※この作品はR-18です。

だぜ娘奮闘記! イチャ甘エロ   作:元掃除道具

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匿名でリクエスト頂きましたのでさらさら~っと。
濃厚なえちち描写はないです。
・朝チュン
・わからせ(弱)
・酔いどれちゅっちゅ


どSな隙間妖怪(純愛編とハード編で分岐)
堪らなくなっちゃうドSゆかりん


「魔理沙。こっちで少し呑まない?」

 

 それはいつもの博麗神社での宴会の終わり際。

 お酒を吞むふりをしてちびちびとジュースを飲み、素面でやり過ごすことに成功したときの事。

 いつもは介抱してくれる霊夢がやけに絡んできて先に潰れてしまったので、寝室に寝かせた後だった。

 

 境内に戻ると、すっかり解散の雰囲気で散り散りになった妖怪たち。

 その中で賽銭箱に背を預けた妖怪の賢者が、据わった目でこちらに手招きしていた。

 片膝を立てており、なんだか格好つけている。

 いつも手に持っている扇を傍らに畳んで置き、真っ赤な盃を手にすっかり酔っ払っている様子だ。

 

「紫がこんなに吞んでるの初めて見たぜ、珍しいな」

 

 転がる酒瓶を横目に紫の隣に腰かけて、藍の姿を探す。

 すぐに見つかったけど萃香に絡まれていたらしく、目を回して倒れている。

 萃香はまだ吞み足りないみたいで、まだそこらで絡んでは吞み潰して大暴れしていた。

 

「まったく。鬼と一緒に吞むものじゃないわぁ」

「あはは、そうだなー」

 

 本当にこんなに酔っている紫を見たのは初めてだ。

 疲れたような言葉だが、楽し気に笑みを浮かべているのを視界に入れながらその盃に魔法で水を満たす。

 

「ほら、すこしお水……」

「いやー! お酒のむのー!」

「わかったわかった、お水飲んだらお酒持ってくるから……」

「うー、あなたお酒吞んでないわね? 宴会なのに、無粋よ!」

 

 遠目に見える酒樽の数が恐ろしい。

 どうして今日はこんなに酔っているんだろう。

 

「私は適度に楽しんでいるよ」

「うそよ、すーぐふにゃふにゃになるくせに!」

「あははー……」

 

 たしかに私はあまりお酒が強くない。

 翌日に残すほど吞んだことはないけど、宴会中は意識があいまいになって変なことを口走ってしまう。

 夢を見ているような感覚と断片的な記憶は残っているので、そりゃあもう恥を重ねていることも承知だ。

 

「……霊夢は?」

「寝てるよ。寝かせて来た」

 

 紫は暴れるのをやめて大人しくしているけれど、お水は飲まずにじーっとこちらを見つめている。

 

「一緒に寝ないの?」

「いやいや、もう子供じゃあないんだし」

「大人の意味なら寝ているの?」

「何言ってんだ?」

「……ほんと何言ってるのかしら」

 

 随分酔っている様子で、本当に珍しく言葉も支離滅裂だ。

 妖怪も神様も、お酒には酔うんだから不思議だよなぁ。

 

「もう終わりの雰囲気じゃないか。私も片づけしたら帰るぜ」

「いいじゃないよー、すこしくらい付き合いなさいよー」

「あー。仕方ないなぁ」

 

 こうなっている酔っぱらいには、もう従うしかない。

 紫の事だからそんなに無茶な呑み方にはならないだろうと思い、私もそこらへんに転がっている盃を手に取った。

 

「こうしてふたりで話をするのは久しぶりね」

「……たしかにそうかも。いつも藍とか霊夢がいるから、下手したら初めてじゃないかな」

「うふふ! ねえ、それで。霊夢とはどこまで進んだのかしら?」

「どこまでってどういう事だ?」

 

 紫が顔を赤くしてポヤポヤとしながら、なんだか無邪気にも見える笑みを浮かべて楽しそう。

 只いまいち何を聞きたいのか理解できず、注がれたお酒で少しだけ口を湿らせて聞き返す。

 

「やあねぇとぼけちゃって! 流石にわかるわよ、こっちも夜とかは気を遣って隙間を閉じているんだから!」

「気を遣うっていうか、そもそものぞき見は良くないと思うぜ」

「霊夢に聞いたらすぐ調伏しようとしてくるんだもの、乱暴者よねぇ。でも親代わりとしては気になるじゃない? それに子供が生まれるとしたら巫女も世襲するかもしれないのだし、そうなると色々とこちらも準備が……」

「まてまて! なんで霊夢に子供が生まれる話になるんだ」

「もー! 大丈夫だって、隠さなくてもいいじゃない!」

「隠すって、本当になにを言っているんだ?」

「……あらぁ?」

 

 なんだか紫がきょとんとした顔でこちらをじっと見つめてくるので、こちらも意味が解らなくて見つめ返してしまう。

 手慰みに盃を少し傾けて唇に付いたお酒を舐めると、紫が盃を差し出している。

 手元にある酒瓶は私が持っているので、その盃にお酒を満たして軽く盃を合わせる。

 あーぁ。少しだけこぼれた。勿体ないから手についたそれを舐めとる。

 

「……もしかしてまだなのかしらぁ?」

「うん? まだっていうか、もしかして紫はさ。人間ふたりいたら子供が生まれると思っているのかぁ?」

「そんなことはないけど、おかしいわねぇ。あなた達は好き合っているんじゃないの?」

「それはねぇ、違うんだぜ」

 

 まったく。妖怪の賢者とか何とか名乗っていながらそんなことも知らないんだな。

 早くも体がポカポカしてきた。強いお酒だ、失敗だったかも。

 

「友達の好きと夫婦の好きは違うんだぜ」

 

 どーんと胸を張って教えてあげると、盃を持つ方と反対の手で自分の頭をひとつ叩きながら紫が笑う。

 

「あーらら。霊夢ったらまだ手を出していないのねぇ」

 

 ケラケラと楽しそうに笑うので、こちらも嬉しくなってまた盃のお酒を少しだけ呑む。

 甘酒のように白く濁ったそれは、ほんのりお米の甘さを感じるがそれ以上に強烈なアルコール感が脳を痺れさせてくる。

 

「だいたい、女の子どうしで子供って生まれないんじゃない?」

「まあそこはほら、博麗の秘術とか性別の境界とかでどうとでもなるのよ」

「へえ、そうなんだー」

 

 なんだかそういう事らしい。

 アルコールで痺れてきた頭で取り留めのないことを考える。

 また、一口。

 

「不躾に聞いてしまうけど、魔理沙は子供ができる行為ってもちろんわかっているわよね」

「……もしかして、本当に子供だと思っているのか?」

 

 これでも魔法使いを名乗る以上、愛の妙薬や媚薬なども知識にはあるんだけど!

 魔法を学ぶ上で、そういった知識っていうのも生命を理解する上では避けて通れないのだけど!

 

「いやごめん、ごめん! そうよね、すこし子供扱いしすぎていたわよね」

「べ、別にいいけどさぁ! 妖怪たちは恥がないぜ、まったく!」

 

 片手で謝罪をしてくる紫が、また盃を差し出してきたので注いでやる。

 ふーっと息を吐いてからぐいっと一口に飲み干してしまうので、吊られてこちらもちょっと呑んでしまう。

 また、注ぐ。

 

「魔理沙はそういう相手、いるのかしらぁ?」

「そういうって、好きな相手?」

「ええ」

 

 じーんと頭が痺れて来た。思ったことが取り留めなく浮かんでくる。

 

「……私は理想が高いぜ」

「へえ、いいじゃない! 聞かせて聞かせて!」

 

 きゃっきゃっと紫が囃し立て、いい気になって言葉がどんどん湧いてくる。

 

「えーと」

 

 ◆◇◆◇

 

「ん?」

 

 意識を取り戻した時、最初に感じたのはいつもより上質な布団の感触。

 それを感じるのはつまり、肌が直に触れているからで。

 

「え゛? ……ん、んぅ」

 

 思わず体を起こそうとしたときに、絡むように一緒に寝ていた腕がそれを阻止する。

 自分の喉にも違和感を感じ、ひとつ咳払い。声が、枯れているというか。

 首だけ動かして横を見ると、薄暗い室内でもそれとわかるキラキラの金糸。整った顔立ちがすやすやと穏やかな寝顔。こちらを抱くように腕を回し、がっちりと固められて身動きが取れない。

 辛うじてシーツを被っているが、一糸まとわぬ姿で私たちは抱き合っていた。

 

「……えぇ⁉」

 

 ◆◇◆◇

 

「まずはー、私の事が大好きで、何よりも優先してくれて」

「うんうん、それからそれから?」

「えっと……優しくて、強くて。あと……優しくてー」

「今のところほとんどの人妖が問題なさそうだけど」

「あー? じゃあ、私とおんなじくらい幻想郷が好きでー」

「あら?」

「少し甘やかしてくれたり、頼りになるところもあってー」

「ふむふむ」

「でもこっちにも甘えてくれたり、弱いところとかも見せてくれたりしてー」

「それって」

「あとー……。なんでも言う事聞いてくれてー」

 

「もしかして私かしら?」

 

 周囲にいる妖怪たちは酔いつぶれ倒れ伏し、その発言に突っ込みをいれるものは現れなかった。

 紫も素面の状態であれば「やっぱり霊夢の事じゃない。あらやっぱりお熱いのね」なんて揶揄っていただろうが、酒精に身を任せ顔を赤くし、思考も鈍っている状態では考えが偏る。

 

「えー?」

 

 残った酒を、盃を傾けごくんと呑み下してふーん、と魔理沙が息を吐く。

 

「……紫かぁ」

 

 くすくすと口元に手を当て小さく笑うと、紫は真剣な様子でじっとそれを見つめる。

 

「私には荷が勝ちすぎているぜ」

「そう? 案外いいんじゃないかしら」

「えー?」

 

 なにが楽しいんだかケラケラと笑いながらまた酒を注ぎ、差し出されている盃にも同じように満たしていく。

 

「でも、紫は私の事好きじゃないだろ?」

 

 またくすくす笑い、赤くなった顔で、半分蕩けた目で紫は見上げられる。

 

「そんなことないわよ。これでも結構、認めていると思うのだけれど」

「認めるってなんだよー。わたしはー、そういう相手とは毎日好きって言い合いたいからダメー」

 

 ぶー! と大げさに首を横に振り、また笑っている。

 すこしむっとした様子の紫がぐいっと盃を呷り、カラになったそれをカっと音を立てて地面に置く。

 そのまま魔理沙に身を寄せ、空いた手でその肩を抱きながらこそっと耳元で囁くのだ。

 

「……好きよ」

「うわぁ~!」

 

 囁かれた耳を両手で抑え、大慌てで後ずさりながら叫ぶ魔理沙の顔は先ほどよりもずっと赤い。

 放り出した盃が地に落ち、満たされていたお酒は地面の染みになった。

 

「な、なにすんだよ!」

「なによー、悲鳴を上げることないじゃない!」

 

 してやったりと悪戯が成功したような意地の悪い笑みを浮かべ、周囲の酒瓶を適当につかむと再び盃を手に持ち酒を入れながら笑う。

 笑みを浮かべながら努めて平然と行っているが、その手は僅かに震え魔理沙同様顔の赤みはより増した。

 

「な、あ! こんにゃろ、そっちがその気なら……!」

 

 その様子に気が付かず、揶揄われたのだと思い憤慨する様子は既に酔っぱらいのそれだ。

 そしてやり返してやらないといけない、気が済まない。負けん気の強いのがこの少女だ。

 転がった盃を再び手にし、紫から酒瓶をひったくって満たし、グイっと呷る。

 

「あ、そんなに一気に呑んだら……」

 

 口元を拭ってぺろりと唇を舐め、盃を地面に置くとガバっとそのまま紫に抱き着いていく。

 一気呑みを注意しようと声を掛けたのを遮ったのは、盃をその辺に置いて体中で抱き掛かってくる小さな体だった。

 

「えーい!」

「あらー」

 

 びくともせず受け止められ、賽銭箱を背もたれにしている紫は正面に魔理沙を抱きかかえる格好に。

 ぎゅうぎゅうと抱きしめてくる魔理沙の意図を掴み兼ねて、酒が零れないように反対の手で抱き返すだけに留める。

 一息覚悟を決めたように息を吸い込む気配のあと、胸元に沈んでいた顔が上がり、至近距離から魔理沙が紫を見つめた。

 

「わ、わたしも大好き!」

 

 酔いの勢いで誤魔化せないほどの照れが混じり、羞恥と酒精が立ち上っている。

 クラっとするほどの美貌を目にし、魔理沙は目線を横にずらす。

 一瞬だけ合っていた視線は酔いの影響かお互いに濡れ、じっとりとした熱を感じるものだった。

 

「そう。じゃあ合意って事で」

「へぇ?」

 

 瞬間、頭上に現れた隙間が蛇のようにふたりを飲み込むと、賽銭箱の傍にはカラの盃だけが残される。

 そこに最初から誰もいなかったように、神隠しの主犯がひとりの人間を攫って消えた。

 

 ◆◇◆◇

 

 一瞬の浮遊感のあと、目を瞑った魔理沙が次に重力を感じたのは明るい室内。

 お互いに抱き合ったまま移動し、気が付けば上下逆転して組み敷かれている格好になっていた。

 柔らかな白いシーツに包まれ、大きなベッドにいるという事だけは理解ができている。

 

「あれぇ?」

 

 状況を理解しないまま首だけであちこち見回している頭を、白い手袋が顎を掴んで制した。

 

「んぅ……?」

 

 そのまま唇を奪われても、魔理沙は状況が理解できていないように呆然と紫を見上げていた。

 

「ふふ。挑発し過ぎて食べられるとは思わなかったの?」

「……え?」

 

 数瞬の後、状況を理解した魔理沙が羞恥に顔を染めるのを、余裕の笑みを浮かべながら紫は見下ろした。

 その表情こそ余裕のあるものだったが、顔色は赤くどちらも傍目には余裕のないように見える。

 

「なぁん……んぅ」

 

 再び口を塞ぎ、次はじっくりとその咥内を舐(ねぶ)る。

 動きを封じるように置かれた手は袖をぎゅっと握り、それに添えられた手は弱弱しい抵抗をしながら徐々に力を失っていくのだった。

 

「ふぅ……ぁ……!」

「んっ……ふっ……」

 

 ちゅっと音を立てて離れた口元を粘性の液体が伝い、お互いを結んでいる。

 

「……」

「……」

 

 荒く息を吐く魔理沙と対照的に、静かに紫は魔理沙を見下ろした。

 互いに、呼吸音以外は無言で見つめ合う。

 じっとりと濡れた視線が絡み、荒く息を吐く魔理沙が喘ぐように小さく声を漏らした。

 

「た、たべるの……?」

 

 言葉を聞くと紫はぐっと魔理沙を抑えつけ、その両手を頭上に抑えるとまた口を付けるほど顔を寄せた。

 

「さぁ……。生意気な人間は、どうなってしまうのかしら?」

「あ、あ……」

 

 不安に揺れる瞳が見上げ、それを受けた妖怪は喜色を隠さず口元に浮かべた。

 そのまま首筋に顔を埋めるように鼻先をつけ、すんすんと呼吸音を立てて吟味するように胸元までを探ると、くすぐったさを感じるのか魔理沙は身じろぎして逃れようとする。

 それを許さないよう紫の腕に力が入り、手首に走った痛みで魔理沙の顔が歪んだ。

 

「ご、ごめん……! ごめんなさい、あの……からかったことは、謝るから……!」

「んー?」

 

 震える声が紫の嗜虐心をさらに煽り、乱された襟元から香る女の子の匂いに情欲を掻き立てられた。

 首筋に齧り付き、軽くあまがみ。

 また小さな悲鳴が上がり、逃れようとした小さな肢体が跳ねた。

 

「ん、っれぇぉ」

「ひぃ……んんっ……!」

 

 べろりと下品に長く伸ばした舌で、それを見せつけるようにそのまま首筋を舐める。

 瞑った瞳からは透明な雫が滲み、震える体はより縮こまっていく。

 

「うぅん、服が邪魔ねぇ」

 

 魔理沙の両手を片手で抑えつけ、反対の手で襟元をなぞる。

 それだけで衣服ははらりと解け、まるで最初からそうであったように只の布に変わっていく。

 首元までを覆っていた襟付きのシャツはただの布と糸になり、血色の良い肌色が剝き出しになっていく。

 

 はあはあと荒く息を吐き、衣服がはぎ取られていくのを魔理沙はただ見ているしかなかった。

 白黒の魔女衣装が、自分を守るものが解けて消えていく。

 黒いベストだけが残され、普段晒していない肌がどんどんと露わになっていく。

 

「ぅ……!」

 

 ひんやりと冷たい手がベストの隙間からわき腹に当たり、思わず声が漏れてしまう。

 いつの間にか自身も手袋を取り払い、直に触れる紫の手が感触を確かめるよう遠慮がちに添えられた。

 

「やせっぽちの、人間の子供……」

 

 自分を組み敷く紫と比較したら凹凸も少なく、薄っすらあばらが浮いているような貧相な体。

 それがとても大事なものであるように、ゆっくり撫でながら紫はさらに長い舌で首筋から鎖骨に掛けて、露わとなった肌に浮かぶ汗を拭う様に舐る。

 

「ふぅ……!」

 

 声に甘さが混じったことを紫は聞き逃さなかった。

 そのまま首筋から頬の横までを舐め上げ、耳元でふーっと大きく息を吐く。先ほどのような恐怖に震えるだけではない反応が、より紫の余裕を奪っていく。

 

「っは、あの……。た、食べるって、そういう……」

「ふふ、私はどっちでも」

「うぅ……!」

 

 耳元で囁くと震える魔理沙がおかしい。

 羞恥に染まった顔は涙を流しながら、悔しそうにこちらを見上げている。

 

 ああ、愉しい。

 

 再び口を付け、咥内に舌を差し込み思うがままに蹂躙していく。

 

「ん……っちゅぅっ……ぁっはぁ」

 ちゅっ……じゅる……ぅ。

 

 頭の中に響く水の音が激しさを増し、柔らかな肉を思うまま舐め上げていく。

 そのまま傷つけないように魔理沙の舌を吸い上げ、唇で挟み込んで吸い上げながら弄ぶ。

 

 アルコールで蕩けた頭のまま、思うがままに吸い上げ楽しんでいく。

 だんだん息を荒くしぐったりとしてきた魔理沙にようやく気が付き、ようやく紫は口を離した。

 

「はぁっ……ぁ……し、死んじゃう……!」

「っぷ。ふふっ!」

 

 必死に息を吸うさまがなんだか愛らしく、紫は抑えていた両腕を開放して頬に手を添える。

 

「食べられても仕方ないわよねぇ?」

「はぁ……はぁ……」

 

 ぼんやりとした視線だけ向けて、魔理沙はすっかり抵抗する気力を失っていた。

 黒いベストも繊維に変えられてしまい、上半身を完全に露わにしながらも。

 力なく落ちた両手はそのままに、視線だけは紫を見つめている。

 

「ほら、もう一度言える? 大好きって、言って見せて?」

 

 ぼんやりとした視線を見下ろし、その顎を掴むように手を添えながらじとっとした熱の籠った視線を返す。

 

「はぁ……ぁ……ゆ、ゆかり……」

 

 夢を見ているような心地の中、紫のその言葉だけはぼんやりと理解できた。

 意味を理解せず、魔理沙はただ言われたままに言葉を返す。

 

「ゆか、り……。だいすきぃ……」

 

「……これは貴方が悪いわよ?」

 

 ぎしっとベッドが軋み、再びくぐもった悲鳴が部屋には響いた。




え、中途半端?
そこがドSの所以ですがな!がはは!

後編は気が向いたら書きますん……!
本編も書いている最中なのでユルシテ、ユルシテ
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