※この作品はR-18です。

ペルソナ5R(レイプ)   作:しあっと

77 / 105
77話

10/2

新島からの報告によれば、ついに怪盗団からの予告状が奥村邦和に届けられ、パレスの攻略の最終作戦が開始されるようだ。

俺のほうも行動を開始する。

 

喪服に着替え、購入したマスクをジャケットの内側に入れて家を出る。

シークレットシューズは慣れていないため、かなり違和感があったがしょうがない。

これで全力疾走できるかはわからないが何とかしよう。

 

電車に乗り、オクムラフーズ本社の辺りまで行く。

怪盗団と鉢合わせ無いように、少し遠くで待機する。

しばらく待っていると、新島からチャットが入る。

怪盗団はパレスの攻略を開始した。

俺はその後、少し待ってから本社ビルへと歩を進めた。

 

ビルの前に到着し、精神を落ち着ける。

いつものことだが失敗はできない。

深呼吸を一回。

大丈夫だ。

俺が勝つ。

 

「パレマクリア、行くぞ」

 

『了解した』

 

景色が一変する、一瞬後にはもうあの殺風景に小部屋に到着していた。

慎重に部屋を出て、辺りを見回して耳を澄ます。

先のパレスの核があった部屋から、激しい音が聞こえてくる。

おそらく怪盗団が戦闘を始めているのだろう。

怪盗団に察知されないように、気を配りながら先へと進む。

 

怪盗団はシャドウ奥村が率いる、ロボットたちと戦っていた。

奥村と佐倉の存在を確認できた。

じっと息をひそめて、機をうかがう。

一番気が緩む瞬間は、ロボットたちにとどめの一撃を叩き込んだ後だろう。

今はまだ待ちだ。

 

しばらく戦闘の行く末をうかがっていると、怪盗団たちがロボットをダウンさせ雨宮の号令で一斉に攻撃を加えていた。

今だ。

 

「パレマクリア!」

 

パレマクリアを呼び出し、攻撃を加えた直後の奥村と佐倉のペルソナに触手を飛ばさせる。

 

「なっ!」

 

背後からの攻撃を全く予想していなかった、怪盗団たちは咄嗟のことに反応できず、動き出した時にはすでに二人のペルソナはパレマクリアに囚われ、こちらのほうに引き寄せられていた。

こちらに対応しようとした怪盗団たちに、シャドウ奥村のロボットが攻撃を加える。

怪盗団の足が止まっているうちに、二体のペルソナはパレマクリアの体内に吸収されていった。

第一段階は成功だ。

 

喪服のジャケットを翻しながら、セーフルームへと走る。

 

「待て!」

 

後ろをちらりと覗くと、追ってきたのは化け猫と高巻だ。

ここも予想通り。

 

「パレマクリア、やれ」

 

少し行ったところで振り返り、一人と一匹に攻撃を加える。

 

「ゾロ!」

 

「カルメン!」

 

ペルソナを出して応戦してくるが、膂力ではこちらが勝っている。

四体のペルソナを取り込んだだけあって、有利に戦えている。

 

「こやつらも取り込むか」

 

「いや、逃げることを優先したい」

 

向こうの戦闘がいつ終わるともわからないし、さっさと逃げておきたい。

 

戦いながらセーフルームのほうに下がっていく。

時折、魔法やら銃弾やらが飛んでくるが、なれないシークレットシューズで何とか避けながらセーフルームの前までたどり着くことに成功する。

 

「追い詰めたぞ!」

 

「あんたが、双葉のお母さんを殺した黒幕なの?」

 

ちゃんと黒い仮面の男だと思ってくれているらしい。

 

「視界を奪ってくれ」

 

パレマクリアは触手を地面や壁ににたたきつけて、怪盗団の視界を封じる。

その隙にセーフルームへと入ることに成功した。

入った瞬間に景色がゆがみ、現実世界へと帰還を果たした。

 

 

「ふぅ、何とかなったか」

 

マスクを懐にしまいながら、息をつく。

 

『今回もうまくいったな』

 

あとは新島だ。

新島に電話をかけ、三コール後に切る。

言いつけ通り、電話を取ることはなかった。

駅に向かい、電車に乗る。

 

電車に揺られながら、今後のことについて考える。

佐倉のペルソナを奪ったことで、俺に逆らうことはないだろうが、それには佐倉に俺の存在を認知させなければならない。

聞くところによると、引きこもりらしく中々外で顔を合わせるのは難しいかもしれない。

となると、家もしくは、義父が経営しているという喫茶店か。

少し難易度が高いか?

できれば佐倉との接触を怪盗団には知られたくはない。

奥村を使うか?

そんなことを考えていると、目的の駅に到着した。

 

駅を出てベンチに向かう。

変装しているしぱっと見ではどこにいるかわからない。

少し歩き回っていると、後ろから声を掛けられる。

 

「新島か」

 

「はい」

 

一応確認をとる。

 

「よし、いくぞ」

 

新島を引き連れて、自宅へと向かう。

ドアの前につくまで会話はなかった。

 

「入れ」

 

ドアを開けて新島を招き入れる。

 

「今日からお前はここで過ごしてもらう。そうだな、そこらへんに立ってろ」

 

「分かりました」

 

変装用のかつらなどを受け取りながらキッチンの横を指し、ペットカメラを準備する。

 

「明日までそこで立っていろ、そこのカメラで監視してるからな。変な気は起こすなよ」

 

そういって、キッチンを後にした。

もし逃げることがあっても、体力がなければ追いつけるだろうし、明日からは食事制限でもしてみるか。

 

明日は奥村に接触して、新島同様にスパイに仕立て上げよう。

新島を離脱させたので変わりが必要だ。

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。