上手くは行かない。

 

オクムラフーズの前まで到着し、準備を整える。

 

『準備は良いか』

 

「ああ、頼む」

 

そう答えると、辺りの景色が書き換わっていく。

本社ビルは跡形もなく消え、辺りはSFチックな宇宙ステーションや基地の様な物へと変貌を遂げていた。

 

「ここが奥村父のパレスか」

 

宇宙が好きなのだろうか?

ビッグバンハンバーガーとかいうくらいだし。

 

「核の反応は?」

 

「遠いがあちらの方からだ」

 

一応、決戦場所を確かめておきたい。

何も隠れるところのない平地が続いていると、本番で焦ってヘマをこくかもしれない。

部屋の中央に鎮座している機械をなんとなくで操作すると、リフトが作動し下へと俺たちを運び出した。

 

リフトが停止すると、開けたT字路に出た。

左右に扉があるようだが、右側の扉は開かず取り敢えず空いていた左側へと進むことにした。

 

「別に壊す事くらい可能だが」

 

「今は行けるところから進んで行こう」

 

壊すのは最終手段だ。

そのまま進んでいくと、下の階が見渡せる部屋に出る。

下を覗くと、大量の人型ロボット達が何かの作業をしていた。

中には倒れたロボットや何かのパーツを運んでいるモノもいる。

 

「アレがオクムラの思う、社員という奴であろう」

 

「ブラック企業っていうのはホントだったわけだ」

 

社畜ロボットを覗くのを止めにして、道なりへ先へ進むと生体認証つきの扉へと突き当たった。

この先は登録された者しか入れません、か。

 

「壊すか?」

 

「こんなセキュリティ硬そうな所壊したら、中のシャドウたちがワラワラ出てくるんじゃないか?」

 

無駄な体力は消耗したくない。

どうするか。

あの下のロボット達は何処から入ったんだ?

そして、あのロボットが運んでいたパーツはどこからやってきたのだ?

広大に見えるこの空間で働いている場所があそこだけな訳ないだろう。

何かを運んでいたことだし、あの辺りから探索していくことにしよう。

 

「あのロボットの所に降りるぞ」

 

「了解した」

 

俺はパレマクリアにしがみつきながら、下層へと降りていく。

現場のリーダー的なロボットが、嫌ならやめろだの死ぬまで働けだのやかましく捲し立てている。

どうやら、俺とロボットの区別はつかないらしい。

俺は辺りにいた壊れたロボットを台車で運んでいる奴から、台車をひったくり、前にいたロボットについていく。

ついていった先は廃棄場のようで、大きなコンテナ一杯分に壊れたロボットが積まれている。

 

俺がどうするか悩んでいると、コンテナが動き出した。

どうやら、これを更にどこかへ運ぶらしい。

少し悩んだが、コンテナ飛び乗り、移動先を確かめることにした。

 

運ばれた先は、ベルトコンベアが設置されておりそこにロボットたちが廃棄のロボットを選別しベルトコンベアへと乗せていた。

どこへ送られるのだろうか?

選別するということは何処かで使われるはずだ。

俺は、コンベアを辿っていくことにした。

いつしか仕分けのロボット達もいなくなり、コンベアの傍に道も無くなったため自らコンベアに乗って運ばれるしかなくなった。

 

数十分ほど眠くなりながら、コンベアに乗っていたところアナウンスが聞こえてきた。

 

『燃料追加の為、出力上昇。動力炉出力270%です』

 

もしかして、壊れたロボットを燃料にしているのか?

そんなことを考えていると、少し先からコンベアが折り返していた。

この先に廃棄パーツが落とされている。

予測は正しかったらしい。

 

「パレマクリア」

 

触手を柱に絡ませて、ターザンのようにして脱出する。

なんとか燃料にされず済んだらしい。

で、ここはどこだ?

 

「喜べ、大当たりだ。この少し先に核がある」

 

ラッキーだ。

俺の数十分が無駄にならなくて良かった。

 

地面に降りると目の前にエレベーターがあったのでそれを使い、上へと向かう。

上階には建物と建物を繋ぐエアロックがあるようだった。

これに入って、移動しろってことか?

しょうがないので、エアロックに入り移動する。

その先にはスイッチがあり、このスイッチでエアロックを開けたり閉めたりできるらしい。

なんだってこんな面倒臭い移動手段を作ったんだ。

 

「時間がかかりそうだな。我がスイッチを切り替えてやろう。お前は戻って正面にあったエアロックの前にいけ、あの先に核がある」

 

「お前はどうするんだ」

 

「安心しろ我はいつでもお前の中に戻れる。スイッチを切り替えたらすぐに戻る」

 

なるほどそういうショートカットができるのか。

危険もなさそうだし、任せることにした。

やがて目の前のエアロックが開き、そのしばらく後にパレマクリアも俺の中から現れた。

 

「よし、次だ」

 

エアロックの中に飛び込み、次の階層へと向かう。

次も同じように、エアロックが行手を阻んでいた。

 

「この先に核があるはずだ」

 

ここがゴールの手前か。

パレマクリアにまた、スイッチの切り替えを頼む。

先程と同じようにしてエアロックを開け、飛び込む。

 

「この下だ」

 

飛び込んだ先には、エアロックではなくエレベーターらしきものがあった。

これに乗った先がパレスの核がある場所ということだろう。

エレベーターに乗り込み下に降りる。

長い旅もようやく終わりだ。

 

何かの集積場の様な場所を抜け、その先まで行くとモヤモヤと光る何かが浮いていた。

 

「それがパレスの核だ。今は干渉できる状態ではないがな」

 

この水に浮いている油みたいなのが核なのか。

 

「怪盗団は予告状を出すことで、これを盗み出せる形に変化させている」

 

成程。

原理は良く分からんが、あの予告状にもちゃんと意味があったのか。

場所的にも姿を隠せるような障害物があってよかった。

下見も済んだし帰るとするか。

 

「その前に、セーフルームへ向かうぞ」

 

「なんだそれ」

 

「カモシダの時の教室のようなものだ。あそこにはシャドウが入ってこなかったであろう。そのような場所がここにもあるのだ、そこの座標を記憶していればパレスに入る時にそこに転移できる」

 

便利だな。

確かに鴨志田の時も門からではなく、教室からパレスを出入りしていたな。

パレマクリアに促されるままに来た道を戻っていくと、集積場の付近に反応があるらしい。

案内のまま向かうと確かに、ゆらゆらとした扉があった。

 

「ここだ」

 

中には、簡素な机と、棚があるだけの殺風景な部屋だった。

 

「よし、戻るぞ」

 

そういうと、あたりの景色が歪みだし、いつの間にか本社前に戻っていた。

日はすっかり沈んでおり、探索にかなりの時間を要したことを伺える。

後は新島に当日の動きを伝えるだけだ。

 

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