モンスターパーク2アフター 異種姦を望む乙女 作:二木ユキト
異種姦の虜となった美女たちは、
今回も聖都地下の庭園に赴きます。
そこにいたのは原作では登場しなかったモンスター。
双角を持つ馬獣、バイコーンで……?
スカーレットは今日も、評議長として熱心に働いた。執務を終えた彼女は、夜の議事堂をひとり歩く。
豊かな金の髪に、整った顔立ち。その中でひときわ目を引くのは、ルビー色をした瞳だ。意志の強さが現れるそれは、本物の宝石以上の輝きを放っている。
彼女の美貌はそれだけではない。大きな胸乳はブラウスを突きあげ、スカートから伸びる腿にも媚肉がまぶっている。
もちろん、スカーレットの実績と実力あってのことだが……。民衆から多くの支持を集めるのも納得の美女である。
(また働きすぎかしら……)
スカーレットにはまだ、少女の面影すら残っている。背負った職務は過重といえた。
最近まで疲労を溜めるばかりだったが……。よい発散法を友人たちから教えてもらった。そのため今は、気力も充実している。
次はいつ、そこに行こうか。ひとり歩きながらそんなことを考えていると。
「スカーレット様」
「きゃあ!」
突然、背後から声をかけられた。
かつては聖騎士として認められたスカーレットである。ソードダンサーという武名は飾りではない。そんな自分の背中をあっさり取れる者など、彼女は一人しか知らない。
「リアン……。驚かせないでちょうだい」
「申し訳ございません」
メイド服姿の彼女は恭しく頭をさげた。露出の少ない服装だ。しかし胸部の膨らみや臀部のシルエットから、非凡なプロポーションがわかる。
銀の髪と紅の瞳。静かな美貌が再び向けられる。同性のスカーレットでさえも、どきりとした。
彼女は法皇一番の従者にして、隠密の技を身に着けた者。リアンである。
マルックのクーデターを阻止できたのは、彼女の働きあってのことだ。スカーレットの同志ともいえる存在だった。
「なにかあったの?」
「えっと……」
メイドは言葉を詰まらせた。顔を赤くし、もじもじと指を絡ませてさえいる。常に冷静なリアンらしからぬ仕草である。
同志としての勘が働いた。彼女がここまで言いよどむことといえば……。
「続きは時と場所を改めましょう。そうね、誰にも聞かれないところで……」
「承知いたしました。では明日にでも」
評議長とメイドは密会の約束を交わし、今夜のところは別れることとなった。
◇
絶対に会話が漏れない場所。そこはマリィの私室である。いかに蛮勇の者であっても、法皇のプライベートを探ろうなどとは考えないだろう。
「ほれほれ、話してみぃ」
「はい……」
マリィはすでに事情を知っているようだ。促されたリアンは口を開く。
◇
先日、リアンは地下庭園を歩いていた。もちろん目的は、モンスターに犯されることだ。
均整の取れた肢体は異種たち……特に魔獣の目を引いた。彼奴らはリアンから、同類の匂いを感じているようだった。
リアンはかつて畜獣だった。比喩ではない。元老院の評議長だったアグファスから牛馬も同然の扱いを受けていた。
密偵の技術を叩きこまれ、癇癪の的にされ、家畜と交わらされた。悪辣な飼い主はすでにこの世を去ったが、その痕は今もリアンに刻まれている。
森を進む彼女の前に、一頭のモンスターが現れた。
「!」
夜闇のような黒毛と、ねじれ巻かれた双角。血のような色をした瞳は、真っすぐ己を射抜いていた。
ウマ型のモンスター、バイコーンである。
清純を好む一角獣に対し、双角獣は不純を好む。リアンは無事、彼奴のお眼鏡に適ったようだった。
「あぁ……」
逞しい馬体はそれに相応しいペニスを備えている。経験からリアンは知っていた。悩ましい息が唇から勝手に漏れてしまう。膝を折り、種を乞おうとした時。
「ブルルルゥゥッ!!」
激しく吠えるものが乱入した。
「!?」
種付けの場に現れたのは、もう一頭のバイコーンだった。
同種の魔物である。発情期は重なっている。メスを巡って、猛馬たちは戦いをはじめた。
角をぶつけ合い、蹄で踏みつけ、いななきを響かせる。彼奴らの闘争はさながら、黒い嵐のようだ。
「…………」
さすがのリアンも、暴れくるう二頭を制圧することなどできない。楽しい予定を目前にして、撤退を余儀なくされた。
◇
リアンからの説明を受けたスカーレットは、己に求められる役割をすぐに理解する。
「もう一頭を落ち着かせるため、私と一緒にバイコーンの相手をしてほしいのです」
想像と寸分たがわぬ説明が、メイドの口から続けられた。昨夜、彼女が言いよどんでいた理由はやはり……。異種姦の相談だったのだ。
「確かに、私じゃないと務まらなさそうね」
「はい。マリィ様では負担が大きすぎるので」
その意見には同意する。
ウマの巨体とモンスターの繁殖欲。このふたつを兼ね揃えたバイコーンという存在を、スカーレットも知っていた。マリィも異種姦の虜となっているが……。さすがにこの小さな体躯では、猛馬の相手は難しかろう。
巨大な亜人、トロルの相手すら可能なスカーレットなら適任といえた。
「放っておくのはダメなの? 負けた方は去っていくだろうし……」
すでに答えは決まっていた。しかしこんな遠回りをしてしまう。決して交渉のつもりではない。彼女の、乙女心ゆえである。
「ダメじゃ」
ぴしゃりと言いはなったのは、マリィだった。
「バイコーンどもに暴れられたら、憩いの場がダメになるかもしれん。それに……。ア、アンソニーにもしものことがあったら……」
「アンソニー?」
スカーレットの疑問にはリアンが答える。
「マリィ様お気に入りの殿方です。身体を張って女性を守る、気骨のある方なのだとか」
「あぁ……」
リアンはぼかしたが、スカーレットはその正体を看破した。種付けしたメスを守る習性を持つモンスター。それはすなわちツノブタだろう。
しかしこの可憐な少女が、醜い魔豚とどのような交尾をするのか……。スカーレットはつい想像してしまう。細く薄い未成熟な身体に、削岩器のようなねじれたペニスが挿入るのだろうか?
ふと浮かんだ不敬な考えを、スカーレットは豊かな金髪を振って追いだした。
「わらわたちはこの前、スカーレットの頼みを聞いたじゃろう? ならば今度は、スカーレットの番ではないか?」
マリィはにやりと微笑む。意地悪な問答に聞こえるかもしれない。しかしスカーレットの答えはすでに決まっていたのだ。法皇の言葉はむしろ、助け船となった。
「承知しました。お引き受けいたします」
マリィはうんうんと頷く。リアンは丁寧に頭を下げた。
スカーレットはバイコーンに思いを馳せる。ウマの体躯と双角を持つモンスターである。間違いなく強牡だ。彼女の胸は否が応でも、期待に膨らむのだった。
◇
数日後。スカーレットとリアンは、地下の庭園に足を踏みいれた。バイコーンと出会った場所を目指して歩く。
「バイコーンか……」
ひとり言のつもりだったが、リアンは話題を拾いあげた。
「スカーレット様は、バイコーンと出会ったことが?」
「えぇ。一度だけね」
モンスターは繁殖のために、他種族を犯して孕ませる。その対象はヒトに留まらない。ウマの魔物であるバイコーンは、牝馬を獲物にすることもしばしばだ。
スカーレットが騎士だったころ。発情期のバイコーンが厩舎を襲撃したことがあった。騒ぎを聞きつけた時はすでに遅かった。騎乗用に訓練されたウマはなんなく組みしかれ、黒毛の怪馬から種付けを受けていた。
当時は嫌悪感しかなかった。撒きちらされる異臭と体液も、執拗に腰を振りつづけるバイコーンも、恍惚の悲鳴をあげる牝馬も。
しかし今は違う。
スカーレットはすでに異種姦の虜になっている。そんな荒々しい性欲が今から、自分にぶつけられると思うと……。
「ん……」
膣腔が潤ったことがわかった。ブラウスの中でも乳首がツンと勃ち、じんじんと主張しはじめる。期待だけでここまで発情するのは、今日が危険日だからかもしれない。
一歩踏みだすごとに、蜜鳴りが高くなっていく。ぐち、ぐちゅという音がリアンに聞こえないか、心配になってしまった。
スカーレットは隣を盗み見る。
「ふっ、ふ……」
リアンの顔貌には薄っすらと朱が浮かんでいた。この程度の運動で彼女の息が上がるはずもない。巨獣に異種姦され、孕まされることを期待しているのだ。そう。己と同じく……。
メスの顔となったふたりはなおも、モンスターの森を歩く。
逃した獲物の匂いを覚えていたのか。バイコーンたちはすぐさま姿を現した。
「ブルルゥッ!」
「フッ、フゥッ!」
またも鉢合わせした二頭のバイコーンは、互いを威嚇しあった。一触即発の雰囲気だ。スカーレットとリアンは目を合わせると、ひとつ頷いた。
タイを緩め、スカートを落とし。ふたりは揃って肌を晒していく。女たちの様子に気づいた双角獣どもは、揃って動きを止めた。
言葉はなくとも無事に、彼女らの意図が伝わったようだ。彼奴らは争うことをやめた。横割れの瞳孔で、一糸まとわぬ女体を見比べる。
「はっ、は……」
輝く金髪と燃えるような灼眼。大きく突きだしたバストに、豊かに張りだしたヒップ。スカーレットの美貌は誰もが無視できないものだった。
ドラコを育て、トロルを産みおとし……。仔育てと更なる異種出産は、彼女の身体をより孕み頃に仕上げている。
「ふ、ぅぅ……」
リアンは細い息を吐く。彼女もまた、素晴らしいプロポーションの持ち主だ。スカーレットと比べると小ぶりだが、胸乳は充分に大きい。
密偵として育てられた身体は隙なく鍛えあげられている。その強さとしなやかさは、力を至上とするモンスターにとって非常に好ましいものだった。
彼女たちは同じ色の瞳をしている。しかしふたりが備えているのは、異なる種類の美だ。地上に太陽と月が現れたがごとく、バイコーン共は目を細める。
「ヒッ、ヒヒッ、ィィィイインッ!!」
そして、大きないななきを発した。
彼奴らは鼻腔を膨らませ、唇を裏返す。フレーメン反応だ。彼女らが発するフェロモンは、彼奴らを充分に魅了したのだ。
「!」
「あ……」
ふたりはバイコーンの変化に気がつく。後ろ足の間から尖肉がむくむくと生えてくる。太く長いそれは、五本目の脚と言われても納得しそうだった。
双角獣は生殖器を隆起させた。スカーレットとリアンは四つん這いになると、彼奴らの股を潜る。そして屹立したペニスの元に辿りついた。
「あぁ……」
どちらからともなく、感嘆の息が吐きだされた。
馬並みという言葉がある。飛びぬけて大きな陰茎のことだ。ウマとは巨根の代名詞となるような動物なのである。
そして彼女らの前にいるのは、それ以上の体躯と狂暴さと繁殖欲を持つモンスターだ。であるならそのペニスは、どれほど凄まじいものなのか?
「んっ……」
気づけば、スカーレットはバイコーンの亀頭に口づけを捧げていた。濃厚な牡臭が鼻腔を通り抜ける。嗅覚は情報を疾く脳髄へ送る。先触れの汁なのに、メスを孕ませるに足る精力を備えていることがわかった。
「ちゅっ、ちゅ……んむぅ……」
金髪の麗人は続けて、熱心な奉仕を開始する。ぷるんと張った唇で亀頭を押し、小ぶりな舌をカリ首に這い回らせる。
バイコーンを低くいななく。びくりと長竿が跳ねて、腹にぶつかった。快感を得ている証拠だ。それでも彼女はまだ、充分な口淫を献じていない。
「お、お゛……」
細い顎が外れるほど大きく口を開く。これでようやく、バイコーンの亀頭を迎えいれることができた。そのままずるずると呑みこんでいく。
竿部は熱血が巡っていて、口内が火傷しそうになる。どくんどくんという打脈が頭蓋を伝い、直に脳を震わせた。
モンスターとスカーレットの昂りがシンクロしていく。衝動に任せて、彼女は双角獣に悦びを与えようとする。
「お゛っ、も゛っ、お゛……」
もし今、鏡で自分を見たら。なんとも間抜けな姿に違いない。大口を開いて獣の性器を咥えこみ、一心不乱に顔を前後させているのだから。
しかしスカーレットは、ペニスが発する熱に中てられている。そんな考えはちらりと浮かんだだけで、あっという間に消えさった。そのままフェラチオを続行する。
「お゛っ、む゛っ、ぶぅぅ……っ」
リアンは口唇だけではなく、しなやかな手指も奉仕に使っていた。
手のひら全体で竿部を撫でさすり、指先でポイントを探す。巨獣が色よく反応したところを、彼女はしっかり把握していた。太い血管の合流点、皮が薄くなっている箇所。ペニスの持ち主でさえ知らぬ弱点を、リアンはしっかりと突いていく。
バイコーンたちはたまらず、ともに絶頂へ導かれる。
どむっ! どぷっ! どぶっ!
「!!?」
「お゛ぁ……っ! お゛お……」
馬獣の射精は爆発的な勢いだった。先陣が咽喉を突き、後続が口内に溢れる。粘度の高い白濁液に気道を塞がれてしまった。美女たちは唇端からも鼻孔から種汁を噴きだす。
当然、飲みきれるものはない。スカーレットもリアンも口を離してしまう。双角獣の男性器は暴れるホースのように、精液を撒きちらし続ける。
「あっ……」
「あはぁ……!」
スカーレットとリアンは白濁のシャワーを受けとめる。顔といわず髪といわず、全身に獣の精液が降りそそぐ。
汚辱を受けたというのに、彼女らの美貌に浮かぶのはうっとりとした表情だった。
「ブホォッ、ホッ!」
「オッ、オッ、オ゛ッ!」
モンスターの性欲は一度の射精くらいでは治まらない。絶頂に至ったことでかえって彼奴らは、激しい興奮状態に陥った。四つ足で地を踏み、空を蹴り、いななきながら暴れだす。
このままでは危険だ。女たちはすぐさま、彼奴らが望むものを差しだした。
「ん……」
手のひらと膝を地面につき、尻を高々と掲げる。なおも跳ねる馬根の先端が、潤んだ淫裂をかすめた。
雌穴の感触でバイコーンも正気に帰った。双角獣どもはいよいよ、種付けに移る。
◇
(く、くる……)
挿入を間近に控え、リアンは身を固くする。
前回は思わぬお預けを受けた。歩きながら股を濡らすほどに期待していたのだが……。いざその時になると、さすがに緊張してしまう。
それはひとえに、背後のモンスターが放つ凄まじい気配のためだ。
「う、う……」
ゆっくりと体重がかけられていく。陰唇はまだ、亀頭を咥えこみかねていた。バイコーンは慎重に腰を合わせようとする。それだけなのに声帯が勝手に震え、呻きのような息が吐きだされた。
「ふぅっ、うっ、ふっ……!」
かつてリアンはウマの相手をさせられたことがあった。アグファスの命令により、何頭もの牡馬をけしかけられたのだ。しかし今、彼女が受けるプレッシャーはそれ以上だ。
同じウマ型なのにペニスの肉質も熱量も違う。みっしりと詰まった性器は樫棒のように重く、硬い。淫血が駆けぬける竿体からは火傷をしそうなほどの体温が放射されている。
今、己を犯そうとしているものは双角獣……。モンスターであることがはっきりとわかる。
ぐぐぐぐぅ……っ、ぐじっ!
「くぅっ!」
ついにモンスターのペニスが、リアンの膣腔に侵入りこんだ。女性器を捉えると一転、バイコーンは荒々しく腰を繰りだす。
ずぐんッ!
「お゛っ……」
勢いをつけた挿入により、リアンの胎内は一気に満たされた。太く長い性器により、粘膜孔が裂けんばかりに広げられる。膣奥の最奥……子宮口も、難なく押しこまれた。
最大の性感帯をタッチされ、メイドの赤瞳がまたたいた。涙腺が緩み、目の働きが覚束なくなる。
「ブホッ、ホホッ……!」
視界が悪くなったからか。頭上から響くバイコーンの鼻息がよく聞こえた。快楽に酔っていることが伝わる。
しかしモンスターはこれで満足はしまい。双角獣の竿部はまだ半分以上、外界に残されているのだから。
ぐぐぐぐっ!
「!!? うぶッ……」
リアンは思わず唇を引きむすんだ。せり上がった内臓が口から出そうになったからだ。そのようなことはまず、ありえないだろう。しかし双角獣のペニスは、そんな無残な末路を思いおこさせるに充分な業物だった。
ずずずずずっ!
「あぁっ、あ……っ、あっ!?」
バイコーンはさらに容赦なく体重を載せていく。内道の狭さと内臓の弾力を持ってしても、その侵攻を止められない。
性急な挿入にも関わらず、その終わりはまだ窺えなかった。膣腔はとうに征服されきった。子袋を突きあげ、腸に食いこんでいるというのに。バイコーンはまだまだ腰を押しこむ。
「あっ、あっ……、お゛……っ」
気の遠くなるような忍耐の果て。リアンの尻とバイコーンの腹がぴたりとくっついた。それは双角獣の性器が全て挿入されたことを意味する。
「う……うぶっ、う゛……」
リアンの腹腔は醜く歪んでいた。白肌の上からでも、挿入された逸物の威容がわかる。密偵として鍛えられた身体であっても、双角獣のペニス一本にすら敵わないのだ。
しかしこれで終わりではない。いや、始まってすらいない。バイコーンはまだ、肉棒を挿入しただけなのだ。
◇
リアンと同様の苦難の果てに、スカーレットも獣根の挿入を受けいれた。これからいよいよ、モンスターは腰を振ろうとしている。
どれほどの快楽が待っているのだろうか。処刑槍のような棒肉は、そんな期待を抱かせるのに充分な代物だった。
ずるぅぅぅう……っ。
「あっ! あぁぁぁあっ」
バイコーンはペニスを引きぬいた。長く、太いモノの先端にはカリ首が掲げられている。抜かれただけで、膣ヒダをこそげ落とされたような感覚が走る。
大業物を抜かれた腹腔は、一気にべこりとへこむ。腸は元の位置に戻ろうとのたうち、肺は今のうちにと大きく膨らむ。
挿入され抜去され。まだ一往復だけだ。しかし快楽と痛苦により、スカーレットはもう気をやりそうだ。
しかし当然、バイコーンはそうではない。己の肉欲を満たすため、ピストン運動を開始する。
ばちゅっ! ばんっ! ばんっ! ばぢゅっ!
「ぐぁ……っ!? あ゛っ、あぁっ!」
双角獣はいきなり全力疾走を見舞った。スカーレットの上で、馬体のバネをフルに使ったギャロップが繰りだされる。
拳を握りしめた大男が、前腕全てを胎内に捻じこんでは引きぬく。そんな生易しいものではない。バイコーンの成獣は五百キロを超える。柔らかな女体の上で、筋骨隆々の巨躯が全力で跳ねるのだ。尻は容赦なく打擲され、骨にまで衝撃が響く。
「あんっ! あ゛あっ! ……あ、あぁんっ!」
淫裂はこれ以上ないほど広がり、内臓は直に叩きのめされる。性交より処刑が近いかもしれない。
豊かな胸がばるんばるんと跳ねた。ゴム毬のように乳球が弾み、肉の内側が熱を帯びはじめる。
「あっ! あ、はぁぁあっ……!」
双角獣の長大なペニスと激烈なピストンは、触れることなくスカーレットの巨乳を犯していた。大きく揺さぶられる双房の先端は、快楽によってピンと勃つ。ミルクが滲む実感さえ、彼女は覚えていた。
「あ……っ、あっ、あぁぁんっ!」
いつしか、スカーレットの桃唇は甘い喘ぎを紡ぎはじめていた。しかし身体は限界に近い。当然だ。重い馬体と、その全力疾走を支えているのだから。内腿はぶるぶると震え、地面に食いこむ膝がしらが軋む。
しかし今はそんな痛苦さえ愛おしい。危険な性交は脳内麻薬を分泌させ、全ての感覚を悦楽に転じさせていた。性虐の黒嵐に逢いながら、彼女は涅槃の境地にいる。
恍惚の表情を浮かべるスカーレットは、声の限りに叫んだ。
「だ……出して! 子宮に……! このオチンポで。孕ませてくださいぃ!」
「ヒヒィィ~~ンッ!!」
メスの懇願は快く聞きとどけられる。返事をするがごとく、双角獣は高くいなないた。どしんと強く腰をぶつける。スカーレットの女肉全てがぶるりと揺れた。種付けは次の瞬間に始まった。
どぶっ! ……どくんっ! どぶっ! どぐっ! どびゅっ!
「あぁぁ……ッ! あっ、は、あぁぁッ!!」
スカーレットのナカへ、バイコーンの獣液が充填されていく。どろりとした粘度があって、煮えるように熱く、その量は瀑布のようだ。
モンスターである彼奴は、人間のスカーレットを孕ませることができる。この濃度と重量であれば、妊娠は免れまい。彼女は経験からそれがよくわかる。
「はぁっ、はぁっ、はぁっ」
ウマ以上の逸物を抽送され、繁殖欲に満ち満ちた射精を受け……。スカーレットは充分に、獣姦を堪能することができた。
全身から力が抜けてしまった。まるで糸の切れた操り人形のように倒れこむ。両脚はがに股に開かれて、その隙間には今なお馬根が挿入されている。他人に見せられる姿ではない。
「はっ、は……」
隣を見ると、リアンも自分と全く同じ姿で伏していた。他ならぬ彼女ならこんな醜態を晒しても良いかもしれない。
スカーレットの頬に微笑が浮かんだ、その瞬間。
どすんっ!
「う゛っ……?」
馬根による激しい愉悦を、スカーレットは見事に歌いきった。そんな鈴を転がすような声が急に濁った。
理由ははっきりしていた。巨大な身体にのしかかられたのだ。相手は馬獣である。その体重により、柔らかな女体はぐしゃりと潰された。負荷が直接かかる骨盤が、嫌な音を立てている。
「あ、あ……っ」
バイコーンは一度、膣内に射精しただけ。それが種付けの終わりを意味するわけでは決してない。牝穴を味わったことにより、双角の猛馬はかえって昂っていた。見初めたメスを絶対に孕ませるため、追いうちをかける。
◇
「うぅぅっ! くぅっ!」
二頭はそろって腰を落としていた。スカーレットと同じく種付けをされたリアンもまた、半トン超の抑えつけを受けている。
隠密として身に着けたカンではない。生存本能が逃走を命令した。しかしどれだけ力をこめようと、バイコーンの巨体は毫も持ちあがらない。
ぐりっ、ぐっ……! ぐぢゅっ!!
「お゛……っ、お゛っ」
双角獣は二回戦を開始した。さらに腰を落とし、女体に密着し、己のペニスをますます奥深くへ埋めこむ。
彼女たちは愉しみを早めに切りあげるべきだったのだ。しかしもう遅い。さらに重さが加わった。リアンも、隣のスカーレットも、もう悲鳴をあげることができない。それどころか、呼吸さえままならなくなっていた。
人体は剛圧をかけられると息ができなくなる。空気を吐くと力が抜け、その隙に身体が潰されてしまうからだ。
ごぢゅっ! どむっ! ぐぢゅっ!
「お゛っ! お゛っ! む゛っ!」
バイコーンどもは女体を抑えつけたままピストンを繰りだした。寝バックと見紛うような体位だった。
白磁の頬がみるみる真っ赤になっていく。酸欠の証だ。それを見ることのない双角獣はあくまで自分本位の性運動を続ける。
ごんっ! ごちゅっ! ごぢゅっ! ごりっ!
「んぉっ、んっ、むぅぅ……っ、う……」
いや。リアンの苦難を知ったとしても、彼奴が止まることはなかっただろう。欲望を滾らせた猛馬は、女内で肉棒を擦過することに夢中だ。
ぐぢゅっ! ぐぢっ! ごちゅっ!
「あ゛、あ゛! んが……っ」
窒息に晒され、許容量以上の快楽信号が点滅し……。脳細胞が死滅していく。その代わりに詰められるものは快楽の実感だ。言語で現せられるものではない。とあるイメージが刻みこまれていく。
モンスターに犯されることは気持ちがいい。それこそ、死ぬほど……。
焼きゴテを押しつけられたがごとく、リアンの潜在意識にそのメッセージが灼きつく。
「お゛っ、あ゛っ、あ゛っ」
過大な負荷がかかるのは脳髄だけではない。いや。肉体そのものにこそ、深刻なダメージが蓄積していく。
猛馬のギャロップを直に受けているのだ。逞しい馬体と硬い地面に挟まれた下腹部は、すでに感覚がなかった。肉が潰れて、骨が砕けていてもおかしくない。
しかし。
「あ゛じで……」
リアンの唇端からは泡が噴きでている。そこから発されたのは命乞いでも罵倒でもなかった。更なる種付けを望む言葉だった。
身体も精液を拝領しようとする。内腔はきつく締まり、膣ヒダの隙間からは愛液が滲みだす。
死を目前にした抱擁は熱く甘く、バイコーンを包みこむ。ヒトならぬモンスターにもその献身が通じたらしい。
どくんっ! どくんっ! どぶっ! どむっ!
「あ゛……あ゛~~~……っ」
双角獣は女体に、ダメ押しの種汁を注ぎこむ。
三度目の吐精だというのに。バイコーンの迸りにはまったく衰えがなかった。
秘裂は太肉で封鎖され、膣腔は巨根に占領されている。そして子宮にも濁液が詰めこまれていた。すでにリアンの腹は、カエルのように膨らんでいるのだ。
彼女の身体にはこれ以上、バイコーンを受けいれるスペースがない。
どくんっ! どくんっ! どくんっ! ……どぷっ!
「ぅあ……」
白迸はまだまだ追加されていく。どこに収められているのか? それは子宮のさらに奥……。卵管だった。その先の卵巣へ、双角獣の精液が浸入りこんでいく。
ぐつぐつと煮立った種汁は、まだ受精を望まぬ卵子にも容赦はない。旺盛な精力で女の園を穢していく。
卵巣をも征服される快楽を噛みしめた後。リアンはようやく失神した。
◇
双角獣の種付けから数か月後。危険日に犯されたふたりはもちろん妊娠し、月も無事に満ちた。スカーレットもリアンも立派なぼて腹となっている。
バイコーンの胎児は、人間の赤子よりもちろん大きい。そこでふたりの出産は、水中で行われることとなった。浮力がかかることにより、分娩の労苦を軽減できるらしい。
「マリィ様の御湯殿なら、おふたり同時でも大丈夫ですわ」
これはソフィアの発案だった。聖獣の伽と食を担当する巫女頭ゆえ、このような情報にも精通しているのだ。
法皇の湯浴みのために用意された浴室である。バスタブは大きく、脱衣場も広い。
しかしふたりの妊婦を収めるとなると、やはり多少は窮屈なようだった。
「あっ、ごめんなさい」
「いえ、こちらこそ申し訳ございません。スカーレット様」
脱衣場で裸になる際。スカーレットとリアンの腹が触れた。今や胸乳よりも大きくせり出しているのだ。無理からぬことだった。
たったそれだけのことなのに、妙な心持ちになった。ついつい、恥じいってしまう。しかしふたりはともに、お互いが同じ感情を持ったことに気がついた。
「ん……」
女たちはどちらともなく近寄ると、ぼて腹を擦りつけあう。そのすぐ下には、出産を待つばかりの赤仔がいる。
臨月の腹はぱんぱんに張りつめている。胸乳や尻肉のように柔らかいものではない。この硬さが音をよく伝えた。どくんどくんという脈動は混じりあい、増幅し、ふたつの女体の深部を震わせる。
ふたりの内にいるもの。それはモンスターだ。しかし密着しているからだろうか。鼓動の主に対してどんな思いを抱いているか、確かに伝わってくる。
「は、あ……」
「あぁ……」
己の命すら投げうって、仔を守り育てようとする。それは本能からの要請だ。であればそこには必ず、快感が不随する。
ふたつの母性が、ふたりの息を乱しはじめた時……。
「お~い、どうした? はよぅ来~い」
浴室からマリィの呼びかけがあった。ふたりははっと正気に戻る。それからそそくさと、風呂場へ向かうのだった。
◇
修聖教会のトップが身を清めるための浴槽だ。ふたりが足を伸ばしても充分なスペースがあった。磨きぬかれた石は白肌を優しく受けとめ、全裸の女体にも負荷をかけない。
あとは陣痛が来るのを待つだけなのだが……。
「ふふふ、リアンのおっぱいも大きくなっとるのぅ。どれ……」
「あっ! くぅぅっ……!」
その時まで静かに過ごさせてはくれない。
マリィはやはり、母乳の出来が気になるようだ。幼い法皇は唇を窄ませ、リアンの胸尖に吸いついた。乳腺はぱんぱんに張っている。少しの刺激でミルクを溢れさせた。
充分に賞味した後、マリィは快哉を叫ぶ。
「おぉっ、美味い! スカーレットのも美味かったが……。リアンの方が好みじゃのぅ!」
「んくぅぅぅっ!」
リアンの母乳は、マリィの口にさらに合うものだったらしい。ツンと勃った桃実にまた吸いついた。唇の周りを白く汚すのも構わず、むしゃぶりつく。
甘噛みされ、搾りだされ。乳管にかかる圧力はそのまま快感になる。
もうひとりの妊婦……すなわちスカーレットも、放っておかれない。
「こんなに健やかに成長して……素晴らしいですわ」
「あんっ!」
白魚のようなソフィアの指が、スカーレットのぼて腹をなぞる。頭を撫でられたと感じたのか。産まれる前であるのに、バイコーンは喜びを脚で示す。
「んんっ……、あっ! はぁぁあ……っ」
モンスターを妊娠し、出産すら経験した子宮。そこはすで全体が性感帯となっている。胎児が遠慮なく繰りだす足蹴にも悦楽を見出した。
下半身から発生する媚電流は全身に回る。スカーレットの乳首からもミルクが溢れだした。竜種を育て、巨人を産み、そして今は馬獣を孕んでいる。彼女の巨房はさらに成長していた。
大きさだけではない。乳汁を噴きださせるトリガーも発達していたのだ。
「はぁっ、あぁっ、ま、マリィさまぁ……おなさけを……」
「やだっ、お、おっぱいも……、き、きもちいいぃっ!」
ふたりの嬌声が響くとともに、バスタブの中に母乳が降りそそぐ。透明の湯は白く濁り、ミルク風呂のようになった。甘ったるい匂いが浴室に充満していく。
それに中てられたのか。マリィとソフィアはますます熱心に、妊婦の身体へいたずらを施していく。
「!?」
「あぐっ……」
陣痛が来たのは同時だった。スカーレットとリアンは身体を大きく震わせる。ばちゃりと湯面が跳ねた。
先に子宮口を開かせたのは、若き評議長の方だった。
「ふっ、うぅ……っ!」
竜種のドラコを産み、巨体のトロルも通し。スカーレットは異種の出産に慣れていた。バイコーンの赤仔も順調に子宮口を潜る。
しかしこのまま最後までスムーズに、というわけにはいかなかった。
ごりっ!
「ぐぅうっ!?」
硬い刺激が胎に刺しこまれた。双角の猛馬はすでに、母のナカでその特徴を拵えていた。敏感なポルチオをごりりと擦られ、スカーレットの目から火花が出る。
馬面の鼻先はすでに子宮口を通りぬけている。しかしイボのような角が、輪に引っかかっていた。
ぐ……、ぐぐっ! ぐぢぃっ!
「!? あぁッ! ぐっ、ぐぅう~~~ッ!!」
産まれようとするバイコーンの意志は、そんな障害をものともしない。力任せに戒めを解く。
肉のしこりが敏感なポルチオを弾いた。衝撃は子宮全体に行きわたる。長い金髪を振りみだすスカーレットは、絶叫を浴室の壁に反響させた。
「あっ、あっ、ぐぅっ……!」
リアンもまた、赤仔を産道をおろすことには成功していた。しかしそこから苦戦しているようだった。
彼女の膣腔は出産に慣れていない。身体が強張ると、内肉はさらにきゅぅっと縮んでしまう。それが仔馬の行く手を阻んでいた。
「リアン、がんばるのじゃ!」
「リアン様。私と呼吸を合わせて、力を抜いて……」
「はぁっ、はぁっ、はぁっ」
マリィとソフィアから声援と助言を送られる。リアンは少しずつ我が仔を導いていく。胎児が動きだすタイミングで息を吐こうとするが……。なかなかうまくいかない。
バイコーンの赤仔はリアンのナカにいるのだ。子宮はまだじんじんと痺れ、膣ヒダを擦られる度に視界が白く爆ぜる。
限界以上の快楽が身体を乱し、難産に陥らせていた。
「はぁっ、はぁぁぁあ……っ! はっ……!」
「リアン……、私も、一緒だから……!」
隣のスカーレットが手を伸ばし、リアンの手に重ねた。すべすべとした手は暖かく、それでいて五指が固まるほどの力がこめられている。
彼女も必死なのだと悟った。ひとりでないことに勇気づけられ、リアンは最後の息みに臨む。
「はい……! あっ、あ、あぁッ!!」
高く大きな絶叫は、浴室の壁をひび割らせんばかりだった。次の瞬間、膣口が大きく広がった。目も眩む快楽とともに解放感が訪れる。
白く濁ったバスタブから、くぐもった産声がふたつあがった。
◇
スカーレットとリアンは無事、バイコーンの赤仔を出産した。
仔馬は産まれてすぐに立ちあがる。魔種であるバイコーンは水中から引きあげられると、さっそく駆けだしはじめた。
マリィとソフィアが慌てて捕まえ、スカーレットとリアンの手に抱かせる。
産まれながらの腕白もようやく落ち着き、母たちとベッドに入った。
「…………」
己が腹を痛めて産んだ仔は、側臥した母の乳を一心不乱に吸っている。リアンはその様をじっと見ていた。
人間の姿からかけ離れた四足獣だ。しかも頭に触ると、すでに双角の兆しがある。理から外れた生物であることは明らかだ。
しかし。
「……かわいい」
リアンが発したのは、そんな呟きだった。
モンスターの性質を知らぬわけではない。この仔もいつか人間や家畜を襲いだすだろう。しかし己の胸に満ちる暖かさを、リアンはどうしても否定できなかった。
「そうでしょう?」
隣のスカーレットが声をかける。リアンはゆっくりと頷いた。
双子の片割れとは遠く離れてしまった。今やこの黒毛の仔馬だけが、彼女が触れることのできる唯一の肉親だ。
そう思うとさらに愛おしさがこみあげてくる。
しかしリアンの内に湧きあがるものは、母性だけではなかった。
ぎり……っ。
「んんっ……ふ……」
バイコーンの赤仔に歯はない。上下の歯茎で乳首を挟んでこすり、ミルクを吸いだす。敏感な部位を押しつぶされるのだ。当然、痛みはある。しかしそれ以外のものも、リアンの胸に刺しこまれた。
「は……あ……」
言うまでもあるまい。快楽だ。
「あっ、あぁぁ……」
自分の後ろ、隣のベッドにいるスカーレットからも喘ぎが聞こえる。彼女もまた、我が仔に昂らされているのだ。
乱暴に犯される時、受精に至った時、日ごとに大きくなる胎児を支える時。そして……産まれた我が仔に乳を与える時。
モンスターによる異種姦で悦楽を感じない瞬間など、どこにもない。これでは心を奪われて当然ではないか。
「ねぇ、リアン」
「はい」
そんな考えに耽っていると、スカーレットが話しかけてきた。
「次は、どんなモンスターに犯されてみたい?」
スカーレットの声はいつも凜と響いている。しかしこの時は違っていた。異種姦の快楽に脳を蕩かされた女の声だった。きっと自分も、同じ声で返事をするのだろう。
「そうですね。私は……」
どんなモンスターとまぐわい、その仔を孕み、産みおとすか。分娩を終えたばかりだというのに、母たちは淫蕩な会話を交わす。
バイコーンの赤仔たちはおしゃべりに構うことなく、夢中で乳を啜る。ちゅうちゅうという高い音が、ずっと響きつづけていた。