妹職人イコルの朝は早い。
彼女は元々は異世界で軍に所属し、大量の触手を用いて“触手ゲート”を開くことで時空を超えた移動を可能としている。
その力で、なんやかんやあってエリートニンジャ会社『ヘリオトロープ』に派遣という形で働いているが、その戦闘力は会社内でもトップクラス。
そもそも“忍術”が存在しない世界で“触手”の力のみで化け物を狩ることを生業としていたのだからその強さも当然だろう。なお“百合力”はどちらの世界でも共通の力である。
こちらの世界へと来るとき、彼女には血のつながらない妹たち(部下)が大勢いたが、その子たちからはお守りとしてパンツを渡されている。
妹1000人が履いた千人パンツ。銃に撃たれても弾き返せるイコルお姉ちゃんには防御力よりも妹愛がイイかと思って、とは妹たちの言葉。実に信頼と実績に裏打ちされた贈り物と言えよう。
イコルは一人でトレーニングをする時、そんな妹1000人がバトンリレーのように回し履きしたパンツを頭に被って触手を操っている。
「ふん! ふん! ふん!」
滴る汗が足元に水溜まりを作る。全身の筋肉を両手から生やした触手で締め上げる加圧トレーニング。そのうえで天井の梁に指先だけで挟むように摑まって懸垂をしている。
彼女のたぐいまれなる姉力は、ある程度の年齢の女性からすれば自ら「妹になりたい!」と思わせる歴戦の百合力を伴っている。
『ヘリオトロープ』社内でもイコルの妹になりたいというニンジャはかなり多かったし、望む者は誰でも魂の妹として受け入れているが、それでも部下として鍛えているのはタピとレイチのみ。
この二人は才能はあるが、あまり人数を増やすよりも少人数でくんずほぐれつのトレーニングの方が成長が望めるからだ。
あと、イコルも乱交は好きだが、じっくりと肌を重ねるなら人数が少ない方が良いという考えでもある。ぶっちゃけそちらがメインだ。
「ふふふ、タピもだいぶ成長してきたし、そろそろ昇進試験でも受けさせるべきだろうか?
レイチも追いつこうと努力し、成長著しい。
本当に楽しみな二人だよ♪」
へその下が思わずキュンキュンとときめいているのを感じ、触手による締め付けを強めて耐える。
イコルはタピとレズセックスをしてからというもの、タピの体液を定期的に欲してしまうほどに部下(妹)に劣情を感じている。
「タピは濡れやすい子だからな。あんなにジュースのようにごくごくと飲める愛液というのもある意味才能だ。
それに性的感度1000倍のエロエロな体質に加えて小柄で黒髪ロングで小ぶりで形の良いおっぱい!
実に理想的な妹だ!」
そしてそんな可愛い妹(部下)が同じく可愛らしい金髪ツインテのさらに小さいレイチと絡み合っている様子など、ごはんが何倍も食べられるほどに美しい光景であった。
妹二人が触手を交えて絡み合う様子、滴る汗を舌で舐め取り、小さな割れ目を押し広げるようにして子宮の奥まで蹂躙する舌使い。
最初こそはおっかなびっくりであった二人も、イコルとのトレーニングを経て開発は進み、言葉責めでも軽く絶頂してしまうほどだ。
そんなことを考えながらの懸垂が1000回を超えたとき、ノックの音が室内に響く。
「邪魔するぞイコル」
「邪魔するなヤンビ」
長身巨乳に黒髪ショートの王子様といった容姿のボーイッシュな美女だ。イコルの好みとは外れるが、だからこそ彼女を好きだという子もこの会社には多い。
「この会社に来てからというもの、つまみ食いはするのに部下を持たなかったお前が新しく部下を持ったと聞いてな。
ちょいと話を聞きに来たのさ」
「おいおい、私の部下が入社してからもう少しでひと月は経つぞ?
……って、そういえばお前は出張していたんだったな」
芝居がかった様子でヤンビは「そうだな」と答える。
ニンジャというのは実力社会であるため、テレビへの出演なども多いのでアイドルやヒーローのように人気もある。
強ければ強いほど名指しの依頼も多く入るために会社にいるのは地味な裏方仕事のニンジャばかり。イコルのように実力があって会社に毎日出勤するような者は少ないのだ。
「せっかくお前が居ないから飲み会などでも私が若い子らの人気を独り占め出来ていたんだがな。
今回の出張は長かったし、しばらくは会社で仕事するのか?」
「そうするつもりだよ。
何しろ私の部下たちも他の子たち同様に上司にべったりの可愛い子たちばかりでね。
今日だって帰って早々にベッドに連れ込まれて、ようやく屈服させてここに来たんだ」
またすぐに戻らないと起きたときに泣きわめくからすぐに戻るけどね、と付け加えるヤンビ。
「あぁ……、それにしてもイコル。君は本当に凛々しく美しい。
君の美しさは、ぼくとは別の“姉”としての美しさなんだろうね。ぼくでさえお姉様と呼びたくなるよ」
「あいにく、私のことを姉と呼んで慕ってくれる子は大勢いてね。
お前は自分の部下を大切にしてやれ」
「勿論そうするさ。
でもね、ぼくにだって誰かに甘えたい時はあるのさ」
静かに距離を詰め、ヤンビは触れるだけのキスをする。
イコルも拒むことなくヤンビの腰を抱き寄せてしっかりと目を見て自分からも唇を吸う。
「んっ、んん、ちゅ……あはぁ♡」
「ん、……満足したか、ヤンビ?」
「あぁ、そうだね。
なかなかスパイシーで刺激的なキスをどうもありがとう♪」
別に恋人同士という訳ではない。お互いに百合として好みという訳でもない。
だが自分に無いものをもつ相手を尊重し、敬愛しているのだから甘いキスをしても何もおかしくはない。
名残惜し気に離れた唇は、最後にもう一度濃厚なキスをして、全身を重ね合う。
先ほどまでの筋トレで室内には気化したイコルの百合力が充満しており、部屋に入った時点でヤンビもまた発情していた。
先ほど自身の部下たちと乱交していたとは思えないほどに性欲は高まり、イコルが全身に這わせている触手を解くと、そのおめこにキスをした。
「ん、おいおい。本気でする気か?
私は筋トレの最中だし、お前も忙しいだろう?」
「少しでいい。ぼくも久しぶりのイコルを味わっておきたかったんだ」
にちゅり、ぺろり、じゅるり。舌で丁寧に舐め、陰毛の一本一本まで愛撫するようにヤンビは舐める。
それが挨拶であり、本番として舌を挿入する。
触手でも手でもなく、舌だけで丁寧に舐めていくと、元々濡れていたイコルのおめこは仕方がない仲間に愛情を滴らせてのませてくれる。
「んっ、んっ、んっ……」
しっかりと唇を重ね、一滴も漏らさずに静かに喉を飲んでいく。
そうして離れる時、唾液とも愛液ともつかない糸がヤンビの唇から延びながら離れていく。
「ありがとう。これでまたイコルと離れても、ぼくらしく皆の理想でいられるよ」
「そいつはどうも。私もヤンビのことが嫌いな訳じゃないからな。
この程度なら幾らでもまたシようじゃないか」
立ち上がったヤンビの髪を梳いて柔らかな笑みを浮かべるイコル。笑みを返すヤンビ。
性癖を超えた友情がそこにはあった。
「今度時間がとれたら四天王全員にイコルを加えて乱交でもしてみたいものだね」
「抜かせ。お前たち四天王が同時に揃うようなことは会社が倒産しない限りないさ」
じゃあ会社を潰して全員でセックスだけするプーになるのも悪くない、ヤンビは半ば本気でそんなことを言うがイコル自身もその考えを悪くないと思っている。
そこで二人も会話を終えてそれぞれの仕事に戻るべく別れようとしたのだが、その前に一つ。
「あ、そうそう。ぼくら幹部連中のベッドでのいちゃこらは置いといて、
部下たちは近いうちに交流があるかもね」
「ん? どういうことだ」
「新入社員同士での勝負だよ。
ぼくの愛しい部下は今回かなり力を入れているからね。
成長著しいから君の“妹”ちゃんたちでも厳しいかもよ?」
「あー、まぁ、勝ち負けはともかく。上司としては、全力で戦えるように送り出すだけさ。
私は正直、ベッドの上での戦い以外はあまり興味が無いのでな」
「同意。まぁ、ぼくも部下が可愛いから全力が出せるように心も体もケアしまくるけどね♪」
そうして今度こそ部屋から出ていくヤンビ。
先ほどまで散々部下とえっちしていただろうに、再び部下が待つベッドへと向かうのだ。
その性力と百合力はさすがにエリートニンジャ会社の幹部だけはあるもの。
そんなライバルに負けぬよう、イコルもトレーニングを続ける。
もうすぐ可愛い部下たちの出社時間。キリのいいところで終えたらシャワーを浴びて、愛する妹たちと一緒に汗が混ざり合う激しい運動をしようと頬をゆるめるのだった。
「……まぁ、イコルが私の部下でなくなるのはそう遠くないのだがな」
タピが決定的な成長を遂げる事件はもうすぐ起きる。
それを“知って”いるイコルは、姉として動くべきか、上司として動くべきか、はたまた部下として動くべきか、複雑な思いをその胸に抱えているのだった。
◆ ◆ ◆
一方その頃、未来の天下取りニンジャは出社前の日課であるオナニーをしていた。
「んっ、んはぁ♪」
髪の毛よりも細い触手を手のひら全体から広げて伸ばし、小さな胸を愛撫する。
「大きい方がニンジャっぽいけれど、イコル姉さんが小さい方が好きっていうし、大きくならないほうがいいのかな?」
それはそれで、と言いながら大きくなっても結局愛されるとは思うが、タピの場合は姉、大親友、妹と、タピの小ささを好いている百合が多いために豊胸マッサージはしていない。
形を整え、肌艶を良くするのみ。段々と乳首も固くなり、愛する女性たちを思うとコリコリと固く熱くなっていく。
えっちの修行は誰かとするばっかりだったタピは、一人ですることで普段とは別の感覚を得ている。
「イコル姉さんが言っていた“触手ゲート”……、感覚的にはボクには使えそうだ。
習ったときはレイチちゃんは使えなかったし、ボクもよく分からなかったのに不思議だな」
乱交では身に付かない技も、一人えっちで身に付くことがある。
触手の奥深さを感じ取ったタピは、まだまだ深く触手の神髄を会得しようと一人えっちに耽る。
誰よりも強く、どんなに困った人でも必ず助けられるようなニンジャになるべく。だから、これは必要なことなのだと言い訳のように穴という穴を触手を挿入しながら楽しんでいくのだった。
~ヤンビ~
百合指数180万のピンク色の脳細胞を持つ頭脳派ニンジャ。脳みそは百合えっちと人をぶん殴るためにあるという脳筋に近い思考。
王子様として女の子たちの憧れるニンジャになることを目指す「カッコ良さ」を追求する『ヘリオトロープ』四天王ニンジャの一人。
なんかこう第一声から「ハァハァ」とか「きゃるる~ん」とか個性を出していこうかと思いましたが、このキャラはそこまでメインじゃなかったりするのでまぁいっか的な?
この話を書いていた時に『艦これ』でガンビア・ベイのマーク2任務の攻略に思ったよりも苦戦していたのでこんな名前に。6-4が普通に難しいのはともかく、3-5でやたらと大破撤退が続いてしまいました。
なお、イコルは社員ではないので特に別に役職はない。しかし四天王よりも強く、信頼関係はベッドで深く繋がったので軽口を言い合う程度には仲良し。
ヤンビとイコルはアニメの『モンスターファーム』で例えるならワルモン四天王のナーガと魔将軍デュラハンのような感じ。