モンスターパーク2アフター 異種姦を望む乙女 作:二木ユキト
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『リアンとソフィア、オルタナを繁殖させる』(https://syosetu.org/novel/346468/4.html)と同時期のお話です。
腹心ともいえるリアンとソフィアが不在で、
聖都地下の森へ赴く際の隠蔽役が足りません。
そこでマリィは、異種姦に魅入られた女を増やそうと画策するのですが……?
マリィの願いにより、リアンとソフィアは聖地へ旅だった。その目的はオルタナの繁殖である。
(ふたりとも……大丈夫じゃろうか……)
幼き法皇は、白貌白体のモンスターの危険性を知っている。巫女頭は問題ないと言っていたが、それでも不安は拭いがたかった。
そしてマリィを悩ませるものは、それだけではない。
「うーん……、そうじゃ!」
しばし考えてから、ぽんと手を打つ。そして評議長……すなわち、スカーレットを法皇の私室に寄越すよう、言伝を命じる。
若き評議長はすぐさま参上した。法皇の呼びだしだから、ではない。同志として助力を求められていることを悟っているからだった。
「どうされましたか、マリィ様」
今日もスカーレットは麗しい。大きな胸乳は紅の装束を突きあげ、そこから伸びる腿のしなやかさも見事だ。
きりりと引きむすんだ朱唇とルビーのような紅瞳は美しいばかりでなく、意志の強さを感じさせる。
同性といえどつい見つめてしまう……。そんな魅力に溢れている。
しかしマリィは気を取りなおし、自らの目的を簡潔に述べた。
「我らの仲間を増やしたいと思ってのぅ」
「仲間……ですか?」
マリィはスカーレットに目的を話す。彼女の言う仲間とは、異種姦に魅入られた女のことである。
現在、リアンとソフィアは聖都にいない。ゆえに地下の森へ戯れに行く時の、隠蔽役が足りない。
そこで異種姦を体験させ、虜にし……。その補佐を担ってもらう。そんな人材を増やそうというのだ。
「裸の付き合いというやつじゃ」
得意満面にマリィは言った。実際、同じ経験をした者たちは強い連帯意識を持つ。それに快楽が伴っていれば、さらに盤石だろう。彼女の考えは理に適っているといえた。
「なるほど。それで、どんなモンスターになさるおつもりですか?」
「そうじゃな……。ツノブタなんかがよさそうじゃのぅ」
ツノブタ。二足歩行をするブタの怪物である。分厚い体躯と凄まじい膂力だけでなく、旺盛な繁殖欲も持つ。まさにモンスターといった種だ。
スカーレットはマリィの案に賛同した。金髪の麗人も彼奴に犯されたことがあるという。豚獣が異種姦の快楽を叩きこむのに過不足ないことを、彼女も承知していた。
「でも、よろしいのですか?」
「えっ?」
「その場合、マリィ様は浮気をすることになるのでは……」
マリィにはすでに、アンソニーと名付けたツノブタと懇ろになっている。幼き法皇は助けられた恩義を忘れず、ケガをした彼奴を保護しているのだ。
「う……。ま、まぁ……大丈夫じゃろう! 他のオスとも比べると、アンソニーの良さがよくわかるというものじゃ!
「マリィ様がよろしいのでしたら……。私にも、候補に心当たりがあります。すぐに準備できるかと」
「おぉっ、そうか!」
スカーレットの言葉にマリィは膝を打つ。法皇と評議長はその後も、密談を詰めていった。
◇
数日後。スカーレットはふたりの部下を呼びだした。
麗人が自ら選出した騎士たち。彼女らはカリンと、クロエという。聖騎士から評議長となった今でもこのふたりは、かつての上役を慕っていた。
「特別な任務なんて……とても光栄です!」
カリンはブラウン色の瞳を輝かせ、スカーレットを見上げる。
彼女の忠誠心は騎士団の時から全く変わりない。栗毛の髪を伸ばしているのも、スカーレットのロングヘアに倣うためだという。
胸はしっかりと実り、訓練により腰も細い。なかなか魅力的なプロポーションをしている。
「わ、私なんかでいいんでしょうか……」
対するクロエはおどおどとしていた。黒髪はショートヘアに切りそろえられ、幼い印象を受ける。体躯も小さく、薄く。少女体型の騎士だった。
いかにも頼りないが、小才の利く娘である。縁の下の力持ちとして騎士団になくてはならない存在だ。
ふたりともスカーレットが格段の信頼を置き、そして……。とある資質があると見込んだ女たちだった。
三人は今、神殿の中を進んでいる。先導を務める金髪の麗人は振りかえると、ふたりをじっと見据えた。
「今日、あなたたちにお願いするのは……。法皇聖下とも関わる、とても大事な任務なの」
そんな言葉を受けて、若年の女騎士たちはごくりと唾を飲みこんだ。
政治と教会。ふたりのトップと関わる任務ならば、緊張しないわけはない。
スカーレットは神殿の階段を降り、秘密の通路を抜け、地下への扉を開く。
「え……?」
「な、なんで……」
地面の下にある場所なのに。そこは光が差しこみ、樹木さえ生い茂っている。彼女らの驚きは無理からぬことだった。
しかしスカーレットは解説は控え、神秘の森の奥へふたりをさらに招く。
しばらく歩いた後。騎士たちはさらに驚くべき光景を目にすることとなる。
「あぁっ、あっ、あぁぁ~~っ!」
高く伸びるその声は少し前から聞こえていた。スカーレットはふたりに怪鳥の叫びだと告げていたが……。事実は違っていた。
「えっ……!?」
「あれは……法皇聖下?!」
カリンとクロエは目を見開く。小さな身体を地面に押したおされ、ツノブタに襲われている人物。それは修聖教会のトップであるマリアーヌに他ならなかったからだ。
巨体の怪物豚は一頭だけではない。次は自分の番だと言わんばかりに、三頭がその周囲を取りかこんでいた。
しかしここに、新たな女たちが現れたことに気がついたようだ。彼奴らはスカーレットたちの方へ突進してくる。
◇
「す、スカーレット様!」
スカーレットの命により、カリンたちは剣を帯びていない。武器がないふたりが頼りにできるのは今、紅の聖騎士だけだ。しかし。
「え……?」
当然、彼女は動かない。それどころか紅瞳をうっとりと蕩かせ、ツノブタたちが迫る様を見つめている。
スカーレットの、一番の部下を自認するカリンだったが……。敬愛する人の様子がおかしいことがわかったのは、この時になってからだった。
「あっ……」
「や、やぁぁあっ!?」
スカーレットもカリンもあっさりと組みふせられた。上司と部下はともに、地面へ手のひらと膝をつく。突きだされた尻に、ツノブタはぴたりと密着した。野生のものらしく、ツノブタは後背位での性交に挑むようだった。
「や……っ、や、やめろ!」
異種姦の未経験者は当然、激しく抵抗した。しかし腰を抑えられては蹴りつけることも、逃げだすこともできない。
四つん這いという獣の姿勢で、豚獣の行動を待つしかなかった。
「ひっ!」
己の喉元にまでなにかが伸びてきた。途端に饐えた臭いが鼻を直撃する。目の前でひくひくと蠢く、尖った肉。それがツノブタの亀頭だとカリンはようやく理解した。
今からこれが、己のナカに侵入ろうとしている。貞操の危機なのに、どうしてもその連想を抱けない。カリンの中での性交という概念から、怪豚の逸物はあまりにかけ離れていたのだ。
「あ、あっ!?」
しかしツノブタは交尾になんの疑問もない。腰の位置を微調整し、未通の孔に先端を合わせる。縦割れの姫孔をもぞもぞと探査される。不快感と嫌悪感で、全身の肌が粟立った。
凹んだ穴部が熱さを覚えた、次の瞬間。
ずぶっ!
「あっ……? い、いや、いやぁあッ!!」
あまりにもあっさりと淫門が開いた。
モンスターのペニスは押しなべて巨大だ。ツノブタも例外ではない。しかし彼奴の本領は太さではなかった。細く長く捻じれた肉棒は膣ヒダを撫でながら、奥へ奥へと入っていく。
「やだっ、いやっ、いやぁっ!」
ドリルのような豚根が己の内を掘削していく。目視もないのにそれがはっきりとわかってしまう。
カリンは喉を搾って叫ぶが、なんの意味もない。ツノブタは順調に、処女地を穿孔していった。
◇
「あっ、あぁぁ……っ!」
同時に、スカーレットも魔豚の挿入を受けていた。部下たちの身を案じる心もあったのだが……。子宮口にまで届く獣根に、そんなものは吹きとんでしまった。
ごりっ、がつっ!
「あ゛っ!? がっ、あ゛ぁっ!」
ポルチオへの加虐に、紅瞳から火花が散った。子袋を荒々しく揺すりたてられ、スカーレットは早くも気をやりそうになる。
ツノブタのペニスは長く、そして捻じれている。それは的確に女の急所を突く。しかし本領はまだ先にある。
ぐむぅぅう……!
(き、きた、あぁっ!)
細く尖った先端が、ついに子宮口を捉えた。細腰をしかと掴むツノブタの手に力が込められる。スカーレットの骨を軋ませながら、豚根はさらに侵攻を続ける。
金髪の麗人はすでに、異種姦に魅入られている。よってその瞬間を心から待ちうけていた。
ぐりっ。ぐちっ!
「あ……ッ、あぁぁあッ!」
望む出来事が起こった。亀頭と子宮口。触れはすれど重なるはずもないふたつの肉は今、スカーレットのナカでがっしりと結合した。先端のねじれは、子袋を封鎖するためにあるのだ。
穿たれたポルチオは淫血を集めて膨らんでいた。そこを異肉で穿たれると、電撃が走ったかのような悦痺が下腹から全身へ駆けぬける。
「はぁっ、あぁっ、あ゛ぁっ!」
大きく開かれた口唇の端からは、唾液がだらだらと垂れだした。鮮やかな紅瞳はひっくり返り、麗人の面影はもはやない。あるのは邪悦に捕らわれた淫女の様相だけだ。
己の内から湧きあがる快楽に、深く深く堕ちていく。
ポルチオの輪に、捻じれた先端を引っ掛け、ロックする。モンスターにしか成し得ないおぞましい結合が今、実現していた。
しかしこれは前段階にすぎない。交尾はこれからが本番だ。
◇
「あぐぅぅうッ! あ゛、がぁぁ……ッ!」
スカーレットとカリンが後背位で犯される隣。クロエも同じく、ツノブタの交尾を受けていた。
小さな体躯から発せられたとは思えぬ絶叫を、少女騎士はあげている。貞操ではなく、生命が危機に脅かされている。それがはっきりとわかる声音だった。
「がはっ、はっ、はっ!」
スカーレットやカリンのような、豊満な体型ではないからだろうか。クロエは正常位でツノブタに犯されている。
そして彼女の子宮口もすでに落とされていた。小さな内腑には、豚獣の捻先が侵入りこみ、ぐいぐいと引っ張られている。
「あ、あぁあ……っ」
穿たれたポルチオは灼けるように痛く、覆いかぶさるツノブタは骨が砕けるほど重く、鼻に直撃する吐息は気が遠くなるほど臭い。
痛苦と、圧迫と、呼吸困難。ゆえにクロエは当然の言葉を口にする。
「し……しぬっ……しんじゃう……っ」
弱音を吐く彼女だが、すぐさま励ましの声がかけられた。
「だ、大丈夫、じゃぞっ、すぐに良くなる、からぁぁ……っ」
その主はマリィだった。幼き法皇もまた、正常位でツノブタの性器を挿入されている。自分より小さな体躯をした少女が、大丈夫だと言うのだが……。クロエはマリィの言葉を、心の中で否定する。
(そ、そんなわけ……)
口に出さなかったのは、法皇に意見するのが憚られたからではない。彼女は唇を開くことすら億劫になっていたのだ。
意識はどうしても下腹部に向く。子宮口を貫いたツノブタの尖根は、窄孔をこじあけるように動いている。
ぐち……ぐちぃっ!
「あんっ!」
その時。クロエは己が発した声が信じられなかった。そこには確実に、艶が乗っていたからだ。少女騎士に戸惑いがあっても、交尾が止められることはない。ツノブタはさらに腰を使いつづける。
「あっ?! あんっ! ……あ、あぁぁぁっ……!」
気のせいなどではない。自身の声がどんどん高く、甘くなっていく。
その理由はひとつ。挿しこまれたペニスから与えられる刺激だ。ねじれた尖先は今、ポルチオにがっしりと密着している。怪豚は腰振りはそのまま、子宮そのものを揺する動きとなる。
(ぶ、ブタのおチンチンなのに……)
体内最大の性感帯を直に震わされる。それは未通娘であっても壊れんばかりの快楽を得ることができた。まさに禁断の性交といえる。
しかしクロエにはまだまだ、抵抗感があった。
(こ、こんなの、ダメだよ……)
ヒトならざる豚獣に犯されているのだ。そう考えるのは当然といえよう。しかしここにいる四人の女は皆、同じだった。
敬愛する上司であるスカーレットも、頼れる同僚であるカリンも、雲の上の存在であるマリィも。ツノブタのペニスで胎内を貫かれ、快楽を歌いあげているのだ。
心の裡など関係ない。四頭の豚獣と四人の女性たちは揃って、絶頂へ駆けあがっていく。
◇
「あっ、あっ! あ、あぁぁあ゛ッ!?」
怪物と人間を含めた内、真っ先に天上の景色を覗いたのは、カリンを犯すツノブタだった。どくんと生殖器を震わせるやいなや、新鉢の中に種汁を注いでいく。
その大きな睾丸からわかるとおり、ツノブタの射精量はすさまじい。しかもポルチオはしっかりと閉鎖されており、その全てを子宮で受けとめることになる。
どびゅぅぅう~~っ! どくっ! どぶっ! どぶっ、どびゅぅうっ!
「や、やだぁぁあ……っ! お、おなかが……!」
信じられぬことがカリンの身に起こった。水を流しこまれた風船のように、下腹が膨らみはじめたのだ。騎士として鍛えた腹筋でも射出の勢いを留めることができなかった。
豚精は大量で、火傷しそうなほど熱い。内側を圧され灼かれるカリンは、もはや自分のことすら考えられない。
自分のことすら考えられなくなったが、敬愛すべき者は別だ。カリンは無意識に、己の隣へ目をやった。
「あぁぁぁっ! あっ! ああ゛っ!」
そこにはもちろんスカーレットの姿があった。両親よりも尊敬していた金髪の麗人は、恐ろしいまでの狂態を演じていた。
白く細い首をのけ反らせ、桃唇を大きく開き……。突きだされた舌は天を指していた。ルビーのような紅瞳は蕩けきり、焦点が完全に合っていない。
四つん這いになったせいで身体の変化もよくわかる。彼女の腹もまた膨れあがっていた。ほっそりしたウェストをブタのようなぼて腹に変えられているのに、スカーレットの美貌に浮かぶのは喜悦の表情である。
(わたしも……スカーレット様とおんなじ……)
憧れのひとも自分と変わりない。その事実はどこか安心感を抱かせた。そしてカリンは絶頂にのめりこみだす。
◇
「あぁっ、はぁっ、ああぁ……っ」
身体の小さなクロエにも、ツノブタの射精は容赦ない。
種汁が出てくる鈴口は、子宮の中に入っているのだ。重さと熱さは余すところなく充填されていく。
「はぁぁあ゛っ、お゛ほっ! おぉぉんっ!」
獣の体液に浸食される恐怖に、クロエはただ震える。しかしその隣、自分と同じような陵辱を課されるマリィには、そのような憂いは見えない。小さな口唇をいっぱいに広げ、濁った艶叫をあげる。
幼き法皇は異種姦の快楽に心奪われたように見えたが、少女騎士の方へ視線をやった。すっかり蕩けた碧眼に、クロエはびくりとする。
「ほ、ほれ……っ、おぬしも、いっしょに……」
「え……?」
「きもち、いいんじゃろ……? なら、あ、あぁぁあ゛ッ!」
マリィは白い喉を反らすと、手本とばかりに嬌声をあげた。引き攣った口角は笑みを浮かべているようだ。
人間を超越したカリスマは、初めての異種姦に怯え戸惑う少女をも導いた。
「あ……あぁっ!」
モンスターから与えられる快楽。それを素直に受けいれ、嬌声をあげる。そうすると後は早かった。己の中に満ちていく邪悦だけでない。他ならぬ己の叫びでクロエは昂らされていく。そしていつしか、忘我するほどのめりこみだした。
ツノブタの迸汁が子宮を揺らす度、舌を突きだし唇を開き……。少女騎士もまた、濁った艶鳴きをあげるのだった。
◇
四人の女性を犯した四頭のツノブタはいったん、彼女らを解放した。種付けをしたメスに執着する、怪豚らしからぬ行動である。
それ以前に彼奴らは、集団で種付けを行っていた。個々の縄張り意識が強いツノブタとしては、これも不自然といえた。
獣の習性に反したこの行動は、スカーレットたちの成果だった。異種姦に魅入られた者たちは必ず戻ってくる。そして心体ともに頑健な彼女らは、出産さえしてくれる。ゆえに彼奴らは、メスを待つことを知ったのだ。
スカーレットがふたりの部下を森に誘い、しばらく経った。
並んで歩く騎士たちの背後から、再び声をかける。
「ふたりとも、体調はどうかしら?」
「っ……」
「す、スカーレット様……」
カリンとクロエはびくりと身を震わせた。しかし若き評議長はあくまでにこやかに続ける。大きな紅瞳は素早く、彼女らの下腹部に向かった。
妊娠している。異種姦に魅入られた者が身に着けた眼力はそれをはっきりと見抜いた。
「そろそろ、法皇聖下と一緒にあの森へ行こうと思っているの。あなたたちもまた、どうかしら?」
「…………」
スカーレットの問いに、ふたりは黙りこんだ。
恐怖はある。嫌悪もあるだろう。しかしその奥には……快楽の期待が確かにあった。
自分の見立てに狂いはなかった。スカーレットは心の中で深く頷く。
彼女らもまた、ためらい、悩んだ後……。小さく、しかし確実に。首を縦に振った。
◇
法皇と評議長、そして女騎士たち。四人はまた、聖都地下の森にやって来た。ツノブタたちは嗅覚が鋭い。縄張りに入るとすぐ、彼女らは歓待を受けた。
「ブヒッ! ブヒィィッ!」
「ひっ……!」
喜悦の吠え声を受け、騎士たちはびくりと身を強張らせた。対するスカーレットとマリィは、微笑を浮かべる。
ツノブタたちは孕ませたメスに執着する。確かに彼奴らの視線は、以前の交尾相手に向けられていた。
もっともその見分けはまだ、スカーレットとマリィにしかつかないが……。
「さぁ、ふたりとも」
「はよぅ服を脱がんか」
発言したのは評議長と法皇である。拒否どころか返答も許されない。カリンとクロエは揃って、すぐさま全裸になる。
一方は実った豊房を、もう一方はスレンダーな細腰を晒す。方向性は違えど、ふたりの女体も美しい。
カリンとクロエには共通点もあった。ともに下腹が微かにしかし確実に、ぽっこりと膨らんでいるのだ。
「ブヒィッ! ブッ、ブフゥッ!」
四つの裸形が並ぶと同時に、豚獣たちは鼻から熱い息を噴きだした。
白肌が眩しかったのか。はたまた……。その奥の発情の匂いを嗅いだか。ツノブタたちは、すでに己のものにしたメスに向かって突進する。
ずんっ!
「かは……っ」
巨体に飛びかかられ、カリンはす術もない。地面に背を強かに打ちつけるとともに、ねじくれた性器が挿入された。
細長いそれは易々と、女の最奥にまで到達する。
こつんっ!
「ひぅっ!」
ツノブタの長巻根はポルチオをすぐさま叩いた。子宮がぐわりと揺れる。確かな質量を伴う振動に吐気すら覚える。
考えないようにしていた。しかし腸を圧し、背骨に食いこむその重さはカリンに真実を突きつける。
自分はこの豚獣の仔を身籠っている。
「い……、い、いやぁッ!」
朱唇から絶叫が飛びだした。しかし彼女が泣こうが喚こうが、ツノブタの行動が変わることは決してない。
こんっ、こんっ、こつんっ。
「はぅっ! あっ! あぁぁっ! あんっ!」
ツノブタは腰を細かく使う。短いストロークで子宮をノックされた。揺すられたポルチオは重い性感を下腹に響かせる。
豚獣から与えられる邪悦は波紋のように広がった。異肉が結合する性器だけではない。たゆんたゆんと踊る胸乳にも、色水のような化学物質を放つ脳髄にも。快楽は全身に及ぶ。
(お、おかしくなる……)
脳内麻薬は痛覚を止め、疲労を抜き、悦感を増大させる。
モンスターに犯されているというのに。恍惚を覚える自分を自身に、カリンは背筋が寒くなる。
しかしツノブタは女人の戸惑いなどに構わない。ひたすらペースを守り、重い子宮を揺るがせてくる。
カリンが新たな感覚に襲われるのは、それから間もなくだった。
ぐぐっ……!
「!!」
外部からの突きあげではない。確かに己の内腑が蠕動した。
胎内で眠っていたはずの存在が今、目を覚ましたのだ。
◇
「はぁぁっ……、あぁっ!?」
同様の変化はクロエにも起こっていた。前回とは対照的に、少女騎士と幼き法皇は後背位で犯されていた。
ツノブタの重ピストンに晒され、内腿と細腕がぷるぷると震えている。陥落するのは時間の問題だろう。
(やっぱり……私も……)
重さと膨らみを増していく腹を、少女騎士もただ見守っていた。その不安は的中した。自分は魔豚の仔を孕んでいる。そして今まさに、それを産みおとす段階にまで来ている。
「お、お主も……産まれるみたいじゃのっ」
隣のマリィが声をかける。クロエはなんとか首を振って、声の方を見る。信徒の未来を見るべき碧眼の焦点は、邪悦により定まっていない。
「う、うまれる……?」
「そうじゃっ、母に……ママになるんじゃぞっ」
わかっていたつもりだった。しかし改めて投げかけられた言葉は、クロエを絶望に突きおとす。
口唇をだらしなく開き、ぼたぼたと自分の背によだれを垂らす豚獣。それに犯されたのだ。つまり今、己の子宮にいるのは……。
嘆くヒマなど与えられない。ツノブタは腰を引き、ペニスを抜いた。
「うぅッ!?」
下腹が痙攣した。栓が抜けたことで、身体からなにかが這いでようとしている。掲げた尻が震え、自然に内腿に力が入る。クロエの下半身はびく、びくりと痙攣しだした。
尖棒でしつこくつつかれた子宮口は柔らかく仕上げられた。そこにかかる圧力を支えることはもはやできない。
ポルチオが内側から開かれた。
ぐぬぅ……っ!
「あひっ、あっ、あぁぁーーーッ!」
己の下腹から怒涛のような快楽が押し寄せた。窄口をめりめりと拡張される。そんな不自然な現象なのに、どうしようもなく感じてしまう。ここからさらに進み、出産してしまったら……。クロエは未知への恐怖に背筋が寒くなる。
しかし幸いなことに、それを先に体験するのは、幼き法皇の方だった。
「も、もう、でてっ……!」
マリィの言葉が終わる前だった。粘着質な水音を伴い、なにかが現れる。細い脚の間に現れたものはピンク色をしていた。粘液に包まれた身体をうぞうぞと蠢かせている。
それはもちろん、ツノブタの嬰児だった。ぽっかりと開いたマリィの膣口からは、細い肉糸がつながっている。
美少女と醜い怪物。ヘソの緒はその間柄を雄弁に物語っていた。
生々しい羊水の匂いが鼻に届くころ。クロエはようやく唇を開くことができた。
「や、やぁぁあ……っ!」
邪悦で焙られているにもかかわらず、クロエの顔からはすっかり色が失せていた。しかし腹中の蠢きはすでに、肌の上に浮かびあがるほどだ。胎児のお出ましは間もなくである。
彼女の思考はあくまで、出産を拒否しようとする。
しかし本能は違う。己の遺伝子を継いだ存在を誕生させたい。自覚さえできぬ欲求が、膣道を動かしつづける。
ぶぢゅぅっ!
「あぅ! あ、あぁぁあ゛ッ!」
クロエの膣口が、過去一番で最も大きく開かれた。
少女騎士の子宮で発生し、栄養を供給され……。ツノブタの赤仔はそこを通り、ついに外界へ誕生した。
出産の衝撃でクロエの尻は横だおしになる。側臥した彼女の肩を揺する者があった。
「ほれ、おぬしも……」
それはもちろん、マリィである。幼き法皇はその小さな胸に、己が産んだ豚獣の赤仔を抱いていた。
その言葉と行動に導かれるように、クロエもまた、まだ目の開かぬ嬰児へ手を伸ばそうとする。
「うぅ……」
胎児を通したばかりの陰唇は裂けるほど痛く、下腹部はいまだに邪悦で蠕動している。しかし少女騎士はなんとか起きあがった。そして我が仔を抱きかかえる。
火傷しそうなほど熱い皮フの下には、頼りない骨格がある。それを感じた途端。クロエの胸に暖かいものが溢れてきた。
(な、なに……?)
幼い弟妹を抱いたときよりも、それは力強くクロエの胸を打つ。またマリィの真似をして、嬰児を胸へ導いた。我が仔は突きでた鼻を大きく蠢かすと、すぐに乳首を探りあてる。
「あっ……」
それから勢いよく吸いつきだした。クロエの薄い胸を吸い、必死になって腹を満たそうとする様子を見ると……。その感情はますます大きく膨らんでいく。
それは母性だった。自身と似ても似つかない。しかしヘソの緒でしかとつながる存在に、彼女は慈愛を抱く。
「あぐぅっ!?」
少女騎士の腹がまた蠕動する。ツノブタは多産だ。一頭を産んだだけでは終わらない。
仔豚がまた己の胎内から這いでようとしている。自分はまた母になることができる……。その結論に至った時。脳が自壊せんばかりの多幸感が滲みだしはじめた。
◇
怪豚に犯されるだけでない。その仔を孕み、産みおとし、乳を与えた。
この体験はふたりの心を、禁忌の悦楽に堕とすのに充分だった。
「あの、スカーレット様……」
「…………」
ある日、カリンとクロエは評議長室にやって来た。騎士たちが元老院に足を踏みいれるなど、ほとんどない。
しかしスカーレットはいやな顔ひとつしない。それどころか微笑を湛えてさえいる。
「あら。どうしたの、ふたりとも」
「えっと、その……」
「ま、また……あの森に行きたい! ……です……」
クロエの大きな声に、隣のカリンもびくりとした。しかし彼女もまた、黒髪の少女騎士と変わらぬ視線をスカーレットに向けてくる。
金髪の麗人はやはりにこやかに、彼女らに語りかけた。
「もちろんいいわよ。でも……」
◇
次の日。四人はさっそく、また聖都の地下へ赴いた。
スカーレットが出した条件は難しいものではなかった。評議長と法皇が森へ行った際、架空のアリバイを証言するだけ。
代わりに彼女らが森へ赴く時も、スカーレットとマリィが口裏を合わせる。これで四人は周りに気兼ねなく、異種姦を楽しめるというわけだ。
「スカーレット様のお役にも立てるなら……!」
「も、もちろん大丈夫です!」
女騎士たちは即答した。
(マリィ様の計画、うまくいきましたね)
(当然じゃろう!)
評議長と法皇はこっそりと囁きあう。
そうこうしている内に、今日もツノブタたちの群れに辿りつく。彼奴らはモンスターらしい繁殖欲を剥きだしにし、今日も女たちに飛びかかる。
(そう、こっちに……)
スカーレットは密かに立ち位置を調整していた。その目的は、以前と違うツノブタに犯されるためだ。
カリンに襲いかかった個体は大きめな体躯をしていた。ならばその持ち物も比例しているのではないか? スカーレットはそう考えていた。
ずぶっ!
「あぁんっ!」
その予想は正しかった。しゃにむに挿入された彼奴のペニスはさらに長く、より強く子宮口を穿つ。
「はぁっ、あぁっ、あっ!」
度重ねる異種姦と異種出産は、スカーレットの膣腔を育てている。すなわちナカは柔らかく、しかも感度もよく仕上げられている。よってツノブタの捻棒をより深くまで咥え、味わうことができた。
仔を収める器よりさらに奥……卵管にまだ侵入りこみそうな長さと勢いに、金髪の麗人は早くも気をやりそうになる。
(あ……あれは……)
ふと隣を見ると、今回もカリンが隣にいた。栗毛の女騎士を犯すツノブタは奇しくも、スカーレットを孕ませたものだった。かつてのパートナーを交換したような形である。
麗人の脳裏に閃くことがあった。彼女はそれを素直に言葉にする。
「ねぇ、カリン……」
「は……っ、は、はいっ」
「私たち、これで竿姉妹になったわね」
竿姉妹。立場ある彼女が口にするには、いささか品のない言葉だ。しかし今の彼女らの状況を端的に表している。
思いもよらぬ言葉をかけられたのか。カリンは目を丸くしている。そんな部下にスカーレットは言葉を接げた。
◇
ツノブタとの交尾は激しい。当然である。ドリルのように尖ったペニスの先端を子宮にこじ入れられるのだ。異種姦に初心のカリンは、重い刺突と邪悦に耐えることに必死だ。
しかし彼女の耳は憧れの人の声を、一言一句も違えず捕えることができた。
「私たち、同じツノブタに犯されて……、だから、姉妹に……っ、あっ、あぁっ!」
魔獣の抽送を受けるスカーレットは、言葉を最後まで続けられなかった。しかしこれで充分だった。カリンの胸にあるものが溢れだしていく。
長い捩根で子宮口を貫かれる……そんな身体の悦びだけでない。スカーレットと義姉妹という高誼を結べたことが、彼女の胸を強く強く打ったのだ。
「あっ、あぁんっ!」
途端に、カリンの脳髄に稲妻のごとき快楽が爆ぜた。通り道となった背骨は融けんばかりだ。
総身を焦がすようなこの境地は、肉だけでは決して味わえないだろう。異種に心さえも捕らえられた結果、彼女はこの法悦に辿りつくことができた。
「スカーレット様の旦那さま……! やっぱり、すごいぃぃっ!」
背後から抑えつけ、禽獣のような四つん這いを強いるもの。それは単なるツノブタではない。敬愛する人を孕ませ、そして今、自分にも種付けしようとしている。強牡の精は必ずや、己も孕ませてくれることだろう。
カリンは早くも、少し先の未来を幻視した。
(そうなると……。ど、どうなるの……?)
スカーレットの夫豚が自分に仔を産ませ、自分の夫豚がスカーレットに仔を産ませる。
複雑な家系図になる。邪悦に翻弄される頭では整理しきれない。しかしそれが幸せなことだとはわかった。
カリンの膣はひとりでに締まりだす。まるでツノブタから種を強請るかのようだ。怪豚は高く叫ぶと、妊娠を望む女のナカに精液を送りこむ。
◇
「えっ、えぇっ!?」
マリィとクロエのところにももちろん、ツノブタたちは群がった。小柄な少女騎士のところへ向かったのは、成獣ではない。まだ毛もふわふわとした幼仔どもだった。
モンスターの性成熟は早い。彼女らが産んだ仔らもすでに精通を迎え、繁殖欲を滾らせていた。
「だ、だめ……私はあなたの、お母さんで……っ」
仰向けに押したおされたクロエはあくまで抵抗を見せていた。その行動の理由は、人間の倫理である。母子同士でまぐわうなどあってはならないことだ。
しかし怪物の本能はもちろん異なる。己が通ってきた膣腔を、己の性器でも穿ちたい。まだ幼いがその欲求は本物だ。母の必死の手を、仔は強引に振りはらう。
ずぶっ!
「んんんっ!」
異種姦と近親相姦。ふたつの禁忌を兼ねる交わりがついに成立した。クロエはの背筋が畏れに震える。しかし。
ずっ、ずぶ……、ずっ、ずっ。
「あ……」
ツノブタの仔……いや。我が仔の腰遣いは非常にたどたどしい。加えて、持ち物もまだ未発達だ。小柄なクロエの最奥にも、ぎりぎり届く程度である。ポルチオを貫通し、子宮全体を揺すりたてる。そんな成豚の交尾などできない。
「はぁっ、は、あぁっ!」
しかしクロエが感じる悦楽は、長根で子袋を穿たれた時よりも大きかった。ツノブタの仔はまだ、自分よりも小さい。そんな存在が一生懸命になっているのだ。
彼女の脳を満たすものはもはや快楽だけでない。増大した母性は少女騎士から、他のあらゆるものを追いやりつつあった。
◇
「このブタのも……いいのぅっ!」
マリィもまた、別のツノブタとの交尾を楽しんでいた。
個体が違えば性器も違い、もちろん腰振りや好む体位も違う。
前に自分を孕ませたものも、今まさに自分を孕ませようとするものも。やはりアンソニーとは違う良さがある。
(も、もちろん一番は、アンソニーじゃぞ!)
ここに番いはいないが、つい弁解めいた考えを抱いてしまう。犯しているメスが、他のオスのことを思いうかべていると、彼奴も知ったのか。マリィを突く強度が急に上がった。
ずぶんッ!
「ひぅッ!?」
子宮口が拡張されるような一撃に、マリィの碧眼がぐるりと上を向く。間髪入れずに熱い獣汁を注がれ、幼き法皇の肢体は危険な痙攣さえしだす。
◇
別の番いが、我が仔が、思い思いに女たちを犯していく。ツノブタどもの異種姦は乱交の様相を呈しはじめる。
「す、スカーレット様のお仔さん……やっぱりすごいぃっ!」
カリンは進んで、スカーレットが関わったツノブタと交わっている。
憧れのひとの血を継いだ存在に犯される。それは彼女にとってこの上ない快感ということは想像に難くない。
「お……お母さんのおまんこ、気持ちいい? お母さんは、気持ちいいよぉ……っ!」
クロエもまた、仔ブタたちの筆おろしに積極的だ。小さな身体に宿した大きな母性で、幼いモンスターを立派なオスに育てていった。
「あぁっ、あっ、お゛っ!」
「あ、あん、そにー……ッ、すまぬ、このブタ、きもちいぃぃいッ!」
異種姦に一日の長があるスカーレットとマリィは、大きなツノブタを選んでいる。
逞しい豚獣の腕に細腰を掴まれ、捩じくれた性器を奥深くまで突きいれられる。
モンスターは避妊などしない。異種姦と異種妊娠はセットになっている。今回も四人の女たちは、その身にツノブタの仔を宿すことだろう。そしてまた、出産の邪悦を味わえるのだ。
ならばもう答えは決まっているはずだ。しかしマリィはあえて、カリンとクロエに問いかける。スカーレットもそれに続いた。
「のぅ、ふたりとも。これからもわらわたちに、協力してくれるかの?」
「見返りはもちろん……ね……?」
「は、はいぃ……」
「よろこんで……」
ツノブタの精液に塗れた女騎士たちは蕩けた笑顔を返す。
法皇の思惑は見事に成ったのだった。
◇
昨日、マリィの元に早馬から手紙が届けられた。そこにはリアンとソフィアが間もなく聖都に帰還する旨が記されていた。
彼女らが聖地の泉へ出発し、もう半年ほども経った頃のことである。
(予定どおりなら、今日に帰ってくるはずじゃが……)
果たして彼女らはオルタナに侵食されずに済んだのだろうか? ソフィアは勝算があると言っていた。しかし心配をせぬわけにはいかなかった。
大切な者たちの安否に気を回す。それは実に人間らしい行いである。しかし今のマリィはもっと原初的な感情に支配されそうになっていた。
「う……っ?!」
すなわち、快楽である。
彼女の思惑どおり、異種姦に魅入られた女を増やすことはできた。カリンもクロエも惜しむことなく力を貸してくれる。秘密の隠蔽も格段にやりやすくなり、マリィの計画は大成功したといえる。
しかし新たな悩みは、別のところから現れた。
(いかん、いかん……)
下着にじわりと粘液が降りて、マリィは顔をしかめる。彼女らの願いで、昨日もツノブタたちと淫宴を演じてきたのだ。幼き法皇の小さな子宮では全てを受けとめきれず、今も溢れだしてきている。
昨日も怪豚は種付けに容赦などなかった。今回も孕まされたことだろう。
あの力強い交尾のことを思いだすと……。
「マリィ様! リアン様とソフィア様が帰還なされました!」
「!? わ、わかった! とおしてくれ」
ノックとともに戸外から声がかけられた。
いつの間にか己の手が下腹部へ伸びていることに、マリィはようやく気づいた。慌てて引っ込めると、命がけの任務を終えたふたりを招くよう伝える。
◇
「マリィ様。ただいま帰還しました」
「元からいたものと合わせ、もう充分な数かと」
座する法皇に対して、リアンとソフィアは丁寧に頭を下げた。それからふたりは淡々と報告を続ける。
白肌を侵すような苛烈な陵辱を課されたのだろうに。銀髪のメイドも黒髪の巫女頭も、常と変わらぬように見える。
そんな彼女らに向かい合う自分は、いまだ魔獣の精液に焦がされている。マリィは己を恥じいってしまう。
「うむ。ご苦労だった」
マリィは言葉短く労った。それは小さな身体を蝕む邪悦の余韻を、ふたりに悟られぬためだったが……。
リアンたちは別の解釈をしたようだった。
「マリィ様。どうして、オルタナの繁殖をご指示なされたのでしょうか?」
びくりと背が跳ねあがった。核心を突く質問だったから。それももちろんあるが……。ツノブタの精が放つ淫熱が、急に燻りはじめたのだ。
艶鳴きが出ぬように、マリィは声を落として説明する。
「母上の、夢を見たのじゃ……」
「お姉さまの……?」
マリィの言葉はウソではない。夢に現われた母は未来のため、オルタナの繁殖を娘に頼んだ。
母のことを思うと胸が詰まる。しかし今の彼女の言葉を詰まらせるのは、もっと別のものだった。
「あのモンスターは、人間にひどいことをする。でも、いなくなってはいけないって……。わらわも、そう思ったから……」
豚獣の種汁がじわじわと陰唇から漏れだしてくる。膣腔を通り、白濁は愛蜜を含んでいた。混じりあった精臭がマリィの鼻に届いた。理性を揺さぶる臭いである。
「ソフィアは大丈夫だって言ってたけど……。それでもふたりとも、危ない目に遭わせて……!」
本能に負けぬよう、腹に力を込めて声を出した。すると己の中からごぽりと音が立った。子宮内を重く攪拌され、一瞬、気が遠くなる。
相手は豚獣そのものでも、肉根でもない。ずっと前に吐きだされた精液だ。それなのにマリィは、どうしようもなく感じさせられている……。
「いいのです。マリィ様」
リアンの声は穏やかだったが、マリィの耳にしっかりと届いた。
一番の従者はやはり、幼き法皇が最も欲しい言葉をくれる。銀髪の彼女が意図していない時にさえ、だ。
「私はマリィ様の望みを叶えるためにおります。ですから……。なにもお気になさらないでよいのです」
「もちろん私もそうですわ」
「……ありがとう」
異種姦にどれだけ身を焦がされ、心奪われてもいい。そう言われたようだった。
聖地の泉にも聖都の下にも、ますますモンスターは繁殖している。マリィたちの楽しみに終わりが来ることは、決してないだろう。