処女を捧げたあの日から鳥羽に抱かれる日が続いているが専属契約とは関係なく自分の意思でマンションを訪ねている。時には高野を交えて同性同士でしたりもしているが常に新しい経験を出来るのが喜ばしい。
変わった事と言えば自分の噂を聞いた相手に抱かれるようになったが報酬として仕事が与えられるのは悪くないし、同じ事務所に所属しているモデル全員で接待の場を企画した時は社長からも褒められ、当時は嫌悪感しかなかった社長やマネージャーとも何度も身体を重ねている。
いつしか彼女はモデル活動と並行しながら同世代の子たちのまとめ役を任されるようになり性の技法を教え込むようになっていた。
未経験の子に対しては自慰行為から教え込んでいく。未熟な少女たちが恥じらいの表情や涙を浮かべながら望まぬ快楽を知らされていくのは同情するところもあるが、もっと辱めてみたいという嗜虐心が優ってしまう。自分が高野にされたように肛門を弄んだり、一緒に放尿するのは悦楽を感じる。恐らく高野も元々は同じように華やかな世界に憧れていたのだろうが、魔の手にかかって堕ちてしまったのだろう。
同じところまで堕ちてしまった今だからこそ、高野の事は信用もしているし尊敬も出来る。悲しみに囚われたときは2人で慰めあい快楽を貪り合う仲になった。
そして今日、新しくまた1人こちら側の世界に流されてきた。
鳥羽からはその相手は活動歴としてはベテランでメディア露出も多いと伝えられたがそれ以上の情報は何もなかった。
(この人の事だから私が困っているのを見て楽しむつもりなんでしょうね。でも私はやるべき事をやるだけよ)
同情こそするが自分がのし上がるために必要な行いだと言い聞かせる。
何より上手く性技を教え込めば私を気持ち良くしてくれるのだから特でしかない。
新人が初めて訪ねてくる時は常にいつものマンションだ。玄関に着いたのだろう、インターホンが鳴ったので解錠を行う。程なくしてドアをノックする音がしたので相手を迎えに行く。
(さあ、どんな子が来たのかしらね)
きっと当時の自分も怯えた表情をしていたであろう事を想像しながらドアを開ける。
そして相手の顔を見た瞬間に鳥羽が考えている事が理解出来て思わず笑みが浮かぶ。
「いらっしゃい、七海やちよさん」
入室した彼女は自分の顔を見るなり唖然とした表情をしていた。
ーああ、ずっと憧れていた人がどんな風に快楽に溺れていくのか見られるなんて私は幸せ者ねー
これにて完結ですが七海やちよ編を書く事もあるかもしれないです。