※本編と続きの時間だけど、直接本編には関係のない別世界だと思ってください。
※実験作 いちゃいちゃ、お風呂、耳かき(一人称)が含まれます。
前編 微エロ
少しだけ勇気を出して、いつもよりも距離を詰めてみた。それだけで察してくれる。にっこりと笑い、かわいいなぁと言いながら満足そうに笑って手招きしてくれる。
私の心を溶かしてくれる魔法使いが、いつものように私を甘やかしてくれる。
不満を募らせるのもこいつのせいなんだけどね。
「なんだ、まだお皿洗ってないだろ?」
「んー」
ごはんを食べてから、誘われるまま横になる。
ご馳走様、おいしかった。そう口にしながら膝から顔を見上げると、にへらっと締まりのない顔で笑いながら、よかったぜ。なんて満足そう。
駄々甘に寄り掛かる巫女なんて、他の連中には見せられないわね。
「甘えんぼうだなぁ、霊夢。この、この!」
「やーめーてー」
わーっと髪の毛をわしゃわしゃとされて、猫を撫でるように頭を触られる。
髪飾りが邪魔だと思うけど、器用に避けて頭と一緒に頬も撫でまわされる。
言葉では否定しながら、されるがままに撫でまわされることを心地よく感じる。
暖かいてのひらが。柔らかな膝が。陽だまりの笑顔が。
今すべてを独占しているのが自分なのだと、心に満ちる満足感が昼間に感じていた寂寥感を追い出していく。
「うふふ。さーお皿も洗ってお風呂も入って……」
「んー」
もう少しだけこうしていたいんだけど、夜はまだ長い。渋々と頭を膝から上げて、テーブルを片付けようとする。
「あ……」
頭を上げた時に後ろから寂しそうな声が漏れ聞こえ、心がきゅーっと音を立てて堪らない気持ちになった。
言葉に引かれてもう一度、そのまま倒れて膝に頭を乗せる。膝から魔理沙の顔を見上げると、照れながら頬を掻く顔と目が合った。
「……片付けられないわよ?」
「も、もう少しだけ……」
頭にぽんっと手を乗せられて、ゆっくり柔らかく撫でられる。
もう少し、もう少し。なんて言いながら撫でてくる魔理沙の暖かい手を感じながら、無言でされるがまま。
しばらく無言の時間が流れる。うとっと眠気が首をもたげて、瞼に重みを感じ始めた。
「……寝ちゃうわ」
「うーん、じゃあ続きはお片付けしてからか」
ぱっと撫でていた手が離れ、すぐに離れてしまった事に不満を感じるけど仕方なく頭を上げる。
まだ夜は長い。それに、まだ始まったばかりなんだから。
*
晩御飯の片づけを早々に済ませ、手を拭ってからお風呂場に向かう。
さすがに皿洗い位は私がやると申し出て、魔理沙にはお風呂へ先に入っていてもらうことにした。
脱衣所の扉を開けると、風呂場から漏れる歌声と体を洗う音が生々しく感じられて思わず唾を飲み込んだ。
いや、なにを緊張しているのか。
手早く服を脱ぎさらしを解いて手ぬぐいを持つと、えいっと気合を入れて風呂場の戸を開ける。
「~♪ お、きたなー」
ふんふんと機嫌よく鼻を鳴らし、頭に手ぬぐいを巻きながらお湯に浸かっている。
何度も見ているし、これからもきっと変わらないのだろう姿だ。
なんだか顔に熱が集まっているので、ふーっと吐き出しながら私も体を洗うためにシャワーからお湯を出す。
と、後ろでざばーっとお湯の動く音。
「よーし、せっかくだから背中を流してあげよう」
*
気が付けばぴかぴかに磨かれて、同じように髪を上げながら一緒にお風呂へ浸かっていた。
「それで人間の里でさ、アリスと一緒に魔法って言いながら炎色反応とかを見せてあげたんだよ。クエン酸と重曹を反応させて膨らませたお菓子なんかは、子供たちもすっごい喜んでくれて楽しかったなー」
背中に感じる、ふよふよと柔らかな感触。やせ気味の体で特にやわらかなその部分。
私のお腹のあたりに腕を回しながら、魔理沙は楽しそうにお話を続けていた。
体格は私の方が大きい。ただ胸は少しだけ魔理沙の方が大きい。背が低くてやせ気味なのに、どうしてかそれは私より存在している。周囲の人妖に比べたらふたりとも全然ないけど、世間一般では貧しくはあるのだけど。だけど確かなその存在に私の心は乱されていた。やせっぽっちの体の割に、柔らかく大きく感じる。
本人は無頓着に、ぎゅうぎゅうと触れ合いを純粋に喜んでいるだけだ。私が変に意識をし過ぎているのは間違いない。その無頓着な様にも、なんだか無性にドキドキするのだ。
「あ、もちろん人形劇以外に魔法は使ってないから安心してくれ。慧音先生も近くにいたから学びの機会になったって言ってくれたし、危ないことはしてないぜ」
楽しそうに話を続ける魔理沙に相槌を返しながら、背中で感じる膨らみに神経が尖るのは止められなかった。
*
お風呂上りに縁側で涼みながら、仕舞わないでいた風鈴の音を楽しむ。
森の方からは虫の声が聞こえ、風がそよそよと涼しさを運んでくるのが心地良い。
「霊夢、大丈夫か?」
「ええ……」
風呂場で真剣に考え事をしていたせいか、ぬるめのお湯なのに少し湯あたりしてしまった。
白地に青い縦線の入った浴衣を着ている魔理沙が、ぱたぱたと団扇で扇いでくれる。
私はまたその膝に頭を乗せ、濡らしたタオルで頭を冷やしていた。対になるデザインで、私は赤い縦線が入った浴衣を着ている。ふぅーっと息を吐き出して回復した熱のこもった頭を抑える。
情けない。熱ではない顔の赤みを感じながら反省。
「無理しないでね」
「大丈夫よ、ありがとうね」
ぱたぱたと仰ぐ団扇からの風が心地良い。魔理沙の膝も、熱を持ってより柔らかさを感じる。
いい加減心を乱され過ぎだ。華扇との修行が何の役にも立たないのだけど。
「よしよし、元気になったな」
心配そうにしていた曇りが晴れ、太陽がまた顔を出す。相変わらずの陽だまりの笑顔で、少しだけ濡れたその髪の毛が下ろされているからか、普段よりも大人っぽい気がする。
「それじゃあ、耳かきをしてあげようかな」
言って、傍に置いていた耳かき棒を手に取る。私は知らず、再び喉を鳴らした。
昔からそうなのだが、魔理沙はマッサージだとか耳かきがやけに上手い。しっかりと解されてその虜にされてしまうので、中毒性が高く大変危険なのだ。
「はーい、外の方向いてごろんしてくれー」
言いながら肩を押され、仰向けにしていた体を半分転がされる。無防備に片耳を晒すことになる。
頭に魔理沙の左手が置かれ、顔が近づく気配を感じる。
「ふーっ」
無防備な耳に、静かに遠慮がちな吐息が当たる。
ドキドキと胸が高鳴って、魔理沙の膝にそっと手を添えた。
「それじゃあ、右耳から……」
ごそ、ごそっと遠慮がちに耳かきが耳の一番外側、上の部分をこすり始める。
「耳って不思議な形しているよなぁ」
いつもより声を抑えて、囁くような声。特別な感じがする、こそこそと抑えた声。
*
まずは、外側からやってくぜー。
外側にも、汚れはたまっちゃうからなぁ。なんなら耳の穴よりもたくさん汚れちゃうかも。ごーり、ごーり。
痛い? うん、きもちいい? ふふ、遠慮なく言ってくれよー。耳の、溝に沿って……こすっていくよー。
ふー、ううん……。うん、全然汚れてないね。きちんと綺麗にしているなー。
えらいえらい。ふふ、子供あつかい? いいだろ、べつに。気にしない気にしない♪
ほら、外側から。耳の、穴の横。このくぼみが、意外と……うん、かさかさーっと。ふう。
うん、こっちも汚れないな。なーんだ、もっと汚れてても、いいのに。
恥ずかしい? べつに、いいのに。私の前で遠慮なんか、ゆるさないぜー?
ほーら、うごかないで。……じゃあ、次は耳の穴に入れていくね。
ゆっくり、外側から……。
かりかり、かりかり……。そーっとほぐしていくよー……。かり、かり……。
うんうん、こっちは、すこし耳垢があるな。……うん? ああ、大丈夫、大丈夫。
人間生きていれば、汚れもたまるさ。いいんだよ、生きている証拠だぜ。えらいえらい……。
うん、動いちゃ、だめだぜー? ふふ。
ふう。すこしづーつ、奥に入れていくよー。うん。
ごそごそーっ。 かりかり、かーりかーり。
きもちい? うん、よかった。ふふっ。目が、とろーんってしてきたなー。
痛くないみたいで、よかったぜー。少しづつ奥にいれていくね。
そーっと、そー……っと。かーり、かーり。ふむふむ。
うん、きれい、きれい。かーり、かーり。ごーそ、ごーそ……。
上の部分、自分でやっていると、忘れがちになっちゃうよなー……。
うん、大丈夫だよー。霊夢に汚いところなんて、ないぜー? かりかり、かりかり。かーり、かーり。
ん、うん。……ん? 息、くすぐったい? ふふ、ごめんなー。
うん、だいたいは……。大丈夫だなぁ。……うーん、もっとお掃除させてくれても、いいのになぁ……。
うん、ふふふ。最後に、息吹きかけるね。ふーっ。ふーっ。
うん、良く見せて……うん。綺麗だな。あんまり、耳かきの棒で擦ると、痛めちゃうから……。
ふふ、ちょっとだけ、指でお耳を揉むね。
耳たぶー、耳の外ー。もーみ、もーみ。むに、むに。
うん、気持ちい? うん、私も。お耳やわやわで、きもちいいなー。
あったかいねぇ~。……うん、それじゃあ、次は反対向いてもらって……。
うん? ああ、そうだよ。お腹の方、向いてもらって。
……苦しくない? そう? 安心する? ……ふふ、よかったー。
お風呂上がりだから、あったかいだろー。霊夢、お腹好きだなぁ。
あんまり、匂い嗅がないでくれよー。……うん? ふふ、冗談なのに、そんなに体固くするなよぉ。
さて、それじゃあこっちもお耳掃除しますよー。
外側からね。上の、溝から……。ごーり、ごーり。……ここ、きもちよくない?
私はけっこう好きなんだけど。ちょっと痛いくらいが……い、いや変な意味じゃないよ?
ううん、ほら。笑わないでくれよなー。ほら、うごかない。
もうっ。……ごーそ、ごーそ。……痛くない? うん。よかった。
こっちも、きれいだな……。あんまり強くしちゃうと、痛くしちゃうから……。
耳の穴の横の、くぼみのところも……かさ、かさ。ごそ、ごそーっと。ふーっ。
あ、ごめんくすぐったかった? 細かい耳垢があって。ごめんごめん……。
よしよし、うん。それじゃあ、いれるねー。
外側から―、ゆーっくり……かりかり、かりかり。
かりかり。こっちも綺麗にしてるなぁ。かりかり。
うん、力抜いてて、えらいぜー。かりかり。ん……すこし、奥の方にいくぜー。
おー、奥の方に。すこしだけ、耳垢発見……。うん、動いたら、危ないからだめだぞー。
ごーそ、ごーそ、かりかり。……うん、大丈夫。まかせてくれー。かりかり。
痛くない? ……よかった。すこし、もーすこし……。
うん、大丈夫……。かりかり、ごーそ、ごーそ……。ふう、とれ……そう。
えらい、えらいぞー……。かりかり、かりかり。
うん、とれた、とれた。そーっと、そーっと……。
ふふ、大丈夫かな……。すっきりした? うん、よかったぜー♪
周りの方も……かりかりしていくなー? かりかり、かりかり……。
うん? ああ、気にしないでくれ、気持ちよかったんだなぁ。目もとろんとろんだし。
ふふふ、お耳掃除、好きなんだな。私も、すきだぜー。
かりかり、かりかり……。
よしよし、きれいきれい……。上の方、もうすこしだけかりかりしようなー。
かりかり、かりかり……。うん、大丈夫だな。
また、ふーっとするぞー。ふぅーっ。うんっ。
ふぅーっ、ふぅーっ。……ふふふ。
うん、大丈夫。耳かき棒は、もう終わりかなぁ。
よしよし、また、すこしお耳揉ませてくれー?
うん、もみもみ……。もみ、もみ……。
みみたぶ、やわやわ……。耳の上の方も、こり、こり……。
ぐりぐり、もみもみ……。気持ちい? うん。よかった……。
どこか、気持ち悪いところは? よかった、すっきりした? ふふふっ!
私も楽しかったぜー。可愛いところ、いっぱい見れたなぁ♪
*
途中、よだれが垂れるという失態を犯した。だがそれすらもニコニコと笑って受け入れられるのが、嬉しいやら恥ずかしいやら情けないやら。
終止顔を赤くしながら、最後にはぽんぽんと頭を撫でられて耳かきを終えた。
「~♪」
上機嫌に鼻歌を鳴らしながら、ぽんぽんと頭を撫でる魔理沙。
気を張っていなかったらこのまま眠ってしまいそうだ。
これはこれで、とても良いのだがやられっぱなしではこちらも気が済まない。
「ねえ」
「うん、どうした? 柿でも剥こうか?」
「それは後で……。私も、耳かきしてあげるわ」
言いながら、膝から頭を起こす。
夜はまだまだ続くのだから。
顔を近づけ、魔理沙に迫る。
「次は私の番よ」
目を泳がせる魔理沙に迫り、しっかりと逃げられないようにその手を握った。
読み上げで聞いたときに気持ち良くならんかなぁ……
そういう一心で書いてます。
もしかしたらこちらのエロ話は鍵をかけるかもしれません。
今お気に入り登録とかしてくれている方は問題なく見れるようにしますが、羞恥心が限界突破したら鍵かけます。