※この作品はR-18です。

狐に婿入り   作:生牡蠣

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エッチな狐キャラのハーレムが見たかったんや…
とりあえず需要あるかどうかテスト投稿

これを読む前に日本昔話の「狐の嫁入り」を読むことをお勧めします


兵十郎という男

むかーしむかし、大和の国のある山奥に一軒家があった。

そこには、兵十郎という男が住んでおったそうな。

この兵十郎という男は、気は優しくて力持ちという野球漫画に出てきそうな男であったが、あまり人付き合いが得意ではなく、山奥で野菜を育てたり、山菜を採りながら両親から受け継いだこの家で一人で暮らしておった。

 

「ふーっ…今日はここまでにすっか~」

 

畑を耕し終えた兵十郎は額の汗を拭きながらそう呟いた。

朝から畑仕事をして、流石に疲れてしまった様だ。

空を見上げると、日が頂上に登ってきているのが見えた。

丁度いい、昼餉にしよう。

兵十郎はそう考え、持って来た笹の包みから握り飯と干し肉を取り出した。

握り飯は2個だが、干し肉は山の様に盛られていた。

兵十郎一人で食べるには、多すぎる量だ。

だが、それには理由があった。

 

「…おっ、来たな」

 

兵十郎が岩に腰を掛けた丁度その時、近くの草むらから“ガサッ!”という大きめの音と共に、5つの影が飛び出してきた。

その影たちはものすごいスピードで動き、兵十郎の元まで来ると―――

 

 

 

 

 

「「「「「こぉーーーん♡♡♡♡♡」」」」」

 

 

蕩けそうなくらいに、甘い鳴き声を上げてきた。

その鳴き声の正体は、耳の尖った5匹のきつねであった。

 

「おぉーおめぇ達、待っとっただよー」

 

「こーん!」

 

そう言って兵十郎は慣れた手つきで干し肉を狐たちに差し出し、狐たちも何の警戒もなく干し肉を兵十郎の手から取り、美味そうに食べ始めた。

 

兵十郎がこの狐たちと顔なじみになったのは、だいぶ昔の事だ。

出会いはそれぞれ偶然で、子どもにいじめられていた所を仲介して助けてやったり、腹を空かせて行き倒れになっていた所に食い物を分けてやったり、猟師の罠に引っ掛かっていた所を助けたりと様々であった。

それから狐たちは兵十郎になつき、お礼に松茸や栗なんかのお礼の品を兵十郎の家に届けたり、兵十郎もそのお礼で山で採った獣の肉を狐たちにごちそうするなどお互いに仲の良い関係を築けていた。

 

5匹の狐たちは普通の狐ではなかった。

毛の色が真っ青だったり、尻尾が9本や2本だったり、急に火を吹いたり、木の葉を操ったりなど、普通の人間から見たらバケモノだと恐れられてもおかしくはなかった。

しかし、兵十郎はそんなこと気にも留めず、狐たちを可愛がった。

山で一人の生活でたまに寂しさを感じていた兵十郎にとっては、狐たちは何よりも大切な友達であったからだ。

 

「こぉ~ん♡」

 

「ん?…ははっ、お前はほんとに膝の上が好きだな~」

 

「コンッ!コンッ!」

 

「ふ゛―!」

 

膝の上に乗り、甘える狐。その狐に嫉妬するかのように威嚇に似た声を上げる他の狐たち。

兵十郎にとって、狐たちの行動は見ていて飽きない。とても楽しいものとして写っていた。

 

「わかったわかった、後でおめぇ達もおらの膝の上にのせてやるから待ってろ、なっ?」

 

「「「「コンッ♡」」」」

 

自分の言葉に、従順に従う狐たちを見て兵十郎は満足感を感じた。

きっと、ずっとこうしてこの友たちとのんびり過ごすのだろう。兵十郎はなんとなくそう思っていたそうな。

 

 

 

しかし、それは兵十郎が勝手に一人で思っている事。

 

 

 

 

5匹の雌(・)狐たちは、まったく別の関係を望んでいることを兵十郎は知らんかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ある日の事じゃった。

その日、弟夫婦が兵十郎の家に挨拶に来た。

兵十郎の弟は、兄弟共通の幼馴染と結ばれ、村で彼女の実家の酒蔵を継いでいた。

実は兵十郎も幼馴染の事を好いていたが、彼女が自分より社交的な弟の方に好意を抱いているのに気が付いていた為、弟との仲を取り持った過去がある。

 

そんな幼馴染が、弟と子を成した

 

その挨拶で、弟夫妻は兵十郎の元へとやってきたのであった。

大きくなった腹を優しく、母性の溢れる表情で撫でる幼馴染の娘に、恥ずかしそうにハニカミながら笑う弟の姿は、兵十郎にとって自分の事の様に嬉しかった。

 

 

しかし、同時に激しい劣情も感じていた

 

 

初恋の女が孕ませられている。

当たり前だが、彼女は弟と男女の営みをし、子を成したのだ。

幼いころから知っている女の子が、思いを寄せていた少女が―――女(メス)になっている。

 

その事実に、兵十郎はたまらなく興奮していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ…はぁ…!」

 

弟夫婦が訪ねて来たその晩、兵十郎は自分を慰めるように自慰に耽った。

自慰のネタは、もちろん幼馴染の女。

もしも自分が彼女と結ばれて、彼女を孕ませる光景。それを想像するだけで兵十郎のマラはいきり立ち、燃え上がるかのように熱くなる。

 

「クソ…クソッ!」

 

彼女の幸せを願い、弟との仲を取り持ったのに、どうしても自分と結ばれた場合のもしもの話を何度も妄想してしまった。

何故、最高の女を弟なんぞにゆずってしまったのか?

汗が飛び散り、獣のような喘ぎ声を上げる彼女。

自分のイチモツでよがり狂い、心も体も自分に夢中になる彼女。

その全てを、自分の物にすることだってできたはずなのに…!

 

「は、孕めぇ…うっ!」

 

“どぴゅ!どぴゅ!…どろぉ……”

 

彼女の膣内に中出しする妄想をしながら、兵十郎は達した。

快感の後に一瞬充実感と幸福感を感じ――――そして、どうしようもない虚しさに襲われた。

 

どんなに思おうとも、彼女はもう自分の元にはやってこないのだと思うと、胸が張り裂けそうになるくらい痛む。

分っている。幼い頃の恋心をいまだに引きずっている自分が異常な事ぐらいわかっているのだ。

しかし、人間と接する経験が乏しい兵十郎にとって、そんな恋心を捨てて他の女子(おなご)に夢中になる機会も度胸もなかった。

 

「うっ、うぅッ!…お、おらだって……おらだって好きな女を孕ませたかっただ…!」

 

兵十郎は、誰に聞かせるでもなくそう呟いた。

 

“ゾクッ!”

 

そんな言葉を漏らした瞬間、兵十郎は何者かのねちっこい視線を感じて身震いした。

そちらに視線を向けると―――

 

 

 

「「「「「………………」」」」」

 

 

 

兵十郎にとってなじみの深い5匹の狐が“ジィ…”とこちらを見ているのが見えた。

いつもと変わらない姿。しかし、その目はまるで空腹時に旨そうなうさぎを見つけたような、狩りをする時の鋭い視線であった。

兵十郎はそんな狐たちに声を掛けようとするが、狐たちはその言葉の前に“スタタタッ!”と山へと戻って行ってしまった。

 

「あっ…」

 

兵十郎は思わず手を伸ばすが、すぐに手を引っ込めた。

もしかして、自分の大きい声で驚かせてしまったのだろうか?

もしそうなら、今追っても怖がらせてしまうだけだろう。

まぁ、明日になったら魚でも釣って、お詫びの意味も込めて彼らにご馳走でもでもしてやるか。

そう結論付けた兵十郎はそれ以上深くは考えず、まだまだ元気そうな息子をしごき続け、何時しかそのまま眠ってしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

次の日の朝、兵十郎は目を覚まし寝ぼけ眼で昨日の事を思い出す。

……どうやら、自分は自慰を続けて寝落ちしてしまったらしい。

この年齢にもなって恥ずかしい限りだ……

それに、明かりと付けたまま眠ってしまった為、明かり用の油を使い切ってしまった。

仕方がない…今日は村まで降りて油を買いに行くか……

兵十郎は村へ行く支度を整え、“ガラガラッ!”と家の戸を開ける。

朝日の陽ざしで思わず目を閉じる兵十郎。光になれ、ゆっくりと目を開けると―――

 

 

 

「…………」

「…………」

「…………」

 

そこには、何十人もの屈強な男達が立っていた。

男達の恰好は皆同じで、黒いスーツにサングラス…まるで某賭博黙示録の黒服やクローンなヤクザたちの様である。

 

…えっ?これ一応日本昔話じゃないかって?

…………細かいことは良いんです!

 

兵十郎は見慣れない光景に驚き、何も言葉を発することが出来なくなっていた。

そんな兵十郎をよそに、黒服が兵十郎に話しかけてくる。

 

「おはようございます、兵十郎様。突然の来訪申し訳ございません。」

 

「実は我々の旦那様が、是非貴方様とお話がしたいとおっしゃりまして、こうしてお迎えに上がらせていただきました」

 

「用事などありましたら我々でやらせていただきますので、兵十郎様はすぐに出発していただきたいのです」

 

そう言いながら、黒服たちは彼らの後ろに停めてあった黒塗りの高級車を指さす。

車なんていたことない兵十郎は棺桶か何かだと思った。仕方がない、舞台背景的にこの日本には車なんてあるわけがないのだから。

 

「えっ?あっ……は、はい…?」

 

黒服は丁寧な言葉遣いであったが、そのおっかなそうな風貌にすっかりビビッてしまった兵十郎は彼らに従い、車に乗るしかなかったのであった…

 

 

 

 

 

 

 

「兵十郎様、カクテルでもお作りいたしましょうか?」

 

「い、いぇ…お構いなく…」

 

車に揺られる事数十分。兵十郎は車の中で黒服たちに酒や軽食を勧められたが、緊張のあまり喉を通らず、ただ彼ら視線と合わせないように窓の外を見ていた。

どうしてこうなってしまったのだ……自分はただ、平凡に山の中で暮らしていただけなのに…

この不思議な乗り物はなんなのか?旦那様とは何者なのか?

飲み込めないことが多すぎて、兵十郎の頭の中はオーバーヒート寸前だ。

 

「?……おぉ!?」

 

窓の外を見ていた兵十郎は、思わず驚きの声をあげた。

何故なら、兵十郎の目の前に今まで見た事のない程立派な屋敷が建っていたからだ。

酒蔵の本元である弟の家よりも、村一番の商人(あきんど)の家よりも大きく、丈夫そうな豪邸。大名や将軍が住んでいると言われても信じてしまいそうだ。

…ま、まさかあの屋敷が目的地じゃないよな?

な、ないない!おら、只の田舎もんだぞ?あんな立派なお屋敷の旦那がおらを呼び出すはずなんかねぇ!!

 

「兵十郎様。あちらが旦那様の屋敷にございます」

 

黒服の言葉を聞いて、兵十郎は頭を抱えた。

おら、なんかしちまったんだか…

 

 

 

 

 

 

 

「こちらです。旦那様が来るまでお寛ぎください」

 

黒服たちに案内され、兵十郎は今まで見たこともないくらいに広々とした部屋に通された。

何十枚も畳が敷き詰められ、高級そうな襖が並んでいる光景は、まるでお殿様と家来たちが謁見する部屋の様だ。

そんな部屋の中心で、兵十郎は緊張で汗が止まらなくなっていた。なんだこの部屋。おらこんな部屋落ち着かねぇ!?

おまけに両サイドには何人もの黒服たちが正座をし、兵十郎に視線を向けている。どうやって寛げと?

に、にしても…ここにいる人たちを見てわかったが、多分カタギの人じゃねぇ。見るからに極道かそれの類だ。きっとおらはオヤブンさんの怒りを買って、指を詰められるに違いねぇ!!

兵十郎は今すぐに逃げ出したいと思ったが、足が震えて走るどころか立つこともできなくなっていた。

 

「旦那様のおな~り~!」

 

兵十郎が何と逃げ出そうとしていると、どこからか大きな声が響いて来た。

その言葉と同時に、両サイドで控えていた黒服たちは深々と頭を下げる。

あぁ、これは自分も頭を下げないとアカンやつや。そう察した兵十郎も同じく頭を下げた。

頭を下げると“するするっ”と何者かの足音が聞こえ、少しすると足音が止まりやがて“どすっ”という音が響いた。どうやら何者かが座ったらしい。

 

「…………客人、面をお上げくだせぇ」

 

兵十郎の元に、聞いたことのないドスの効いた声が投げかけられた。

なんておっかねぇ声なんだ…小便ちびりそうになったぞ…!

言葉は比較的丁寧だが、きっと相手はキレ散らかしているに違いない・

こ、これは先制パンチで謝らねぇと殺されちまう…!

 

「お、オヤブンさん!申し訳ねぇ!おらなんかしちまった…だ、か…?」

 

兵十郎が頭を上げながら謝罪の言葉を述べたが、それは途中で止まってしまった。

兵十郎の視線は、目の前の旦那様と呼ばれた存在を見ている。

目の前には、立派な着物を着て、胡坐をかいている男がいた。

兵十郎はその男を見て驚いて固まってしまったのだ。

 

何故なら、その男の顔は狐のものだったのだから…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから、旦那様と呼ばれた狐男は、驚く兵十郎に自分たちが何者なのかを教えてくれた。

なんと、ここは大和の国のとある場所にある狐の国らしい。

人間には隠しているが、本来狐とは人間と同じように二足歩行で歩き、人間と同じような知能を持ち文明を築き上げてきた種族らしいのだ。

そしてこの狐男は、この狐の国の中でも特にお偉いさんらしいのだ。

兵十郎は途中からちんぷんかんぷんであったが、その度に狐男が分かりやすいたとえ話などをしてくれたので何とか理解することが出来た。

なんだ、意外といい人……いい狐だ。

ちなみに、黒服たちも狐が化けた姿だったらしく、途中から狐男と同じように狐顔になっていた。

 

……しかし、オヤブンさんの話を聞いた兵十郎であったが、なおさらここに自分が呼ばれた理由がわからなかった。

 

「あのぉ、オヤブンさん……ここだどこなのかはわかったんだけんどぉ、おらはなんでここに呼ばれただか?」

 

兵十郎は恐る恐る狐男に聞いた。

すると、狐男は『その言葉を待っていた!』と言わんばかりに嬉しそうな笑みを浮かべた。

 

「よし、それを今から説明しよう。……おぉ~い!入ってこ~い!!」

 

狐男がそう叫ぶと、すぐ横の襖が開き“トコトコ”と5つの小さい生き物が入って来た。

 

「あっ!」

 

その生物を見た兵十郎は驚きの声を上げた。

 

その生物たちは、自分が可愛がっていた5匹の狐たちであったからだ。

狐たちは横一列に並び、兵十郎の顔を見て“くすくす”と悪戯が成功したかのように笑っている。

 

「こらこら、お前たちお遊びはやめて本当の姿を見せておやりなさい」

 

 

 

 

 

「「「「「はぁ~~~い♡♡♡♡♡」」」」」

 

狐男の言葉と同時に、5匹の狐たちの姿がみるみるうちに変わっていく。

手足が伸び、身体や乳房、尻も大きくなっていき、顔も狐らしさを残しながらも人間に近い顔になっていく。

あっという間にもふもふの毛並みはそのままに、人間の女子のいやらしさも併せ持った、5人の狐美女が兵十郎の前に現れたのであった。

……しかも、何故か5匹とも婚姻の時に着る白装束を身に纏っていた。

 

「この子らはわしの娘でなぁ、次期にこの家の当主となる素質を秘めた姉妹達じゃ」

 

「今まで娘達が世話になったようで、ありがとさん」と続ける狐男。

しかし、兵十郎の頭にはほとんど内容が入って来ない。

そんな…おらの友達たちが、狐人間だったなんて……!?

 

「一応紹介するでぇ…まず、そこのしっぽが九本の奴は“キュウビ”」

 

「はぁ~い、兵十郎♡」

 

キュウビと呼ばれた狐は、兵十郎にウインクをしながら手を振った。

“ゆさゆさ♡”と9本のしっぽがまるで兵十郎を誘うように揺れている。

 

「その隣にいる鋭い顔つきの奴が“レナモン”」

 

「う、うむ……////」

 

レナモンと呼ばれた狐は、恥ずかしそうに顔を背ける。

しかし“チラチラ…♡”と兵十郎から視線を外す気はないようだ。

 

「青い毛の奴は“クリスタル” 名前の意味は南蛮の宝石やでぇ」

 

「うふふ♡初めまして…って言った方がいいかしら?♡」

 

クリスタルと呼ばれた青い狐は、口元を抑えて上品そうに笑う。

しかし、その目は兵十郎の全身を舐めるように見まわしていた。

 

「しっぽに枝をぶっ刺している意味の解らんのが“テールナー”」

 

「意味わかんないは余計だクソ親父ッ!……あっ…く、くっくっく…久しいな兵十郎……ここまで来るとは、流石は我が半身…!」

 

なんだか不気味な笑い声をあげるテールナーと呼ばれた狐。

我が半身?……どうやら彼女は異国の言葉を使う様だ。

 

「最後に二本しっぽの“テイルス” からくりいじりが好きなヲタクじゃ」

 

「そこはかっこ良くメカニックって言って欲しいなぁ…えへへ~////よろしくね兵十郎~♪」

 

テイルスと呼ばれた狐は自分の紹介内容に不満そうだ。

しかし、兵十郎と目が合うと、先程までの不満そうな表情は消え去り満面の笑みを返してくれる。

 

5匹の雌狐たちは兵十郎に熱いアピールをするが、ケモナー属性のない兵十郎は何のことかさっぱりわかっていない様だ。

 

「この5匹は俺の自慢の娘たちだ。そんな娘達にそろそろ身を固めて欲しくてな、国中の雄狐と見合いをさせたんだが……どいつも気に入らないって断ってんだわ」

 

「は、はぁ…」

 

狐男の言葉に兵十郎は相槌を打つが、内心ではそれと自分に何の関係があるのかと不思議に思っていた。

 

「それでな、どんな雄がいいのか聞いてみたら――――」

 

 

 

 

 

 

 

 

「5匹ともお前とつがいになりたいって言ったんだわ」

 

 

「はぇぇ……?…………はいぃぃぃぃ!?」

 

兵十郎は狐男の言葉に驚きの声を上げる。

嘘だと思い5匹の狐たちに目を向けたのだが、全員の目には「♡」が浮かんでおり、熱視線ビームを放っているのが狐男の言葉は事実だと物語っている。

 

「つーわけで、お前さんにはウチの娘をどいつか一匹でも貰って欲しいんだわ。……だが、お前さんにとっては今までの事があったとしてもほぼ初対面みたいなもんで、嫁とか言われても困んだろ?」

 

「そこでだ!」と言いながら狐男は肘を打った。

 

 

 

 

 

「7日間だ。おめぇさんには7日間ここで生活して貰って、娘達の魅力を見て貰う」

 

「そして7日目の朝、再びこの会合の席を用意する。そこで誰を嫁にするかをあんたに決めて欲しい」

 

「もちろん誰を選んでもいいし、複数選んでもいい。仮に断ったとしても、それは縁がなかったってことだから仕方のない事だ。その後、ちゃんと家に帰してやるよ。そん時は手間賃としてそれ相応の謝礼も払おう」

 

「どうだ、悪くない話だろう?」と続ける狐男。

じょ、冗談じゃない!何が悲しくて妖怪みたいな雌狐を嫁に貰わんといかんのじゃ!?

あの5匹…彼女達とは友愛を感じていたが、いかに人間に近い姿になったとしても、恋愛とか性欲とかで見る事ができるはずがない。

彼女達に変な期待を持たせるのも申し訳ないし、ここは男らしく断るべきだろう!!

 

 

 

「は、はいぃ…よ、ろしくおねげぇしますだ…」

 

 

 

……しかし悲しきかな、最初の黒服たちにすっかりビビってしまっている兵十郎に断る勇気などなくそのままOKを出してしまったのであった。

 

「おぉ!そうかそうか、それは良かった! よっしゃ!実は今日はささやかながら宴を用意させてもらった。とりあえず今夜は顔合わせって事で、明日から見合い開始だ!!おめぇら、準備しろ!!」

 

「「「応ッ!!!」」」

 

黒服たちは声を合わせ、奥の部屋へと入っていった。

そんな姿をボーっと見ていると“どたぁ!”と兵十郎の身体が揺れた。

 

「兵十郎、この姿では初めましてだね。どうだいボクの真の姿はッ!お嫁さんにしたいくらいに美しいだろうッ!!」

 

「兵十郎、罠にかかっていた未熟な私を助けてくれたこと、改めて礼を言う。……その、これからは妻としてお前に恩返しをさせてくれ////」

 

「ふふっ♡こうして貴方と顔と顔を合わせてお話しするのは新鮮な気持ちね……とっても嬉しいわ♡」

 

「くっくっく…我が半身よ。後であたい……じゃなかった、我の部屋に来るといい。そこで永遠の契りを交わそうz……痛った!ちょっとテイルス!足踏まんといてよぉ!!」

 

「あっ、ごめーん。それより兵十郎、後で僕のラボに来てよ!すっごい面白い発明品がいっぱいあるんだから!!」

 

いつの間にか、兵十郎の周りは狐娘たちに囲まれてしまっていた。

狐特有のもふもふ感と、女性特有の柔らかな肉の感触が全身を走る。

心地の良い感触だ。しかし、今の兵十郎にはそれらを楽しむ心の余裕は全くなかった。

 

 

――――おら、これからどうなっちまうんだか…?

 

 

兵十郎は乾いた笑いを浮かべる事しかできなかった。

 




〇兵十郎
山に籠っている童貞おじさん。
元々人付き合いが苦手であったが、片思いしていた幼馴染が弟と結ばれたことで更に拗らせてしまった結果、狐しか友達がいない寂しい人間となってしまった。
しかし、彼はまだ知らない。彼の良き隣人である狐たちからクソデカ感情をぶつけられていることに…

〇5匹の雌狐
狐の親分の腹違いの娘。
それぞれがその気になれば日本全国を征服できる程の強大な力を持っている。
強大な力を持つため、同族どころか他の生物さえ下に見ていたが、兵十郎に命を救われた経験から自分たちが雌であることを自覚。そのままガチ恋デレデレ雌狐へと進化してしまった。

〇狐の親分
日本の狐を統治する大ボス。
日本だけでは飽き足らず、外国の狐まで孕ませて愛人として囲うやべー奴。
日本の強さランキング的には上位だが、娘達の方が強いしぶっちゃけ娘達がおっかないのでさっさとボスの座を譲って嫁と愛人達とでイチャラブ隠居したいと画策している。その為、何としてでも5匹に身を固めて欲しい。

〇おっぱいのサイズ(偏見)
キュウビ:爆
レナモン:巨
クリスタル:巨+美
テールナー:普
テイルス:ツルペタ

こんな感じで狐キャラのハーレム物が読みたかったんや…
とりあえずプロローグまで書いて一旦満足した。もし需要がるなら続きも検討する予定。


ここまでご拝読ありがとうございました
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