「ねぇ、何で"パパ"を好きになったの?」
唐突にそう聞かれ、うむ…と顎に手を当てて考えてみると。
「いつの間にか好きになっていたんだ」
と小さな我が子に答える。
「そっかぁ…」
「そうなんだよ…」
まだ好きになる意味など知らないだろうけど、それでも何時かはその意味を理解して胸が締め付けられる想いをするだろう。
私は思う。
"彼等"との時間は短い。
沢山の逢瀬をその身で受け続けてもそう感じる。
もっと。
もっと長く。
彼からすれば永遠に近い命を持つ私は憧れの対象だったのだろうか?
それとも…短くとも生き方を誤らねば良い人生だったと言えるのかも知れない。
だが我々の意識とは異なる考えゆえ、分かる事など無かった。
「さっ、お休みの時間だ」
「……うん」
頭を撫でて、娘をベッドへと寝かせる。
顔全体は私に似た。
けれどアンバーの様な瞳の色と黒々とした髪色は彼の物だ。
私と彼の結晶を見て撫でながら。
「お休み…〔カーラ〕」
「お休み、
夜を越える御呪いを施し、寝かし付けた。
時代は100年前に遡る。
『と言うことでさぁ来い』
「いきなりなんでっ!?」
一段と薄いネグリジェ姿になったシグルーンは正直股間に悪いです。
様々な攻防有った後に、決め事として1つずつ順序を踏む事を両者で決めました。
先ず第一段階は一緒の寝床で寝ること。
「これは現在進行系で行われてますね」
抱き枕みたいになっているパターンが多く、いつの間にか谷間に眠るケースが多い。
ちなみに顔が埋まるのでちょっと息苦しいのだが…いや、羨ましがられるかこれ。
次に第二段階は?って言うと。
『ハグは何時もしているから次はキスだな』
『キス、マダ、デキナイ!!』
「ハヨ!スルゾ!」
「キャーーー!!?誰か男の人呼んでぇ!?」
はじめてのチュウと069-1472-1これが頭の中をひしめく中、これをどうすると言うわけだが。
『ハァ…ハァ…ハァ…』
「ひぃ…ふぅ…ひぃ…ふぅ…」
傍目から何してるんだと言われるだろう互いの荒い呼吸音だが、言葉そのままに取っ組み合いという意味が浅い状況だが。
「……せめて…僕の…ペースで」
『……仕方があるまい』
ようやく聴き取れるくらいまで彼女との会話が出来るようになった。
とはいえ。
(書類上の関係でキス以上は不味いよねって…)
僕は5年すれば向こうの世界へ帰ること。
一部服役するケースも少なからずあるが、僕の目的はあくまでも父の借金を返済し、日常へと帰ること。
リュドミーラは此方での働きによってだが、認められれば国籍取得も容易に出来る。
シグルーンに関して言うならば、僕よりも相応しい人が居ると思っている。
下手にこちらの世界と強く繋がってしまえば別れる時が物凄く大変になりかねない。
だから……。
『私の事が嫌いなのか?』
「なわけ無いでしょ!?」
『では何故!?拒否する理由など無いだろう!?』
「…………」
確かにそれを言われればそうだ。
向こうの世界にはあまり愛着が無かったようにも思えているし、父の借金が返せれば別に良い訳だ。
ただ、あの人は正直おっちょこちょいだ。
言葉通り、父の職業は工業製品の製造所所長。
昔、糸鋸で手を切った事は数度あり、機械に挟まれて右手が完全に握ることが出来ない障害を持っている。
其れでも、持ち前のお人好しと優しさが満ちた笑顔は多くの顧客を抱える要因でもある。
だからこそ、自分が居ないと多分借金を返済してもまた同じ失敗をしかねない。
そもそも、金持ち逃げした友人を「返す為の金を集めてるんだろう?」って悠長な笑みをしてたのはちょっとキレた。
そんなんだから母さんにも逃げられたんだぞ?って言ってしまいそうになるのを呑み込んだ。
妹と弟を抱えて何処に行ったのかは未だに知る由もないが、専業主婦の彼女が一体どの様な生活をしているのだろうか?
兎に角。
「……『ゴメン』」
僕の言葉に、シグルーンは顔を背け不貞寝をする。
自分はなんと卑怯な男なのだ。
大きな事情が彼女にもあるのに。
そう思いながら、僕は部屋の隅に背中を預け、目を閉じる。
「シンノスケ…ワタシ、キライ…ナノカ?」
「いやいやいや、あり得ないでしょ?」
遺構へと潜った翌日2日は休みを取る。
其れが一族内のルールにしている休日の日。
私はリュドミーラと共にランチと洒落込んでいる。
「……ムコウニ、オンナ…イルノカ?」
「だとしたら何かペンダントとか持ってるものだと思うけど?…そんな影あるように思えないよ?」
とはいえ、素直に今食べているサラダの新鮮さを味わえる程心の中は明るくない。
もしも婚約をしている女が居るならば私は寝盗っている悪者であるが、シンノスケは其れを御首に出さず、自身の不甲斐なさにしているフシが見える。
もしそうならば私は酷い女と言える。
私は
出逢ったあの時、私は自身の目でシンノスケの"魂の色"を見た。
誰しも黒い靄がかった色合いになってしまうほど善悪に過敏な反応を示す魂であるが、シンノスケの色は琥珀色に輝いている勇者の証であった。
だからこそ、勝機があろうとも私の身代わりを勤め、勇気を振り絞って己の出来る限りを尽くす。
そんな男の姿は、なんというか…。
「………恋してる?」
「…コ、コイ?」
「いやっさ?胸が締め付けられるとか…考えると頭がボッーっとしちゃうとか?あるんじゃない?」
「……恋」
私にその様な物はない。
神官に選ばれた以上、その身は全て神託の御子の為に使う物。
個を重視する考えでは部族を取り纏める事は出来ない。
「でもさ…もうその責任?は取る必要無いよね?」
「………ッ゙゛!?」
そう。
責任を取るにももう部族は無い。
ダークエルフ最大数を誇っていた事も今や過ぎ去った過去である。
「ちゃんと"好き"って言葉使ったら?」
「…………」
なんという事だろう。
伴侶となるのは一族内の結束や繁栄の為であって、両者の恋愛模様で決める様な軽佻さ極まる行為など…。
「顔中真っ赤にしてて説得力無いとは思うけど?」
「ナ゛ッ゛……!?」
「人生一度っきりだし、2人には幸せになって貰わないと私個人もむず痒いんだよね…」
「ダ…ダカッ…!?」
「5年って長いよ?同じ歳の女の子が律儀に守ってるようには思えないけど?」
どれだけ貞操概念が無いのだ向こうの世界は。
5年くらいほんの瞬きの一部であろう。
(ダークエルフの5年って短い間隔なんだなぁ…フリーレン見て思うけど…)
〚尚、指輪物語等でもドワーフの友人から25年は流石に長いぞ?と苦言を吐かれたエルフも居るby作者談〛
「人の寿命と儚さ舐めないでよ?一生後悔するから」
「ウ…ウム…」
流石に圧が強い。
「今夜はガープさん達の所に行くから、押し倒してこいよ?」
「……タ…タオス?」
「セックスじゃ馬鹿!!雄と雌がする事って言ったらハメてオーイェーシーハーシーハーするんだよ!!」
「…………」
思わず圧倒された。
だが段階というのを踏まねば…。
「もう!じれったいな!!じゃあ私の為にって事でヤれっ!良いな!!」
「ワ…ワカッ…タ…ウン…」
鬼気迫る表情でリュドミーラから迫られ、流石に呑むしか無かった。
何故此処まで?
(………よし、これでシグルーンと仲を取り持てば強固な関係にもなるし、私の生存戦略的にもこれでベスト!!っまあ後は第二夫人とか飽きないようにセフレ的なポジになれば、部族内の立場も強固に出来る訳だよね!)
〚っと、内心実はこれからの自分の利益になる事が目的であり、其れには宮本とシグルーンの間に夫婦関係を作る事が一番であると考えた結果である〛
リュドミーラの考えは分からないが、どうにも応援している事だけは何となく分かる。
魂の色も、怪しく光る黄金がチラチラと見える為、相当金などに困っていたフシが見える。
………そうか。
私は…シンノスケの事が"好き"だったのか。
もう私の部族はなくなり、立場も消え去ってしまったが、同時に芽生えることの無かった感情が込み上げるとは流石に思わなかったな。
さて、僕も
キチンと話して何れ起こるであろう別れについても考えねばならない事を。
と思っていた中。
「…ハナシ、アル」
呼ばれました。
「……えっと…僕もちょっと…」
「ソウ…カ…」
ちゃんと言うべきと決めた筈なのに何故かここで固まりそうになるわけだが。
これはアレか?めぞん一刻の五代裕作みたいな状況になっていないかな!?
〚何故めぞん一刻を知っているか?其れは祖父父親双方が大の漫画好きで、実家の半分以上が漫画の蔵書スペースとなっており、高橋留美子先生のは留美子劇場含めて全冊初版所持している〛
はぁ…、待つこと数分。
『……待たせたな』
「あっ、いいえ…」
お風呂上がりみたいに湯気の立ち昇る姿はやはり艶っぽく、下腹部への巡りも大変宜しくなりつつある。
やはり目のやり場は困る。
ネグリジェ姿でもそうなのにと思っていると。
「……フゥ…」
隣に座り、息を吐く。
一応タオルで拭ったとはいえ、汗ばんだ肌と巻いたタオル越しに見える谷間に惹かれようとしながらも目線を無理矢理前へと向ける。
落ち着くんだ…心頭滅却…煩悩排除…!!
「…シンノスケ」
「あっ、はい」
そんな考えもお構いなしに上目遣いに此方を見る。
「………ス…」
「す?」
何か言おうとシグルーンが口を開くが、途中瞳が横を向いたり、下へと向いたりして視線が定まらない状態が続く。
さて、此処で彼女が何を言うのか僕は其れなりに考えた。
ス………す?
結果、答えは出なかった。
そもそもロクに同世代の女の子と会話をしてこなかった事が要因であろう。
中坊という拗れた思春期のティーンエイジャーが馬鹿をする事なんて珍しくもなく、女子生徒との甘酸っぱい恋愛模様なんて少しは期待してたけどしなかった自分を殴りつけたくなるよ。
だから、少なくともシグルーンが僕に好意と言うものを向ける訳が無い。
あくまでも形式的な物だし、彼女の部族復活の為に名義貸しだってするつもりで。
「スキだ。シンノスケ…
「………へっ?」
………ちょっと試射場で耳栓付けずに撃ったのが行けなかったかな?
若干耳が遠くなって聞き辛くなったのかな?
『お前の魂の色。心の在り方。顔はもう少しすれば勇ましくなるから期待している』
「……えっ…えっ…と…」
『ちゃんと言わねばなって思って。お前を愛している。私とシンノスケでは寿命も違うし、まして他種族で文字通り別の世界の人間からすれば恋愛対象にならない事は承知の上だ』
大きく空気を含み、彼女は言葉を吐く。
『でも。私の心はどんなに考えて考えて…考え尽くそうとも…
感情の昂りで、声が震えながらも抑えきれない気持ちが止め処なく溢れては言葉が積み重なっては綴る。
『神官の時にはこんな事は無かった…!!御子の為に身を捧げる事が己の生き様で…全て喪ってからは復讐しか生きる意味が無かった!』
其れは濁流だった。
其れは詩を書きたくて堪らない詩人や、血反吐を吐いてでも描き続けた劇画家と同じ様に、自分の心を表現していた。
なんの為に?
其れは。
『でもお前が其れを"標してくれた"んだ!!墜ちるだけの私を掬い取ってくれたのは…!!シンノスケだけだった…!!』
身も心も、全てが叫ぶ。
その顔は大粒の涙で濡れていた。
『…だから……すまない。私は…お前の重荷に……』
ああ、そうか。
僕は何もしていなくても、誰かの道標になっていたみたいだ。
では僕も責任を取らねばならない。
「……シグルーン」
「……ウン」
目を赤く腫らす彼女を見て、僕は両手いっぱいに広げ。
「……
抱き締めた。
「………ウン…!!」
精一杯の声を震わせ、彼女も抱き返す。
ああ、これが心の奥底で震える感情というものなのだろう。
嬉しさと不安さが入り混じりながらも、理由の分からない色合いが虹のように折り重なり合って心のキャンバスに描き上がるみたいだ。
そんな僕らの想いを確かめ合うように静かに抱きしめ合い続けてると、途端に鼓動が早まって熱い血流が全身に伝えられていく。
「……シグルーン」
ゆっくりと抱きしめていた腕を緩めると彼女も同じ様に力が抜けていき、その顔が視界に映る。
目端が雨に濡れた葉の様に枝垂れ、その瞳に熱っぽい視線が入ると、鼻息が粗くなり始めた。
「…シンノスケ」
互いの名前を呼び合うと一層心臓が強く握り締めるように大きく動いた。
多分彼女もこの鼓動を聞いているのだろうか?
鼓膜に響くのは恐らく自分のだけでない心拍の音。
目の前に、其れこそお互いを意識し合った相手の感覚を共有していると考えるだけで息を呑む。
もう無理だ。
多分僕も、この感情の在り方を言い訳していた。
でも、彼女の告白でようやく気付いた。
だから。
「……《僕も愛してる》」
「……ウン…!!」
言おうとしていた事を辞め、僕は彼女と唇を重ね合わせた。
此処でどうなったかを、説明するならば。
まぁ男女2人がナニするかって事だろう。
えっ?お前誰かって?
時々〚これで〛語る人です。
今回はまあお二人共独白出来そうに無いから此処で某が話していこうと思いますので、ご容赦を…。
…………
「シグルーン…!!シグルーン!!」
「ン゙゛ッ゙゛♡シンっ…っ゛っ゛♡!!」
月光が高く差す部屋の中にて女と男、雄と雌、陰と陽の2つが交じり合い、その心を確かめ合うようにその身体を貪り合う。
『はげっ…♡しぃぃ…♡♡!!』
「っ゛……!!」
初体験の連続の中、拙い動きながらに女の胎内へ自身の肉幹を滑り込ませ、圧しては退いてを繰り返し、腰を振る。
女はあられもなく両足は開かれ、秘丘たるヴァギナはその粘着質に変わった愛液を分泌させ、抽送をさせ易く生む。
「シグ…ルーン…!!」
『射精るっ゛…のか?…うん…♡わたしの…
男の身体が震える様子に女が頭を優しく撫でながら自身の膣内へと促していく。
何とも言えない滑らかに走る粘膜と肉感は、男性器の亀頭を中心に心地よい刺激と窄まるように離れない吸引の力が働き、射精感を立ち昇らせてる。
これには男も動きが止まり、奥深く挿し込んだまま。
「…
『んっん゛っ゛〜〜♡♡♡!!!?』
胤を胎内へと吐き出した。
「…ふぅぅ…ふぅぅ…」
『…はぁ…はぁ…』
無理矢理脱いだ寝間着は散らばり、シーツには汗と様々な体液で濡れ、滲みを作る。
お互いに息を絶え絶えに吸っては吐いてを繰り返し、ゆっくりと結合した性器が抜け、そのまま寝そべって身体を休ませる。
「……シグルーン」
「…シン…」
視線が重なり、思い出したかのように唇を合わせ、互いの口内へ舌を這わせていく。
「んちゅ…♡じゅぶ…♡ちゅぷ♡ぢゅっ♡」
時には吸い付き、時には上顎に舌を擦り付け、唾液が糸を引くまで淫猥なリップ音を奏でさせる。
「…はぁぁ…気持ち…いい?」
『……うん♡』
「良かった…」
苦しげに唇を離し、問いかけた言葉に嬉しく笑えばむくりと肉幹の張り上げが始まる。
『…まだ…硬い』
「ははっ…痛いくらいに」
『…そうか、じゃあ…』
女は足を開き、指を秘丘へと添え。
『良いぞ?その欲を全て此処に吐き出すが良い』
物欲しげに蠢くヴァギナをいやらしく開き、その蜜壷の様な孔を見せつける。
これには、男の理性もプッツリと糸が切れたかのように軽く脱力した後。
「…シグルーン!!!」
『あっん♡!』
女を組み伏せ、勢いに挿入。
「そんなっ…!卑猥に!!誘って!!僕をっ…!?イラつかせて!!?このぉ!!?」
『あっ♡♡!!凄っいっ♡!!?おなかの中でっ♡!?飛び跳ねってるっ゛っ゛♡♡♡!!?』
徐々に動きにも淀みがなくなり、緻密さと大胆さを使い分ける程の技量が芽生え始めていた。
『そこっ…♡気持ち…いいぞっ…♡♡ゾリゾリって、擦れて…またイッ゛ッ゛♡♡!!?』
女の身体が跳ねる。
びゅうびゅうと股から漏れた透明な液が男の下腹部を濡らしては水溜りを作ると、部屋の中を雌の臭いで籠もらせ。
『ん゛っ゛…!?まだっ…?大きく!?』
血の巡りが更に強く怒張し、膣内を膨らませると女は視界をネガポジの様に白黒の色合いに変化させた。
『お゛ぉ゛っう゛ぅ♡♡!!?』
腹の奥底から吐き出された嗚咽めいた喘ぎ声は傍から見れば下品に聞こえるであろうが、獣になりつつある男には淫蕩に導くものでしか無く、次なる射精の為に前後運動が再開された。
『おぐぅっ♡♡!!?ぐちゃぐちゃにされ゛っ♡でっ♡!!?ああ゛ぁ゛んん゛っ゛ん゛ん♡♡!!?』
硬さを維持したまま前へと後ろへと限界まで退いては奥まで圧し上げ、抽送。
圧し退きをする度に、つぶつぶのヒダが肉幹を擦り上げ、女の身体が跳ね上がるごとに膣圧が更に絞り込まれる。
両者、既に頭の中は考える暇など無く、生存本能に刻まれた性的欲求のままに動き、触れ、貪り食う。
『まっ、またぁ…♡イッ…グゥ♡!!?』
女の身体が絶頂を迎えた。
背を弓反っては全身におびただしい性的快感の稲妻が走り、筋肉へ収縮が始まると、膣内も例外では無く。
「っ射精るっ…!!?」
何度目か数える事も億劫になる程打ち付けた胎内へ、マグマのごとく熱さを纏った白濁の胤が吐き出され、その
『ぁ゛あ゛〜あ゛あ゛ぁ゛っ゛〜っ゛!!!?』
子宮へと注ぎ込まれる精液。
生物に於いて普遍的な行いであるセックスを愛情表現として昇華させた人類種のみ、愛し人の胤を受け入れ、残さず入っていく感覚を覚えるのだった。
…………
それから、止まることなど考える余地も無く。
『あっん゛っ゛♡!これっ…好きぃっ゛♡奥まで…突き上げて♡来るッ゛♡♡!!?』
朦朧と化した意識の中で、男の身体に跨り、精を欲する女が上下に身体を揺らしながら膣の内側に感覚を集中させる。
其れは馬に跨る様子から騎乗位と呼ぶ女性上位の動きであり、男側はその間。
「…めっちゃエロっ…!?」
『あっん゛ん゛ん゛っ゛〜 ♡♡!!?』
服越しでも主張していた豊かな乳房を掴む事も。
(凄くスベスベしてる…)
『まっ、まっ…でっ…!?』
小ぶりながらもショートパンツに納めきれない尻肉を跡が残るくらいまで握り締めることも。
「射精っる゛っ゛!?」
『おぉ゛お゛お゛〜〜!!?』
決して離れぬ様に双方の尻肉を掴んで奥へと注ぎ込む事も出来た。
…………
まだ終わることは無い。
薄っすらと月の出ていた夜の闇に日が差し、黎明の時刻になる頃でも、交わりは続けられている。
「はっ、はっ、はっ…」
『ん゛っ゛♡!?あぁ゛っ゛♡!?ごれっ゛♡ぎっ…グッ♡♡!?』
ベッドから降り立ち、壁際に女の背を押し付け、立ったまま挿入を行い、抽送が始められる。
逃げる隙間も無い状態で女が出来ることは男が果てるまでその快楽を全て受け入れる事だけ。
(まずっ…い、もう…立ってられ…!?)
耐える事が出来ず、脚が震えて膝から崩れ落ちそうになるのを、男が抱えてから身体を持ち上げる動作に驚き、慌てふためきかけた瞬間。
「…これ、良いな…」
『……へっ?』
呆気ない疑問の声が出たと共に、男は女の身体を抱えたまま。
「ふっんっ゛!!」
『ガア゛ッ゛…!!?』
「きつっ…ん゛っ゛…!!」
『まっ、まだイッッで…』
「無理だよもう…!!」
『あ゛あ゛っ!!?』
止める事など出来ない。
深々と挿し込まれた肉幹で膣内を蹂躙し、弾けるかのような感覚が女の身体を襲い、バチリと電流が走る。
十を超える射精の数に退く度に漏れた精液があらゆる体液のカクテルジュースとなって股を伝って垂れる。
『あっ!?ぉお゛っ゛〜!?』
身体中お互いの汗で塗れ、腰から下を白い体液が褐色の肌を汚す。
「もう、関係無い…!シグルーン…!」
『あぁっ…!来て♡シンのっ…♡おちんぽでっ…イかせてっ…♡♡!!』
「射精す…ぞっ…!!」
もう全てを投げ出す勢いに、女の身体を貪り、自身の胤で埋め尽くさんと動き、男は打ち付けた。
『あぁ゛ぁ゛ああ゛ぁ゛あ゛あ♡♡♡!!??』
女の嬌声が部屋中を響かせ、木霊する。
吐き出された精液が納めきれずに結合部から漏れ出し、床へと落ちる。
「はぁ…はぁ…はぁ…」
『お゛っ゛…ぉ゛♡ァ゛ァ゛…♡』
絶えず襲ってくるような性欲を全て吐き出し、全て受け止めた両者はその放つ
『んっちゅ…♡ちゅう♡ちゅ♡』
舌を絡めるような口吸いではない、啄むようなキスで互いに互いを認識しあい、見つめる。
「……スキ、シン…♡」
「…『ボクモ…スキデス…』」
男は小難しい事を止めた。
そして、この世界で1つ、目標を見つけた。
「っで、仲良く日が黄色くなるまで飽きずにねぇ…」
「………」
『………///』
部屋中の惨状を目の当たりにしたリュドミーラの顔は怒りに満ちていた事を後々に知る事となるのだった。