※この作品はR-18です。

【R-18】TSホビアニ転生   作:Whatsoon

1 / 12
#1 ◯◯しないと出られない部屋 part1

「ん……?ここは?」

 

 

私は目を擦りながら、顔を上げる。

 

金属製の床に転がり、意識を失っていたようだ。

床の触り心地は……なんだか、あの頃の研究室のような肌触りだ。

 

……知らない場所だ。

周りを見渡し……隣に誰かが倒れている事に気付いた。

見覚えのある姿、ヒイロだ。

 

私は自身の身体に怪我がない事を確認して、立ち上がり……ヒイロの側に歩み寄った。

そして脈拍と呼吸を確認し、ただただ寝ている事に安堵の息を吐いた。

 

 

「……はぁ。ヒイロ、起きて」

 

 

そして、寝ているヒイロを揺すった。

 

 

「んぅ……あ、あれ……?ニーナ?」

 

 

少しずつ覚醒していったようで、ヒイロが目を擦りながら上半身を起こした。

寝ぼけたような顔で周りを見渡し……少しずつ表情が険しくなっていく。

 

 

「……あ、あれ?ここ、どこ……?」

 

「……さぁ?私もさっきまで寝ていたから」

 

 

部屋から得られる情報を整理する。

広さは、学校の教室の半分ぐらいか。

一人で寝るには大きすぎるベッドが置いてある。

洗面所らしき物もある。

 

……用途不明の部屋だ。

そして、ドアは一つ。

左右に開くタイプらしき、金属製の自動ドア。

 

私はそれに近付き……センサー類がない事に気付いた。

 

 

「……チッ」

 

 

私は舌打ちをして──

 

 

「え?ニーナ?ちょっ──

 

 

自動ドアの隙間に指を突っ込んで、無理矢理開こうとする。

 

私は素手で鉄の板を曲げられるほどの力がある。

しかし……ビクともしない。

歪む音すら鳴らないし、非常に堅牢だという事が分かった。

 

 

「な、何してるの……!?」

 

「いや、脱出しようと思って」

 

「脱出って……あ、そうか……ぼ、僕ら誘拐されたのかな?」

 

「多分」

 

 

諦めて、私はドアから離れる。

閉じ込められた、にしても……これは……何が目的なんだ?

身代金目的……なら、私に家族はいないし。

 

悩んでいると──

 

 

「……ニーナ、あれ。何か書いてないかな」

 

「む?」

 

 

ヒイロが指を刺した方へ、視線を向ける。

ドアの上に文字の書いてあるプレートが貼ってある。

 

そこには──

 

 

【キスしないと出られない部屋】

 

 

と書いてあった。

 

その内容に気付いたヒイロが呆然とした表情を浮かべた。

 

 

「……え、キス?な、なんで?出られないって……ど、どういうこと?」

 

 

ヒイロは分かっていないようだったが……私は頭を抱えた。

この世界はホビーアニメ、カードゲームの世界だと思っていた。

 

だが、ここは……そうなのか?

エッチな創作の世界なのか……?

 

◯◯しないと出られない部屋。

それはR-18創作ではよくある設定だ。

だが、まさか、そんな……ここが、そんな世界だとは。

 

だがしかし、頭を抱えてばかりではない。

安堵の息を吐いた。

『そういう』世界なら、命の危機はなさそうだ。

 

適応力が高いのが、私の取り柄なのだ。

それに不幸中の幸い、この部屋は『キスしないと出られない部屋』。

 

そんなにハードルは高くない。

 

 

「ヒイロ」

 

「え、なんっ──

 

 

ちゅっ♡

 

 

唇を重ねた。

ヒイロの目が驚愕に開かれる中……ドアが開いた。

 

 

「よし、開いた」

 

「なっ、なな、なっ……なっ!?」

 

 

ヒイロが慌てた様子で自分の唇に指で触れて、そして私を二度見した。

何かショックを受けた様子で……あ、いや、そうか。

 

 

「ごめん、ヒイロ……勝手にしちゃって」

 

「え」

 

「嫌だったよね」

 

 

好きでもない異性に無理矢理、それも不意打ちでキスをされたんだ。

ショックを受けても仕方ないだろう。

 

私は別に構わない。

確かに、進んでキスしたいとは思わないが。

ここから出るためならば仕方ない、と納得できる。

 

しかし、ヒイロは違う筈だ。

もっと、前もって説得しておくべきだったか──

 

 

「そ、そうじゃないよ!嫌じゃ……嫌なんか、嫌じゃないけど……」

 

 

それは私に罪悪感を抱かせないための発言だったか。

 

 

「……まぁ、とにかく出よ」

 

「そ、そうだね……」

 

 

少し気まずく感じながら、ヒイロと共にドアを出る。

そこには真っ暗な空間が広がっていて──

 

 

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

 

 

「んぁ……?」

 

 

また、目が覚めた。

だが今度は見知った部屋、見知った天井だ。

ヒイロの家……そして、私が借りている部屋か。

 

 

「……?」

 

 

私は後頭部を掻きながら、身体を起こす。

ベッドの上、寝巻きを着ている。

 

時間は……朝。

記憶している昨日から、日にちが1つ進んだ朝だ。

 

寝ぼけた目を擦りながら、私は立ち上がった。

……夢だったのだろうか。

 

しかし、夢にしてはやけに現実味があった。

だが、現実ではないだろう。

……なんで、あんな夢を見たのだろうか。

 

夢とは無意識の具現とも言う。

ならば、私はヒイロとキスをしたいと思っている事になる。

 

苦笑する。

そんな馬鹿な。

 

私は彼に恋愛感情を抱いていない。

そもそも、私の性別は女だが、男でもある。

どちらを性的趣向としているかというと「どちらでもない」が正解だ。

そういう欲求はないに等しい。

 

思考しながら、私は部屋を出る。

早朝、そして今日は休日。

 

ヒイロはまだ寝ている……と、思ったのが。

 

 

「あ、ニ、ニーナ……?」

 

 

何故かパジャマ姿で、ポッドのお湯を沸かしている姿があった。

 

 

「ヒイロ、おはよう。朝早くなんて、珍しいね」

 

「おは、よう……そ、そうだね。珍しいよね、はは……」

 

 

何だか、妙に余所余所しい。

いつもの彼らしくない。

 

私の顔を見ようとしないし。

 

不思議に思いながらも、私は朝食の用意を始めた。

ヒイロの分を含めて、だ。

 

その頃には今朝見た変な夢については、もう忘れていた。

 

 

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

 

 

「……ん……あれ、また?」

 

 

変な夢を見た翌晩。

自室で眠ると……再び、あの空間で倒れていた。

 

横を見ると、やっぱりヒイロが眠っている。

私は後頭部と耳の裏を掻いてから、ヒイロの背中を揺らした。

 

 

「……っ、あ、ニーナ?」

 

 

驚いたような顔で、ヒイロが起き上がった。

そして周りを見渡して……顔を顰めた。

 

 

「ま、また……この部屋……」

 

 

どうやら、このヒイロ。

夢の中のヒイロは、昨晩の夢と引き続き記憶を持ってるらしい。

 

それはそうか。

このヒイロは夢の中のヒイロ。

私の記憶から作られた虚像なのだから。

 

 

「……まぁ、いいや」

 

 

私はそんな困惑しているヒイロを放置して、ドアの前に立つ。

少し視線を上げれば……あった。

 

昨日と同じ位置に、指令の書かれたプレートが。

 

今日は──

 

 

【ディープキスしないと出られない部屋】

 

 

……昨日よりハードルが上がってるな。

流石にちょっと抵抗がある。

 

少し眉を顰めた私の横で、ヒイロは険しい顔をしていた。

 

 

「こ、こんな命令に従う必要なんかないよ……何か他の、脱出する方法を調べよう」

 

 

しかし、その発言には同意できなかった。

 

昨日、ドアを無理矢理開けようとしたが無理だった。

部屋内に他に出口はない。

 

ならば……はぁ、やるしかない。

部屋から出るためには、指示された事を熟すしかないのだ。

 

 

「ヒイロ」

 

「あ、ニーナ……何か、脱出する方法が思いつい──

 

「ヒイロはしたくない?」

 

 

ドアの上にあるプレートを指差した。

【ディープキスしないと出られない部屋】

 

 

「い、いや、それは──

 

「しないと出られないなら、私はしても良いけど」

 

「……で、でも……」

 

 

渋るヒイロに、私は目を細める。

 

 

「……そんなに、嫌?」

 

「い、嫌なんかじゃないよ!でも、ただ……こ、こういうのは恋人同士でやるべきで……」

 

 

何とも……貞操観念がしっかりしている。

そういうところは嫌いではない。

巷ではヘタレだと言われるかも知れないが、誠実で貞淑なのはいいことだ。

 

……私がリードするしかないな。

 

 

「……ヒイロは、そのままでいいから」

 

「え、ちょ、ぅぷ──

 

 

ちゅぅ♡

 

私が唇を重ねると、先程の言葉とは裏腹にヒイロの口が開いた。

観念したのだろうか。

 

私はそこに舌を入れて──

 

 

くちゅ♡

 

舌と舌を絡める。

 

ざりざり♡

ずるずる♡

 

ざらざらとした舌の感触を感じながら、ヒイロの口の中を弄る。

まるで無理矢理、口の中を犯しているかのような感触。

 

背徳感を感じながら、密着したままディープキスを続けて……。

 

 

「っは……♡」

 

 

舌を離して、顔を離した。

これでディープキスは十分に行った……筈だったのだが。

 

一向にドアが開く気配もない。

 

 

「…………?」

 

「ぅ、ニーナ……」

 

 

私は少し悩んで、一つの結論に達した。

 

 

「……ヒイロも、ちゃんと舌を動かして欲しい」

 

「え、僕……?」

 

「うん。どっちかが一方的にやってるだけじゃ、いつまで経っても開かなさそう」

 

「え、そんな……」

 

「いいから、して」

 

 

そう言って、私は再びヒイロと唇を重ねた。

今度はヒイロも舌を出して、私と舌を絡める。

 

互いに互いを求め合うように。

……少し、ヒイロは気遅れてしているようで遠慮気味だけど。

 

 

くちゅ♡くちゅ♡

ちゅっ♡ちゅぅ♡

 

 

唾液が混じり、淫らな音が響く。

何だか空気に流されて、少し私も、そう、少しだけ……気持ちいい、気がしてきた。

 

 

じゅるる♡

 

 

舌を吸って、吸われる。

強烈な刺激に、私は思わずヒイロの背中に手を回す。

転げてしまいそうだったからだ。

 

すると、ヒイロも……私の背中へ手を回した。

 

互いをガッチリと抱きしめ合う形になる。

 

そして──

 

 

「ん……♡」

 

「ニーナ……」

 

 

くちゅ♡

ちゅぱ♡ちゅぱ♡

 

抱きしめ合いながら、何度もキスを重ねる。

そして、口の中を犯し合う。

 

昨日の、普通のキスとは全然違う。

こんなのって……。

 

 

「っ……♡はぁ……♡」

 

 

ちゅぅ♡ちゅぅ♡

くちゅ♡くちゅ♡

 

 

息も出来ない。

お互いに呼吸を乱しながら、乱れて……そして──

 

ガシャン!

 

とドアが開いた。

 

その音で私達は一旦、口を離した。

 

 

「…………あ」

 

「……あっ、開いた……ね?」

 

 

抱きしめあっていた手を解いて、横に並ぶ。

ドアが開かなかったら……どこまで、いつまでしていたのだろう。

 

……気まずい。

気まずいが……まぁ、これは夢だ。

夢、夢。

 

私は息を深く吐いて、ヒイロを見た。

 

 

「……まぁ、いいか。ヒイロ、もう出よう……?」

 

「そ、そうだね……」

 

 

私とヒイロは【ディープキスしないと出られない部屋】を出た。

そこには真っ暗な空間が広がっていて──

 

 

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

 

「……やっぱり、夢」

 

 

私は安堵の息を吐いて、ベッドから起き上がった。

今日も休日だ。

大型連休なのだ。

 

その事実に感謝しつつ、部屋を出る。

水を呑みたかったからだ。

 

汗も沢山かいていた。

……寝室は涼しかったが、きっと夢の影響だ。

 

そう考えながら、キッチンで水を──

 

 

「あっ」

 

 

声に振り返る。

ヒイロがそこに立っていた。

 

……視線が唇に吸い寄せられそうになっ──

いや、目を見て、私は口を開いた。

 

 

「おはよう、ヒイロ」

 

「お、おはよう……ニーナ」

 

 

今日も余所余所しい。

昨日は昼頃に戻ってたけど。

……寝起きで頭が回っていないのだろうか。

 

 

「ヒイロも水、飲む?」

 

「そ、そうしようかな……」

 

 

水を入れたグラスを二つ用意して、片方をヒイロに渡す。

それを彼が恐る恐るといった様子で受け取る。

 

挙動不審だ。

 

 

「……どうかしたの?」

 

「え?」

 

「何か様子がおかしいけど」

 

 

そう、私は自分のことを棚に上げて訊く。

私も正直、ヒイロの顔を見るのが恥ずかしい。

 

あんな夢を見てしまったからだ。

あんな、その、性的な……。

 

思考を端に寄せて、無理矢理、現状に思考を戻す。

 

 

「……そ、そうかな?」

 

「うん、変」

 

 

私がそう言い切ると、ヒイロは自身の頬を掻いて……苦笑した。

 

 

「変な、夢を見るんだ」

 

「変な夢」

 

「内容はその……えっと、詳しくは覚えてないよ。覚えてないんだけどね」

 

「……そう」

 

「でも、変な夢を見た……き、気がするんだ」

 

 

不思議な事もあるものだ。

互いに変な夢を見ているとは。

 

しかし、詳しくは覚えていないのに変な夢か。

……覚えてなければ変な夢を断定できない気がするけど。

 

ヒイロは私に何か隠しているのか?

 

そう考えつつ、水を口に含んだ。

 

 

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

 

 

「……また」

 

 

その晩も同じ夢を見た。

白磁の部屋に私とヒイロ、二人っきりだ。

 

ヒイロを起こすと……彼も慣れて来たようで、納得できていなさそうな顔をしながらも、戸惑うような事はなかった。

 

そして、ヒイロを起こした私は自動ドアの上にある指令の書かれたプレートを見た。

 

 

【全裸で抱きしめ合わないと出られない部屋】

 

 

……まぁ、昨日よりマシか。

私は着ている服に手を掛け──

 

 

「ちょ、ちょっ、ちょっと待ってよ、ニーナ!」

 

「……なに?」

 

 

ヒイロからストップをかけられた。

 

 

「こんなのおかしいよ……だって、何でそんな事を……」

 

「おかしいのは分かってる。だけど、しないと出られないから」

 

「そうかも知れないけど……」

 

「……分かったら、早く脱いで」

 

 

思ったよりもヒイロの抵抗心が強いな。

普通、こういうの、男の子なら嬉しいと思うのだけれど……。

 

……あ、そうか。

ヒイロは私を傷付けたくないのか。

この状況で楽しむよりも、私の心身を心配してくれているのだ。

 

……そう思うと、少し心臓が高鳴った気がした。

 

 

顔を逸らして、私達は互いに背中を向けた。

 

 

今、私とヒイロが着ている服は学校の制服だ。

寝る寸前までパジャマだった筈なのに。

 

それでも深く気にせず、服を脱ぐ。

 

 

しゅるる……♡

ぱちん……♡

 

 

布の擦れる音が、ベルトの金具が外れる音がした。

そうか、ヒイロに私の裸を見せる事は理解していたが、私もヒイロの裸を見るのか。

 

ドキドキと、あれ、いや……何を緊張しているんだ?

分からない。

 

 

「……ヒイロ。もう脱いだ?」

 

「……脱いだよ」

 

「じゃあ……」

 

「うん……」

 

 

分からないが、私はヒイロへと向き合った。

抱きしめ合うには互いに真正面から向かい合う必要があるから。

 

 

「…………」

 

「っ……」

 

 

ヒイロの身体、思っていたよりも引き締まっているな。

ムキムキのマッチョ、ではないけれど引き締まっている。

無駄な贅肉はなく、ヘソのラインが綺麗に──

 

ヒイロの視線を感じる。

主に、胸……や下腹部辺りに。

やはり彼も男の子なのだ。

 

目の前の女の肌を見れば……。

 

あ。

 

ヒイロの下腹部、男性器が……先程見せあった直後よりも、大きくなっていた。

勃起、しているのだ。

 

そんな私の視線に、ヒイロは慌てた。

 

 

「ち、ちがっ、これは……」

 

 

私に嫌われたくない。

そんな感情が見えた。

 

……まぁ、そうか。

異性相手に、性的な視線を向けているなんて知られたくないだろう。

でも、これは仕方のない事だと私が思う。

うん、仕方ない。

 

 

「大丈夫、気にしてないから」

 

「う、うぅ……」

 

 

しかし……なんというか、久しぶりに見たな。

昔は毎日、自分の物を見ていたけれど。

こうして見ると、少しグロテスクな見た目だ。

 

……まぁいい。

取り敢えず指令を熟そう。

 

私はヒイロの正面に立って……。

 

 

「いくよ」

 

「う、うん」

 

 

互いに手を背中に回した。

昨日もディープキス中に抱きしめ合ったのだから、大した事はない。

 

……そう、思っていたのだが。

男性的な硬い筋肉質な身体が、皮膚を通してダイレクトに感じられる。

 

私の柔らかな胸が、ヒイロの硬い胸板に押し潰される。

 

 

そして、何よりも──

 

 

下腹部、腹の面に感じている硬い感触。

 

 

「……ごめんよ」

 

「……いい、気にしてない」

 

 

嘘だ。

気にしているとも。

 

ヘソの上まで感じている、硬い棒状の感触。

ヒイロの勃起した男性器だ。

 

大きく勃起した結果、私のヘソの上まで……その感触を感じられた。

 

 

「……っ♡」

 

 

心臓がうるさいほど鼓動する。

顔が少し熱い。

 

それは羞恥からか、それとも別の何かか。

……私のお腹の奥が、きゅぅ、とする。

 

ヒイロの硬い感触に触れて、彼がオスで……自分は異なる性別、メスであることを自覚させられる。

 

ドアはまだ開かない。

 

抱きしめる力を少し強めて──

硬い感触を感じて──

 

 

ガシャン!

 

 

と音が響いた。

 

 

「……開いた?」

 

「そう、みたいだね」

 

 

私は背中に回していた手を解き、ヒイロから少し離れる。

 

あぁ、よかった。

これ以上抱き合っていたら変になる所だった……変?

変になるって何が……?

 

よそう。

考えれば考えるほど、よくない方向に行く気がする。

 

しかし、なんというか……。

 

 

「……毎日、少しずつ過激になってる気がする」

 

「あ、ニーナもそう……思う?」

 

 

そう、この部屋の指令は日を追うごとにスケベになっている気がする。

明日は……明日はどうなるんだ?

 

…………っ。

 

ヒイロも気付いたようで、顔を赤らめた。

そして頭を振るって、私に視線を戻した。

 

 

「と、とにかく服を着て出よう!」

 

「……うん」

 

 

私は床に置いた学校の制服を……あれ?

ない?

 

 

「……あ、あれ?さっき脱いだ服は?」

 

「…………まぁ、部屋から出たら戻ってるし、別にいいと思う」

 

 

そう、この部屋から出れば寝室。

寝巻きで寝ている状態に戻るのだから、別に全裸だからと気にする必要はない。

 

私の言葉にヒイロは釈然としない様子だったが、二人で一緒に部屋を出た。

先程はあんな事があったが、部屋から出られるという安堵感を抱いていた。

 

 

 

 

 

翌日以降、現在の状態……互いに『全裸』という状態が引き継がれるのだと、私達は知らずに。

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。