元いじめられっ子TS美少女ぼく、ぼくをいじめていた一軍イケメン男子が雑魚ちんぽだと知り、(性的に)いじめ返すことを決意する 作:虫野律
ブラのホックの構造──といってもフックを引っかけているだけなのだけど──をよくわかっていないらしき上月の手が、バックベルトを忙しなくまさぐり、当惑するように指先をさ迷わせた。
「焦らないで♡ ゆっくりで大丈夫だから♡」
そう言ってぼくがほほえむと、幾分か落ち着いたのか上月はホックの所を掴んだ。
「それを内側にずらして♡」
上月の指先がぼくの言うとおりに動いてホックが外されると、ブラが浮いて支えの緩んだバストが少し横に流れた。
ブラが完全に取り払われ、ぼくの上半身がすべてさらけ出された。ぴんと硬く膨らんだ薄紅色の突起に上月の視線が注がれる。
「はぁい♡ よくできましたぁ♡」ぼくは上月の頭をよしよしと優しく撫でた。「がんばったねぇ♡ いい子いい子♡」
上月は照れくさそうにしながらもけっして抵抗しようとはせず、幸せそうですらある──かわいいなぁっ、もうっ♡
「見るだけじゃなくていっぱい触っていいんだよ♡」
「あ、ああ」緊張した声がうなずいた。
上月の大きな手のひらがぼくのお胸を横から包み込むように掴んだ。汗ばんでいるのは二人とも同じで、触れた肌がじっとりと吸いつく──そこから微弱でもどかしい快感がぼくの胸の内に沈んでいき、
「んふぅ♡」
淫靡な息が押し出された。
わざとなのか偶然なのか、敏感な頂点には触れていなくて、それが余計にぼくをうぞうぞさせる。早く触ってほしい。
「生おっぱいの揉み心地はどうですかぁ?♡」
「すっげー柔らかい。それに、あったかい」
「うふ♡ ぼくのおっぱいは気に入ってくれたぁ?♡」
「胸だけじゃねぇよ。お前の全部が好きだ──好きなんだ、柚」
その言葉の意味を理解するのに三度のまばたきが必要だった。
初めて〈好き〉って言ってくれたっ!!
「──ああもうっ♡ 何だか恥ずかしいよぅっ♡」ぼくは耐えきれずに両手で顔を覆い隠した。
誰かに〈好き〉って言ってもらえたことなんてなくて、うれしいやら恥ずかしいやらで感情が定まらない。でも、悲しいわけじゃない。それなのに、涙がにじむ。
上月の手がぼくの胸から離れ、背中に回された。慈しむように優しくぎゅっと抱きしめられ、昂って全身が性感帯になっているぼくの柔肌は、淡いような甘痛いような静電気めいた快感を感じた。
「んっ♡」
触れられている限りびりびりと気持ちいいのが続く。ずっとこうしていてほしいし、もっと先に進めてほしくもあった。
上月が痙攣するようにぴくりと腰を動かした。灼熱の剛直が焦れったそうに震えた。
そこでぼくは、上月がぼくのために我慢していることに気づいた──ぼくが泣いちゃったからえっちなこと我慢してるんだ……♡
少しの罪悪感。けれど、抱えきれないほどの温かいうれしさがぼくを溶かしてふにゃふにゃの笑顔をたたえさせた。
「えへっ♡ 上月君♡ えへへ♡ 上月君♡ 上月君♡」上月の手のひらをぼくの高鳴る胸に導いた。「ごめんね♡ もう大丈夫だよ♡ 好きなだけ触って♡ 上月君が女の子のおっぱいでやりたかったこと全部やっていいよ♡」
劣情に濡れた瞳が一度まばたいた。
「ぁんっ♡」
乳房をぐにっと鷲掴みにされ、甘く誘う声がせり上がってきてまろび出た。「気持ちいいよぅ♡ 上月君の全部が気持ちいいのっ♡」
そして、彼のごつごつした親指が、ぼくの少し大きめでふしだらな乳輪に触れた。
たったそれだけなのに恐ろしく刺激的な戦慄が走り、ふわっと浮き上がるような快感が体の奥で弾けた。
「ぅんんっ♡♡」
背中が弓なりになる。
上月の指先が縁をなぞり、ぼくがその焦れったさにもじついた瞬間、まるで見透かしたかのように、ぷっくりと熟れた薄紅色の果実、その先端を繊細な手つきで弾いた。
びりりっと甘く切ない電流が深く突き刺さり、
「ひんっ♡」
悲鳴とも嬌声ともつかない声が跳ねた。間髪容れずにもう片方の胸乳もなぶられ、一瞬、世界が白くひらめいた。
しかし、それでも上月は許してくれず、ころころと転がすように乳首をこねくり回しはじめた。
「んっ♡ ぁ、ぁん♡ ぁ、ぅんっ♡ んんぅんっ♡」
びりびりと心地よい痺れに絶え間なく責められつづけ、思考がその輪郭を曖昧にしていく。心も体も溶けていくようで、重なり合った肌が、ぼくらの存在が混じり合って一つになっていく錯覚を起こす。
はぅ♡ 幸せ♡
刺激的な気持ちよさと温かな安心感に、ぼくは心からそう思った。
生々しい交尾のにおいが充満し、安手の電灯がじじじと弱々しく鳴く、窓のない蒸し暑い小部屋には、どこか退廃的な気配を孕んだ甘美な時間が流れていた。
上月は、ぼくの
愛蜜で濡れそぼった秘唇に、熱く怒張した一物がこすりつけられ、
「んっ♡ あふぅっ♡ はんっ♡ んんっ♡」
いよいよ、恐ろしくもひどく惹きつけられる快感の大波が迫ってくる。
薄目を開けて見た上月の切迫感のある顔には大粒の汗がいくつも浮いていて、ぼくの体からもたされる快感を必死にむさぼっているとわかる。
かわいいっ♡
と思うのだけれど、ぼくにも余裕はない。上月がぼくでイく瞬間の顔をじっくり鑑賞したいところだけど、今回は無理そうだった。
にわかに上月の動きが荒々しさを増した。
射精の瞬間がすぐそこまで来ているのを肌で感じ、ぼくの体も絶頂へ向かって加速する。
と、その時だった。
──ガラッ。
背後から引き戸の開けられる音がした。
「!?」
まさに冷や水を浴びせられたかのようだった。びくっと体が跳ね、反射的に振り向いていた。
「え?」ドアの所には掃除道具を携えた口羽がいた。目を白黒させている。「渚さん? 上月君も? 何でこんな所に……しかも裸?!──あっ」
「ひゃぅっ!!」ぼくは自分が胸をさらしていることを思い出し、自分史上最速の機敏さで胸を抱き隠して上月の厚くて広い胸板に体をうずめた。
おっぱい見られたぁー?! 恥ずかしっ!!
すると上月は、口羽の視線から守るように両腕でぼくを抱いてくれた。安心感そのもののような力強くて優しい腕に包まれ、心が落ち着いていく。
「そ、そんな……」後ろから聞こえてくる口羽の声には絶望感があった。「渚さんと上月君が……」
「わりぃな、口羽」上月が口を開いた。「もうちょい後でもっかい来てくんねぇか。それまでに終わらせとくから」
「おわ、終わらす? ってそういう意味だよね……」そこで口羽は突然、「はははっ」と魂の抜けたような乾いた笑いを零した。
「おいおい、お前大丈夫か?」
ぼくからは口羽の顔色は見えないけれど、よほどひどい
「ああ、ごめんごめん」今度はやけに明るいトーンだった。口羽の情緒は不安定のようだった。何か深刻な悩みでも抱えているのかもしれない。
みんなそれぞれの苦労があるんだな、とぼくは上月の腕の中でこっそりとうなずいた。
「どれくらい後にしたらいいかな? 三十分ぐらい? もっといる?」
「三十分もいらないよ」思わずぼくは茶々を入れていた。
がんばれば射精込みでも三分以内にこの部屋を出られると確信していた。
「お、おいっ」会話の行く先に嫌な予感を覚えたのか、上月は動揺するように言った。
ぼくはくすっと笑った。いひひっと歯の隙間から奇妙な笑い声が洩れるも、何とか飲み込んでしおらしい声色を作り、「ごめんね、口羽君、三十分後でお願いできる?」と尋ねた。
「──っ」口羽から息を呑むような気配がした。けれど、気のせいだったのか、次の瞬間には、「おっけーっ、じゃあごゆっくり?」なんておどけるように言って彼はどこかへと姿を消した。
そんなキャラじゃなかったと思うけど、と内心で首をかしげた。やっぱりメンタルをやられているのかもしれない。
今度会ったらそれとなく聞いてみよう。隣の席のよしみというやつだ。
気づけば、小部屋はしんと静まり返っていた。
ほほえみを口元に浮かべてぼくは、上月の目を見て言った。
「続き、シよ?♡」