※この作品はR-18です。

モンスターパーク2アフター 異種姦を望む乙女   作:二木ユキト

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ある夜、リアンはソフィアから声をかけられます。
なんでも、オルタナというモンスターを繁殖させるのに協力してほしいのだとか。
それはマリィからの頼みであるそうで……?

こちらもSkebにてご依頼いただき、執筆した作品です。
リクエストありがとうございました!


リアンとソフィア、オルタナを繁殖させる

 今夜もリアンは静かに、マリィの私室を辞した。

 幼き法皇が眠りに就くまで見守る。それが彼女の役割にして特権である。銀髪のメイドは怜悧な美貌に微笑を浮かべていたが……。

 扉を閉め、顔をあげると同時に、それは雲散霧消した。代わりにその赤瞳には、冷たい光が宿る。

 

(ひとりだけみたいね……)

 部屋にいる時から気がついていた。戸外に、じっと待ちかまえている者がいる。それがマリィを狙っていたなら、リアンの対処はすでに終わっていただろう。

 しかしその気配は己へと向けられていた。ゆえに彼女は様子を窺うことにしたのだ。

 

「どなたでしょうか」

 暗がりに向かって、リアンは静かに問いかけた。メイドの所作らしく、両手を身体の前で揃えている。しかし必要があるのならその手は、すぐにでもスカートの下に帯びた刃物へ届くだろう。

 

「夜分に恐れ入ります」

 柔らかな声音が闇の中から聞こえた。その主はゆっくりと進みでる。白い法衣が微かな灯に照らしだされた。ひらひらと舞うそれは、蝶の羽ばたきを連想させる。

 

「あなたは……」

 リアンを訪ねた者。それは巫女頭のソフィアだった。意外な人物が現れたが、冷静沈着なメイドはやはり表情を変えない。

 それに、彼女とは知らぬ仲ではなかった。マリィが「お勤め」と称し、モンスターに犯されつづけた時。彼女も幼き法皇の助けとなってくれたのだ。

 ソフィアもリアンの性格を充分に知っているのだろう。彼女はいきなり本題を切りだす。

 

「リアンさん。あなたに、モンスターの繁殖をお願いしたいのです」

「モンスターの……」

 教会の権威を簒奪せんとした、元老院のクーデター。リアンもその陰謀に巻きこまれた。モンスターをけしかけられた聖騎士同様、銀髪のメイドにも異種姦の痕が刻まれている。それは彼女の、新たな癖となった。ヒトならざる者に犯され、孕まされ、その仔を産みたい……。リアンはそんな欲を抱くようになっていた。

 

「はい。もちろん私も同行し、繁殖にも加わります」

「構いませんが……。でも、どうして?」

「マリィ様からのお願いなのです」

「マリィ様からの?」

 リアンは今日の、マリィの様子を思いだす。そういえばなにかを切りだそうとしているようにも見えた。幼き法皇は巫女頭にした申し出を、メイドにもしようとしていたのだろうか。

 

「とても危険な相手なのですが……」

「構いません。承知いたしました」

 マリィが望んでいる。リアンが死地に飛びこむのは、その理由だけで充分だった。

 

 聖都マドラッドから聖地まで。その道のりは遠い。いくつも村を通り、古代の森も渡らなければならない。

 メイドの仕事に穴を空ける必要がある。ゆえにリアンはまず、主であるマリィに許しを乞うた。

 

「り、リアンも……? ……うむ。では、よろしく頼んだ」

 ソフィアの仕事を手伝いたい。そう告げただけで察したのだろう。マリィは了承した。

 その時の主の表情と声音に、違和感を抱かなかったわけではない。しかしリアンはメイドである。差し出がましいことを言うのに、抵抗があった。

 

 長い旅路で、何度その場面を思いだしただろうか。今もリアンの頭にはマリィの顔が浮かんでいる。脚を動かしていると、突如として開けたスペースが現れた。

 

「まぁ……」

 リアンは思わず、感嘆の息を吐いていた。ついに辿りついた聖地の光景は、それほどまでに美しかった。

 澄みわたる湖水の表面はきらきらと輝いている。その中央には真っ白な砂でできた中洲があった。

 モンスターひしめく森の中にあるとは思えない、神秘的な場所だ。ここに聖宝があると聞かされていたら、それを疑うことなどできないだろう。

 

(……いけないわ)

 リアンは改めて気を引きしめた。

 聖地に至る道中は長かった。彼女はソフィアから、これからふたりで繁殖させようとするモンスターの特徴を教えられていた。

 

 モンスターの名はオルタナ。聖地のみに生息するというそれは存在を秘匿されている。その理由は彼奴が、教会にとって重要な役割を持っているからだ。

 法皇が務める三つの儀式。そのひとつ豊穣の儀式での要となるらしい。

 マリィはこのオルタナを繁殖させてほしいというのだ。

 

(でも……。どうしてマリィ様が、そんなことを?)

 苛烈な「お勤め」を経た法皇もまた、異種姦に魅せられていた。ゆえにモンスターの保護を考えることはわかる。しかし聖地に生息するオルタナを増やしたいというのは、どういうことなのだろう。

 思索に耽るヒマはない。同行の巫女はすでに準備を始めていた。

 

「さっそくですが、行きましょうか」

 ソフィアの言葉にリアンは頷いた。

 聖地の湖にて、美女たちは揃って肌を晒しはじめる。

 ブラウスを脱ぎ、スカートを落とし、ショーツも取りさる。彼女たちの非凡なプロボーションが露わとなっていった。

 

「…………」

 リアンは密偵として育てられてきた。鍛えあげられた肉体にはひとひらの贅肉もなく、引きしまっている。

 しかし女性らしさは全く損なわれていない。いや……。乳房は前方へつんと突きだし、桃尻はきゅっと持ちあがえり。リアンが備える筋力は、むしろ女体美を強調させているようにも見えた。

 

(ちょっと、大きくなったかしら……)

 度重なる異種姦により、女の部分は開発が進んでいた。バストはふっくらと柔らかく、胎児を支える臀部は円みを増している。もちろん、彼女の身体能力に影響はない。

 ソフィも脱衣を終えたようだ。リアンはちらりとそちらに目をやる。

 

(やっぱり、すごい……)

 まず、大きな胸乳が目を引く。ゆったりとした巫女服の上からであっても、その実りはとても目立っていた。白肌を晒した今、その存在感は段違いである。

 これほどの巨房だというのに、乳輪は控えめな正円に収まっている。奥ゆかしくて思慮深い……。彼女の人となりが表れているようだ。

 張りだしたバストからはくびれたウェストにつながっている。美女の身体はどこも、艶めかしい曲線を描いていた。赤瞳がそのカーブを追っていると……。

 

「えっ!?」

 思わず驚きの声があがった。ソフィアの股ぐらにはあるはずのないものがあったのだ。陰核があるはずの辺りから、だらりと垂れさがるもの。それはまさしく男性器だった。

 リアンの声に対してもソフィアは動じない。

 

「驚かれれたかもしれませんね。しかしこれは巫女の証……。私の誇りなのです」

「そうなのですね……」

 ソフィアの言葉から、それが信仰の根源に当たるものだとわかった。ならば尊重せねばなるまい。リアンは言及しないことに決める。

 

「さぁ。リアンさん」

 一歩先に進んだソフィアが手を差しのべた。リアンはひとつ頷くと湖に踏みこんだ。

 水は清らかだが冷たい。思わず身体を震わせると、微かな尿意を自覚した。ざぶざぶと掻きわけながら中洲へ向かう。

 ふたりが再び陸地を踏むころ。その跡をたどったモンスター……すなわちオルタナたちが現れた。

 

「ッ!」

 それは人間ほどもある四足獣だった。異形は大きさに留まらない。包茎のような顔貌には目も鼻も見当たらず、全身はぬめる白皮に覆われていた。

 オルタナどもはは四本の足を交互に動かして近づいてくる。背中に並んだイボが蠢く様は、なんともいえず不気味だった。

 

「シャァァアッ!」

 獲物を前にした白鯢は吠え声を響かせた。聖地という場には相応しくない、野趣溢るる獣の咆哮だ。

 人理とは遠くかけ離れた、まさにモンスターである。さすがのリアンも、背中に冷たいものが滑りおちた。

 しかしこれと交わり、その仔を孕まなければならない。それこそがマリィの望みだからだ。

 

「…………」

 ソフィアは無言で膝を折った。地面に手をつき、尻を突きあげる。まるで祈りを捧げるかのようだ。リアンもその格好に倣う。

 胎内に宿した子を十月十日もの間、支えつづける。その用のため、ふたりの尻肉はハート型に盛りあがっている。白い媚脂がみっしりと載った臀部は、異種にもその価値がわかるようだ。

 

 べちゃっ……。

「っ!」

 水に濡れた身体が白肌を撫でた。オルタナの皮フは想像どおりの感触だった。ぬるりと粘液をまとうそれに、思わず総毛だってしまう。

 怪物に対し、無防備に秘部を晒す。異種姦に心奪われたリアンなら興奮を催す状況のはずだ。

 しかし、ソフィアから聞かされたあの話……。それがリアンから、快楽に耽溺する余裕を失わせていた。

 

 べろぉっ!

「あっ!」

 オルタナの品定めは慎重だった。濡れた肉がヒップを無遠慮に撫でまわす。

 リアンの心は不安で揺れている。それでも身体はしっかりと反応してしまう。尻たぶをくすぐられただけだというのに、冷水に負けぬほどの淫熱が内から滲みはじめた。

 

 ぐっ、ぐい、ぐっ……。

「ふ、うぅ……、うっ」

 臀部を押し、突き、揉み。モンスターは己の繁殖相手に相応しいか、リアンたちをしっかり吟味する。

 訓練だけでなく経験も積んできたメイドである。背後の様子も手に取るように感じとれた。

 尻肉の割れ目は二弁の淫花に続いている。生殖を司るその部位に、モンスターはだんだんと近づいてきていた。

 

 ぬるぅっ……!

「!!」

 突如として走った感覚に、リアンは声をあげることもできない。柔く冷たく湿ったなにかがもう一度、陰唇のあわいを駆けぬけた。

 

 べちょっ、べろぉっ! べろんっ!

「ふぅぅうっ!」

 異形の舌が淫口を舐めまわす。ぞわりとする快楽が背筋に沿って脳へ届く。その道行は鳥肌となって現われた。

 リアンは腰から崩れおちそうになるのを必死でこらえる。ぶるぶると震えるのは、内腿の筋ばかりではない。美女の全身に伝播し、大きな乳房も揺れだした。

 オルタナは構わず、同じ責めを繰りだしてくる。銀髪のメイドは思わず振りかえった。

 

「うっ」

 予想どおり。そこには舌を繰りだすオルタナの姿だった。真っ白な身体から、焔のように赤い内肉が飛びでている。

 太い筒状で、先端には細い分岐ができていて……。異形の度を増した姿に、リアンの背が凍えた。

 

 べろっ、べちょっ、べろぉっ。

「ふぅ……っ! あ、あはぁぁあっ!」

 美女の恐怖と嫌悪などにモンスターは構わなかった。

 オルタナは一匹だけではない。複数の白異形が蜜壺に舌を伸ばす。甘露が湧きでるそこは彼奴らにとって、格好の餌場でもあった。

 白鯢の舌技で、リアンは艶鳴きに追いこまれる。

 

「あっ、あぁぁあっ!」

 自分の隣からも絶叫があがった。それはもちろん、ソフィアの唇から溢れでていた。

 

 ◇

 

「おっ、おほっ、お゛っ……」

 モンスターによるクンニリングスは強烈だ。人間よりも力強く、精緻で、時にその唾液には媚毒を含むこともある。

 それでもソフィアの反応は過大といえた。首を反らし、舌を突きだす。大きく開いた唇から、嬌声が天へ登っていった。

 彼女が演じる狂態は決しておおげさなものではなかった。

 肉孔だけではない。オルタナの口はぶらりと垂れた肉棒にも侵攻している。

 

「そ、そこはぁ……っ、お珍宝はぁっ!」

 ソフィアの股から垂れさがる男性器。それはただの飾りではない。彼女の一部と化している。

 修聖教会の巫女となるべき者は、その証を股間に付けられる。ペニセダという軟体生物を陰核に寄生させられるのだ。

 彼奴が定着するとさながら、宿主の生殖器のように振る舞う。ソフィアは後天的な両性具有者……いわゆるフタナリだった。

 敏感な肉竿はオルタナの口腔内に捕らわれ、ちゅうちゅうと吸いたてられている。

 

「お、だめ、おっ……っ! お珍宝様をぉぉ……っ」

 ソフィアにとって自らの男根は信仰の本尊でもある。主から与えられた神聖なものだ。それは今、モンスターの口に含まれ、吸われ、しゃぶりつくされている。

 聖獣の糧となるべき珍宝を貪られるも、今の彼女は多大な快楽を耐えることに必死だ。そこになにか感想を抱くこともできない。

 

 ぶるんっ!

「あぅう……っ」

 解放は突然だった。ソフィアの珍宝は異形の長口から弾きだされる。

 舐められ、しゃぶられ、甘噛みされ……。肉棒は剛直と化している。硬く反りかえったそれは腹にくっつかんばかりだ。

 

「はぁっ、はぁっ、はぁっ……!」

 ソフィアは早くも呼吸を乱されている。しかしそれでも気がつく。己の身体を支える膝に重さが食いこんだ。オルタナが巫女頭の豊尻に覆いかぶさった。

 

「はっ、はぁっ」

 己の珍宝に異種の口淫を施され、ソフィアはすでに歯の根が合わない。しかし本番はこれからだ。

 オルタナが勃起から口を離した理由。それは決して、仏心などではない。モンスターがそんなものを持ち合わせているはずがなかった。

 フェラチオを見舞ったままでは、充分な挿入が果たせない。それだけの理由だった。

 

 どちゅっ!

「あぁぁぁあ!」

 水気を多分に含んだ挿入音が聖地に響いた。オルタナは湖に棲んでいるから……そんな理由ばかりでなかった。

 クンニとフェラチオにより、ソフィアの淫花は多量の愛蜜を垂らしている。ぐしょ濡れの両者がつながった結果、派手な水音が奏でられた。

 希少モンスターはついに繁殖行動を始める。

 

 ◇

 

「うぅっ……!」

 ソフィアがオルタナに犯される隣。リアンもまた、白鯢のペニスに貫かれていた。同じく、後背位という獣じみた体位である。

 体内に格納されていたそれは粘液に塗れている。クンニで湿らされた淫門では、拒むことなどできない。

 モンスターの腰振りに、リアンは早くも翻弄されつつあった。

 

(こ、このおチンチン……)

 リアンは異種姦に魅入られた女だ。自らの意思でモンスターひしめく聖都地下に赴き、自らの意思でヒトならざるものたちと交歓してきた。

 モンスターの目的は繁殖である。人間という異種を孕ませるため、彼奴らは様々な手段を講じる。

 巨根で子宮をこじ開け、媚毒で神経を狂わせ、集団で女体を弄び……。オルタナの性器もやはり、それらに劣後するものではなかった。

 

 ぱんっ! ぱんっ! ぱんっ!

「あっ……ふぅぅ……っ!」

 高く、派手な破裂音が湖に響いた。濡れた皮フが美女の尻たぶを叩いた音だった。同時に内腔にでたらめな快感が走る。

 オルタナの竿部には無数の肉芽が生えている。それが柔らかな内腔をランダムに刺激した。予測不能な快感は、その作用を倍増する。

 

「ふっ、うっ、うぅっ」

 巨大なペニスは易々とポルチオを突いた。異種に侵されきった子袋である。モンスターである白鯢のひと突きはよく効いた。

 しかしリアンは知っている。復路こそが、生殖器の形状が最大限に生かされる舞台なのだ。

 

 ごりごりごりっ!

「ッ、ッ……! あ、あぁぁあッ!」

 四つん這いのメイドは首を振りあげ、喉の限りに絶叫をあげた。

 こりりとした肉芽たちが膣腔を掻きまわす。まるで膣道を耕されているようだ。

 イボのひとつがGスポットを通過した。クリトリスを内側から圧迫され、尿道がひくつく。微かだったはずの尿意が急激に膨大した。リアンは意思に反し、粗相をしてしまう。

 

 ちょろ、ちょろろろろ……。

「う、くぅぅう……」

 メイドの小水に、のっぺらぼうの白鯢どもは色めきだった。鼻すら見当たらない彼奴らだが、その実は鋭い嗅覚を備えている。美女のフェロモンがたっぷり含まれた黄金水は、まさに絶好のカンフル剤といえた。

 

「シャァアアアッ!」

 興奮のオルタナは怪物じみた雄たけびをあげた。されるがままのリアンは彼奴の陵辱を静かに受けいれるしかない。

 抽送の激しさが増すと、大きな双房もぶるんぶるんと揺れた。乱暴なピストンは胸乳をも犯す。快楽が回ったリアンの乳首が、ぷっくりと存在を主張しはじめた。

 ナカに深く埋められた肉棒がひくつきだす。モンスターは欲望を忍耐することなどない。オルタナは精液を、リアンの最奥で炸裂させた。

 

 どくっ! どくっ! どくっ!

「うぅ……っ! は、あぁぁ……っ」

 水辺で暮らす両生類の彼奴には熱血が通っていない。その身でこしらえられた種汁は冷たく、リアンの体温を奪っていく。

 しかし不活性なわけではない。どろりと粘るそれは、白濁液に含まれる精虫の濃度そのものだった。

 

「はぁっ、はぁっ」

 メスの胎内にオスが精液を注ぎこむ。通常の性交であるならこれで終わりだ。しかし聖地にしか生息しないモンスターの繁殖行動は、ここからが本番だった。

 

 ぐばぁっ……。

「えっ……?」

 聞きなれぬ音が響いた。大きな革袋が開く時、こんな音がするのだろうか。

 

「う、うぅっ……!?」

 白鯢の体内は薄紅が広がっていた。長短無数の触手が蠢く様は火災を思わせる。それがリアンの白肌を包もうとしていた。

 オルタナというモンスターの習性。それはすでに、ソフィアから教えられている。しかしそれを目の当たりにすると、リアンは平静を欠かずにはいられない。

 

 べちょおっ!

「はっ、あ……! あっ!」

 リアンの背に、内部を晒したオルタナが覆いかぶさった。モンスターの中は粘液にまみれている。そこには危険極まりない成分が含まれていると聞かされていた。

 いかなる時も冷静沈着なメイドだが、この時ばかりは表情が硬く強張った。

 

(これが、ソフィア様の言っていた……!)

 オルタナにはメスが産まれない。ゆえに彼奴らが繁殖するには、他種の子宮を利用する必要がある。モンスターの一般的な特徴のようにも思えるが……。凄惨極まるその方法は、他に類を見ない。

 彼奴らは腹部を開くと、捕獲したメスを取りこむ。その内側には獲物の肌と自身の肉の境を失くす、消化液がたっぷりとまぶっている。

 哀れな犠牲者は醜い異形と同化してしまうのだ。

 

「うぅぅ……っ」

 オルタナに取りこまれ一体化すると、廃人になってしまうという。マリィの望みであるなら、リアンは我が身など惜しくはない。

 しかしそんな末路を回避し得る可能性も、ソフィアから教えられていた。

 

(ど、どうなるっ……?)

 銀髪のメイドは変化の察知に全神経を傾ける。背中から感じられるのは、冷たい粘液の不快感だけ。自分の白肌と異種の粘膜が溶着していく様子はない。

 リアンはモンスターとひとつになることはなかった。

 

(やったっ!)

 オルタナとの融合を免れた理由。それは彼女が異種姦に魅入られていたからだった。

 数多くのモンスターと交わり、その仔を孕み、産んだことすらある。リアンは白鯢のコブクロになるまでもなく、異種を宿せるようになっていたのだ。

 しかしオルタナはまだまだ、己の生態を諦めない。

 

 ずむっ!

「んうぅっ!」

 ペニスがアヌスを貫いた。菊門にはなんの準備もされていない。無遠慮に突破したそれは、勢いのままずるずると腹腔内を満たしていった。挿入が深まるごとに肉芽が菊縁を擦りたてる。視界がちかちかと明滅した。

 充分な長さを持つ肉竿は、リアンの直腸をなんなく占拠する。強い圧迫感が吐気を催した。

 

「はぁっ、はぁっ……! ッ!?」

 内腑をめった刺しにされるがごとき痛みが、突如として湧きあがった。拷問に対する訓練も受けてきたメイドである。しかし内臓を鍛えることなどできない。苦悶により脂汗が浮かぶ。

 幸いなことに、刺突の痛みは徐々に引いてきた。いや……。あるいはそれは幸いなどではなく、恐ろしいことの前触れなのかもしれない。

 

(な、なに……、これ)

 リアンの白肌はモンスターとの融合を免れた。しかしその奥……神経は侵されていく。オルタナのペニスに生えた無数の肉芽は、トゲと化していた。直腸内を刺すそれは脊髄に到達する。

 背骨に束ねられた神経節。そこがオルタナによって作りかえられていく。改造はリアンだけではなく、もちろんソフィアにも課せられていた。

 

 ◇

 

「ひぅぅぅうッ!!」

 黒髪の巫女頭は、その職位に似つかわしくない艶叫をあげた。

 ソフィアの肌もまたリアンと同じく、オルタナとの融合を回避できていた。

 長年に渡り聖獣の食餌係を務めていたからだろうか。彼女の肉体もまた、神よりも異種に祝福されていたのだ。

 

「はぁっ、はぁっ、はぁっ!」

 彼女が荒い息を吐く理由。それは自身の珍宝にあった。そこが疼いてたまらない。肉棒は破裂せんばかりに張りつめている。淫血が巡った亀頭はぱんと張り、つやつやと輝く。竿体には太い血管が何本も浮きではじめた。

 

「お、お珍宝……お珍宝がぁっ……」

 ソフィアがペニセダを寄生させられたのは少女の頃。男性器はとうの昔に彼女の一部となっている。

 刺激を受ければ勃起し、射精さえも可能だ。その動作はもちろん、神経によって管理されている。

 直腸を貫いたオルタナの肉棘は脊髄に絡みつく。それは勃起中枢も侵していた。

 

「ひっ、いいぃいっ、イイッ!」

 勃起の中に硬い芯を通されたがごとく、無理やり奮いたたされるのだ。彼女が感じるのはもはや快楽などではない。陰茎全体が疼痛に支配されていた。

 そこに血を集めすぎたのか、はたまた過大なる邪悦のせいか……。ソフィアはくらりと眩暈を覚えた。

 悩乱する巫女のことなど関知せず、オルタナは準備を進めていく。

 

 ぐいっ!

「あ……っ、あぅぅぅうっ!」

 視界がぐるりとひっくり返った。地を向いていた顔が、次は天と相対する。

 オルタナの変形は完了していた。腹部の展開だけでなく、彼奴の四足は拘束具と化した。ソフィアもリアンも、両腕と両脚も広げられた姿で固定される。腋窩と秘部を隠すことができなくなった。

 

「あ、あぁぁ……っ、うぅっ」

 体位転換の動作で、勃起しどおしの珍宝がぶるりと揺れた。その衝撃だけで達してしまいそうになる。

 自らの豊房が視界に広がった。その先端にも興奮の証が浮かんでる。

 小さく品よくまとまっていたはずの乳首は、長く伸びていた。隣のリアンがそれをもし見れば、先ほどの意見を覆すことだろう。

 

「はぁっ、はぁっ」

 美女たちは恥辱を煽る体勢を強制された。しかしソフィアはそれどころではない。神経を犯された珍宝は文字どおり、猛り狂っている。反りかえったモノは腹に先端をくっつけていた。

 一頭のオルタナが、ソフィアの前に進みでた。他のものよりも大きな体躯をしている。彼奴らはモンスターだ。全ては力で決まる。美女たちに最も早く種付けをするのは当然、この群れで最も強壮な個体だった。

 

 ずぶっ!

「あぁぁあっ!」

 大きな白鯢は正常位の性交を巫女に挑んだ。肉芽がでたらめに生えたペニスが、胎内へ割りこむ。あっという間に子宮口を押され、無数のイボが膣ヒダを掻きまわす。

 ソフィアは首を振った。黒々とした艶髪が舞い、聖地に降りそそぐ陽光を跳ねかえす。

 

「い……ッ、いぃぃいッ!!」

 それから、金属的な艶叫を喉元から搾りだした。かち合わされた歯がぎりぎりと鳴り、口端から泡を噴く。

 確かにオルタナのペニスは嗜虐的だ。融合のための肉芽を備えるそれは、膣腔をランダムに圧す。引きぬく際には柔壁をごりごりと削り、快楽を叩きこんでいく。

 それを考慮しても、ソフィアの狂態は凄まじかった。

 

「お珍宝が……ごりごりってぇッ!!」

 巫女の大事な珍宝は今、異種と自身の腹に挟まれていた。

 敏感な裏スジを、全体重を載せた白鯢の皮フで擦過される。そんな衝撃を叩きこまれるソフィアは、正体もなくわめくしかない。

 しかし当然、モンスターは彼女の反応など一顧だにしない。

 

 ずぶっ、ずぶっ、ずぶぅっ!

「ひぃっ! いぃっ! がっ……」

 同胞による拘束を信じ、オルタナは一心不乱に腰を使う。四つ足が立ちあがった様はまさしくモンスターだ。その姿形に相応しく、彼奴は人間を貪食し続ける。

 

 ずちゅっ! どちゅっ! どぢゅんっ!

「あがっ! がっ! お゛! お゛ぉおっ!」

 亀頭が子宮口を殴りつけるたび、肉イボが膣腔を擦りあげるたび。ソフィアの艶唇から、下品極まりない嬌声があがる。

 異種のペニスだけでない。彼女は己のペニスからも快楽を引きだされるのだ。二重の異種姦を課される彼女に、この結果は当然といえた。

 

 どぴゅっ! どぴゅっ! どぴゅぅっ!

「あぁっ、で、出るッ! お珍宝がぁッ!」

 オルタナより先に、ソフィアに限界が訪れる。珍宝の先から白濁液を撒きちらし、自分と異種の腹を汚した。

 メスがオルガスムスに達したとしても。オスが満足しなければ当然、まだまだ交尾は終わらない。

 

「ひぃぃッ! いっ……! がッ! あがぁぁあッ!!」

 オルタナの腰遣いは激化していった。彼奴は巫女頭の狂乱になど意に介さず、ひたすら己の絶頂に向かって駆けあがる。

 それを助けるのは皮肉にも、ソフィア自身が撒きちらした精液だった。潤滑油の役割を果たす白濁汁により、白鯢はますます強く重く欲棒を叩きつけていく。

 

 ◇

 

 自身の珍宝と異種の性器に巫女が喘がされる最中。銀髪のメイドも無事ではいられなかった。

 

「はぁっ、はぁっ」

 彼女もまた、オルタナのペニスに生える肉トゲに神経節を侵されていた。

 リアンに珍宝はない。しかしメイドに課さられる快楽獄は、巫女に劣るものでは決してなかった。

 

 どちゅんっ、どちゅっ、どちゅっ!

「おぉっ、お゛っ、ほおぉお゛っ!」

 白鯢のひと突きごとに思いが強まっていった。このモンスターに孕まされたい。このモンスターの仔を産みたい……。そんな考えに支配されていく。

 神経の統括をする脳髄。そこにも当然、オルタナの改造が及びはじめていた。リアンはそれをいやでも自覚する。抽送ごとに異形は種付けへ迫ってくる。その事実に対し、多幸感が増大していくのだ。

 

「あっ、あぁっ、あ゛っ!」

 子宮は淫熱を帯び、膣道からは愛蜜がとめどなく湧いた。内肉が強く緊縮し、オルタナのペニスを情熱的に掻き抱く。冷血の四足獣もその抱擁にほだされたようだった。

 

 どくんっ! どくんっ! どくんっ!

「あっ……! あぁっ、あ、あぅぅうっ!」

 白鯢の種汁がまた、子宮に充填されていく。火照りきったナカに冷えた精液は、どこか心地よかった。

 そしてこの一射は狙いたがわず、リアンの卵子を撃ちおとしていた。

 

(あ、あたまが……)

 脳髄には色水のような化学物質が溢れだしている。常生ならば絶対に分泌されぬ、異常な濃度と量だ。リアンの認識と常識がまた侵されていく。

 胎に宿ったはずの仔を産みおとすのは、いつになるのか。リアンは早くも、それを待ちどおしく感じはじめた。

 

 ◇

 

 銀髪の従者と双成の巫女が聖地を訪れ、ひと月が経った。

 

「はぁっ、はぁっ、はぁっ」

 リアンの腹もソフィアの腹も、ともに大きく膨らんでいた。オルタナに拘束されたまま犯され、孕んで……。そして今は、出産の時を待つばかりだった。

 本来ならば胎児の成長にはもう少し日数が必要だ。しかしふたりはこれまでに、幾度となくモンスターに触れてきた。オルタナが手をくだす以上に、彼女らの子宮は異種出産へ最適化されていたのだ。

 

 べろぉっ、べちょっ、べろっ!

「はぁっ、はぁっ! あ、あぁっ!」

 腹がはっきりと目立ちだしてから、オルタナたちは挿入を行わなくなっていた。

 どれだけ知能が低いモンスターであっても、仔を宿した女体に襲いかかることはない。なぜなら彼奴らの目的は繁殖だからだ。

 しかしその生態が彼女たちの安寧を保証するわけではない。

 

 べろっ、べちょっ、べろん! べちょ、べちょっ。

「あ……っ! あ、あぁっ!」

 リアンの性器には赤いものが群がっていた。オルタナたちの口腔である。ぼて腹に覆いかぶされなくなってからというもの、彼奴らは美女たちに、熱心なクンニリングスを捧げつづけている。仔どもの出口をふやかし、柔らかくするかのようだ。

 リアンの隣で拘束されるソフィアは、いっそうひどい有様だった。

 

「お、お珍宝……、おっ、お゛ぉぉ~~んッ……!」

 男性器を持つ彼女は、二重の舐責を課せられていた。オルタナの筒のような口腔は珍宝を収めるのにちょうど良いのだ。

 勃起中枢を侵されたソフィアのそこは四六時中、萎えることがなかった。ずっと膨張したまま、オルタナの口洞に捕らわれている。

 

「で、出るッ、おっ、おっ、お゛お゛ぉッ!」

 そして何度も射精に導かれていた。過大な邪悦に狂わされたソフィアはその様を逐一、解説する。両手をオルタナに捕らえられたリアンは耳を塞ぐこともできず、巫女頭の狂態を聞かされることとなる。

 

「?!」

 どくんっ、と。腹の奥が大きく震えた。経産婦のリアンである。単なる胎動でないことをすぐさま悟った。

 

 ぶしゅっ!

「あっ! あぁっ!」

 ついにその時が訪れた。紫色の液体が淫口から勢いよく噴きだす。破水が起こったのだ。いよいよ、出産が始まろうとしている。

 白鯢どもは一歩下がり、同胞の誕生を遠巻きに見守りだす。

 

「あっ、あぁぁあっ!」

 異種であるモンスターを産みおとす。リアンはそんな経験すらすでにある。その快楽も承知の上だ。しかしオルタナのそれは他のものと一線を画していた。

 

(な、なに、これ……)

 長男となるはずの我が仔は、すでに子宮を後にしていた。四肢はしっかりと膣ヒダを掴み、身をくねらせながら産道を下っていく。

 その進みがはっきりと脳内に浮かぶ。そして我が仔が外界へ向かう一歩ごとに、脳を焼きこがさんばかりの多幸感が湧きあがるのだ。

 

「お゛っ、きて、あかちゃん……! きでぇッ!!」

 リアンは銀髪を振りみだし、天を仰ぐ。突きだした舌とともに、濁った嬌声が跳ねあがった。

 彼女はオルタナとの融合は免れた。しかし神経は侵されている。脳内麻薬の過剰な分泌が、常ならぬ快感を生みだしている。

 快楽のピークは、出産の瞬間に訪れた。

 

 ぶぢゅっ!

「あがッ! がっ、あ゛あ゛あッ!」

 白い媚脂をまぶした太腿の間から、さらに真っ白な異形が這いでる。銀髪の美女とは似ても似つかぬオルタナの仔だ。しかし狂わされた脳は、この上なく愛しい我が仔と認識する。

 抱きあげることもできないが、関係なかった。リアンにはまだまだ仕事があるのだから。

 

「ま、まだ産まれ……っ、あぁっ!」

 子宮にはまだまだ白鯢の仔が潜んでいる。リアンは母となる悦びを一度ならず享受することとなる。

 

 ◇

 

 ソフィアもまた、リアンと同時に産気づいていた。銀髪のメイドと同じくすでに一匹を産みおとし、今から二匹目の分娩に挑もうとしている。

 

「はぁっ、あぁっ……、ッ!! お、おぉぉおンッ……!」

 にもかかわらず彼女はもう、精も根も尽きはてた様子だ。

 当然である。彼女の珍宝は出産中も、口腔内での舐責を課されていたからだ。

 しかし彼女の淫禍はそれに留まらない。

 

 じゅる、ぢゅる、ぢゅぅぅう……っ。

「おひっ、おっ、お゛お゛っ!」

 大きく尖った乳首には、すでに長男が取りついていた。目も鼻もない嬰児だが、ここまで目立つ印を外すことはない。

 窄まった子宮口を潜り、狭い産道をおりて。疲労した嬰児は飢えに怒りさえ覚えていた。鬱憤を晴らすがごとく、母の乳首を吸いたてる。

 

 ぢゅるっ! ぢゅっ! ぢゅぅぅぅうっ!

「す、吸って……! おっぱい、も、お゛ぢんぽもぉ! お゛おぉぉんッ!」

 愛しい我が仔にミルクをねだられ、母もとても嬉しそうだ。

 出産と授乳に、射精。女と男、ふたつの快感を叩きこまれる。侵された脳髄では当然、その邪悦に耐えることはできない。

 白目を剥き、美しい黒髪を振りみだし。ソフィアは狂態を演じながら、オルタナの出産を続けた。

 

 ◇

 

「マリィ様。ただいま帰還しました」

 座する法皇に、リアンとソフィアは丁寧に頭を下げた。

 銀髪のメイドと黒髪の巫女頭。彼女らが聖都に戻ったのは、実に半年ぶりのことだった。

 オルタナの繁殖をこなしたのに、自らの足で聖都へ帰還する。これは奇跡といっても過言ではない。

 上背を起こしたリアンは不意に、その怜悧な相貌を崩す。

 

「あ、あぁっ……」

 ふたりの背は美しいままだ。しかし爛れていないのは白肌の表面だけ。その奥、神経はオルタナに侵されたままだった。性感は増大し、微かな接触で目もくらむような悦楽が走る。

 頭をあげる時、下着の中で乳首がわずかに擦れた。たったそれだけなのに、全身に快楽が行きわたる。

 そのまま膝から崩れ落ちそうになるが、法皇の御前である。リアンはなんとか堪えた。

 

「元からいたものと合わせ、もう充分な数かと」

 メイドの報告にソフィアが捕捉を加えた。

 繁殖を打ちきったのは、オルタナたちの方からだった。彼奴らは聖地の湖にのみ住んでいる。いたずらに数を増やしても、食糧や居住スペースの問題が発生するのだ。

 モンスターといえど自然のものである。白貌の四足獣といえど、己の節度はわきまえていた。

 

「うむ。ご苦労だった」

 ふたりの報告を聞きおえたマリィは、言葉短く労った。

 希望が叶えられたというのに、彼女はどこか気落ちしているようだった。

 リアンはやはり、なにも言えない。代わってソフィアが口を開く。

 

「マリィ様。どうして、オルタナの繁殖をご指示なされたのでしょうか?」

 核心を突く質問だった。マリィはびくりと背を跳ねさせると……。静かに語りだした。

 

「母上の、夢を見たのじゃ……」

「お姉さまの……?」

 ソフィアはぽつりと呟いた。

 マリィの手は己の下腹部をさすっていた。おそらく、彼女自身も無意識のことだろう。

 

「あのモンスターは、人間にひどいことをする。でも、いなくなってはいけないって……。わらわも、そう思ったから……」

 オルタナはモンスターである。その生態は人間を害さずにはいられない。しかし彼奴の細胞は、新たな可能性を人間にもたらすものでもある。

 それが福音となるか、災禍となるか。それはまだわからない。確かなことは、オルタナはまだまだ教会に……いや。人間に必要な存在なのだ。

 しかし幼き法皇は、まだ割りきることができなかった。

 

「ソフィアは大丈夫だって言ってたけど……。それでもふたりとも、危ない目に遭わせて……!」

「いいのです。マリィ様」

 静かな声を聞き、幼き法皇は顔を上げた。

 その言葉はリアンの唇から発せられていた。彼女は誰かの影を務めるように育てられた。こんな差し出がましいマネをしたことに、自身が最も驚いている。

 しかしこの時ばかりは、己の心に従うと決めた。

 

「私はマリィ様の望みを叶えるためにおります。ですから……。なにもお気になさらないでよいのです」

「もちろん私もそうですわ」

 メイドと巫女の微笑みを受けて、マリィの表情もようやく晴れた。屈託のない「ありがとう」という言葉は、なによりの報酬である。

 

 主であるマリィを支えるために死力を尽くす。それは確かに、リアンの紛れもない本心だ。

 それと、もうひとつ。

 リアンの脳裏にはまだ、四足獣の鳴き声が木霊していた。その理由はわかりきっている。彼奴のペニスと肉棘と……出産がもたらしてくれた、過大なる邪悦のおかげだ。

 マリィに仕えていたら、またいつかオルタナの繁殖を任せられないだろうか? リアンはそんな考えを抱いてしまうのだった。

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