「表紙変更ってどういうこと!?何度目だと思ってるの!?」
阿見莉愛は憤慨していた。ティーンズ誌の表紙掲載の話が決まっていたのに発売日になると他のモデルに変更されている事が続いていたのた。
『相手は大手事務所なんだ、仕方ないだろう』
マネージャーは視線を合わせるでもなくパソコンで作業しながらそっけない態度で返答している。
「そんな事で納得出来る訳ないでしょ!?」
『良いかい阿見さん?この業界は金とコネがものを言うんだよ。この事務所にそこまでの力はないし、君にだってコネはないんだろう?」
「それをどうにかするのがマネージャーの仕事じゃないの!?」
まともに取り合おうとしないマネージャーの態度に彼女の怒りは増していくばかりだが、マネージャーの反応は相変わらずだ。
『分かった分かった。そこまで言うなら社長に話してみたらどうだ?」
「社長に?分かったわ、今から話してくる」
実のところ社長に対して好感を持ってはいなかった。入所オーディションの時も下卑た視線を向けてきたので辞退しようと考えたのだが、他の事務所はことごとく不合格だったので仕方なく入所を決めたのだった。
本当は会いたくはなかったのだが覚悟を決めて扉を叩く。
「失礼します、阿見です」
『入れ』
言葉遣いは傲慢でこちらを見遣る目には相変わらず低俗な欲望が混ざっている。
『予定が詰まってるんだ。手短に話せ」
革張りの椅子に肥え太った身体を沈ませ舐めるような視線を向けてくる。
「表紙の件でお話があります。何故他の事務所の子に変わったのですか?」
『表紙だぁ?どれの事を言ってんだ?』
(この人は所属タレントの事を気にかけていないの?)
「これです!私が載るはずだったものは必ずこの子にすり替えられてるんです!」
マネージャー同様まともに取り合おうとしない態度に再び火がつき机に叩きつける。
『おー怖え、怖え...あー、あそこの事務所の奴か。そんなの考えりゃ分かんだろ。枕だよ、枕』
「な、何ですって!?本当にそんな事...」
噂として知ってはいたがこれほど身近なところで起きていると聞いて驚愕する。
『この業界なら誰だってやってんだよ。お前さんも良い女だしお偉いさんに抱かれたらメインで取り上げてくれるんじゃねぇか?』
「だ、誰がそんな事するもんですか!」
『俺は別に構わねえぞ。稼げないヤツを置いとくぐらいなら身体張れるヤツを雇った方が良いからなぁ』
「貴方、それでも社長なの!?守ろうってつもりはないの!?」
『こちとらボランティアじゃねぇんだ!金にならねえってんならクビだ」
彼女が如何に気が強く正論を言っても話が通じない相手がいる事を知らなかった故に気圧され何も言えなくなってしまった。
『ほら、早く出てけ!』
「ま、待ってください!もう一度だけチャンスを...ください」
尊敬など出来ない相手だがそれでも夢を叶える為に涙を堪えて頭を下げる。
『今まで散々突っかかってきたくせに急にしおらしくなったじゃねえか。今度オーディションがあるからそれに出させてやる。俺も行くから恥かかせんじゃねえぞ』
「...ありがとうございます」
『俺はこれから打ち合わせだ。早く帰れ』
「失礼します」
オーディションの内容については聞けなかったが社長も同席するなら悪い事にはならないだろうと彼女は油断していた。それがこれから始まる生き地獄とも知らずに。
オーディション当日、マネージャーが運転する車に社長と共に乗り込む。右隣にいる男からは加齢臭を隠す為のコロンの匂いがするが付けすぎているのか鼻を摘みたくなるが、機嫌を損ねられては困るので我慢するしかない。
『指示どおり制服で来たな。水名の生徒でモデルなんて今までいなかったから有利になるんじゃねえか?』
「は、はぁ」
『気のねえ返事すんじゃねえよ。やる気あんのか?』
「あるに決まってるでしょ!ただオーディションの内容が分からないから不安で...」
『あ?そんなのお偉いさんの言う事聞いて他の子たちと同じようにやってりゃいいんだよ』
「...分かってるわよ」
納得出来ないことばかりだがそれ以上聞いてしまうと最悪の想像が確定してしまう気がして質問を続ける事が出来なかった。
そしてオーディション会場へと到着した。会場となっているのは大手出版社で何度か訪れた事がある。周りには他の参加者はおらず先に中に入っているのかもしれない。
『良いか?相手に何を言われても逆らうなよ。俺に恥かかせたら許さねえからな?』
獲物を見るような目に竦んでしまい顔を背けるしかなかった。
控え室に入ると同年代の少女が10人程はいるだろうか、皆既にステージ衣装に着替えていたが、いずれも露出度の高い服装になっている。
参加者を確認すると自分の表紙の座を奪った相手がいた。その相手も自分に気付いたのか取り巻きを連れて話しかけてくる。
『阿見さんですよね?表紙の件は事務所から聞いているわ。本当にごめんなさいね』
言葉だけは丁寧だがどこか嘲笑しているような印象を受ける。
「気にしないで。運が悪かっただけよ」
文句の一つも言いたいところだが今トラブルを起こすべきではないという理性が働き、辛うじて行動を抑える事が出来た。
『そうですか〜?私は使える物は全部使ったんですから実力だと思いますけど?』
「使えるものって...貴方、本当に?」
『さあ?どうかしらね?』
室内の誰もが警戒するような雰囲気を持ったところでスタッフが入室して準備が整った事を告げてくる。
『それでは皆さん移動をお願いします』
参加者は牽制し合うように距離を保ちながらステージの袖へと歩みを進める。
会場内のカメラから列席者の様子が見えるが椅子が置かれ参加者と同数の男たちが座っており、その中には先ほどまで一緒だった社長が混ざっていた。
(何で社長があそこに?)
結局何のオーディションなのかも聞けていないのだがやるしかないと自分に言い聞かせて精神を集中させていく。
そして音楽が鳴ると同時に一人ずつステージへと出ていく。
オーディション内容はウォーキングやポーズをとるものだが他の参加者が行っている姿は見えないようにされているので歓声などから状況を察するしかない。
トリとなった莉愛がステージに出ると辺りには服が散乱していた。恐らくは参加者の少女たちの服だろうが、状況が分からずに普段のようにポーズをしてみるが評価者たちの反応は薄く、社長も興味がないようにスマホを弄っている。
再び袖へと戻ると少女達は皆下着姿となっていたが身体を隠すでも談笑しているが彼女に気付いたのか全員で楽屋へと戻っていく。
理解が出来ないまま結果発表となったが他の子たちが先に番号を呼ばれ、評価者の元へと歩み寄っていく。自分の社長のそばには因縁の相手が控えていた。
そして阿見莉愛の番号を手にしていた男ー歳は30代だろうか、列席者の中では最年少だろうが纏った雰囲気は誰よりも危うい感じがあったーは阿見に目をやると顎をしゃくって近くに来るよう促してくる。
無礼な態度にカチンとしながらも顔に出さないよう注意しながらそばにより、挨拶をする。
「この度は選んで頂きありがとうございました。よろしくお願いします」
このような場に審査側としているのだ、何かしら仕事を頂けると期待していたがそれはすぐに裏切られる事となる。
辺りからは男たちの荒い鼻息と激しい水の音が溢れ出した。
何事かと思い周りを見ると皆深く唇を重ね、舌を絡め、身体を弄られるのを赦している者もいる。
唖然としていると男は自身にも同じような事をしようと後頭部に手をやり顔を近付けてくる。
「まっ、待って!私はそんなつもりで来た訳じゃ!」
未だ捧げた事のない唇をこんな場所で明け渡すつもりはなく、必死で拒もうとすると件の少女に口淫させていた社長が怒鳴ってくる。
『阿見!俺に恥かかせる気かぁ?黙って口吸わせてれば良いんだよぉ!」
あまりの言葉に衝撃を受け固まっている間に唇を奪われてしまった。振り解こうにも頭は強く抱えられ逃れる事が出来ない。
息苦しくなり口が開くと無遠慮に舌が入ってくる。気持ち悪さから舌で押し出そうとするが、余計に相手に絡ませるような結果となり唾液を啜られたり、反対に流し込まれたりする。
(き、気持ち悪い...)
酸欠寸前の状態で解放されたが口元は溢れた唾液でベトベトになっている。
『ダメじゃないか。口の中に入ったものは全部飲まないと』
諭すような穏やかな物言いではあるが反論は許さないという意思が見え隠れする。
「ご、ごめんなさい。キスするのは初めてで」
『なんだ。もしかして処女か?』
乙女としては触れられたくない事ではないが答えざるを得ない。
「は、はい。処女...です」
頬を赤らめ俯きながら告白する姿に周囲の男たちは羨望の声をあげ、他の少女たちからは憐憫の視線が向けられる。
『余り物だったからどうかと思っていたが中々の掘り出し物じゃないか。しかも水名の学生と来ている。なぁ、社長!この子と長期契約を結ぶが問題ないだろう?』
『構いませんよぉ!その代わりにお代をお願いしますよぉ』
こちらの意思など関係なく商談が進んでいるが口を挟む隙がない。
『さて、社長の同意ももらえた事であとは君の意思次第だ。私と専属契約を結ぶなら良い仕事を任せる事が出来るが、断れば不特定の男に抱かれるしかなくなるぞ?』
何と残酷な選択を迫るのだろう、どちらにせよ愛してもいない男に身体を赦すしかなく違いは多寡でしかない。彼女の選択肢は最初から無いも同然だった。
「...貴方と専属契約を結びます」
『よくやったぞ阿見!これで俺の事務所も潤うってもんだ!』
社長は少女の口内に発射しながら満足げにしている。
『こんなとこで処女を貰うのはもったいないからな。今日はストリップで許してやる』そう言って相手はウォーキングで使ったステージを指差す。
悩んだが無理矢理組み敷かれる事に比べればマシな要求であったので「そのぐらいなら...」と応じる返事をしていた。
ステージに上がると室内の様子を一望出来るが少女は男に跨ったり、股間に顔を埋めている。異性よりも同年代の少女に見られる方が屈辱的だが覚悟を決めてやるしかない。
思えば本番での衣装替えで下着姿を男性スタッフに見られた事もあるのでそれと同じだと言い聞かせて手早く脱いで終わらせる事にした。
可憐な紫色の制服、首元のリボンを解いてブラウスを脱ぐとあっという間に下着姿となる。この日着けていた下着は勝負時に使うお気に入りで鮮やかなオレンジの布地にレースがふんだんに使われている。
『趣味のいいのを着けてるな』『本当は期待してたんじゃないか?』など勝手な想像をされるのに反論したくなるが、それをしたらきっとさっきの話もなくなるのだろう。それを恐れて下着を脱ぐ事に専念する。
初めて人前で裸となったが身体を隠す事は許されず桜色の乳首や整えた陰毛、臀部など余す事なく晒してしまった。
男たちは興奮したのか乱暴に少女を貫き膣内射精や顔面に射精しているが少女たちも快楽に喘いだり、顔にかけられても恍惚とした表情を浮かべて行為を楽しんでいるように見えた。
『これから宜しく頼むよ、阿見莉愛さん』
自分を買った男は粘着質な視線を向けながら満足そうにしている。
(わたしもいつかはこうなってしまうの?)
未知の恐怖に身体が震え彼女は自身の身体を抱き締めながらステージにへたり込んでいた。
連載を書き始めました。
自分の好みを詰め込みながら彼女をどこまでも堕とす予定です。