幼馴染との爛れた日々 作:猫屋敷てん
休日ともなれば堕落していくのが人間だ。
一日中ゴロゴロしたり、ゲームをしたり。そして後悔するまでがワンセットで、彼らも例外なく堕落していた。
「あー。……でそう」
「ん。どうぞー」
二人の男女が、ソファーに座っている。男の膝には小柄ながら豊満な体の少女が座り、仲睦まじく映画鑑賞の真っ最中。
しかし空也と志乃、二人はあまり映画を見ていなかった。
「空也。あつい。出しすぎ」
「いやー。志乃のおまんこが気持ち良すぎるから」
「……なら良いけど」
一見、何をしているか分からなかった。しかしよく観察すれば、志乃のスカートの中。長いスカートに隠されて、結合している性器が見える。
つまり彼らは結合しながら映画鑑賞をし、たった今射精したという事だ。堕落としか言いようがない。
「ん……でかっ」
志乃はゆっくりと立ち上がりながら、ズルズルとちんぽを抜く。その大きさに眉を顰めながら、解放されたちんぽを見つめた。
「まだ出そうじゃん。朝からこれで五回は出してるでしょ? 昨日も夜中までヤってたわけだし」
「俺も不思議だ。つまりそれだけ志乃が魅力的って事だな」
「私を褒めとけばなんでも許されるとか思ってるでしょ」
「バレたか。だが本心だ」
そんな会話をしながら志乃は亀頭に吸い付き、精液の残滓を舐めとる。
セックスが終わった後はお掃除フェラ。志乃にとっての常識である。
「んちゅっ♡ 綺麗になった」
「ありがとな」
「で、パンツどこか知ってる?」
「あー。どこだっけ。セックスするのに邪魔だから脱いで……」
「精子こぼれそうだから早く履きたいんだけど」
志乃のおまんこには、先ほど出してもらった精子がたっぷりと詰まっている。膣をしめてなるべくこぼさない様にしたいが、量が量なのでそうもいかない。
おまんこの奥に精液を入れておくのが大好きな志乃にとって、塞き止めるための下着は必須だ。
「お、あった」
「ありがと」
ソファの端に落ちていたパンツを受け取り、いそいそと吐き出す志乃。精液が流れださない事を確認して、空也と向き直った。
「でさ、……もうこの映画よくない?」
「俺もそう思っていたところだ。外れだったな」
二人が見ていた映画。評判を見てうきうきで見始めたものが、十分もしないうちに二人にハズレ認定された。
普通に面白くないし、二人の好みに合わない。
二十分もすればたがいに体を触り合い、三十分でセックスまでいった。
背面座位でゆるゆるとセックスしながら二回戦。今もクライマックスだと言うのに、感動すら沸かなかった。
「それよりさ。……堕落してる気がするわ」
画面を消し、そうやってこぼす志乃。
「堕落? ……まあ人とは思えない生活かもしれない」
「もう猿より酷いと思うわ」
「だがそれで幸せだし、社会生活に支障をきたしているわけではないしな」
「それはそうだけど」
ここまで堕落するのは休日だから。そう言えばそうだ。
「二人暮らしを始めて一年経つけど、やっぱ堕落してるわ!」
高校卒業より一年。二人は卒業と同時に同棲をはじめ、志乃は大学生。空也は社会人として仲良く暮らしていた。
しかし親もおらず、人目もない。そんな家で愛する男女が共に暮らせば堕落するもの。休日となれば一日中セックス。それ以外も毎晩セックス。なんだったら行ってきますのセックスとおかえりのセックス。
性行為づけの日々を送り、それでも平和に日常を送っていた。
「ピル飲み始めて中出しばかりだしさ、……もうちょっと節度を持つべきだと思うわ」
とはいえたまに我に返る事がある。
志乃も賢者タイムになるとたまにこんな事を言い出す。昨晩は五回戦。今日も朝から計五回のセックスをし、無事に冷静な思考を取り戻していた。
「志乃がそう思うならそれも良いな。禁欲か」
「そうよ。人間らしく生きるの」
「辛く苦しい道だな」
「ええ。でもやらないと! 今日一日、禁欲よ!」
「くっ。だが耐えてやる」
「私も挫けそうだけど、一緒に頑張りましょう」
「ああ!」
なんのコントだろう。
すでに今日、五回セックスしている。そして今日は後12時間程度。それは禁欲でもなんでもない。
だが彼らは真剣だ。まるで超えられない高い壁を見ているかのようだった。
「人間らしい生活を手に入れるわ」
その決意が実を結ぶ事を祈るばかりだ。
◇
「……セックスはしない。けど、オナニーは良いと思うの」
夜。二人が寝れるダブルサイズのベッドの上で、志乃はそう言った。
「そうだな。俺もそう思っていたところだ」
空也もうんうんと頷いた。
「やはりセックスはしないと誓ったからな」
「そうね。約束は守らないと」
あまりに。あまりに白々しい言葉だった。
「でもこの家にあるオナホは一つだけ」
「確かにそうだな」
志乃はゆっくりと下着を脱ぎ、股間を露出される。
綺麗ですべすべな脚と、無毛の花園。志乃はおまんこに指を当て、そっと開いて中を見せる。
「はい。空也専用のオナホよ」
「なんど使ってもたまらないオナホじゃないか」
すでに今日五回出したと言うのに、まだ完全勃起しているちんぽを空也は見せつける。それに志乃は頬を染め、期待感を込めておねだりのポーズをした。
「見える? もうグチャグチャ。すっごい気持ちいと思う」
志乃が少し指を入れるだけで、愛液が指にからんで糸をひく。
何もせずとも準備万端。すでにおまんこオナホは一番気持ちい状態に仕上がっていた。
「挿れるからな」
「うん……」
亀頭とおまんこがキスをする。その感覚は何度しても慣れるものではなく、志乃は快楽に身震いする。
「ん……♡」
ゆっくりとした腰振り。腰を掴まれ、オナホの様に扱われてるが、今日はそういうプレイなので志乃もノリノリ。
「おお。なんど使っても気持ちいな」
「ん♡ たくさん、射精してね♡」
喘ぎ声は出さない。なぜならオナホだからだ。
これはセックスではなく、ただのオナニー。その道具である志乃が声を出すなんてありえない。
「ん♡ はぁ、はぁ♡ ふぉっ♡♡」
我慢して我慢して、でも声は漏れ出てくる。それに空也はさらに興奮し、より激く動き出した。
「お¨♡ やばいとこ、当たってる♡♡」
「ここ、気持ちよくないか?」
「い、いじわるぅ♡」
志乃を鳴かせる気だ。腹の底から快楽の声を出して、セックスにしちゃうつもりだ。
しかしこれはオナニー。喘いではいけない。道具に徹するべきだ。
「き、気持ちよくなんかないんだかっおほぉ♡♡」
強がった次の瞬間、志乃は脳天が貫かれるほどの快楽に襲われる。
「気持ちよくないか。ここ、志乃弱いだろ」
「い、ぐぅ♡ やばいぉ♡♡ きもち、きもいい♡よくなんか、ないんだからぁ♡」
まだまだ強がってみせる。それで空也が諦めるかと言えば、そんな事なかった。
大好きな女を喘がせようと、より激しくなるだけだ。
「ほら、舌だしてみ」
「ふぇ? べー……ちゅぷぅ!?」
空也の言葉に素直に舌を出せば、隙を見たとばかりにベロチューしてくる。
舌と舌が絡まり合い、全身密着しながらの正常位。志乃が一番好きな体位で攻められては、もうゲームオーバーだ。
「ちゅぷぁ♡ じゅぷぅ、れろれろ♡♡ べー♡」
もう瞳とろとろにしていた。空也の腰に足を回して、絶対に離さないだいしゅきホールド。
射精をねだっていた。愛し愛されるセックスを望んでいた。当初あったオナニーという言い訳はもうない。ここにあるのは愛する男女の肉欲だ。
「おぉ、ふっか♡ 奥、きもちぃ♡ ちゅぅ♡ ぶじゅぁ♡」
「やばすぎだろ。どんどん具合がよくなる」
「気持ちいでしょ♡ 私の、おまんこ。空也専用だからね」
何百回。何千回と体を重ねて、互いに一番気持ちい形になってきた。もう他の異性など目に入らない。
出会った時から、今この時。そしてずっと。
「好き。大好き♡ だして、赤ちゃん作ろ♡」
「一番奥だ。子宮に直接流し込んでやる」
「うん♡」
志乃は全身で抱きしめながら、奥の奥まで挿入する。
最奥に亀頭をゴリゴリとこすりつけながら、空也は大量の精液を解き放つ。
「出るっ」
「おぉ゛いっぐ♡♡」
――ドビュッ♡ ドビュルルルルルルルルルッ♡♡
「いっぐぉ♡ いぐ、いぐ♡いぐうううぅぅぅぅ――ぉ゛お、おぉ゛♡♡」
熱い精液を感じながら、志乃は幸せと快楽で絶頂した。
「妊娠、した。孕んだ。絶対、産むぅ♡」
ピルを飲んでいなければ確実に妊娠していた。否、飲んでいても妊娠するかもしれない。それほどに熱く、大量の射精だった。
「ふぅ……三十回目の禁欲失敗だな」
「うぅ。次こそは、成功させるわよ」
そう言いながら、二人は抱き合って眠る体勢になる。
「大学卒業したら、ピル飲むの止めるから」
「ああ。俺も、もっと稼げるように頑張るよ」
「ん。まあその前に出来たら潔く結婚してね」
「いつでも準備はできてる。なんだったら今からでもウェルカムだ」
「しばらくは、恋人気分でいたいから」
「それもそうだな」
そうやって笑い合って、二人は眠りについた。
ただ幸せで、爛れた日々の物語――。
●あとがき
最後までお読み下さりありがとうございました!
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